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[食事を、と声を掛けられれば少し躊躇したものの、確かに食べずには人間生きていられない。隅の席にちょこんと腰を下ろし、用意してくれたコンラッドに、また弱く頭を下げた。それが彼女にとっての精一杯の礼の念でもあった。
ダン――ならず者として村での悪名も名高い彼と、同じ食卓を囲むことになるなんて、想像もしなかっただろう。ナイフ投げの的になるような、意外な面こそ見たものの、やはり彼に対しては怯えが少々強いのか、真っ直ぐに目を見ることなど出来ずに。
代わりに、この集会場に集った少女二人の姿に目を向ける。どちらも村で見かけたことはあったと思う。誰よりも幼いであろう少女は、無邪気で屈託の無い仕草や表情。もう一人の少女、わりと最近になってこの村で見るようになった彼女に関しては、表情――否、雰囲気か、何処かに陰りのようなものを感じていた。]
村で起きた死については、私は一通りは知っています。
災厄―――ディードさんの仰っていることって、その、先日起きた怪死のこと、でしょうか……。
この村は比較的平和な場所です。尤も、お城からも然程離れてはいないので、この村の近くで戦死で亡くなる方もいらっしゃいますが。大抵は、病死で亡くなる方ばかり。
けれど先日の怪死だけは――あの遺体だけは――……今まで見たこともないような、無残な亡くなり方でした。野犬の仕業だとしても……余りに、惨く。
[散らばった死肉、剥き出しの骨格、原型を留めぬ肉塊。
思い出した所で、気分が悪くなるようなことはない。人の死には慣れている。ただ、その屍体が作り出した過程を思えば、不可解には違いない。]
…………あ。
お食事中にこんな話題、出すものではありませんね。
ごめんなさい……。
[集会場の扉を開くとそこには数人の男女の姿
恭しく、だが芝居がかった仕草で一礼をくれると]
こんばんわ、紳士淑女諸君。今宵の月も蒼く忌々しいこと限りなし
嗚呼、なんとも喜ばしいことじゃないか
[口元を笑みの形に歪めそう言うと、手頃な席へ]
[そんな食事の折に開いた集会場の扉。
また此処に集められたのだろう、黒き男の姿。
彼の雰囲気――圧倒的なオーラ。
びくりと、身を竦めていた。
彼女は鼻がきく。尋常な人間には感じぬような匂い。
―――黒きあの男性からは、死の匂いがする。]
…………
[言葉を発せずに居たところに、再度集会場の扉が開く。
仮面を被った、怪しげな男の姿だった。
その怪しい風貌以上に語るものはなく。
礼儀正しい挨拶には、不思議なギャップを感じる程だ。]
ごきげんよう……
貴方も、此処へ呼ばれたのですか……
[着いた席の向かいに座っていたカーラの顔を見やると]
ごきげんよう、美しきお嬢さん
私も今宵ここに招かれた者の一人。どうぞ、よしなに
……おや、そんな浮かない顔をして、どうしたのですか?
私でよければ、そんな君の話し相手になってさしあげましょう
[その目は仮面に隠されて伺えないが、口元には笑み]
あ、え、っと……
[慣れない社交辞令にか、仮面で隠した相手の目元か、或いは涼しげな口元か。何もかもに戸惑いながらも、ぺこりと小さな会釈をした]
話し相手……
私は、その、お話することがそう慣れていなくて……
それよりも、貴方のことをお聞きしたい、です……
そう、例えば、何処からいらしたのか、とか。
私のこと?
ああ、名乗りを忘れていましたな
私は……そうですな、レイヴン(鴉)とでも呼んでいただければ結構です
しかし、どこから来たか、ですか。くっくっくっ
[笑いながらテーブルに肘をつくと、両手を組んで口元を隠す]
いや失礼。ただ、私の過去に語るべきことなどありませんよ
仮にあったとしても、お嬢さんにとって聞くべきものではないでしょうな
レイヴン様……ですね。
[復唱してはふと気づく。呼んでいただければ――その言葉、ともすればそれは彼の本名とは異なるものなのだろうかと。それを言及する心算もなかったけれど。]
あ、いえ、無理にお聞きするつもりはないんです。
それに――…ええ、確かに。
何処から来て何処へ行くかなんて、長い目で思えば、生まれてくる朝から来、死んでいく夜に向かうだけ……。
あっ、私こそ、名乗りが遅れて申し訳ありません。
私の名はカーラ。……カーラ・アルヴァレス。
この村で、しがない墓守をしています。
だからなのか、生きている人とこうして関わることが苦手で……
1.名前:レイヴン。無論偽名。本名はまったくもって不詳
2.年齢:年齢不詳。見た目は20代後半
3.性格、キャラクターの背景
半年ほど前にふらりと村に現れ、橋の下に住み着いた胡散臭い男
常に仮面をつけ、礼儀正しくも多くは語ろうとしないためその実何を考え何を為そうとしているのかは誰も知る由もなく
時折、逢魔ヶ刻の路地裏を徘徊しているのを目撃される
ほう、カーラ嬢は墓守でしたか
それ故でしょうか。人生について随分達観なされているようで
いやなに、カーナ嬢の仰るとおり。人は生まれた時に死ぬことを運命付けられている
なればこそ、人はその生を意味あるものとなさんがために懸命に足掻くのでしょうな
その生はかくも美しく………そして醜い
[そう言った彼の目はやはり見えなく口元も隠されているが、最後に呟いた言葉に僅か苦いものが混じっていたのは気のせいか]
達観だなんて……
最近母を亡くしたばかりで、考えることが多いだけです。
人は何の為に生き、何の為に死に逝くのか。
そう、死が決定付けられているからこそ、生きていることに意味を見出さんとする。母は、貧しい生活の末に病に伏せました。其処に、生きる喜びがあったのだろうか、と――時折疑問に思います。
けれども母は美しかった――……誰もやりたがらない墓守の仕事に毎日従事して、死者の魂を守っていた。少なくとも私は、そんな母が好きでした。
……ごめんなさい、なんだかつまらない話で。
[最後には、仄かに微苦笑を添えて言った。]
いえいえ、興味深い話でしたよ
なるほど、母親は幸せだったのか、ですか
カーラ嬢が母上を美しいと感じていたのなら、その生にはおそらく喜びがあったのではないのでしょうかね
母上が死に逝く際、何と仰いました?
その時、貴女のことを気にかけていたのでしたら、きっと彼女には『貴女』と言う生きる喜びがあったのではないのでしょうか?
[彼の言葉に、僅かに相好を崩した]
そう言って頂けると、嬉しいです。
母が幸せだったか――
既に言葉のない母に問うことはできませんね。
けれど……
[死に逝く際――その時のことを思い出せば、じわり、目頭が熱くなり、指先で目元を押さえた]
『しあわせにおなりなさい』
それが……母が最期に遺した言葉でした。
レイヴンさん。母は私を――愛していてくれたのでしょうね。
[つ、と頬を伝う涙を拭って、笑みを模って見せた]
……有り難う。ムッシュ、レイヴン。
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