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ça va?オードリー。
今日も貴女は忙しそうね…。
[今当にラッセルの唇をも撫ぜようとする昨夜の悩ましい指に、女は苦笑を漏らしつつも挨拶を交わし]
貴女にとって昨宵のひとときは、その言葉に含まれるものであったのかしら?
[バーテンダーに辛口の美少年を注文する。
そして――]
ねぇ、オードリー…。
貴女の魔法の手にかかったら。竹の様に清らかな彼も甘いリキュールへと変わってしまうのかしら?ねぇ?美少年…――
[二人のやり取りを熱っぽい視線の端に捉えながら。
女は喉の奥で押し殺すような嗤いを滲ませ、新しく差し出されたグラスへと唇を寄せた。]
[指先に口付けられると不服そうに柔く眉を寄せ…しかし言葉にはせずにその指先を己の心臓の在る場所へと突き立てて]
その答えもまた…此処に在るのみ、だ。
ご想像にお任せするよ、WidowedGentleman。
…僕は嘘はつかない主義のつもりだけれどもね。
だから気に入った相手にはそれなりに口も訊くし、甘えもするよ。
それに見合うだけの時間は、ね…。
[すっかり氷の溶けたグラスの縁を口付けられたものとは逆の手でなぞり…素っ気ない口調には幾分素直さの見える無垢な笑みを浮かべ]
そういうところはやっぱり嫌いじゃないよ、WidowedGentleman。
残念だけど貴方の"あい"を受け入れる場所は僕の器にはもうないんだ。
頭から足先、心の奥まで僕は僕と彼の方だけのものだから。
でも、もう一つの遊びは…何時でもお誘いを待っているよ。
心から、ね。
[ローズと目が合うと両手の平を其方へと見せて、Widowedはお返しするという態を見せ]
…貴女もね、ExaltedAngel?
遊べるその時を、楽しみにしているよ。
[それきり暫くの間は口を噤み周りを眺めるに終始することにした。]
――1F Platform――
[白と黒のゴシックドレス…今日は短いスカートに、白と黒のストライプのニーソックス。
ヘッドドレスではなく黒のリボンをつけて。
つまらなさそうに入ってくる]
…今、機嫌悪いの。あっち行って。
[色にかまけた男の手をはたくと、男は血相を変え肩を掴もうとする。
が、その手は掴もうとする手前、だらりと垂れ下がる]
うー。うー…
美味しく無さそうなのばっかり。
[カウンターへと向かう間に、見定めを行うモノの好みの人物は居なかったらしく。
聞こえてくるのは己の腕を持ちながら叫ぶ男の断末魔。
そして、見えてきたのは…]
…シンメトリーなオブジェでも作るつもりだったの?
…ふ。やあ、ローズ…
私のお綺麗さん…ご機嫌如何。
忙しいのはさて、ラッセルが愉しい方だからだろうさ。
〔幾分感慨深げにローズを見詰めながら、スツールに腰掛けた身をずらして向き直る。カウンターへ頬杖をついて、酔いを知らせる如くに笑んで見せ〕
…そんなところかもしれないな?
昨夜の態を逃しては、此方の名折れと言うものだよ…麗しの君。
2、3日腰が立たないほどに愛したかったのだけれどね…本当は。
〔にまと深める笑みで、彼女に今朝方の態を思い起こさせもしたかもしれない。〕
魔法の手など持ってはいないさ。
私は我儘勝手に、その時々の気持ちを傾けるだけだ…
ラッセルは…、ン、交すときには…きっと甘く甘く
蕩けてくれるのではないだろうかね…? アッハ。
[StiweardShipの、ひらりと舞う手の動きで意味を悟りし女は、困ったような表情を浮かべ、彼に小首を傾げつつ]
困った子…。オードリーは物じゃなくてよ?
そして彼女が還るべき場所は…残念ながらわたしの許ではないだろうし……。
[口には出さずとも、望みは叶えられたしもの。しかし当のオードリーは、今宵誰の許へ行くのか判らない。
捕らえない・捕らわれないスタンスは、こうした時に足枷になって静かに絡まるのだから性質が悪い。]
あ、でも…。貴方とはいつか遊びたいと思っているわ?美少年さん?
もし、その時が来たら。手加減してね?StiweardShip――
[口を噤む雰囲気を悟り、女もそれ以上は彼に話しかける事は無く。
淡いグリーンのアルコールを、こみ上げる口寂しさを紛らわすようにそっと啜った。]
[二つになった男を見ていたが、興味が無くなったのか近くのスツールに座り]
ギロチン、かな。
[すぐ側にあるモノに感化されたのか、血の色を連想させる様なカクテルを頼むとモニタの方を見やる]
…珍しいねー。
Blueに沢山いる。
[モニタに微かによぎった見知った姿にポツリと呟けば、バーテンの方を向き]
ん?んー、そーだねー。
行くのも良いけど、なかなか無いよ?
Platformに赤いオブジェがあるってゆーのは。
どっちの方が良いかな。
[赤い液体を口の中で転がし、チェリーをつまむと目の前に垂らす。
一つ零れた赤い雫はカウンターの上ではねた]
そこそこって所かしら?
って…まぁ。美少年が愉しい方だなんて…妬ける台詞…。
[スツールを軋ませ向かい合うオードリーの仕草に、女の目許は赤く滲む。
頬杖をつき緩く口許を歪ませた彼女の表情からは、如何程ばかりかの酔いの姿が読み取れ。
ローズは密かに胸を熱くする。]
名折れだなんて…。本当はちっともそんな事は思っていないんじゃなくて?
どうせなら、本当に2、3日腰が立たなくなるくらい愛して欲しかったわ…。
[返される言葉に、強がる素振り。
しかしドレスの下では昨宵の手管を躰が思い出し、涓の辿る道を形成する。]
でも、勝手気ままにそのときの気分を手に乗せるだけで、相手を意のままに蕩けさせてしまうだなんて、やはり貴女の手には魔法が掛かっているのではないの?
だから…――そうね、美少年が貴女の手にかかったなら。それはそれはきっと綺麗に蕩けて啼いてくれると思うわ?
わたしの心としては…、出来ればその時が来ては欲しく無いのだけどもね?
……匙加減が出来る程器用ではないんだ。
それに、こういうものは手加減をしたら興が醒めるでしょ?
お互いにね…。
[眼前にいる天使の髪色と同じ色のグラスの水へと視線を落としてローズへ向けて囁き。
それにも、周りを見ることにも飽きたのかただ単に眠くなったのか、足を組み直すと暫しの休息を得る為にゆるりと*双眸を伏せた。*]
[...はカウンターへと近づき声をかけてくる女性を一瞥してまた椅子に座り直した]
・・・オブジェ?
[ニーナが指差す方を見て]
・・・?
[...は首を傾げて考える事を止めカウンターへと向きなおした]
んー?なーに?
他に理由がありそうって?
そーだねー。お姉さん悩み多しお年頃だからねー。
[くす、と小さく笑うとグラスに口を付ける]
自分から懇願しに行ったら負けた気分だよね…ふふっ。
[極、小さな声で呟けば、キャロルの様子に少し考え]
一人の者じゃなくて二つの物になった、って事。
[そう言うと、チェリーを手の中で転がす]
[ふいに聞こえて来たラッセルの言葉に、女はふるりとそちらに視線を向けて、確かにと頷きを見せ]
そうね。貴方の言う通り、手を抜いたら詰まらないものになってしまうものね。
相手の真剣さが伺えるから、こちらも心を砕ける……。
貴方の言葉で少し目が醒めたわ。ありがとう、ラッセル…。
[ゆっくりと閉じられていく瞼に、女の感謝の言葉は届いたのだろうか――?
しかし、その行く末を確認する術を、ローズは持ち合わせては居ない。]
[...はニーナの言葉を聞きながら出て来たカクテルを飲む]
・・・元から人なんて居ない
・・・ここには
[...はそこで口を噤み喋るのを止めた]
死人しか居ない、かな…?
キャロルの答えはどうか知らないけど。
[グラスをカウンターに置くと小さく笑って]
ほとんど棺桶に足突っ込んでる様なモノだからね。
でも、生きながらにして死んでた寄りかは遥かにマシ、かな?
[手の中のチェリーを口の中に含む。
舌の上で転がしながらキャロルの方を見て]
[...は死という言葉に反応する]
・・・私はまだ死ねない
・・・邪魔をするのならこの場でコロス
[彼女はそう言い放つと腰へと手をまわす]
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