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[グラスを両手で持ちながらカウンターの方へと向かう。
アーヴァインと視線が合えば、小さく笑んで]
アーヴァイン、お誕生日おめでとー。
やっとだねー、やっとだったねー。
コレで一人前だねー。がんばってねー。
[カウンターにグラスを置くと、よいしょ、とスツールへと昇り]
んーとねぇ、甘いカクテルが良いなっ。
[スツールに座れば両手でグラスを傾け。
しかし、バーテンが悩む様子を見やれば首を傾げ]
面倒だったらスピリタスでも良いよー?
[ポーズだけなのか水の注がれたグラスの縁を指先でなぞるだけで口をつけようとはせず、BGMから意識を逸らすように周りの会話へと耳を寄せる。昔話であろう類の言葉も心を擽るには程遠く、水気を含んだ指先でグラスの縁を小さな音を鳴らせてはじいた。何処からか視線を感じるとケネスの笑みに不服そうに目を眇めてから視線を逸らして結局水には一口も手をつけないままフロアの奥へと踵を返す。]
…Rubbish.
[先日とは逆方向の隅の位置を陣取ると白の手袋を外し、開放感に指を寛げながら利き手の項に刻まれた歪な薔薇の形の縁取った紋のような傷跡を目を細めて眺め]
…この退屈を凌ぐ為にはどうすればいいでしょう?
Gebeorscipeは待つばかりでは始まらない…
郷に入れ…彼方はきっとそう仰るのでしょうね…。
…仰せのままに、Master。
[歪な傷に離し掛けるように独り言を囁き、薄らと恍惚の微笑を浮かべると項に咲く花へ誓うようにそっと*口を寄せた*]
…おやおや…かわいそうに。
まだ君はオンナを心得たオトコを口説くには、若すぎるのだもの。情緒的に君を愛せぬ輩ばかりが群がってくるのも無理はないさ。
〔其れは決して彼女の魅力を侮るのではなく…逆に彼女に見合う相手が稀であることを共に嘆きもする様子かで。てのひらにそっとメイの頬を包んで慰める〕
……確かにな…私が夫を亡くした時も…そうだったよ。
同じ思いはしたくないし、させたくないと思っている…
〔素直にあからさまな誘いを留めるメイの身体を、一度両腕でぎゅう…ときつく抱き締める。それから、ふわりと緩めて奔放な彼女を宵へ解き放つ如く自由にさせ――〕
…よいコだね…プリンセス。……アッハ、諒解…
きっと腰を抜かさせて差し上げるとしよう…
〔漸く常の笑みを戻して、快活に去りゆくメイの背を見送った〕
……無論私も、…君がいとしいさ。メイ…
〔声はざわめきに届くもなくて。再び手に取るグラスの縁へと沿える唇は、おそらく――*返礼のキス。*〕
ふふ…。
[扇をふわりと扇ぎ、流し目のようにケネスとニーナへと顔を向ける。そうして、]
アーヴァイン、餞別をくれてやろう。
[すっと何の変哲もないカードを*滑らせた*]
[面倒くせぇなぁ。
音楽に紛れ聞こえてきた声には一つ瞬きをし、ゆっくりと目を向ける]
…何か、喧嘩でもした?
喧嘩は駄目だよー、ケネスー。
[フロアの奥の方へと行くラッセルの背中を見やりつつ、足をブラブラとさせ。
バーテンが透明な液体をグラスに注いでカウンターに置けば、そのグラスを受けとり小さく笑む]
お酒美味しくなくなるよー?
ねー、アーヴァイン。
[首を傾げると、コーネリアスの視線…に気付いたのか。
微笑みながら手を振る…
アーヴァインに何かを渡すのを見えたかどうかは定かではないが、手を振り終わるとグラスを持ってケネスの方を向いた]
[またひとり、童子と見紛う少女がスツールへと腰掛ける様を横目に、新しいグラスを受け取りつ面白そうに瞳は弧を描き、差し出すカクテルを悩む末に透明の液体を出すバーテンへ一旦視線を呉れ少女へと戻す。]
chocolateの変わりにアレキサンダーでも出せば如何だ?
喧嘩、喧嘩ねぇ。
[呟きながら不服そうに目を眇める少年へと謝罪の心算か、悪意なさそうに軽く肩を竦め、奥へと消えて行く後姿を見送り、――そより、起こる微かな風と男の含み笑む声に、カウンターを滑るカードに僅か目を眇める。
男へと手を振る少女に向き直り子供にそうする如くか、緩く首を傾け目線を合わせて貌を覗く。]
未だ聴いてないか?
如何やらこれから始まるらしいぜ、喧嘩。
[今更に秘め事でも打ち明けるかの様に囁いてみるも、直ぐに、肩を竦め琥珀を舐める。]
ニーナの云うとおり、酒も不味くなるよなぁ。
…やっぱり面倒くせぇ。
チョコかぁ。んー、甘い甘いキャンディでも良いよねー。
次からは用意してくれるかな?
[くす、とアーヴァインを少しだけ見ると視線を戻す。目線を合わせられると微笑んだ]
んー?聞いたよー。でもね、喧嘩じゃないでしょー?
"仕事"、でしょー?
[グラスを傾けると、くすくすと笑い]
何処のお馬鹿さんか知らないけどねー。
裏切られても、
あたし達、親友だよねっ。
なーんて、ステージの上の様には言えないねー。
[一拍おくと、演技かかった口調で。しかし、無邪気に笑えば、グラスを傾けた]
だから、面倒だろうけど喧嘩じゃないんだよー?
此処にゃ碌なsuitesはねぇだろうよ。
[少女の微笑みに眼差しは幾らか柔らかくなるも、「仕事」と云う単語には其れこそ子供の駄々の如く、下唇を突き出してこつと自身の蟀谷を突く。]
俺はね、残念ながら頭まで機械化出来てねぇの。
見知ってる連中の相手なんざぁ…
[言葉を切り盛大に溜息を吐いてから、くだらない三文芝居のワンシーンの如くに嘯いて、カウンターに凭れた侭に笑う少女を横目で見遣る。]
仕事する為に絶交するくらい喧嘩すんだよ。
ほんと、こんな面倒持ち込みやがったのは何処の莫迦だ。
そりゃそーだよねー。
みんなお酒か違うチョコやキャンディの方が大好きだもんねー。
[あたしも好きだけどねー、と微かに目を細める。
ケネスの様子には、無い胸を張り]
ふっふっふ。お姉さんすごいでしょー…でも、確かにそうかもねー。
[自慢げに笑って見せるも、すぐにいつもの調子に戻る]
でもさー。でもねー。全部、ケネスが殺すワケじゃないんだしさ。
そんなみんなと絶交したら大変だよー?
[グラスを傾けると、ケネスの髪を撫で微笑んだ]
あたしも一緒に殺してあげるから、無理しちゃ駄目だよー?
…恨むぐらいなら、この仕事終わった後に、裏切り者を雇ったトコに鬱憤晴らしに行けばいいじゃん?
甘いマカロンのひとつくらい置きゃ好いのにな。
まぁ、俺も酒がありゃ文句はねぇけどよ。
[如何やら甘党らしく、グラスを傾けつ細まる少女の瞳を覗き、眼差しは束の間だけ遠くへsuitesに想いを馳せ、慎ましい胸を張る少女の様子に気付き、微笑ましげに瞳はすと弧を描くだろう。]
あぁ、ニーナは賢いな。
確かに誰彼構わず喧嘩する訳にもいかねぇしなぁ。
女は強いらしいから、護って貰おうかね?
[不揃いながら触り心地は見た目より幾らか柔らかいであろう髪を梳かれ、良い歳した自分が少女に慰められている現状を瞼の裏に浮かべ、くつりと喉の奥で低く笑うもあったか。]
おぅ、ありがとさん。
別に俺は誰も恨みゃしねぇよ。
お互い「仕事」だからな。
[愚痴は零せど判っては居るらしく、だからこそ判りたく無いと駄々を捏ねているのだろうけれど、気遣いを呉れる少女へと感謝の意を示す様に、ぽむぽむと軽く頭を撫でて口許に笑みを引いて見せた。]
お酒にはチョコが合うって言うけどねー。
ジャムとクラッカーとか…蜂蜜とチーズがあるだけでも良いのになー…やっぱり、置いて貰おっか?
[んー、と顎に指をやり、天井を見やる。
暫く考えていた様だが視線を降ろすと、目でアーヴァインの方を示す]
あたし、賢くないよー?だから、そんな女の子は男の子が護るべきなんだよー。
でも、仲間でトモダチが嫌がるのを見るのはヤだしなー…うん、お姉さんに任せると良いのだー。
[ふふー、と髪の感触が心地よかったのか、細くなった瞳に安堵したのか、とぼけているような口調がすぐに偉そうな口調に変わり…
ふと、肩を上げる様子に手を下げる。
今度は自分の柔らかい頭を撫でられ目を細めた]
そーぉ?
んー、んー…やっぱり、あたしが行きたいなー、鬱憤晴らし。
[えへへーと笑う様子は、"お姉さん"の口調や気配ではなく、少女の様なソレであった]
chocolateくらい置いてあるんじゃないか?
マスカルポーネとマヌカの蜂蜜でもありゃ上出来だけどよ。
[少女の仕草を見守り視線を追ってアーヴァインを眺め、何時の間にか空いたグラスを軽く掲げ同じ物を強請り、序にchocolateのひとつも注文する。]
今度は莫迦な子ほど云々てヤツか?
ニーナが無理する事はないから安心しとけ、
やせ我慢してつまらねぇ意地張るのは男の仕事だ。
[撫でれば目を細める少女の様子を眺め、何処か小動物の様な印象を受けたかも知れない。
新しいグラスと共に差し出されたchocolateの包みを解き、あどけない口調で鬱憤を晴らしに行くと嘯く少女の口へひょいと放り込み、指先に溶けたchocolateの残滓をぺろりと舐め取る。]
未だ仕事も終わってないのに気が早いな。
大体、莫迦に雇い主が居るかも判らねぇだろ。
ひとりで喧嘩売りに着てるのかも知れないしな。
置いてあるのかな?かな?
…でも、チョコがあるなら…って、思わない?
カクテルもそうだけど、毎日同じじゃつまらないのー。
[注文をする様子を見て、軽く首を傾げると、アーヴァインに駄々をこねる様に。
困るアーヴァインから視線を外すと、一つ瞬きをする]
無理はしてないよー。お姉さんだもん。
[腰に手をやる…が、チョコレートの風味が口の中に広がるとすぐにその手を戻し]
…なーんてねー。意地張っちゃってるかなー。ふふ。
だってさー、ムカツクじゃん。
ずーっと、仲間だと思っててさ。一緒にいて楽しいなー。って思ってたのにさ…
誰か、裏にいる、って思った方が、しょうがなかったんだー、って思えるじゃない?
[チョコを口の中で転がしながら、軽く頬を膨らませ]
"盲いたる コーネリアス"がいたような気がしたが、気のせいだったようだ……("盲いたる コーネリアス"は村を出ました)
酒もsuitesも其の日の気分で味は変わるさ。
昇進したばっかのアーヴァインをあんまり苛めてやるなよ。
[少女の視線が逸れ安堵した様子のアーヴァインを眺め、視界の端で少女の睫の揺れるのを捉えつ、からりとグラスの氷を躍らせる。
くるくると動く少女を見守り、琥珀を舐める。]
まぁ、なぁ。
他人の想いなんざぁ、
俺には判らないからよ。
[拗ねた様子で膨らむ頬に冷たいグラスをそっと添えてみたのは、悪戯なのか気を沈めようとした結果なのか、緩く首を傾けてまた目線を合わせ、ふと歳相応の笑みを浮かべて見せる。]
まぁ好いじゃねぇか、
お陰でみんなに逢えるんだしよ。
そう考えりゃちったぁ気も晴れねぇか?
うん、気分で、美味しかったりするねー。
ふふ、ごめんごめん。許して?
[アーヴァインに小さく笑うと、グラスの中身を空け、カウンターに置き]
っ。
んー… … …そうだねー。
他の人が何考えてるかなんて、話してくれなきゃ分からないよねー。
[頬に冷たいグラスが触れると目を丸くし、膨らんでいた頬はしぼんでいく]
だねだねー。それより、みんなに会えるよねー。
単独行動がフツーだしー、なかなか時間合わないよねー。ふふっ。
久しぶりなのだー。今日は、お姉さん、一緒に寝ても良いのかなー?
[小さく笑うと、ケネスに抱きつく。猫なで声で軽く*首を傾げた*]
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