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[包帯の巻かれて居ない白い小さな手]
[彼の頬へ伸ばし厭われなければ触れ]
貴方の身は腐れて居ないわ。
[逸らされない眼差し]
[奥底に映る色を探す]
今は?
[暗殺者の声に窓外へ視線を移す]
すてらにも、
きちんとお礼を云わなければ。
其れに、
選ばなければいけないのね。
[静かに呟き]
[井戸へ辿り着くと何歩か、離れた所に座り懐を探って持ってきた物を取り出す。
鳥の串焼きと、果実が二つ。途中拾った葉の茂る枝一振りに乗せ]
…お主の真に求める物が思い浮かばなかった。
思い浮かぶものはあげることができぬからやもしれぬ。
飯の話をした時のお主の顔をよう覚えておる。
これで…
[許しておくれ…紡ごうとした言葉の重みに苦笑を零し]
…其れは言ってはいけないな…。
でも、お主も柳も一人ではない、此処に居ずとも。
彼女は誰を選ぶのだろう。
[呟いてそれぞれの顔を順に見詰め、扉へと歩く]
[扉の手前、立ち止まると振り返ることもせず]
……お前たちはどうする。
[言うと、邸から出て行った]
人狼とは、人の心が作り出した幻想か
過ぎたる願いを抱いた者に罰を下すか
人の心がそれを退けることができるか
[ヘンリエッタの言葉に挑戦的な笑いを浮かべながら]
安住など幻にすぎぬ。存在している限り、永遠の安らぎなど得られぬよ。ただ仮初の休息の時を過ごすだけ。
人形は醜く腐れ棄てられる時が来ることに常に怯える日々が続くのみよ……
真の安らぎを得るには…
[舞葉をちらりと見遣り、地上へと意識を戻す]
迷子 ヘンリエッタは、隠者 モーガン を投票先に選びました。
[緑色の浅い夢から醒めて、ゆっくりと辺りを見回す。]
…力は…共に在りたいものの為に…?
[虚ろな眸は空に問い。ゆっくりと立ち上がり、歩き出す。]
[触れる手を厭う事などなく。柔らかく微笑んで]
―ありがとう。
[凍れる泉の色の瞳に眠るは―『罪悪感』と『怯え』]
今は―まだちょっと怖い、かな?
[声音には自嘲の色が混じるか]
[シャーロットの言葉に外を見やり]
―選ばなきゃいけない…。でも―
[聞こえないほど小さく呟き]
―俺もいく。
[音も無く立ち上がるとヘンリエッタを追い外へと向かう]
調律師 すてらは、ランダム を投票先に選びました。
忍者 ナサニエルは、放浪者 ウルズ を投票先に選びました。
忍者 ナサニエルは、ランダム を投票先に選びました。
[そっと触れた頬は温かかっただろう]
[微笑みに眩しそうに目を細める]
本当の事を云っただけよ。
[彼の瞳に映る何処までを人形が読み取れたのか]
ナサニエルは、怖がりなのね。
けれど其れを悪い事だとは思わないわ。
怖くなくなる方が良いのかも判らない。
只、貴方が貴方を傷つけないと良いとは思うのよ。
[そうして井戸へ向かう者達と共に屋敷を出る]
…ダメじゃ。
…選べぬ。
[泣きそうな、声を漏らして。誰も井戸へと近付かないことを只願う。近付かなければ誰も落ちることもない、居なくなることもない。]
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