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はあ。
館がまだ見えないわ……。
ちょっとここで昼寝しちゃおうかしら。
おやすみー。
[...はあたりを簡単に整えると木の根元に座り込み、ころんと横になった]
海の精 セイレーン がやってきたよ。
ふあーあ、精霊の仕事ってのも案外退屈なのよね。
ちょっと人間と遊んでみよーかなーっつうわけで、来てみたわ。お友達のウンディーネちゃんは来ないのかしらね?
ちなみにあたしはセイレーン潔白よ……なんちてなんちて(ひゅるるー
ちょっと用事を済ませて、また来るわね。じゃーねっ☆
隠者 モーガン がやってきたよ。
おや、あれが目的地ってことは……あと一時間も歩けば着くかね。
それにしても、どうして最近の若いものはこう辺鄙なところにだだっ広い館を建てたがるのか……実に非合理的だ、そう思わないかね。
おや、眠っている間に人が増えているようだな。
不便な環境の中にある館だが楽しんでいってくれたまえ。
この屋敷は曽祖父の時代に建てられたものらしい。私も小さいころに2度ほど訪れて以来ここに来るのは10年ぶりだ。
曽祖父は変なコレクター趣味がある人で珍妙な骨董品がいたるところに設置されている。欲しければ持って帰ってもらってもかまわない。
ギルバート映画撮影とは楽しそうだな。
朝食後にゆっくり鑑賞させてもらって、賛歌を検討することにするよ。
村長 アーノルド がやってきたよ。
[一人の男が、館のドアをバタン!と大きな音を立てて開けた]
はっはっは。私が隣村の村長にして、名探偵の!!!!
アーノルドで、あーる!!!!
館の主人よ、私にこのような招待状を送ってくるとは、なかなか目が高いな!!!!
私が来たからには、殺人だろうが、美術品盗難だろうが、
すべて解決してみせるのだ!!!!
だーいじょうぶ!!!むゎーかせてっ!!!!
って、まだ何も起きておらんのか。
とりあえずそこのソファーに座って待ってるぞ。
ここまでここまで来るのに疲れたからな。
あー。ビールでも飲みたい気分だぞ。
ほう、アーノルド自身満々だな。
一体何が起こるのか分からんが、憂時の際にはズバッと解決して欲しいものだ。
孤立した洋館、そこに招待状を持ち集まる人々。まるで三文怪奇小説のような展開。
何かが起こるのは確かなようだな。
この帝国貴族院をかつてない飛び級で卒業した私に挑むとはいい度胸だ。
さて、私は少し館の周りでも散策してくることにするか。
館の裏の丘には質のよいマンドラゴラが散在すると聞いているしな。
そしてここに来る途中にみたダチュラの花畑は実に綺麗だった。
では行ってくる。
はろはろー☆ 海の精セイレーンちゃん再び登場よっ!
招待状? …ああ、海の中で読んだからボロボロになっちゃったわ、あは☆
で、何して遊ぶんだったっけ? 探偵ごっこ? うん面白そうじゃない。こう見えても一応精霊ちゃんだから、そっち系の能力は封印するわね、よいしょっと。
これでどこから見ても人間の女の子よね、うふ☆
え、胸が丸見え? キャーーーーーーー!!!!!
……って、精霊がウエットスーツとか着てるのも変だしぃ……ま、いいやこのまんまで。
そこのスケベそうなおじさまたち! あんまりジロジロ見ないでねっ!
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