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舞葉、お疲れさまでした。キリング描写を待ってから動き出せばよかったですね。墓下では表での失敗を教訓にペース配分を考えながら過ごしていきたいと考えています。箱復帰なさった暁には構ってやって下さいね。
今日はもう休みます、おやすみなさい。
*/
― 回想 ―
肉体が精密過ぎて心の揺れに反応するの。
人形に心は必要ないと、
私の設計者は其処まで計算しなかったのよ。
心を震わせる度に私は腐って逝くわ。
[暗殺者と調律師へと淡々と告げ]
[問い掛けには暫く思案の後に頷く]
隠しても仕方ないのだけれど、
態々醜いものを晒す必要も無いわね。
[手当てを受ける間も甘い腐臭は部屋に漂い]
[赤黒い頬を包帯に覆われるのに瞳を伏せる]
そうね、子供は大人に甘えるわ。
けれど私が誰かに甘えてしまえば、
きっと温もりに心震わせ腐ってしまう。
――…あの時みたいに。
[包帯を巻かれた小さな手を握って開く]
[未だ動く事を確認して安堵の息を吐く]
すてら、シャーロット、有難う。
睡眠は必要ないのだけれど、
少しひとりで考えたいのよ。
外は雨だし部屋を借りるわね。
[二人が部屋を出て行くのを見送る]
[たたまれ脇に立てかけられた日傘]
[男に貰い受けた柳の枝を見詰める]
ヒューバート…
[彼を想い人形はまた少し腐る]
[腹部の腐れるは見えずとも]
[甘い腐臭は*部屋を満たす*]
〔現世から届く苦痛と希望は、やがて中和されゆく…〕
――……、…
〔均衡が訪れると、幻術師は漸く…柳の杖を握り直す。〕
〔まだ呼吸は荒いが…ふらと立ち上がり〕
〔猫背の男は、無意識に杖に凭れ…るのをやめた。
解けかけた柳を繋ぎとめるように、ぐ、と絞る。〕
…。情が深いな…皆。…ボクなんかより、ずっと。
〔呟き。〕〔暫く…柳から受取る望みだけを拾い集める〕
……舞葉が、…いない…?…
〔此処にいるのだろうか――〕
〔広大な、闇の灯る草原。――探しに探して――〕
〔"安らぎの地"へある枯井戸から落ちてきた人形遣いは、
花々に受け止められるようにして眠っていた。…〕
………。…
〔眉を顰める。罪深さにまた痛みを感じるが…ただ今は傍に。〕
…。…つらい思いを、させてばかりだね…
〔幻術師は、背を押した者の存在を感じながら…舞葉の頬を歪な指の背で緩やかに撫でていた。眠っていてほしいけれど、多分目を開けてほしいのだろうと…そんな*気持ちを抱えて*〕
―自室―
♪― ♪― ♪―――
[雨の中、濡れる事も厭わず窓に腰掛け、外へと向けて、誰にも理解出来ぬ言葉で歌を歌う―死者を悼む鎮魂歌を。
目の前で墜ちていった舞葉、燃え尽きるヒューバートの小屋―
死んでいった2人の事を思い、彼は歌う―その瞳に涙はない。
だがその歌は涙を流していた―]
[自室に一人。二人の命の消えた事を繰り返し繰り返し考え続け。]
何でなんだろうね?何でヒューバートさんと、舞葉って子が死なないといけなかったんだろうね?
[思い返す。ヒューバートの塒を包んだ炎を。]
……ヒューバートさんに「殺意」はなかった。電雷がそういったからそれは間違いないんだよね。
あの時、電雷がそのことをヒューバートさんに言った時、
誰かほかにいたのかな?そんな気配はあった?
そうか、覚えてないよね。
それなら、どうしたらいいんだろう?
[目を宙に向け、黙る。自らの中の誰かの言に耳を傾けているかのように。]
……情報の開示の仕方?なんだか難しい事言ってない?
えーと、それってつまり殺意を持っている人を見つけるまで黙ってろって事なの?
……でもね、それって、誰か一人しか電雷は見られないよね、確か。
結局一緒…………
はぁ?んー、確かに無くした物探しとか、好きな人の事とかだったら一日に何回やってもあたしは具合悪くはならないけど…………
[そんな事していいのかなぁ、と首を傾げる]
もしかして、石動はすてらさんとかシャーロットさんとかヘンリエッタの事知りたいだけなんじゃないの?
[わざとらしく顔をしかめて、咎める様な物言い]
……あ、そうか。それはまあそうなんだけど。
でもね、無くした物探しくらいならともかくさ、好きな人の事は……むやみに聞いちゃいけないと思うよ。
でも……無くした物、か。
[銀髪の青年の顔が脳裏に浮かぶ。ウルズの過去は、彼自身の中に封印されているのか抜け落ちているのか]
…………電雷でも無くした記憶は見つけられないんだよね。
[自分自身の来し方をふと思う。
物心のつくかつかぬかの頃に電雷の依代となり、石動・裂光・業火をも受け入れるようになって。
自分を養っていた術師の死のどさくさで、一人でさまよう暮らしを始めるまで、
彼らが自分に憑いていた時、何をしていたのか
薄々は察しをつけているものの、直接には知らない。
回想から我に返ると今までの会話にけりをつけるようにきっぱりと]
うん、やっぱり妙な手を使うのはやめようよ。
[そういうと、誰かの姿を求めて*部屋を出た*]
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