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暗殺者 シャーロットは調律師 すてらに投票を委任しています。
忍者 ナサニエル は 隠者 モーガン に投票した(ランダム投票)
暗殺者 シャーロット は 放浪者 ウルズ に投票した(ランダム投票)
依巫 芹菜 は 忍者 ナサニエル に投票した
調律師 すてら は 放浪者 ウルズ に投票した(ランダム投票)
隠者 モーガン は オートマトン ミッキー に投票した
放浪者 ウルズ は 忍者 ナサニエル に投票した
オートマトン ミッキー は 隠者 モーガン に投票した(ランダム投票)
迷子 ヘンリエッタ は 隠者 モーガン に投票した
忍者 ナサニエル に 2人が投票した
隠者 モーガン に 3人が投票した
放浪者 ウルズ に 2人が投票した
オートマトン ミッキー に 1人が投票した
隠者 モーガン は村人の手により処刑された……
依巫 芹菜 は、放浪者 ウルズ を占った。
放浪者 ウルズ は、調律師 すてら を守っている。
次の日の朝、放浪者 ウルズ が無残な姿で発見された。
《★占》 放浪者 ウルズは 人間 のようだ。
現在の生存者は、忍者 ナサニエル、暗殺者 シャーロット、依巫 芹菜、調律師 すてら、オートマトン ミッキー、迷子 ヘンリエッタの6名。
[意識が剥がれるのを感じる]
[剥がれた意識は"魔物"となって]
──苦しむことは、何も無いよ。
[必死に抗う姿に言ってみても]
[無駄な様子をちらと見る]
[広い広い邸のリヴィング]
[自然、人の集る其処で]
["彼女"で──"私"であったなら、此処を汚すことを躊躇っただろうか]
["魔物"の意識はそれと知らず]
何も、思い出さなくて良いんだ。
このまま、眠るように。
舞葉たちの所へ。
[首を絞める手は、次第に力を籠めて行き]
「おやすみなさい」。
[──ごきり][鈍い音]
["彼"はもう、動かない]
[恐怖か、驚愕か、苦痛によってか]
[見開かれた眼をそっと閉じてやり]
幸せに。
[そうしてやはり、"魔物"はそこから消え去った]
[繰り返される謝辞に只微笑み]
[枯れ井戸と調律師へ視線を移す]
[歩み寄りすと日傘をさしかける]
すてら、貴女も迷子みたいだわ。
[人が来たことに目を閉じて一度深呼吸をし、差し出される傘に微笑を浮かべ]
お主が濡れてしまうではないか。
わしはこれ以上濡れても同じことよ。
[そっと傘の柄をヘンリエッタが傘に収まるように返し]
そうじゃのう…子ではないが迷うておる。
それとも見失っておるのか。
ならば風邪を引く前に帰りましょう。
[返される傘に大人しく手を引き]
此処に居る人達はみんな、
迷っているのかも知れないわね。
すてらの探しものは…
[視界に映る老人の姿に言葉は途切れ]
御機嫌よう、モーガン。
[皆よりわずかに遅れ井戸に向かおうとしたウルズに気付き、手を貸そうとするが一人で行く、といったため後ろから付いていくことにする]
皆先に行ってしまったんだな。ん?
[井戸への道の途中は見通しが悪く下手すると見失いそうになるくらい木があちこちにある。その木の影でなにか動いた気がした]
[老人は確固たる足取りで井戸へ向かい]
お前も見届けに来たか。
……モーガン、お前は誰を選ぶ?
[問うが、老人は答えず井戸を覗きこむ]
…舞葉は風邪は引いていないじゃろうか…。
[ヘンリエッタの言葉にぽつりと井戸へ問いかけ、奥から表れる老人の姿に目を細める]
爺も来られたか…。
……?
[モーガンが井戸を覗き込む意図が判らず、訝しげに眉を寄せ。
その時走り寄っていれば間に合っていただろうか、まさか舞葉があのようなことになっていた時に声を荒げていた彼だからそのままあの幼子と同じ場所へ消ゆ事になるとは考え付かなくて。]
――――……
[一瞬の出来事に言葉を失い、支えるものを失った時と同じようにストンとその場にへたり込んだ]
[しばらく見ていたが結局なにも出てくる気配はなかった。視線を戻すと少し先でウルズが立ち止まっている。]
ウルズ、疲れたのかなんだな。やっぱり運んであげるんだな。
[そういって肩を叩くとウルズは頷き・・・そのままウルズの首が地面に落ちた。その直後に胴体が首を追って地面に倒れる。]
う、ウルズ!? いつのまになんだな!?
其の闇は貴方をも見詰め返すかしら?
[問い掛けに応えるのは声で無く――]
[見開いた石榴石に其の姿は映りこむ]
[其れは流れる如き動きにすら見えた]
嗚呼…
[闇へ吸い込まれる老人を見詰めた侭]
[唇が紡いだのは只の溜息かも知れず]
/*うーん…一人はミッキーで確定だろうなー。纏めページだけじゃヒューバートが人狼の爪で止め刺されたとかウルズの首がもげてるとか書けないだろうし。齟齬が怖くて…と言うか実際普通に集会所に戻ったら床に倒れてると思ってたから(『リビングで首折り』と書いてあったので)驚いてるし、今。一見矛盾してるのに纏めコメントに人狼からのツッコミが無い=ミッキーが人狼だからと考えれば納得。
〔暗いが闇ではない――輪廻へ向かう場所。〕
〔…異変は訪れる。…舞葉の傍にいる幻術師は
空間への来訪者たちへと強く――強く念じる〕
〔(――ここにいるよ。キミも、貴方もここにいる。――)〕
〔…誰ももう…独りにはさせたくなくて。〕
[日傘を持つ包帯を巻いた手]
[どろりと甘い腐臭は強まり]
[腐れ力が抜けて日傘は落ち]
[地面に弧を描いて転がるのに]
[瞳を見開き薔薇色の唇が震え]
――…如何、して?
/*ところで。
ヘンリエッタ一日目メモの中で舞葉の事を「リック」と呼んでいたけど(本人も突っ込まなかったけど)
あれはリッ【タ】だから(ぉ
[揺らぐ、モノクロームの視界。
木漏れ日のような光と、葉擦れのようなささやきを感じる。
光の差すほうへ、歩む足はもう引きずってはいない。]
肉体が滅びてもなお独りを嫌うというか、くくく…
とんだ戯れ事だな
輪廻は孤独、繋がりなどつかの間
この地で人が身を寄せあうことに意味など……
[心の中の何かを振り払うように刀を水平に薙ぐ]
ないわ!
*/なんというか…このまま処刑=自殺な展開で進んでいくともんにゃりだなぁ。
生きてれば処刑キリングやってもぜんぜんかまわなかったのだけども。
一時的に記憶戻って殺戮者化しちゃうとかで。
記名投票にしても良かったんじゃないかと思うよ。
っていうか、だ。
人がちゃんと死ぬ設定の村の場合、
各自が殺意を向けることで殺せる場合は特に、
投票先が死んだとき、その殺意に責任を持ち、死をしっかり演出する覚悟が必要だと思うんだ。
[一体どれほど立ち尽くしていたのか―]
―帰ろう。
[ぽつり―と呟く声は微かに震えていたか]
帰ろう―もう、やる事、ないから。
[それだけ言うとふらふらと来た道を戻っていき―ウルズの死を*見せ付けられるか*]
*/誰が殺した、誰のせいで死んだ、そういう事実は、展開を動かしドラマチックに導くために必要なことだと思うよ。
誰かに責任を押し付けたり、責めたり、憎んだり。
そういうことで物語に大きな動きができるんじゃないかと思うわけ。
自殺展開で進んでいっちゃうと、結局悲しむしかやること無くなると思うんだよなぁ…。
もんにゃりもにゃもにゃ。
〔――ずきん。〕
〔受け流せていた筈の…来し方の痛みがまたひとつ。〕
…ウルズ。……モーガン…
〔やっと、声を絞り出す。ウルズの姿が見えると…花園へ横たわる舞葉の傍から、猫背の幻術師は切なげに見遣る。〕
…済まない。……ウルズ。
ボクは、…キミが自分自身を拒むのを…止められなかったね…
[姿を見つけて歩み寄り、小さく頭を下げる。
眠り続ける舞葉の傍らへと腰掛け、ヒューバートを見上げた。]
…それでも俺は、俺のままで彼らと別れられて幸いだったと思っている。
俺は、彼らに貰った存在だから。
["ウルズ"はそう言って薄く笑み、目覚めぬ舞葉の髪を静かに撫でている。]
[弱弱しく首を振りながら後退さる]
[其の貌に浮かぶのは怯えだろう]
[忍者の声に漸く我に返り傘を拾う]
みんなも帰るのかしら?
若しそうなら、私も屋敷へ戻るわ。
誰かの気配の在る所で過ごしたいの。
[包帯を巻いた腕は脇におろした侭]
[肘の辺りまで赤黒く爛れは広がり]
[もう持ち上げる事も難しいらしく]
[逆の手で日傘をさし周囲を見回す]
[其の内には戻る者達と歩き始める]
それが、お前の答えなのか?
[老人の消えた井戸を見詰め呟く]
[彼の心を思ってみても、その真意など分かるはずもなく]
[沈黙]
[ナサニエルが、力なく来た道を戻る]
[その後を追い、そして追い越し]
〔胸に手を当てて礼を返す。銀糸の髪を持つ青年の声に聴き入り〕
…そうか。…向かう輪廻へ…名は持っていくかい。
…ボクは、ヒューバート・ウィロウ。
キミのことは…何て呼ぼう?
〔愛らしい声の眠れる人形遣いから視線を外すと、相手へと尋ねる〕
[舞葉の髪を撫でるウルズの言葉を聞きながら]
ふうん…彼らに貰った存在、ね。そいつは創られた…人形と同じってことだろうか?
ただ創造主と作品…って関係とは異なるか。
結局、敗者(ウルズ)のままで今生の幕を閉じたというのに…それをそなたにとっては幸いだったと言うのか。
[憐憫の情を持った瞳でウルズの姿を見つめている]
[黄泉の狭間に、惑う影はもうひとつ。
だがそれは、未だ光を見つけられぬまま彷徨っている。]
[花園で眠る姿の傍らで、幼子を撫でながら静かに佇む。
名を問われ、しばし迷って答える。]
俺は、"ウルズ"。
少なくとも、彼の地で貴方や彼らと過ごした俺には、その名こそが相応しい。
…そう、思うんだ。
名とは、呼ばれて初めて付くものだと思う。
名とは呼ばれて初めて付くものか…
[自分に名があることに気づいて]
求めるか、求めぬかに関わらず、我が在ること、名を持つことに、他者の存在は不可欠……ということか。
所詮、人も人形も…創られし存在。
[ナサニエルとヘンリエッタの言葉に緩く首を振り、その場に残る意を示し]
…少し、考えたいことがある…。
[皆が戻る背を見送り、座り込んだまま井戸を見つめ]
〔穏やかに話すウルズの様子に、頑なな幻術師の心は少しずつ解れていく。…それは、受け容れる者としての彼に何かを見たからかもしれない〕
……あの場所は、キミにとって…
既に輪廻の途上だったのかもしれないね…
〔興味深げに、顎へ手を遣りながら考え込む。…〕
それが爺の望みであったか…?
舞葉の望みであっただろうか…
到底…そうは思えぬ。
ならばこれも人狼の思惑なのじゃろうか…
人狼とは何ぞ?あやかしの術でも使うのか…
狼というのに狐にでもつままれた気分じゃ。
…化けの皮…あまり、考えとうないのぅ…
しかし、柳が奴等の仕業とすれば放って置く訳にも行かぬか…
[戻っていった皆の姿を思い目を伏せて呟き、*暫くはその場から離れることができず*]
〔ややあって、対なる魔法使いたる隠者を…モーガンの存在をこの世界に探して…感知する。――柳の枝はいらない。元々渡す必要もなかった。彼と此方の望みは、ひとつのものだったのだから〕
――モーガン。…師であり、父たる友…
……共に生まれ変わるための話をさせてほしい。
今度こそ…稽古を、つけてほしいから…その資格が欲しい。
〔声は大きくない。…だが、望みを賭けてくれた相手へと声を届けた。〕
〔やがて姿を現すモーガンへは、胸の前で掌と拳を合わせる礼を取る。自らの不明を深く詫び…彼の言葉を待つ間、自分の声を聴く者へとぽつと呟く。〕
…好かれることに臆病なボクは…
大好きな相手ほど、長く待たせて…
土壇場で傷つけてしまうんだろうね。
〔舞葉を撫でているウルズの様子に、現世から届く苦悩と葛藤の痛みは僅かに薄れる。…有難う…と小さく伝え〕
…名は…自ら選び取るものだと、ボクは思う。
キミはそうしたから…確かに"ウルズ"だ。
望みを繋ぐ方は…強い方だから、選び取ってくれると思う…
名でなく、運命に抗う道を。
〔…人の心に深淵を見る幻術師は、低く呟きを漏らす。
優しいすてらが、自らと仲間とを諦めてしまわないことを*願っていた*。〕
所詮、運命には逆らえぬよ
だがそれに抗うのは人に与えられた特権だろうか
愚かしいが……な
[嘲笑ではなく柔らかい笑い。自動人形と迷子人形の行く末への興味は*強まる*]
〔…そして、男は集中するために口を噤む。〕
…――――……
〔解けかけた柳の枝を握り締めて、水平に構え…〕
〔自らが乱したものの大きさを*噛み締めながら*〕
[深い闇の中、"コーネリアス"は目を開ける。
仰ぎ見ると、銀の髪がさらさらと肩から滑り落ちた。
赤く染まった両手を見つめ、口元には三日月のような笑み。
冷たい銀の刃が、両手から生えていく。]
[花園で、"ウルズ"は静かに目を閉じる。
俯くと、銀の髪がさらさらと肩から滑り落ちた。
血の気の薄いその手は、幼子をあやすようにそっと触れる。
手のひらに伝わる、あたたかな体温。]
―分かってるよ、そんな事…。
[通り過ぎて行くシャーロットの背に力無く言葉を投げて]
ミッキー、お前が最初に見つけたんだろ?なんか見なかったか?
[ウルズの死体に視線を落とし]
[忍者の言葉にミッキーへと視線を移す]
[彼は見たままを話して呉れるのだろう]
そう。
[もう動かない亡骸へと再び視線を落とす]
[彼の上にも雨垂れは降り注いでいるから]
寒そうなのだわ。
[ミッキーの話を聞きながらそっとウルズの首に手を伸ばし―しかし触れる寸前で止まる]
そうだな―屋敷へ運ぶか、せめて何か掛ける物でも…。
[中空で止まる手を見詰め]
[忍者へと向き直り頷く]
少し、待っていて頂戴。
[片足を引き摺りながら付近の家屋へ]
[暫くすればカーテンを抱えて戻り]
是くらいしかなかったのだわ。
[二人のどちらかにカーテンを預け]
[亡骸が包まれていくのを見守り]
ウルズが安らかだと良いのだわ。
[呟き二人へと向き直る]
ナサニエルもミッキーも、
冷えてしまうわ。
戻りましょう。
[“ウルズ”は、ふと感じたぬくもりに、そっと己の肩を抱く。
灰色の空を見上げる。
声も姿も届かぬが、その思いだけは静かに伝わってくる。]
[闇の中、“コーネリアス”は歩き続ける。
濡れた髪も服も冷えきって、誰の思いも届かない。]
[ナサニエルの言葉に]
ボクはウルズの後ろにいたんだな。歩いてるときにそこの木陰でなにか大きいものが動いたんだな。確かめようと見てたけどすぐいなくなったんだな。その後ウルズに話し掛けたときにはウルズは死んでいたんだな。
お疲れ様、ミッキー。
客間にベットがあったから、
其処に寝かせてあげると良いと思うの。
[声をかけて二人と共に屋敷へ戻る]
[広間は閑散として人の気配も減り]
随分と、人が減ってしまったわね。
[言葉もなく、邸へと戻る][見ればその手は硬く結ばれて]
[静かだという言葉に眉根を寄せる]
"彼ら"も次の生では幸せに……。
[布に包まれたウルズの屍をじっと見詰め]
──ごめんなさい。
[ただ一言]
[誰に言うともなく]
銀髪の男よ…
そなたはその仮初の安らぎに満足できたのだろうか…?
我は初めから…気づくべきであったのか
望む物は…決して永遠ではない、と…
それでも構わぬのだと…
[十姫は過去に辿った輪廻の輪へと想いを寄せ目を閉じる。伏せた瞳から何かが零れ、*一滴地に落ちた*]
/*今気付いたけどもし俺がミッキーに入れてたら4択ランダム…(ゾーッ)
もしそうなってたら絶対俺が墜ちてただろーな、うん(最近良く当たる予感/出るだろうなと思った目が出たり初日溶けが自分(呪狼)占いでの逆呪殺だと確信してたらその通りだったり)
誰にも誰の心も判らない、若しかしたら本人にだって。
貴方達の幸せは、何処にあるのかしらね。
[室内でさした侭の濡れた日傘をくると回し]
[薔薇色の唇は開き透き通る歌声を奏でる]
Someday I want to run away
To the world of midnight
Where the darkness fill the air
Where it's icy cold
Where nobody has a name
Where living is not a game
There, I can hide my broken heart
Dying to survive
There, no one can see me cry
The tears of my lonely soul
I'll find peace of mind
In the dark and cold world of midnight....
[詰る言葉は結局ひとつも出て来ない]
[彼女の気が少しでも晴れる事を願い]
[紅い人形は約束の通り彼女を想い歌う]
[迷子人形の歌声に耳を傾けている]
人形の幸せは、マスターのために尽くすこと…
[笑顔で自分に語りかける、昔のマスターを思い出す]
マスターがいなくなった人形に、幸せはあるのだろうか
あの半自律形自動人形なら、その答えを見つけてくれるだろうか…
失うのは怖いのだわ。
[小さく零される呟き]
独りは寂しいのだわ。
[咳き込み口許を覆う]
[掌に甘い腐臭が広がる]
全ては――…
[腐れた喉より発する声は掠れ]
只、愛しいのだわ。
There, no one can see me cry
The tears of my lonely soul
I'll find peace of mind
In the dark and cold world of midnight....
[ヘンリエッタの歌をなぞるようにつぶやき、孤独な魂は真夜中の世界でもう一度*涙を流した*]
〔悪夢の中でしか許されなかった存在が…某かの望みを擁く、
その芽生えのみを猫背の男は感じ取る。…銀髪の青年を見詰めて…やっと見つけた…とそれだけ呟いた。〕
…ウルズ、モーガン…。舞葉を…頼んでいいかい。
暫く…独りになりたいんだ…
何かあったら、望んでほしい…どこへでも行くよ。
〔やがて柳の杖を水平に保った侭、幻術師は皆へと深い感謝を捧げる。魔法にはもう頼らずに…皆から受取った想いについて
考える*時間が欲しかった*。〕
****************************************
皆さまお疲れさまです。
不手際ばかりでご迷惑をおかけしております。
コミットについてご意見をお伺いさせて
戴きたいのですがいかがなものでしょうか。
メモにてご回答お待ちしております。
墓下の方については、/**/記号をお使いの上、
ご意見をお願い致します。
****************************************
──涸れ井戸──
[細く降り続く雨の中、黄色い傘を差し、井戸の中を覗き込むような格好。
そこを見つめる瞳は金色の光。]
……そやから年寄りは大人しゅう部屋に居れ、て言うたのに。
[ぼそり、と井戸の中にかける声は、先夜のものと違い、気をつけていないと聞こえぬかもしれないようなもの。
無論、怒鳴り返す老人の声は返ってこない]
依巫 芹菜は、迷子 ヘンリエッタ を能力(占う)の対象に選びました。
……そんで、あいつ、ウルズやったな、確か。
何も思い出さんまま逝ってしもうたんやなぁ。
──回想・邸内──
「…共に在りたい者……」
[銀髪の青年がまどろみからさめて、何事かをつぶやく。
紫の眷属は、その言葉の何に気を引かれたのか]
……ウルズさん?
[青年の瞳を覗き込むも、彼の動きでその心を探れない。
そのまま彼は立ち去ってしまい──再び*戻らなかった*。]
依巫 芹菜が「時間を進める」を選択しました
忍者 ナサニエルが「時間を進める」を選択しました
失うのは怖いのだわ。
[小さく零される呟き]
独りは寂しいのだわ。
[咳き込み口許を覆う]
[掌に甘い腐臭が広がる]
全ては――…
[腐れた喉より発する声は掠れ]
只、愛しいのだわ。
本当はずっと判っていた筈なのに、
こんなに腐れるまで気付かなかった。
[ソファに腰掛け脇にだらりと落ちた侭の]
[赤黒い体液の滲み始めた手の包帯を眺め]
[先程の歌声を思い出しすと忍者へ向き直る]
ナサニエルは兎を捌くのも上手だけれど歌も上手ね。
他に知っている歌があるのなら歌って欲しいのだわ。
[無邪気な子供の笑み引き]
[小首を傾げ掠れ声で強請る]
〔「…それとも誰か…、ボクと来るかい。」そう言い残して、孤独を愛しながら誰をも拒まない男は、薄暗い草原を歩いていく。〕
…夢と絆が保たれるなら…
馴れ合いは必要ない。…そういうこと、かな…アハハ。
〔…男は呟く。知ることを拒んだ男には、ただ一つ知りたいことがある。焼け焦げた身体の、痛む胸を押えて…呟く。〕
〔「…或いは芹菜なら、*知っているのかもしれない*…」〕
[新たな歌を所望されれば歌を止め]
一応前とは違う歌だったんだけどねー、やっぱ同じに聴こえるか。
[へらりと笑って]
んー…他はあんま知らないんだよねー。
[そう言いつつ暫く唸っていたがやがてそれまでとは一転して明るい曲を*口ずさみ始めるか*]
忍者 ナサニエルは、暗殺者 シャーロット を投票先に選びました。
****************************************
皆さまお疲れさまです。
では、あまりお待たせするのも何ですし、
コミットについては通例どおり
地上の皆さまのご都合にお任せさせて下さいね。
事前に決めておかなかったことをお詫びいたします。
***************************
充分、沢山知っているのだわ。
私はあの曲しか知らないもの。
[陽気な曲調の歌声に嬉しそうに目を細め]
[くると日傘を回すのに深紅の薔薇が舞う]
もっと早くに歌って貰えば良かったのだわ。
[歌声に耳を傾け紅い巻き毛が揺れる]
迷子 ヘンリエッタは、依巫 芹菜 を能力(襲う)の対象に選びました。
[“コーネリアス”は闇の中を歩む。
その身を濡らすのは、冷たい雨と熱い返り血。
深い闇はいつしか深い森。
樹に触れた空の鞘が乾いた音を立てる。]
誰かの幸せが誰かの不孝の上にある時、
幸せな者の幸せを罪と云うのかしらね。
悪者が居なければ成立しない世界で、
博愛を貫くのならば其れは罪かしら。
〔…届いた唄は、…過去から未来への其れだったかもしれない。猫背の男は、ただ見守る気配を感じながら…柳の杖をつかず歩く。情に流されないならば、殺されるべきは、昔の自分。…ナサニエル…〕
――……
〔希望は幻術師に夢を見せるが、輪廻へ向かう領域にあっては、夢幻もまた真実か。…やがて出会う、放浪者。銀髪の青年に、男は胸に手を当てて深い礼を取り…声をかける。〕
……名を尋ねても、…いいかい。
〔猫背の幻術師は、じっと…放浪者の瞳、その彩りを見極めるように見詰める。〕
素敵な歌を、有難う。
私には是くらいしか、
お礼も出来ないけれど。
[忍者へと歩み寄り白い手を伸ばし]
[慈しむように蒼い*髪を梳いた*]
[猫背の男の視線を受け、充分な間合いで対侍する。
乱れた銀髪の影には血走った鋭い視線。]
“コーネリアス”。
…人修羅と呼ぶものも居る。
〔…"コーネリアス"…銀髪の放浪者。胸の痛みは、現世のものか夢幻の為せる業か…まだわからない。〕
…コーネリアス…。ボクはヒューバート。
剣と契約する名は"Willow"。
…キミは…自分自身に拒まれて…此処にいるのかい。
〔"コーネリアス"に声を低めて尋ねる。…それは飽くなき人への探究心。〕
…そう…そうだ。
…アハハ、…ボクはキミに会いたかった。
〔…では、過去の自分を…ナサニエルを否定するのも間違いだ。猫背を更に丸めて、コーネリアスを真剣に見詰める〕
……愛しいのかい。彼が…自分が。
さてな。
[血濡れの左手が、額に張り付いた前髪を掻き揚げる。]
…腹立たしく、虚しく…滑稽ですらある。
だが、それでもあれは俺なのだろう。
求めると同時に恐れ、請うと同時に憎む。
…切っても切れぬこの思いを、お前は愛しいと言うのか?
…ボクは…誰も拒まないための話をしてる。
〔生者のことは、生者に既に託してあるのだ。…鋭くもある疵のような眼差しは…彼を受け容れながらも起こされる行動に容赦はしない、そう物語っている。〕
ン…。そうだね。…
どんなに歪んでいようと、自分からは逃げられない。
〔…口にしてから、男はやや眉を寄せる。…自分は面食いなのだろうか…と。思わずミッキーのことを思い出した。…併し彼は心を許した者には根のやさしい…「おねだり」に弱いかわいいひと。…幻術師は、彼を拒むこともできない。〕
…ヘンリエッタは…愛(かな)しいと言っていたよ。
ボクもそう思う。舞葉も…この気持ちは解るんじゃないかな。
…だから、…キミをひとりにしたくない。
〔彼女の…ヘンリエッタの心は腐ってしまっているだろうか。自分を殺したのが誰なのか…男は知らないけれど、そう思っていた。〕
…コーネリアス。ボクと来るかい…
それとも少し、遊んでいくかい。
〔焼け焦げ、大きく裂けた侭の身体。…あまり無理はきかない。…だが一撃ならば何にでも耐えられる――"Willow"はそういう存在。〕
投票を委任します。
暗殺者 シャーロットは、調律師 すてら に投票を委任しました。
暗殺者 シャーロットが「時間を進める」を選択しました
…遊んで、か。
[眼鏡の少女の瞳が金色の時の癖のように、こきりと軽く首を鳴らしてせせら笑う。]
肩慣らし程度に、な。
…俺が斬りたいのは、お前では無い。
[空のはずの鞘から、抜き放つ細い長剣。]
…キミは、ボクと同じ…
まだ自分自身との対話が足りない。
…たぶん、…仲立ちも必要ないんだな…アハハ。
〔若干不謹慎ながら…珍しく愉しそうな笑い声。柳の杖を一握り分だけ解くと、古びた一本の剣が――その姿を現す〕
…そうだろうとも。
ボクが稽古をつけて差し上げたいのも…
キミではないんだからね?
〔どうぞ?とばかりに…抜かずの柄を真っ直ぐ相手へと向ける…奇妙な構えを取り〕
…ハ!
[一瞬の沈み込みの後、在った頃には引き摺っていたはずの足で跳躍する。
右肩へと振り上げた刃を、素直に袈裟懸けに振り下ろす。
相手がどう動くのか、興味を持って試すような視線。]
…ン、…
〔溜めのない動きで、一瞬にして詰められる間合いを受け容れる。剣は抜かない。柄の先をごく軽く触れさせるように、コーネリアスの刃へ合わせ――〕
〔ゆらん、と上体をしならせる。その動きは緩慢なようでいて剣速へぴたりと合わせる迅さ。男の左へ繰り出された刃をいなしながら、左の踵を軸にコーネリアスの側面へと抜ける。〕
…そんなのじゃ、…たのしくないよ?
〔…ごく軽く、相手の左脇腹に右掌底で触れ…緩く首を傾げる〕
[小手調べの斬撃は、いともたやすくいなされ、
わき腹へと突き出される掌に反応して軽く身を転がし、受身を取る。]
…故に、柳か。
[声色に混ざるは、感心するような響き。]
〔構えた剣を背後へ引きながら、追撃可能な姿勢を解く。〕
…誰に知られても、…構わないよ?
〔荒事に関して、幻術師は勝敗を重視しない。それは相性の問題だから。顎鬚の先を軽く撫でる仕草は…苦笑にも似るかもしれない〕
…満足まではさせられないけれどね。
そろそろまた誰かを探すよ。
…行くかい、コーネリアス…それとも来るかい。
〔剣たる杖を手にした侭の幻術師は、…
輪廻の途上にあって無意識に夢幻を紡いだ。〕
〔それは何時しか訪れる、遠い未来からの贈りもの。〕
〔剣戟であり、無数の光条。〕〔通り一遍でない駆け引き。〕
〔ウィルスさえ侵食する牙、拳に喰い破られる鉄壁の壁。〕
〔芽生える敵愾心に――磨き合う心。〕
〔形はその時々に、彩りを移ろわせ…身も心も躍らせるような〕
〔名は…『、――〕
〔――…ぶつん。〕
[捉えられる距離のつもりが、その切っ先は届かず。
長く臥せっていた所為で鈍ったか、それとも幻に惑わされたか。
草の上にぺたりと座り、その姿を見上げる。]
…どうにもお前は苦手だ。気づけば鎧を剥がされる。
[心もそれと同様に。
他の者に漏らしたことも無いことまで、うっかり打ち明けてしまうほどに無防備にされてしまう。]
…俺が弱っただけかもしれんが。
〔無理矢理に幻を途切れさせ…猫背の男はその場に腰から倒れ込んだ。斬られたと見えた両足は繋がっているが…黒い片足には深々と疵が穿たれている。〕
…アハハ、いやいや…ボクこそ参った。
これはキミに見せる夢じゃなかったのにさ?
〔降参…と低く籠る笑みを漏らす。何時の間にか、目線は同じ高さ。〕
…芹菜に訊くまでもなかったなァ…。
キミが何もかも教えてくれたんだから。
とは言え…依代と離れてるとそんなに弱るものかい?
〔勘だけれど、とは隠れた口癖。〕
…俺は……かつて俺だったが、もう俺では無いらしい。
[一瞬姿が砂嵐のようにぶれるが、直ぐに鮮明に戻る。]
分かたれたままお互い消えるか、どちらかが喰らってひとつになるか、そのいずれかなのだと思う。
…故に、俺は……
[その視線は、遠くの花園を睨む。]
…いや。
["コーネリアス"は、目を閉じて、ふるりと頭を振った。]
どの道、避けては通れぬか。
名を呼ばれたが故に、俺と奴とは分かたれた。
名とは自ら選び取るものと、お前は言ったな。
"俺"は、どちらかを選ばねばならぬのだろうか。
["コーネリアス"は、立ち上がり、歩みだす。
花園の手前に立ち、遠くに見える同じ髪の男と、*静かに対峙している。*]
〔…輪廻を待つ空間に、コーネリアスの所作を辛そうに見遣る。胸の裂け目は広がるばかりかと憶え…〕
…ボクは両方を望むけれど…その問いは…難しい。
わからないと言ってもいいかもしれない。
叶わなければ…キミの記憶を、この疵に引き継ぐとしよう。
〔外套から覗くのは、殆ど炭のような黒い脚。貰った疵を撫でる。〕
〔光景は、過去の夢幻から輪廻の花園へ。運命に立ち向かうための休息を欲して…解けかけた柳を結びつけるように握り締めながら*時を過ごす*。〕
〔…やがて、猫背の男は…モーガンの隣へとへたりと座り込む。弱りきった面持ちで…話し掛ける。〕
……――……悪かったよ、ムキになって…
なかなか思い出せなくてさ。…
存在をじゃなくて、…あなたの性格を…
〔ちらと隠者の横顔を見ながら、溜息をつく。…胸はまだ痛む。止められるのは、モーガンしかいない…気がする。〕
長いことひとりにして…ごめんよ?…
〔…機嫌を治してくれるか解らなかったが…そう*声をかけてみた*。〕
[魚屋と銀髪の男を見ながら]
死してなお荒事に興ずるか。
[嗤いながらも瞳は真剣]
求めるものは何であるか…真実か?ただの戯れか…
オートマトン ミッキーが「時間を進める」を選択しました
オートマトン ミッキーは、忍者 ナサニエル を投票先に選びました。
オートマトン ミッキーは、暗殺者 シャーロット を投票先に選びました。
オートマトン ミッキーは、忍者 ナサニエル を投票先に選びました。
ナサニエルはナイトみたいね。
[動く片手は軽くドレスの裾を持ち上げ返礼]
[彼の微笑みを見詰め一拍の間を置いてから]
[すと細める片方だけの石榴石は微か揺れる]
未だ終わってないのだわ。
ナイトは誰かを護るのかしら?
其れとも誰かと戦うのかしら?
ファーカ、私は迷っているのだわ。
――貴女を井戸の闇へと誘うべきか。
[交わる事の無い視線]
[石榴石の瞳は揺れる]
無へ還るくらいならば貴女も来世で生きれば、
また幸せに成って呉れるのではないかとも思うのよ。
輪廻の輪から弾かれ、
罪を背負った侭の魂。
此処で彼等が共に寄り添い、
其れで幸せに成ると云うのなら、
私はもう其れでも良いのだわ。
芹菜も、御機嫌よう。
今日は誰の事を観たのかしら?
[小首を傾げ問うも彼女の答えを聴く]
[緩やかに片方だけの瞳は瞬き頷くか]
お疲れ様。
少し、話をさせて頂戴。
[集う者達を見回しひとつ息を吐く]
私は、モーガンを選んだのだわ。
誰かを井戸に落とすならば彼をと、
確かにあの時の私はそう考えて居たのよ。
私はアーヴァインの言葉を誤解していたのかも知れない。
「本当に落とさなくても」誰かを選べば、
其の意思は井戸に汲まれているのではないかしら。
モーガンが自分から井戸に身を投げなければ、
私は彼の背を押していたかも知れないのだわ。
此処でひとつ、疑問が湧くのだわ。
井戸の闇は「私の意思だけ」汲んだのか、と云う事よ。
[再び彼等のひとりひとりの貌を見詰める]
私は其処にみんなの意思があったと思うのよ。
其れが仮令どんなカタチだったとしても、
私達は選び取って人を闇に落としたのではないかしら?
別段に其れが私だけの意思でも構わないのだわ。
私はまた選ぶだけだもの。
誰かを護ると云う事は、
誰かを護らないと云う事なのだわ。
此処では誰かを生かす事と、
誰かを殺す事すら同じ意味に成る。
人を殺す事が罪だと云うならば、
以前も今も私は罪人なのだわ。
[腐れた喉から掠れた声が紡がれ]
[甘い腐臭はリヴィングを満たす]
けれど其れ以外の術を私は知らない。
仮令どれ程に罪深かろうとも、
私は未だ此処に在るのだわ。
もう美しい人形ではないけれど、
もう棄てられてしまったけれど、
――未だ殺すのだわ。
[俯きブーツの爪先を見詰める]
其れでも、みんなが好きよ。
こんなに醜く腐れてしまって、
心なんてやっぱり邪魔だと思うけれど、
其れでも良かったと少しだけ想うのだわ。
[小さな掌に収まる傷薬の容器を見詰め呟く]
たとえば誰かを導く前は。
私の目には幸せそうに見えた。
たとえ今は、違ったとしても、自らの手で幸せを手に入れようとしていたように。
……ウルズも、ヒューバートももうここには居ない。
彼らは次の生へ。それは私たちの願う幸せではあるけれど……。
いつか私の言った言葉を覚えているだろうか?
『罪も善悪も不幸とて、決めるのは誰か』
ただ"幸せ"だけは、"誰か"の基準に拠らず。
"幸せ"だけは、ただそれぞれの手によるものなのかもしれない。
彼等は「何故此処に来たのか」
私達は「何故此処に居るのか」
其処は最初から相容れないのだわ。
ファーカ、私には罪を裁く事は出来ないけれど、
貴女の罪は目を背けようとしている事に思えるのだわ。
罪から目を逸らすように無を求め、
今度は無を求める為の罪から目を逸らし、
其れでは確かに奪った彼等の魂も浮かばれない。
貴女は本当は、何を求めているの?
だって、だって……。
どうすれば良いって言うんだ。
共に在りたいと願っても、結局は一人になってしまう。
隠し続ければ殺さなければならない。
知られれば憎まれ、己を守るためにまた殺さねばならない。
──望むことすら許されないんだ。
――…貴女はひとりではないわ。
私は未だ此処に居るのよ。
仮令貴女が棄てようとも、
私は貴女を想い続けてる。
腐れ朽ち果てる其の時まで、
私は貴女を想い続けるわ。
[声に視線を移す]
アーヴァインが教えて呉れたわ。
「そう云うルール」だからなのだわ。
私達は此処へ来た。
そうして人狼は此処に集いし者を殺す。
だから私達は誰かを選び井戸の闇へ落とすのよ。
この世界のルールを覆す力は、
私にも、貴女にも、誰にも無いのだわ。
未だ、終わらないのだわ。
井戸の闇はまた誰かを飲み込むでしょう。
貴女が望むと望まぬと関わらず、
誰かを殺す事に変わりは無いわ。
望むならば彼等に全てを打ち明け手を伸ばせば良い。
憎まれたくなければ赦しを請えば良い。
彼等は優しいから判って呉れるかも知れない。
…女々しいヤツだって思っていいよ…。
〔自分の罪はシャーロットを糾さなかったことと、
過去の自分を受け容れるのを――拒んだこと。
そして、このフードの男を、〕
わかってるよ。認める…
ボクはみんなが好き過ぎるんだ。
過ぎる情は、人を殺す…
〔低い陰鬱な声。迷子の望みは願いと変わり…〕
…茶番はもう終わりにしよう、
無駄な死は止めなくては。
ヘンリエッタがモーガンを選んだのは、監督官の指示だろうか、自らの意思だろうか
人を殺すことが罪なら、自分が生きることも罪…
自らの存在を保つために、他者を手にかけるは、罪?
世に生まれし者は、生ある限り罪人なのか
この地は…自らの罪を再認識するための地であったか
世において最も業深き魂たちが、安住という甘い罠に引き寄せられ…
…そして、禊を受けるか…魂が浄化されるのだろうか
[しばし黙って、舞葉の残骸を見つめている]
我ともあろう者が、少し感傷的になったな
[くつくつと嘲うと、過去に手にかけてきた者たちの顔を*思い出す*]
[緊張ゆえか、体は小さく震えている]
[口元に浮かぶは──、小さな笑み]
──井戸で待つよ。
[言ったきり、誰の顔も見ようとせずに]
〔余りにも背負わせすぎた。どの背にも。〕
やさしくないのは…ボクだ。…
これじゃ話し相手にも、なれないな…
〔瞑目。…フードの男の傍で呟くと、失望しているであろう者の背中を*見詰めた*。〕
[蒼髪の少女を見送る赤毛の少女。
彼女に向けて、黒い瞳を据えて問い掛ける。]
ヘンリエッタ?
シャーロットさんが誰も殺したくないなら──
シャーロットさんに辛い思いをさせたくなくて
──苦しみを味あわせたくなくて殺してしまおうって、そうしてあげようって、そう思ってるの?
[シャーロットの消えた方向を見ながらひとりごちる]
やっぱそうか…わざわざ謝るなんて「守れなかったから」か「殺したから」しかないと思ったんだよなー。
[うんうんと頷いて。
ヘンリエッタに視線を移す]
で―本当に落とす気?無理な様なら俺が代わっても良いけど。
…容易に答えが出るのなら…
ここまで考えはせぬのぅ。
[ヘンリエッタに困りきったような、そんな笑みを見せ]
わしの幸せはここで誰一人欠けることなく安住を得ることじゃった。
…叶わぬ夢物語じゃ。
わしの罪は願いに捉われて全てから目を背けていたこと…
――今の、今まで。
…問う事はできたのに、答えを得るのが怖くて逃げていた。
[吐息と共に自嘲を漏らし、部屋を出る為踵を返し]
……井戸へ行くよ。
待っていると言うておった。
[芹菜とナサニエルの話には入らず、足音立てずに部屋を去ると村をぐるりと回ってから*井戸へ*]
["コーネリアス"は、左手から生えた刃を相手に向ける。]
…たとえ忘れ棄てたとしても、罪は消えぬ。
それでも棄てたければ…
[挑発的な視線を受けて、"ウルズ"は静かに首を振る。]
お前の躊躇の源は、それか?
[花園で眠り続ける幼子を一瞥し、哂う。]
ならば、それを壊せばその気にもなろうて!
[地を蹴り、一気に間合いを詰める。足元の花びらが踏み散らされて舞った。]
[井戸へ行く、というステラを見送りつつ、目顔でナサニエルに「ごめん」と]
……罪って……。
[誰もが口にするその言葉を、自らの口の端にも載せる。]
["ウルズ"の左手から、刃が飛び出す。
火花を上げて重なる、二つの刃。]
…思い出したんだ。気づいたことを。
傷つけることの痛みを知った日のことを。
[幼子を守るように、"ウルズ"は"コーネリアス"と対峙する。]
あの子のような子を斬り殺した時に。
恐怖と苦痛にあげた声を聞いた時に。
…俺は初めて、人を殺めたことを悔いた。
そして…逃げたいと思ったんだ。
故に、棄てたと!?
故に、逃げたと!?
[怒号を上げ、"コーネリアス"は"ウルズ"を睨みつける。]
目を背け、忘れれば、罪が消えると思うたか!!
[感情のままに、幾度も刃を振るう。
澄んだ金属音が、あたりに響いた。
切れて飛び散る銀の髪。]
[振るわれる刃を、同じ刃物で弾く。
いなし切れぬ斬撃は、いくつか浅い傷を、腕へ肩へと刻んでいった。]
…くっ!
[下がれば、舞葉に害が及ぶ。そう思った一瞬の隙。
銀の刃はその胸に。]
電雷──あたしがもし「殺意」の主──「人狼」を見つけることができていたら
でも、もしそれができていたとしても、多分みんなは悲しい思いをしたはずなんだよね。
──でもそれでも、ううん、それだからこそ、あたしが見つけ出さなくちゃいけなかったのに
この人がそうだよ、ってあたしが言えていたら──
[似つかわしくない表情で、きり、と歯噛む]
「「…わかって、いるのだろう?」」
[視線を合わせたまま、同時に発する言葉。
二つの声が重なる。]
償いは、共に在りたい者を守ること。
その為に俺は、あの地へ降り立った!
この力は、守るべき者のためにっ!!
["ウルズ"は地を蹴り、その手の刃を突き出す。
気が付けば両手は既に血に濡れて。
だが、それも紛れも無く己だと。]
――ウルズ…
コーネリアス、よせ…!!
〔自分を殺すな。自分を殺すな。…〕
〔同じ罪を…犯させたくない。〕
〔皆自身から…守りたい、皆を。〕
〔銀の刃を――真横から押し弾く。〕
["彼"は、その砂の中から身を起こす。
そこにはもう、"ウルズ"も"コーネリアス"も居らず。
銀髪の、一人の青年が座り込んでいるだけだ。]
ねえ?
誰かの事を知りたい、そう思えるのはどんな人のことなのかな、みんなは。
わからないけど、ともかく知りたいから?
信じたいけど信じきれないから?
電雷は、──あたしは、誰の事を知らなくちゃいけないのかな?
自分で決めなきゃいけないことなんだろうけど、──でも、みんなならどうしたい?
[誰にともなく、ぽつりぽつりと問い掛けている。
もしかしたら生者だけではなく、逝ってしまった者達にも問うているのかもしれない。]
―別にいいから。
[ふっ―と表情を緩め]
俺の罪、ね―そんなの決まってんじゃん。
[そうして、井戸へと向かいながら自嘲混じりに言う]
―生きてる事だよ。
誰かを護ろうとするのは、
騎士も忍者も似ているのね。
[自嘲的な彼の笑み]
[すと石榴石は細まる]
確かに結果は大切だわ。
けれど貴方が護りたかったのなら、
其の気持ちも大切なものではないの?
[続く問い掛けに窓へ視線を移す]
ナサニエル、貴方は如何したい?
…っ…!!
〔…大声、…に自ら驚く。〕
〔半ば呆然として……刃が弾かれた先を一度見遣り。舞葉が無事なことを確認しながら…銀髪の青年を見詰める。〕
――…ご機嫌、よう…
〔自分の間合いへ相手を受け容れる…その為の言葉を届ける。窺うように、青年を見詰め…〕
[赤毛の少女の言に、一瞬虚を衝かれたように振り向き]
──ああ、ごめんね。
どうしてなんだろうって、ずっと考えてたから。
どうして、井戸に落ちたのがあの二人で、殺されたのがあの二人だったのかな、って。
──もう済んでしまった事だけど、でも、考えなきゃいけないんじゃないかって思ったから。
だから、もし、ヘンリエッタが
[しばし言いよどんだ後に]
「人狼」だったのだったら、ヒューバートさんとウルズさんが殺されたのは、その理由だったのかな、って、ね。
[本当に意味はないのかもしれないけど、と付け加える。]
守れなかっただけじゃ済まなかったからね?
[扉を開けながら振り向かずに答え]
んー、まだ特にないかな?ま、なるべく死にたくはないけどねー。
[そのまま*扉の向こうへ消えた*]
[調律師は困った様子で笑う]
[石榴石の瞳は微か揺れるか]
全ては平等ではなく、
全ては自由ではない。
此処に居るみんな、優しいのだわ。
[緩やかに頷くと紅い巻き毛も揺れる]
私も、後から行くのだわ。
誰の罪も私には裁けないのだわ。
此処の誰が誰を責めると云うの?
罪だと思い込んでいる自分が赦して乗り越える以外、
犯した過ちを如何する事も出来ないのではないかしら。
[振り返る芹菜へと向き直る]
人を想い考えるのは悪い事ではないと想うけれど、
どんな理由があれど人殺しは人殺しよ。
けれど判った気に成れるだけで、
他者の心なんて判らないのだわ。
[部屋を後にしようと動き始める忍者の声]
――…
自身が生きている事は罪なのに、
死にたく無いなんて、
ナサニエルは不思議な事を云うのね。
……そうだね、多分わからないよね。
でも、多分、それでも考えちゃうと思うなぁ、あたしは。
意味があってもなくても、役に立っても立たなくても。
[井戸には後から行くよ、と言い残し*着替えに自室へ*]
若し、芹菜が知りたいと願うなら、
「何故、殺したのか」
シャーロットに訊いてみると良いのだわ。
例えば其れが納得のいく理由だったならば、
貴女は彼女の変わりに井戸に身を投げるのかしら?
〔深い目礼を馳せる。〕
――勝者…だと思う。
でも…望む名で呼ぶよ。…尊敬の証に。
〔尋ねるともなく、求め…真剣な眼差しを。〕
考えるのは悪い事ではないのだわ。
けれど暴く事も見誤る事も、
時として他者を踏み躙るだけよ。
[広間を出て行く芹菜の背を見送り]
――…判りたいとは私も想ったのだわ…
[小さく呟き瞼をおろす]
…望む名で…か。
[しばらく考えこんで苦笑い。]
どう呼ばれたいかなど、考えたことも無かったな。
名とは、他人が人を区別するために使うものだろう?
生まれ落ちる時に名を持って来るものは居ない。
最初に受け入れてくれたものが、名を付けるのだろう。
赤子は親から思いと共に名を授かるのだから。
面倒なら“ウルズ”でも“コーネリアス”でもかまわないけどな。
認め、受け入れた今、俺は彼らでもあるのだし。
[遠く、空を振り仰ぎ、]
もし、もう一度やり直す機会がもらえるならば、“俺”の名はそのときに付けてもらうよ。
[暫く俯いて黙していたけれど]
[顔をあげミッキーへと向き直り]
ミッキー、貴方も井戸へ行くかしら?
若し良ければ連れて行って貰える?
もう、余り足が動かないのだわ。
[巨躯を見上げ*小首を傾げた*]
…ふむ、…
〔難しそうに眉根を寄せる。〕
名づけ手にも、心の準備が要るものさ。
ボクがキミを受け容れられたなら、そうだな…
海…に因む名前なんてのは…どうだろう。
〔無心に零す言葉。怖れもなくはない…思い詰めた表情。〕
海…か。
俺の知っている海は、暗く澱み腐臭のするものだった。
天敵を滅し、病からも逃れ、死を捨てた地上は酷く狭くて…。
間引く為に俺は居た。
それが当然と思っていた。
[花園には、静かに風が吹く。]
なぁ、お前の知っている海はどうだった?
昔話に聞くように、広く清らかで命に満ち溢れていたか?
…そんな海を見たいと願った事もあるかもしれない。
銀髪の男よ、なぜそのような…?
全ては幻…だというのに
襲い来る敵も、護るべき者も……
[十姫は掌を上に向け、両腕を前に伸ばす]
[十姫の全身に光が宿り、次第にシルエットが銀髪の男の姿に変化する]
ほう、面白いな。此の者の精神は…一つであり、一つにあらず
これもヒト…なのか
迷子 ヘンリエッタは、調律師 すてら を能力(襲う)の対象に選びました。
迷子 ヘンリエッタは、暗殺者 シャーロット を投票先に選びました。
──邸内・廊下──
[着替を終え、大きな帽子をかぶり、井戸に向かおうとして]
しまった、あれは要るな。
[ふと先刻の別れ際に赤毛の少女に投げ掛けられた言葉が脳裏に。]
何故殺すのか納得ねぇ。──紅い紅い血の雨が降るのを見るのが好き、
そんな理由を言ったらあの娘は納得してくれるのかね?
[目深に被った帽子で、目元は隠れたまま。
とある部屋から刀を一振り持ち出して]
それに誰も殺したくないとは、確か言ってないよな。
あのシャーロットって娘じゃないってだけさ。
何であろうか この浮遊感…
身を任せてしまう……か。
[目を閉じて柵や拘りを心から捨て去る。空にした心にウルズの、ヒューバートの、アーヴァインとモーガンの想いが集束し、融合する]
全てが融合し 調和する感覚
この心地よさ
これが 安寧だろうか
[溶解した舞葉がヒトの姿を取り戻しつつある。その表情はとても安らかで…]
─ 涸井戸 ─
[井戸のそばに立ち、空を見上げる]
[その瞳は、酷く透明な光を添え]
────。
私は何処へ行くのだろう。
ヒトの魂を導くが為すべきことで。
ならば。
ならば。
【"私"の魂を導くのは、誰?】
[ぴきぴきと腰の隠しで刃が啼いている]
[かつての持ち主を"私"が導き]
私は良い主とは言えなかったな。
私はあまりに弱すぎた。
[引き抜いた双手の刃をくるくると玩び]
[ただ静かに、待っている]
そう不安にならずとも、いつかシャーロットの魂を導く者が現れるだろう。
もし誰にも導かれなければ、転生の暁に我がそなたを導こうぞ。
――涸井戸へ――
…此処まで来て、未だ答えが出せぬか…?
[空を見上げ、ぽつり呟く]
上っ面だけ似せようと爺様には成れぬということか。
ほんに…どこまでも弱い。
[片手には小さな瓶を、サクサクと草鞋が土を踏みしめ井戸への道を辿っていく]
ま、お互い初めましてってやつさ。
この菜っ葉娘がな、殺したのが誰にせよ
どういう理由で殺した相手を選んだのかって知りたがってやがる。
んなこたぁどうだっていい気はするがね、俺には。
……「適当」。
などと言えばたちまちに叱られる事間違いなしだな。
彼らを選んだ理由。
何故殺すのかであれば楽に答えられただろうが、さて。
ウルズに関して言えば──、
思い出す前に新たな生へ送るべきと考えた……と言った所か。
何があったにせよ、ろくなことにはならないだろう。
…わしも、その話を聞きたいのぅ。
無理強いはせぬが。
[涸井戸に着くと聞こえる芹菜の声、静かに笑みを湛えてシャーロットと芹菜、二人を見て]
―枯井戸付近―
[木の陰で気配を殺して様子を窺っている]
んー、3人…本人入れて4人目、かな?
[引越しの時に会った…たしか石動とか言う奴と人狼が誰か分かると言った奴と今出てる奴―そして芹菜。
ここに来てからの事を思い返しながら小声で呟く]
― 井戸へ向かう道 ―
ゆっくり歩いて呉れて良いのだわ。
私が井戸に着く前に、
誰か彼女を助けて呉れるかしら?
殺す以外の術を知っている人が、
居ると良いのだけれど。
[巨躯に抱かれ揺られ]
[続く道へ視線を投げる]
ミッキー、貴方は如何すれば良いと思う?
きっと彼女も、ひとりは寂しいのだわ。
[すてらの問いに、空を見上げ]
此処に集ったのは、罪を犯したものばかりだ。
何故殺したか、と言えば。
『罪に塗れた魂を次なる生での幸いへと導くため』
それが全てだ。
けれど私は──その責を果たすには弱すぎた。
己の"罪"を購うために更に"罪"を犯す。
それが私に与えられた罰。
私はそれに耐えることが出来なかったんだ。
…何故罪を犯したと言い切れる?
粛清のつもりか…
お主一人で考えたのか、それとも誰かの命か…
聞きたい事はたくさんあるのぅ…
そうじゃな、一番訊きたい事を先に訊こうか…
[ゆるり、首を振ってシャーロットを見つめ]
"どうすればお主は救われる?"
わしらを全て送ったその時にか…?
[その問いに、微笑み]
"是"と答えたならどうするつもりだ?
私の救いのためにその命を差し出すとでも言うつもりか。
私はヒトではない。ばけものだ。
ヒトの命を狩り、殺す
次なる生での幸い、ねぇ…別に良いけどまだもうちょっとだけ生かしておいてくんない?
[問いかける形ながらとても聞こえる声量ではなく]
―ちょっとまだ見守りたい奴が居るんで。
[その視線が向かう先は―]
― 井戸へ向かう道 ―
もう直ぐ着くわね。
有難う、ミッキー。
先に行って頂戴。
もう少しだけ時が欲しいのだわ。
[ミッキーを見送り小さく息を吐く]
[片足を引き摺り川辺へと向かうか]
[濁流を見詰め長い睫毛は震える]
愛しいのだわ。
そうじゃのう…しゃあろっと、正直な話をしようか。
"是"と答えるのならわしは差し出しても良いと思うておる。
悩み続けてこの結果じゃ。
[両手を広げて苦笑を見せ、足元へ転がる胡蝶刀は拾うことができず]
憎むことができるのなら、予感を感じた時に言うておる。
そして迷わずにお主を選んだじゃろう。
お主がヒトか否かはわしにはわからぬ。
じゃが、お主はわしの友じゃ。わしはそう思うておる。
友が苦しむ姿を見たくはない…如何すればお主は救われる?
迷子 ヘンリエッタは、オートマトン ミッキー を能力(襲う)の対象に選びました。
──、それが"村"を作ろうと尽力するものの言うことか。
此処に村を作るのだろう。
全てを忘れ、穏やかに生きるのではなかったか!
私を生かせばやはり殺すかも知れないと分かっているのか?
その甘さを盾に命を買おうとしているだけとは思わないのか。
そんな甘い覚悟で、村を作ろうとはよく言えたものだ!
依巫 芹菜は、暗殺者 シャーロット を投票先に選びました。
…"皆"で村を作る。
それがわしの望みじゃよ、しゃあろっと。
甘い覚悟も何もない。
あちらへ行ったもの全てを含めて"皆"なのじゃ。
わしの中では…既に夢は断たれておる。
…ならば何故全てを忘れさせてくれなかった?
[自嘲に首を振り]
お主を責めたいのではない。
そしてわしも責められる覚えがない。
友を救いたい、そう願っておるだけじゃ。
其処の井戸へお主を落とすことが救いになるのなら、
わしはそれをするよ。
そう…
彼等と共に生きたいと云うならば、
私は貴女を止めはしないのだわ。
今宵は私を井戸に棄てても良いのよ。
只、私達が居る限り、
井戸はきっと誰かを引きこむのでしょうけれど。
[何処か夢見る様に中空を彷徨う視線がシャーロットの怒声に反応したかこちらに戻り]
これはシャーロットの言う通りだね。すてら甘過ぎー。
[やはり小さく呟いた]
──ならばその望み通り、この手で全てを殺してやろう。
私を殺せない甘さの所為で他の者まで巻き添えになる。
お前の甘さが他人を殺すことになる!
いや。
今日落ちるべきは、私だ。
ヘンリエッタ──、本当に済まない。
私はお前にも、誰も殺して欲しくないと思っている。
願ったところで本質が許さないが……。
お前を好きだと言ったのに。
結局私は、お前を棄てることになってしまう。
一人にさせてしまう。
……本当に済まない。
[芹菜の視線に気付き一度歩みを止める]
[其の向こうに調律師と――暗殺者の姿]
[白い手は日傘の柄をきゅうと握り直す]
シャーロットも、優しいのだわ。
腐れた私を抱き締めて呉れたのは、
他の誰でもなく貴女なのよ。
[小さく小さく呟き再び歩き始める]
[微か聞こえる忍者の声に周囲を見回し]
[暗殺者の怒気を孕む声に直ぐ向き直り]
[彼等の傍まで足を引き摺り歩みより]
[片側だけドレスの裾を軽く持ち上げ]
御機嫌よう、お話は進んでいるかしら?
なぁ姉ちゃん?
[シャーロットにヘンリエッタの姿を目顔で指し示し]
あの嬢ちゃん、もう体がぼろぼろだよな。
もし俺があの子を楽にしてやりたいっつってこいつであの子を一突きしたら…
あんたどうする?
ファーカ、ごめんなさい。
私は、是しか術を知らないのだわ。
仮令、貴女が厭うても、
仮令、貴女を傷つけても、
私には、殺すしか出来ない。
私は――…貴女に生きて欲しい。
棄てても良いの、
私を厭うても良いの、
只、貴女に幸せに成って欲しいのよ。
[歩み寄るヘンリエッタに視線を留め]
────。
[哂う]
[彼女を軽々と抱き上げ、その喉元に指を掛け]
すてら、良く見ているが良い。
[ナサニエルに笑みを浮かべ]
そう、甘くて弱い。
それがわしじゃ、始めから隠してなどおらぬ。
…未だ、答えを出すことができぬのじゃ。
友を殺めようなどと、誰が簡単に答えを出せようか。
[芹菜の言葉にきょとりと瞬き]
[口を開きかけたところで人の気配]
[視線を移すより先に指は首へ]
――…
[見開いた石榴石が暗殺者を見詰める]
[ぱくぱくと魚の如く唇は動くも音を紡がず]
[日傘を取り落とし彼女の手を引っ掻く]
其の理由はお主の言う殺す道理に外れておるじゃろう。
其れこそ子供の我が儘よ、しゃあろっと。
誰も救われぬ。
…お主を苛立たせる、わしをまず殺せばよいではないか。
逃げはせぬよ…?
来ないのなら、わしがお主を落としてやろう。
[一歩、前へと踏み出し]
[彼女の手はぬらりと体液で汚れるだろう]
[彼女の手を引っ掻いた手はだらりと落ち]
――…
[そっと彼女の背に回される]
[優しくあやすように背を撫で]
投票を委任します。
迷子 ヘンリエッタは、暗殺者 シャーロット に投票を委任しました。
[ヘンリエッタを捉えたシャーロットに]
なら、何ではじめからそうしてやらねぇんだ?
ウルズにそうしてやったように?
[むしろ冷たく感じられる口調で問う]
[距離を取る様に、井戸へと一歩後ずさり]
[視線は転がる胡蝶の刃、その片割れへ]
殺せ。
[その声は、懇願する響きを持って]
…愚かじゃ。
わしも、お主も。
[歩を、シャーロットとヘンリエッタへと進めて行き]
へんりえったを離せ。
お主の望むように致そう。
それを拒むならわしを殺せ。
[胡蝶刀をシャーロットの足元へと蹴って渡し]
まあ、俺としては別にシャーロットが誰を殺しても良いんだけどさ?
[何時の間にかシャーロットの後ろに回りこみ]
―その子を殺した瞬間、俺があんたを殺す。覚悟、出来てるよね?
[問う声にも顔にも感情は全く見えず―]
[芹菜へと預けられるのに手は滑り落ち]
[其の場に膝から崩れ落ち彼女を見上げる]
誰も悪くなんて、ないのだわ。
貴女だってこんなにも傷ついている。
……友という言葉を何時否定されるか……
怯えながら話しておった。
[シャーロットへと歩み寄り]
お主も、そう思ってくれたと…思いたい。
其れだけでわしは少し救われる。
酒、共に飲みたかったのぅ…。
持っていけ、あちらで飲むと良い。
[小さな瓶をシャーロットへ差し出し]
ヒトではなくとも、お主はわしの生涯で初めての友じゃ。
其れは永遠に失われることはない…。
私もファーカ、貴女が好きよ。
過去形なんて、酷いのだわ。
もっと歌ってあげたかったけれど、
もう私に歌は歌えないから、
今度は貴女に歌って貰いたかったのに。
大好きよ、ファーカ。
きっと幸せに成ってね。
暗殺者 シャーロットは遺言メモを貼りました。
迷子 ヘンリエッタは、暗殺者 シャーロット を投票先に選びました。
[シャーロットからヘンリエッタを託され]
ったく、出来もしねえ真似しやがって……
[色男の手が空くまでだからな、と言いつつ少女のせなかをなでた。]
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