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……。
[影の男が何事かポツリと低く呟いた。]
[その声を聞いたバーテンは手を止めて振り返ったが、男が清掃機械に視線を注いでいるのを見て、また作業に戻った。]
[近付いて来たオードリーに一瞬視線を移したが、すぐにまた清掃機械へと戻る。
その眸も表情も、何のいろも浮かべてはいなかったが、何とはなしに物憂さを感じさせる仕草ではある。]
…アッハ、…
呆れさせたろうね。
〔背後の仕草を感じながら、フロアへ目を配る。
彼の待っているものが何か、…女は知っている。〕
独りにさせない私を、嫌ってもいいよ…
君にはその権利がある。
[女の「嫌ってもいい」という言葉に、軽く頭を傾かせてその背を見詰める。
その眸がゆっくりと瞬いた。]
何故、そんなことを言う。
…素直に…君の言葉を受取れなかったからさ。
〔声音は気だるげとも、周囲の様子を
注意深く探りながらとも見え。〕
…君の胸にあって…私が聞く声で…私が欲しいもの。
――漸く、その答えを見つけた。
それが君にとって遅すぎたなら…私は嫌われても仕方ない。
私は、君を嫌ったりは無論しないけどもね。
君の言葉はよく分からない。レディ。
君が思う「答え」は自分が考えるものとは違うかも知れない。
──自分には「嫌悪」の情はないのだ。
だから、君を嫌うこともない。
[フロア中に響き渡っていた耳障りな作動音が止まる。
[清掃機械を片付け始めたスタッフを見ながら、影の男は*抑揚のない声で答えた。*]
…そうだろうな。
私の刃と気持ちはいつもストレートだけれど、
ものの考え方は…正反対だからいつも遠回りだ。
…自分にheartがないと言った君の言葉を、
私は素直に受取るべきだったと思う。
〔今また彼が口にする、嫌悪の情がないという言葉。
それが如実に語っている…彼にheartがないのは本当だ、と〕
私にとって…それは多分、有難いことだな?
君に嫌われたかったわけじゃないからさ。
……君の胸にあって…私が聞く声で…私が欲しいもの。
それは…"魂の魅力"だ。ジーン…
私は君と、それを交していたい。
〔静寂が訪れるフロア。爆音のbeatはそこにない。
頼り頼られたいと願う、内なる鼓動が*傍にあるだけ。*〕
[オードリーに対する彼の言葉は、老戦士なりの或る「意図」をもって発せられた言葉。]
…………………。
[男は、オードリーの返答を聞き……無言のまま、目を閉じた。]
オードリー………
お主は………………
[その言葉の続きは、*喧騒の中に消えた*]
――B.B.R. 屋上――
[空が白み、世の中が一日の開始を告げるべく動き出すその頃、純潔を身に纏いし天使はひとり、建物の屋上へと足を運んできた。]
いい風…。そしてこんなに美しい朝日なんて、いったいいつ振りに見たかしら…?
[頬をなぞる一風に、女は気持ち良さそうに目を細めては自嘲を零す]
だって、ねぇ?いつもこの時間は…、寂しさを紛らわす為に抱かれる腕の中か滴り落ちる鮮血の中か…。どちらかだったんですもの…。
あなた達と共にするようになってから、安らぎなんて与えられた事なんて無かったんだし、仕方が無いわよねぇ?
[優しく語り掛けるように、女は自らの指を唇に寄せ、その一つ一つに愛しさのくちづけを。]
でも…もうそんな思いをするのは今日でお終い。
紛らわす寂しさも。想いも。すべてさよなら…。
明日からは、きっと自由なわたしで居る事が出来ると思うの。
尤も――
[赤き唇から解放された指輪は、鋭い風の音を靡かせて女の周囲の空気を切り裂き。]
わたしにその明日が来れば――の話だけれども…ね。
[鋼音を鳴らし、細い足許にその身をうねらせる。]
オードリー、お主は……
"Vermillion-Jack"の殺し屋に、相応しく無い……
……徒党を組まねば何もできぬとは、一人の身で敵を殲滅せんとする度胸も無いとは……片腹痛いわ。無力で、弱き者を、儂らの世界で生き残らせる道理は無し……。
たとえお主が今、「破壊者」で無いとしても、お主はいずれ組織を瓦解させる「危険因子」になりかねん。弱き者は、そのような危険性を孕んで居る。
……よって、この場をもって、儂はお主を排除する。
皆の者!!
[その場に居る"Vermillion-Jack"の精鋭部隊に向け、男は大きな声を張り上げる。]
これは儂とオードリー、2人の戦いじゃ!!
他の者の手出しは無用……
強く在ろうとせぬ臆病者に手を貸すことは、この儂が許さん………!
さぁ、わたしを快楽に誘いし者は何方かしら?
お相手するからには、全力で可愛がって欲しいものだわ…。
もちろん、わたしもそのつもり…。
闇を赤で染め上げる為には、努力は厭わない性質だから…。
[鉛色の細身は、何かを強請るように女の膚に絡みつく。
その仕草を、主は目を細めて眺めて]
楽しみね、今宵のカルナヴァル。きっと今までのどの祝祭よりも美しくそして艶やかになりそうよ?
あなた達にもより多くの祝酒を。味わわせる事が出来たらいいわね。それが現在の主であるわたしの…最後の義務――
わたしのかわいい部下達、次はもっと仕事熱心な主に出会いなさいな?
せめて飢えで身を枯らすような事を強要するような…わたしみたいな主は持たないことね?
[くすり――]
[込上げる笑みを上気し始めた風に滲ませて。女は細いヒールを返してその場を後にする。
死を*遊戯するために*]
─―2F "Blue"floor─―
[束の間の静寂の中、響くダニエルの声にゆるりと瞳を開ける…焦点の合わぬ目でダニエルをぼんやりと睨み]
…Granpa。
…僕は今、この静寂の時を心地よく楽しんでいたいんだ。
もう少し静かにしてくれないかな?
どうせもう暫くもすればまた爆音に耳を犯されるんだ…
それまでの間だよ…。
[ふあぁ…切れてしまうような張り詰めた空気の中、緊張感のない欠伸を零し…]
[続き、オードリーへと眠気覚めやらぬ様子でとろりと濡れた目を細めて笑みを見せ]
尊き人、WidowedGentleman…僕の結論を貴方に伝えるよ。
そう…貴方は何も間違ってはいないのかもしれない…
…でも、だから…それが如何かした?
…貴方の唯一の過ちはそれを容れぬ存在の僕に吐露した愚かさ。
だって、貴方が何を望んでいたのか…解らない訳ではないけれど、
どんなに僕を説き伏せても其れに返す答えは常に一つだ。
『戯言を。馴れ合いなんてクソクラエ。』
…"我らが此処に集められた上の本意"を忘れし紳士…
Sledge-Hammerが吼える意味が僕には解るよ…
だから彼の邪魔は今は僕はする気にならない。
…あ〜あ。Sledge-Hammerに先を越されてしまった。
残念だな…WidowedGentlemanは僕の好みだから。
だから、貴方は勝ってね…?そうしたら次は僕と遊ぼう。
[子供が見せる無邪気な其れをオードリーへと向けて。それまでの暇潰しはどうしようかと小さな吐息を零しながら静寂の微睡みにもう暫し*身を委ねる様で。*]
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