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依巫 芹菜 は、幻術師 ヒューバート を占った。
次の日の朝、自警団長 アーヴァイン が無残な姿で発見された。
……そして、その日、村には新たなルールが付け加えられた。
見分けの付かない人狼を排するため、1日1人ずつ疑わしい者を処刑する。誰を処刑するかは全員の投票によって決める……
無辜の者も犠牲になるが、やむを得ない……
そして、人間と人狼の暗く静かな戦いが始まった。
現在の生存者は、幻術師 ヒューバート、忍者 ナサニエル、暗殺者 シャーロット、依巫 芹菜、傀儡使 舞葉、調律師 すてら、隠者 モーガン、放浪者 ウルズ、オートマトン ミッキー、迷子 ヘンリエッタの10名。
おや兎。
[耳をつかまれぶら下がる兎の前足を指先で突付いて遊ぶ]
私は食べられないが、他のものは喜ぶだろう。
果物ばかり食べているからね。
オートマトン ミッキーは、傀儡使 舞葉 を投票先に選びました。
[シャーロットの言葉に]
そうか、皆喜んでくれるのかなんだな。ところでこれは誰に渡したらいいと思うんだな?
[ジタバタと暴れる兎の抵抗を見ながらそうシャーロットに尋ねた。]
オートマトン ミッキーが「時間を進める」を選択しました
…皆こんばんは。昨夜はごめんよ…
慣れない移動で疲れたらしい。
…ナサニエル、ちょうどよかった…
散策がてら薪拾いに付き合ってもらおうかと…
〔階段を下りてきた幻術師は、一同へと声をかける。〕
〔シャーロットをはじめ、皆仲が良さそうに見えて…男はまた幸せな夢幻の一端を垣間見ていた。そこへ齎された報せを聴いて面持ちを曇らせる。…〕
そうだな、兎を捌けそうな者に渡すのが一番だと思うが……。
[何かを探すように周囲を見回して]
[目に留まった篭をミッキーへと差し出す]
さしあたりはこれに入れておけば良いのではないか?
逆さまにして置けば逃げ出すこともないだろう。
おかえり、ミッキー。
〔狩りを済ませて戻ったらしいミッキーへも声をかける。〕
…やさしい力を使うキミのおかげで…
こわがりのボクから、脱け出せそうだ…な。
有難う、…いろいろとやる気が出てきた。
〔呟きながら、胸に手を当てた。一緒に戻っていたヘンリエッタへは、キミのことをこわがっていたりはしないよと言いたげに笑みかけていたようだ。〕
[ヒューバートに横を通りざまに薪拾いの手伝いを言いつけられ]
えー、面倒だな…。
[愚痴りつつも続いて階段を降りる]
2人ともこんばんわー。
[ヒューバートに横を通りざまに薪拾いの手伝いを言いつけられ]
えー、面倒だな…。
[愚痴りつつも続いて階段を降りる]
4人ともこんばんわー。
〔村を押し包むように感じていた気配。その正体が知れるとひとり離れて過ごしている者たちが気にかかる。…師が。〕
…モーガンの御老が、心配だな…。
出掛けがてら、様子を見てきたいのだけれどね。
…人狼、…この地にまで現れるものなのか…
〔お知恵を拝借するのが良いのかもしれない。…幻術師はそう呟いて〕
[シャーロットの差し出した篭に兎を入れ、降りてきたヒューバートとナサニエルに手を振る]
いいところに来たんだな。ナサニエル、兎さばけるか?なんだな。
〔村を押し包むように感じていた気配。その正体が知れるとひとり離れて過ごしている者たちが気にかかる。…師が。〕
…モーガンの御老が、心配だな…。
出掛けがてら、様子を見てきたいのだけれどね。
…人狼、…この地にまで現れるものなのか…
〔お知恵を拝借するのが良いのかもしれない。…幻術師はそう呟いて…尖らせた顎鬚を撫でる。〕
放浪者 ウルズは、調律師 すてら を能力(守る)の対象に選びました。
放浪者 ウルズは、傀儡使 舞葉 を投票先に選びました。
どうした夢屋。
先ほどの番人の言葉を気にしているのか?
人狼などと、御伽噺だろう。
[考え込む様子に、いくらか気楽な口調で声を掛ける]
…アハハ、ミッキーを見習おうかと思ってさ?
とは言え、ふむん…兎を捌くほうがキミには楽なのかな。
〔面倒臭がりらしいナサニエルの様子に、少々考え込む。〕
…御伽噺、そうだね…。少なくともここでは…そのはずだ。
では、果物屋をデートにお誘いしてみようか。
夜道は危険だけれど…過保護で却って失礼かい?
〔シャーロットへと応じて、片手を差し出して見せ〕
[差し出された片腕をしげしげと見つめ]
出かけるのであれば同行しよう。
すてらの酒に付き合わねばならないが……多少ならば遅れても構わないだろう。
しかし腕を取ってもらう必要はないよ。夜目が利くからね。
それで、何処へ?
[差し出された片手をしげしげと見つめ]
出かけるのであれば同行しよう。
すてらの酒に付き合わねばならないが……多少ならば遅れても構わないだろう。
しかし手を取ってもらう必要はないよ。夜目が利くからね。
それで、何処へ?
[ミッキーの問いには極々普通の調子で]
それくらい軽いけど…何、今日兎料理?
[と、逆に問い返し。ヒューバートの言葉に]
適材適所。
[と、言ってのける。シャーロットとヒューバートの「御伽噺」と言う言葉には]
御伽噺で済めば良いけどねー。
[あくまでも軽く―だが、どこか真剣な調子で*言った*]
幻術師 ヒューバートは、傀儡使 舞葉 を投票先に選びました。
〔相手の面持ちを暫く見遣って…唇を薄く引く。手を翻して戻し〕
…そうかい、それは…失礼をしたね。
薪拾い…の下見になってしまうかな。暗いし。
〔森の方角を見遣って…様子を窺う。シャーロットへウルズの容態を尋ねながら洋館を後にする。〕
[振るう、鉄の刃。
掠めていく弾丸も物ともせず、無造作になぎ払う。
その手に伝わる、柔らかいものに覆われた硬いものを断つ感触。
首を刎ね、肩を裂き、腹を割り…
幾人も、幾人も、
幾人も…
灰色の世界はいつしか紅く染まる。
刃は飛び掛ってきた年若い者の胸を貫き、忌々しげにその腹を蹴り飛ばして剣を抜く。
ショウウィンドーへと叩きつけられ、硝子の破片とともに動かなくなる小さな身体。]
下見ついでにいくらか拾えれば尚良しという所だな。
[ヒューバートに続き洋館を後に]
[ウルズの容態を尋ねられ、軽く答える]
ウルズならば平気だろう。物も食べられるようだ。
疵は酷いが、治りが早い。あれも一体何者であるやら。
[そこで言葉を切り、ふと昏い瞳を覗かせた]
……記憶が無いのも一種幸せではないかと私は思うよ。
[昏い光はだが一瞬のみで消え去り]
薪拾いということは森だな。
周囲は森だらけだ。薪には苦労しようが無さそうだ。
……っ!!
[がばりと身を起こす。
心臓は早鐘のように打ち、びっしょりと汗をかいている。
焦点の合わぬ目を瞬き、乱れた息で喘ぐ。]
…適材適所、…遊び人のボクは、…
ちょっと返事に困るんだけれどね。…アハハ。
放蕩者も、少しはお役に立てるように頑張るよ。
〔低く籠る笑みを漏らす。肩の力は抜けていて…
皆に深い感謝を擁き、シャーロットと共に出掛ける。〕
…ふうん、…「患者さん」…
彼も何処かから逃げてきたのかね。
〔夜道を歩きながら、足取り確かなシャーロットを見遣る。〕
…記憶か。……ボクに話すということは…
果物屋は…悪夢を見るのかい。
〔抑揚に薄い声音。ただ興味は押し殺してそこにある。〕
…ン。やれることはひとつずつ…やらないとね。
帰りは、…モーガンの御老のところへ寄って行くよ。
[ソファーに深く身を預けて、左手で顔を覆う。]
…今のは……。
[柄持つ手へと伝わる、肉を切り骨を断つ感触。
それだけが、妙に鮮烈に残ったままで。]
〔やがて白い霧の中へ消えていった番人は、森で見つかる。
霧を紅く染め、アーヴァインは喉を掻き切られ事切れていた。〕
〔村に動揺が広がる。"安らぎの地"を脅かすものがいる。
…否、既に気配は…鋭敏な感覚の持ち主たちへは伝わっていた。〕
[夢屋の問いに苦笑][酷く乾いた]
悪い夢か。
"在る"ことこそが悪い夢であり、同時に罪なのではないかと思うことがある。
かつては人に脅かされ、また私も人を脅かし──この身はあまりに罪深い。
人と心を通わせても、結局は一人だ。それならば最初から関わらない方が良い。
……全てを忘れられるとしたらそれはどれだけ幸せか。
仮令罪までは消えないとしても、な。
[そこでふと、足を止める]
あの奇妙な老人か。
彼もまた、良く分からない人物だな。
あれが韜晦というものか。
― 回想 ―
――…
[彼女の言葉に束の間だけ貌を見詰め]
[薔薇色の唇は震えてから其れを紡ぐ]
「いってらっしゃい」
[そして彼女の手が彼を誘うのを感じる]
[共に過ごす間の出来事かも知れずに]
お疲れ様、ファーカ。
「おかえりなさい」
そして、ヒューバートと出掛けるのね。
「いってらっしゃい」
― 外→屋敷 ―
お疲れ様、ミッキー。
[人形が木の実を取る間に彼は兎を狩る]
[其の手が伸びるのを見詰め声に頷く]
[番人の声に振り返り彼と共に話を聴き]
若し、誰かを井戸につき落としたのならば、
其れは誰かを殺す事と如何違うのかしらね。
私は生も死も善も悪も判らないけれど、
棄てられて尚も此処に在るのだわ。
[暗殺者の彼女にドレスの裾を持ち上げ]
[やがて彼等と共に屋敷へと辿り付く]
御機嫌よう、ナサニエル、ヒューバート。
[暗殺者と幻術師を見送り兎を捌くは忍者に任せ]
[ソファで魘されるらしき放浪者の気配に瞬くか]
[声を掛けられ、目をやって、
思わずその身を強張らせる。
視界の中の鮮やかな赤は、先ほどの感覚を思い起こさせて。
その巻き毛の髪をずっと見ている。]
/*それにしても設定被り過ぎだ俺(ぉ
ウルズ:記憶喪失(経験あり)
シャーロット:暗殺者(元々暗殺者として育てられた)
ヘンリエッタ:既に言った通り
全部過去の経験で良かった…現在進行形だったらどうなってたか。
如何したの?
[彼の身が強張る気配に浮かぶ困惑]
[傾げる小首に深紅の巻き毛が揺れ]
[髪を見る彼と視線は交わる事無く]
目が醒めたのなら、何か食べる?
木の実と、ミッキーのとった兎も、
今ナサニエルが捌いて呉れてるわ。
[囁く声に、沈んでいた意識が浮き上がる]
──アーヴァインの幸せか。
思えば彼が、ここへ人を集めたのだったな。
……彼もまた人と交わることを望んでいたのかもしれない。
何であれ、次こそ彼の願いが満たされれば良いが。
私は──そうだな。
許され無へと還る事が私の"幸せ"だと思っているよ。
[ふ、と]
ヘンリエッタは何を"幸せ"と思う?
〔間近で見る果物屋の横顔に、一度唇を引き結ぶ。ややあって口を開き…〕
……。少なくとも、…キミはここにいていいよ。
ボクが未だにここにいるようにね。
夢で罰を受けるなら…それは一度でいい。
忘却は万能だけれど…何もなくならないよ。何もね。
…アハハ、これは御老の前では通用しないか。
〔柳の杖を両手で握り…緩く絞るような仕草。相手につられて脚を止め〕
…あの御老は…ボクを混乱させる人だな…。
正直な印象を言いたいけれど…今はよしておくよ。
いや、大丈夫。
[右手で左手首を握り締め、首を振る。]
…少し悪い夢をみただけだ。
傷が疼くからかもしれない。
[食事をとの言葉に、素直に頷く。]
集めたのか集まったのか。
アーヴァインはすてらのように、
此処に村をつくりたかったのかしら。
彼や、是から手に掛ける彼等の、
次ぎの生が満たされるものと成る事を。
[無を望むらしきには思案気に]
[そう、と短く返す声もあったか]
[問い掛けにまた暫く思案して]
定義はきっと人其々なのでしょうけれど、
私には幸せが判らないのだわ。
今日は余り良い夢ではなかったのね。
傷もそろそろ治りかけているのかしら。
[彼の頷く頃には忍者も兎を捌き終え]
お疲れ様、ナサニエル。
[果たして料理は誰の手によるものか]
[木の実と共に兎の肉も其処に並ぶ]
[取り分けた其れを放浪者へ差し出し]
先ずは食べて落ち着くと良いのだわ。
迷子 ヘンリエッタは、傀儡使 舞葉 を投票先に選びました。
人は簡単に理解できるものではない、からね。
老人にしても会えばそこに何かを見るかもしれん。
正直な印象か。人には言えない酷い印象でも持ったか?
[揶揄う声音]
本当に此処に居ても、いいのだろうか。
平穏を望むなど──
[呟く言葉は途中で途切れ]
──やはり、無理な話なのかもしれん。
[視線を転じ、木立の向こうを真直ぐに]
[微かに鼻腔を擽るは錆びた鉄にも似た]
得れば失うのを厭いそうで、
きっと手を伸ばせないのね。
其れに心を震わせるものならば、
私には望む事も叶わないのだわ。
ファーカの幸せが無なら、
其れは何色と云うのかしらね。
[望むこ事も叶わないという言葉に沈黙をもって反し]
無の色……それこそ何でもない色だな。
手を伸ばすこと自体が、恐らく私には過ぎた事なのだよ。
伸ばす手があるのなら伸ばしても良いと思うのよ。
若し一度でも誤ったら二度と手を伸ばす権利がないのなら、
きっと誰一人其の権利は無くなってしまうのだわ。
…そうだね。会えるといい。話がしたいよ。
――ボクは天邪鬼だから、あまりにも真っ直ぐ
求められると…噛みつきたくなるけどもね。
…いま言うべきじゃないだろう?
〔杖から1本、柳の枝を折り取る。シャーロットへと差し出して顎を僅かに揺らし〕
…これは夢屋からの感謝の気持ち。…疵を有難う。
果物屋。…キミがいなくなったらボクは……、
〔…言いかけて、シャーロットの様子に薄く目を瞠る。〕
――どうした…?
〔自分に感知できないものを察したらしい相手に尋ね、
共に其方へと向かってみることとし〕
[差し出された枝を片手に玩びながら]
血の臭い。
この先……然して遠くない。
[答えつつ、ヒューバートと共に木立の合間を進む]
[一歩毎濃くなる匂いにその手は固く握られて]
──そうかもしれないな。
[答える声は硬く]
もう一度、"彼"に会わねばならないのか。
……辛いな。己の購いが為とは言え。
望めば叶う事もあるのだわ。
[不意に眼差しは窓外へ]
其れがファーカの在り方ならば、
辛くとも必要な事なのでしょうね。
――…血? …っ
〔幻術師の顔が、僅かに蒼褪める。もともと血の気の薄い頬。〕
わか…った。行こう…
〔シャーロットと"其処"へ近づくごとに、幻術師の様子はおかしくなりはじめる。足取りが重くなる。喉を押える。汗ばんで…思い詰めたような眼差しを白い闇へと刺す。〕
…っぐ、……アー…ヴァイン…だ。…
〔見え始める前に、苦鳴を漏らす。幻術師の喉へは、蒼黒い疵のような痣がくっきりと浮き出ていた。鋭い苦痛に苛まれながら、それでも歩き…
――やがて到る。"其処"に〕
[窓を開け夜風を招き入れて]
[日傘をさす侭に窓枠に腰掛け]
[はたり] [はたはた] [はたり]
[編み上げのブーツを揺らして]
[室内を見回し緩やかに瞬く]
ミッキー、村の中を探索した貴方ならば、
アーヴァインの云っていた井戸の場所は判る?
[答えを貰えば謝辞を返すだろう]
[窓外へと視線を移し闇を見詰め]
何が正しくて何が間違えているのかしらね。
[ひとり言ち幻術師に貰った柳を揺らす]
[ヒューバートの苦しげな声に、ちらとそちらを窺うが歩みは止めず]
[木立の向こう、木々の合間]
──番人。
[紅い血は夜闇に黒く色を変え]
[黒の溜まりにその男は倒れていて]
[一層硬く、ぎりと手は結ばれる]
― 屋敷→枯れ井戸 ―
そろそろお暇するわ、御機嫌よう。
[周囲の者達に挨拶をし屋敷を出て井戸へ]
[覗き込む闇は底が知れず只ひたすら暗い]
[細い井戸の淵に立ち日傘をくるりと回す]
暗いわね、暗いわ、暗いのだわ。
果てなく何処までも続く闇みたい。
この闇の先にも何かあるのかしら?
ねぇ、アーヴァイン。
[先の言葉を想い返る事の無い問いを囁いて]
[井戸の中を見詰める石榴石に闇が映り込む]
彼等は私達を探し出して、
この井戸へとつき落とすのでしょうね。
[井戸の闇を見詰めて呟く]
但し、其処にどんな感情が芽生えるのかは判らない。
彼等が貴女や私を憎むのか如何かも。
そして少なくとも私は貴女を責めも憎みもしないわ。
そして彼らは"村"をつくる、か。
深い──死んだ井戸の底か。落ちては二度と這い登れない。
ありがとう、ヘンリエッタ。
お前にそう言って貰えると、私は嬉しい。
同属にまで憎まれては、さすがに救われない……。
[最後の言葉は努めて軽く]
[満ちる血の香も、和らいだように思えた]
──行こう。
[暫しの間、番人の亡骸を見つめていたが]
[ヒューバートへ告げ、返事も聞かずに歩き始める]
誰かに伝えねばならないな。
[一人ごち、誰が良いかと思案して]
すてらに伝えれば、他にも知れるだろう。
[村を作ると語った彼女がこれを知れば、どんな表情を見せるのか]
[そんなことを考えながら、*道を戻る*]
〔ひゅう、と喉に苦しげな音が立ち…声を絞る。〕
く、どうやら魔法の…副作用だ。…ここで待ってる。
〔呼吸を整えながら、少し離れた場所からシャーロットの様子を見守る。"安らぎの地"の番人は、幻術師の目から見ても既に…と見えた。…僅かに目つきを厳しくする。〕
…ああ。皆に知らせないと…ね。…
確かに、すてらに伝えるのが一番早いんだろう。
〔人狼の脅威が確かに目の前にある今、必ず知らせなければならなかった。シャーロットと、皆が集う洋館へと戻った。〕
ひとりでなければ彼等は寂しくないのかも知れないわね。
きっと罪も咎も全てこの暗い闇が飲みこんでしまうのだわ。
[彼女の言葉に緩やかに瞬く]
――…
僅かでも貴女の気が晴れたのなら良かった。
けれど同族と云うには私は余りに歪よ。
そして何より――醜いのだわ。
[石榴石の瞳に闇を移し続けて]
[其れ以上は言葉を紡ぐでもなく]
[意識は彼女に*寄り添う様で*]
全てが私と同じ訳は無いもの。
誰一人同じ筈が無いのだわ。
咎を裁ける筈も罪を赦せる筈も無いのに。
[随分と長い間そうして闇を見詰めていた]
[ドレスの裾を翻し来た道へと振り返る]
[眼差し遠く首を傾げる仕草はあどけない]
みんなは如何するのかしら?
[素直な疑問を零して井戸の闇へ*向き直る*]
〔洋館へ着くと、すてらにアーヴァインのことを知らせる
…と言ったシャーロットの後姿を見送る。やがて俯き…
広間を訪れると、ウルズの傍へと腰を下ろす。〕
痛みがあるなら、ボクはキミにそーっとしか触れないんだね…
〔銀髪の青年を眺めながら、幻術師は隣の間合いを暫く遊ぶ。感じかたに違いはあれど、痛みを持つ彼に…親しみを感じていた。柳の枝を折って、食事を取っているウルズへと渡す。〕
〔…これは、しあわせな夢を見るためのおまじない…とウルズに伝える。…全員に渡す予定だとは伝えない。師たるモーガンにも必ず渡したいものだった。〕
ボクはさァ…ウルズ。
もう人に悪い幻を見せたくなくなって…この村に来たんだ。
…記憶をなくしてるキミは、…輪廻を望んでた?
ボクはあてずっぽうの「予想屋」でしかないけどね…アハハ。
ボクや皆がこの村で望んでるのは…
いま生きているキミみたいだよ。
〔そして、人狼のことやアーヴァインが殺されたことをウルズに伝える。別段、自分を信じさせるようなことは言わない。テーブルクロスの蒼に触れながら立ち上がり、暫くウルズを見詰め…首を傾ける。つらいね、とだけ言ってその場を*後にした*。〕
[ヒューバートの言葉を戸惑いながら聞き、渡された柳の枝を胸に抱く。]
分からない。
今は少し…思い出すのが怖い。
[ぽつりと、そう呟く。
胸に焼き付いた、一瞬のあの姿。
返り血を浴びてわらう…]
[生きた兎を眉一つ動かさず包丁(キッチンに置かれていた)一本で捌いてついでにそのまま調理もしつつ昔の事を思い出す]
まさか誰かのために料理を作る日が来るなんてな―
[...にとって『暖かい、心が篭った料理』とは誰かが他の誰かのために作る物―誰かから与えられる物であり、決して自分が与える物ではなかった―これまでは]
―回想―
[森の中で食料を散策していると、薄い霧の向こうに人影を見つけた]
誰だろう?
[そっと足音を立てないように近づく]
あれは…番人…か
[振り向いた彼の深刻な顔つきと纏ったただならぬ雰囲気に慌てて身を隠すが、すでに彼からは見通されていたようだ。こちらに向き直って一言]
「人狼だと思う者を、一日一人枯れ井戸に落とせ」
え、人狼って?
[彼は一方的に言葉を告げた後、何も聞こえないかのようにその場を去っていく]
……変な人……
[立ち去る番人の背中を不思議そうに見送った]
[森の中、群生している茸を見つける]
そういえば、兄者に教えてもらったっけ…
[毒性のあるものを避け、食用のもののみを収穫する。収穫し終えると、思い出されるのは洋館に住まう人々の顔]
また遊びに行ってもいいのかな……?
[足が自然と洋館の方へ向かう。背後から何かに呼ばれたような気がして、一度森を振り返る]
何だろう、この空気…
[森から感じた気配に一度身震い。首を傾げた後、洋館へと向かうのだった]
〔幻術師は、独りしあわせだった過去の幻を垣間見る。〕
〔…多くの友人たちに囲まれた記憶。〕
〔懐かしく、慕わしい気配――望まれて其処に居た。〕
〔しあわせであれと願えば願うほど―〕〔離れざるを得なくなる魂。〕
〔無言の裏切りは許されていた〕
〔想い合っていたから〕
〔その世界が終焉を迎えて、〕〔繋がりが途絶えても〕
〔絆は消えず〕
〔ただ独り、魔法使いは輪廻を望まず――死の夢を拒み〕
〔禁断の魔法で、未来から友人たちを〕
〔見送り続ける。〕〔見送り続けた。〕〔見送り続けている。〕
〔…そのひとは過去における…無限の可能性。〕
〔…――親友の名は、〕
〔――ぶつり。〕
〔…夢幻が、途切れる音が聴こえた*気がした…*〕
[おずおずと洋館の扉を開ける。初めての来訪時に比べると、人に対する警戒や恐怖心は幾分和らいでいる。部屋にいる人の視線を気にし、挨拶をされれば返すだろう]
えと…これ…
[うまい言葉が見つからず、採って来た茸の山をテーブルの上に置く]
[前に訪れた時と異なる、人々の間に流れる奇妙な緊張感を感じ取り、静かに部屋の隅へ行ってしゃがみ込んだ]
[邸に戻ると、すてらの姿を探し声を掛ける]
──番人が、
[小声で彼女へ、番人の死を告げるが]
[伝える声を聞くものがあったかも知れない]
[シャーロットの囁くような声が耳に入る。息を飲むが俄かにはMじられず、ただ無言のまま]
……
[番人に告げられた言葉が頭をよぎる]
依巫 芹菜は、傀儡使 舞葉 を能力(占う)の対象に選びました。
依巫 芹菜は、傀儡使 舞葉 を投票先に選びました。
依巫 芹菜は、調律師 すてら を能力(占う)の対象に選びました。
──番人が──
[そういう言葉が聞こえた気がして、目を覚ます。]
ああ、そういう人がいたんだったね、ここには。その人のところにたどり着いてたら、ウルズさんはその人が運んでくれたんだよね、きっと。
[思い出したのはここにたどり着いた当初のこと。
もっとも、あの時烈光の力を借りた事によって、彼女はそういう事ができる、という事実が他の者に飲み込んでもらうのが容易になったかもしれない、と考えると、悪い事ではないとも言える。]
……でも、番人さんがどうしたんだろう。
[様子を見に部屋を出る。]
そうか。
[舞葉の近く──微妙な距離を置いて──に立ち、柳を玩ぶ]
……逃げても逃げ切れるものでは、ないらしい。血の匂いは絶えず纏わりついて離れてはくれない。
……舞葉。お前は何を"罪"と考える?
[視線はわずかに上を向き]
[聞くともなしに舞葉へ尋ねた]
[誰かの姿を求めてうろうろと。
足早に進むシャーロットを見かけ、声を掛けぬままに後を追う。
すてらのもとに着いたシャーロットの口から出た言葉。]
──番人さんが、殺された?
[まったく面識がなかったとはいえ、仮にも人の死。
一瞬眩暈を覚え──]
……やっぱり、「殺意」を持ってる奴がここにはいるんだな。
[つぶやいた少女の瞳は紫の光を帯びて。]
あの髭のおっちゃん、ヒューバートだったかな?あいつのところに行かないと。
[ヒューバートを探しに、音もなく廊下を走る。]
[―――番人が―――]
[屋敷を掃除し回っていた最中にシャーロットに告げられた言葉。持っていた桶の水を取り零す事は、なんとか踏み止まったがサ…と顔から色が落ちてしまったかのようで、返事を返すこともできずに小さく頷いて返事をした]
……――……
[シャーロットの後ろ姿を見つめながら小さく、呟く。哀しみに染まった声色で。暫くは、其処から動けなかった。]
[―――番人が―――]
[屋敷を掃除し回っていた最中にシャーロットに告げられた言葉。持っていた桶の水を取り零す事は、なんとか踏み止まったがサ…と顔から色が落ちてしまったかのようで、返事を返すこともできずに小さく頷いて返事の代わりにした]
……――……
[シャーロットの後ろ姿を見つめながら小さく、呟く。哀しみに染まった声色で。暫くは、其処から動けなかった。]
……何故……?
[問いを繰り返す。あの時と同じように]
…………から?
[掠れる声は、其の言葉を音にはしない。形にするのが、今は未だ怖い…折角手に入れた安住の地なのに。]
[件の男は、青い顔で自室から廊下に出るところ。そこに立ちふさがると、軽く片手を挙げ]
よぉ、おっちゃん。
……誰か、殺されたんだってな。
[口調の違いに面食らっているらしいヒューバートの瞳を、
紫の瞳が捉える。
どのくらいの時間か、やがて視線をはずし]
……違った。誰が殺したにせよ、あんたじゃないことだけは確かだ。
[邪魔してごめんよ、とヒューバートの元を立ち去る。]
……じゃ、*いったい誰なんだろう*?
[きょとんとした顔でシャーロットの顔を見る]
罪……って、悪いこと?
[少しの間、身体ごと頭をひねって悩んでいる]
物を盗んだり、誰かを傷つけるのは悪いことだって言われてた。
後は勝手にいなくなったり、言う事を聞かなかったり…
うーん、それってぼくが考える罪じゃないのかな…誰にとっての罪なんだろう?
罪を決めるのは周りの人でぼくじゃないし、今のぼくは誰かに罪を決められたりはしない。
ぼくが誰かを罪に問うこともないから、ぼくにとっての罪っていうのは、ぼくがぼくに律するもの?
だとしたら…
[しばらく考えた後で]
お腹をすかせること…かな
[真剣な面持ちでシャーロットに答える]
降参。答えは何?
[大分時間が経っただろうか、漸く息を吐けるようになった。大きく深呼吸をする。]
……此処は、安住の地じゃ……。
誰も、悪い者は居らぬ。
…居らぬ。
[言い聞かせるように呟いて、再び歩き出す。次に誰かと顔を合わせる時には何時も通りの笑顔を見せるだろう、気を取り直そうと邸の中の人影探しに歩み先を変更させた。]
そうか、腹が減ることが罪になるとは思ってもいなかった。ククク……なるほど……。
[舞葉の答えにわずかに目を瞬かせ、ついで隠し切れない苦笑]
[続く彼の問いには一呼吸置き]
あ、いや……。私も確固とした"罪"の答えを持っているわけではないんだ。
罪は他者によって決定でしか存在しないと思っている。
罪も、そのための贖いもね。
しかしながら、お前の答えを聞くと、罪にも様々あるようだ。
[ふと柔らかい笑みを浮かべ、舞葉を見遣った]
[怒られなかったことに少し安堵しつつ、笑われたことはちょっぴりもやっと]
[シャーロットに向けられた表情に、小首を傾げ]
(答え、合ってたのかなあ?)
様々……シャーロットの考えてる罪ってどんなの?
[途中ナサニエルと出くわし、彼の作っていた兎料理を分けてもらうことに。ちびちびと口に運びながら歩みを続け]
…なさにえるは器用な男じゃのう。
[今更思い出したかのようにぽつりと。別室でシャーロットと舞葉の姿を見つけると軽く手を振った]
私の"罪"か。
[そう言ったきり、しばらく顔を伏せていたがやがて]
[腰の隠しから双手の刃を抜き出して舞葉に見せる]
これだな。──というより、これの齎すものか。
全てを罪とは思わないが……。
それにしても私は"殺"し過ぎた。今はひたすらそれを贖う日々だ。
いつまでどれだけ贖えば良いのかは知らんが。
[と、離れた場所にすてらの姿]
[振られた手に同じように手を振り返し]
そういえばお前、食事は?
まだなら何か分けてもらうと良い。
私も果物をいくつか分けてもらうとしよう。
[言って、すてらへ近づいた]
[二人との穏やかな交流にやっと痞えていた断片が身体の奥から消え去るのを感じ、次に浮かべるのは安堵の笑み]
…おお、酒を持ってくるのを忘れたのぅ。
舞葉としゃあろっとの飯と共に持ってくるとするか?
[二人へと目配せを送り]
いや、私は果物だけで良いよ。肉は苦手でね。
酒は……飲むというのなら付き合おう。
お前が酒を飲むというのならね。
[最後の言葉には別の意を含めたような響きを持って]
[シャーロットの刀に目が吸い寄せられる。刃から微かに血の気配を感じ取るが、表情には変化はない]
殺すことって…罪…なの?
[誰にも聞こえない小さな声でつぶやき、シャーロットの後をとてとてとついてすてらの傍へ]
ご飯?
[目を輝かせてすてらを見ている]
そうか。
ではシャーロットには果実を。
…そうじゃな…
わしは、今は少し飲みたい気分じゃ…。
付き合うてくれるか?
[確認を問うように微苦笑を浮かべてシャーロットへ伺い]
舞葉は肉は食えるか?
[目を輝かせる様子に知らず笑いが零れ]
そうか、では行こう。
なさにえるからたらふく奪ってやるとよい。
舞葉位の年の子はいっぱい食うて大きくならねば。
酒が共に飲めぬのはちと残念じゃが。
[カラカラと笑い声をあげて、ナサニエルやウルズのいる部屋へとシャーロットと舞葉と共に向かい]
なさに…える…?
[名前を覚えてるのが苦手なため、誰だったかと記憶を辿っているが]
……!
[置いていかれないよう、慌ててすてらの後についていく。シャーロットの胡蝶刀にちらちらと目をやりながら]
わからぬか?
蒼髪の男じゃ、すぐに会えるじゃろうが…
ゆっくりと覚えるといい。
[舞葉に合わせて僅かに歩調を変える。ふと、思い出したように二人を見遣り]
…わしは追うばかりで立ち止まることを忘れておるのかもしれぬ。
脇目も振らずじゃと、何か零れ落としてしまう気がしてのぅ。
二人は…二人が求める安住とはなんじゃろう?
[誰にも聞いたことがない、と笑い]
[どれだけの時間を闇に費やしたか]
[人形は糸を引かれた如く踵を返す]
[枯れ井戸から戻り広間に顔を出す]
御機嫌よう、みなさん。
今宵は訊きたい事があるのだわ。
[ドレスの裾を持ち上げ小首を傾げ]
[あどけない微笑み浮かべ声を掛ける]
[突然のすてらの問いかけに首を傾げて]
安住っていうのは、誰かに虐められたり、傷つけられたりしないことだよ。
…違うの?
[すてらの顔を見ながら]
すてらはどうしてここにいるの?
[問いかけてから、広間に入ってきた、人とは異なる空気を纏いし者へと視線を移す]
そうか。
…そうじゃのう、それが一番じゃ。
[舞葉の答えに何度も頷き、彼からの問いには笑みを返し]
「安住を得る為」に此処に居る。
それに囚われすぎて「安住」をよく考えていなかったような
気がしてのぅ…こうして立ち止まって考えるのも悪くはない。
[ぼんやりと何処か遠くを見ながら呟き、広間に入ると赤のドレスを纏った少女の姿、小さく手を振り]
如何したか、へんりえった。
――回想・洋館の廊下――
〔自らの術から弾き出された男は、呆然として…出会った芹菜の瞳を見詰めた。〕
…あ、…はじめまして、かい?
〔その色合いに戸惑いながらも、幻術師は向けられる眼差しをひたと受容れた。何もかも、心の殻が削ぎ落とされたような…そんなひとときだったから、尚更。〕
――…。…名は…また聴かせてくれるね? …
〔男は芹菜が去ったあと…暫く俯いて黙り込んだ。
…殺意か。…芹菜は殺意を。――敵わない、と口元を覆って〕
(…ならば、ボクは……希望……か。…アハハ…)
〔――なんて皮肉。〕
〔壁に凭れるように手をついて、常より緩慢な足取りで水を飲みに階下へと*向かった*〕
――回想・洋館の廊下・終了→館内移動中――
傀儡使 舞葉が「時間を進める」を選択しました
井戸の闇に誰かを落せとアーヴァインは云ったわ。
他者を排斥する意味を、私は各人に問いたいと思ったのよ。
[其処に居る者達を見回しくるりと日傘を回す]
[すてらの回答を聞いて]
安住を得るため…
ここにいるだけじゃ、安住は得られないってこと…なのかな。
[含みを持った言い回しに疑問を抱きつつも、意識はご飯とヘンリエッタに向かう]
他者を排斥する意味って……
[森で会った番人の言葉を反芻する。人狼だと思う者を、1日1人枯れ井戸へ……]
……人狼って何だろう?
[記憶の糸を手繰るが、糸の先には何も結ばれてはおらず、番人にしたのと同じ問いを発する。]
井戸に、人をつき落とせと、
アーヴァインがそう云ったのだわ。
[彼等を見詰め石榴石は瞬く]
私は貴方達が如何するのか、
其れを知りたいのだわ。
[舞葉とシャーロットを連れて戻って来たすてらとヘンリエッタに軽く手を上げ挨拶に代え、ヘンリエッタの問いには]
身を守るため、安心するため―一般的にはそんなところかな?
[皮肉気に口元を歪めながら言い放つ]
…容易に答えを得ることができるものなのなら、
苦労はせぬのじゃろう。
[舞葉に苦笑を零し、難しいと独りごち]
[ヘンリエッタからの問いかけにはあまりに突然過ぎて言葉が浮かばないらしい、瞬きをしてからシャーロットと、ナサニエルの顔をぼんやりと見遣った]
一般論より、ナサニエルの言葉を聴きたいわ。
世間とは貌の無い存在でしかなかったから。
[忍者へとそう言葉を投げる]
[調律師の言葉の無いのにも]
[石榴石の眼差しは向けられ]
すてら?
私は貴女の言葉も聴きたいのだわ。
ファーカ、私には彼等が判らないのだわ。
そして私が此処に在るのは恐らくは必然。
ならば少なくとも、
彼等の片鱗くらいは垣間見たい。
何も判らずとも、
彼等を手に掛ける前には。
是はきっと私の我が侭ね。
〔広間の片隅に、幻術師も加わっている。床へ直に腰を下ろして片胡座をかき…皆の話に耳を傾けている。〕
アーヴァインの言ったことが、
――命令、だとすると…ボクにはわからないな…アハハ。
〔ミッキーへ告げたのと、同じ答え。自分で気づく。〕
…ああ。だからボクはあんなに…こわかったのか。…
〔つい独り言になってしまうが、腑に落ちた様子で〕
同じ手に掛けるならば、何も知らないままの方が──。
[反論するように言いかけるが、言葉は半ばで途絶え]
[溜息を一つ]
『せめて最期の時までは』、か。
[それは"私"が彼女に言った言葉で]
……根は同じということか。
[ようやく記憶の片隅から手繰り寄せた糸に、人狼という存在が吊れる]
番人は人狼について知り、警告を残した。人狼はそれを知って身の安全のために彼を殺した…と。
嘘でも本当でもおかしくない話だね。
[ヘンリエッタに向き直り]
……信用できないから殺す。殺られる前に殺る。当然のことだと思うけど……?
[もしもその人狼というものが実在しているのなら……とつぶやきながら]
それとも、聞きたいのはそういうことじゃない?
[ヘンリエッタの言葉に、僅かに動揺し]
私は、偶然此処にたどり着いて、
──態勢を整えるまでの間、留まっているだけで。
[それが彼女の求める答えではないと知りながら]
[言葉は自然、どこか言い訳のような響きを帯びて]
兄者からの話を聞いた時には、ここに来れば安住が手に入るって思ってたけど、実際にはそんな簡単なものじゃなかった…
とりあえず相手を知ることから。その上で排除するか、良好な人間関係を築くか…どっちにしても一苦労だね。
それに人狼……?
[ヘンリエッタの言葉に戸惑いの色は隠せぬまま]
……聞かぬ。
そのような話、聞かなくていい。
排斥など、しなくてよい。
する必要はない。
皆、誰も居なくなっていい訳がない。
[其れでも言葉は痞えることなく出て来て]
…そうであろう?
此処は、そういう場所の筈じゃ…
[問うのは誰にか]
いいえ、舞葉。
私が聴きたいのはそう云う言葉だわ。
排斥する理由はシンプルであればあるほど、
私には受け入れ易いのだから。
己に害を為す者を排斥すると云うのなら、
其れは私にも理解できるもの。
[暗殺者の言葉にすと瞳を細め]
シャーロットは何時か此処から出て行きたい?
ならば何故、今此処で人と戯れているの?
すてら…
ならば私の意思は貴女に預けるわ。
[戸惑い浮かべる調律師に告げる]
アーヴァインの云う事が真実だとして、
貴女は如何するのかしらね?
私は殺すわ、仮令井戸に落とさずとも。
其の為の人形だもの。
――他にどんな術があると云うの?
此処からも離れ、遠い土地で──、
[それ以上の問いには、もはや答えることすら出来ない]
[人と関わる事は何よりも苦手で、故に今まで一人で居て]
[それが常だったはずで]
投票を委任します。
迷子 ヘンリエッタは、調律師 すてら に投票を委任しました。
やめてくれ。お願いだ、やめて……。
[ヘンリエッタの言葉に"私"はどこかに恐怖を覚える]
「それ」を知ってしまえば私は、責を果たせなくなってしまう。
お願いだ……。
…アハハ。ボクがこわいのは…血と自分さ。
血は止まるけれど…自分は止まらないのが違いかな。
止めてくれる人が欲しいんだ。天邪鬼だから言えない。
その折り合いを探してる。
〔問いを面白がって、背を壁に凭れさせて寛ぐ。〕
…此処にいるよ。いつだって、そうさ。
ヘンリエッタや父さんの言いたいことは…
そういうことなんじゃないかい。
〔呼称に、おっと、と口を押えて…素知らぬ態〕
安住の地…
真フ意味でそれを得るには、自分の身を脅かす可能性のある者を排除するしかない。
他人と共に暮らしながら、安住なんて…
[すてらの様子を見て、続く言葉を飲み込む]
私は貴女に責任を果たせと求めた覚えも無いわ。
[告げる声は冷たいだろう]
放棄したとして、私は貴女を責めも憎みもしないのよ。
ねぇ、ファーカ。
もう一度訊くわ。
――貴女は何を求めているの?
そして其れは、彼等を手に掛ければ手に入るの?
私、私は──。
全ての罪を贖えばこの苦しみから解き放たれる筈で。
私はそれこそを求めていて、
──────────だから。
[呼称の差異に人形は気付いても反応はしない]
[すと石榴石の瞳は肉食獣の如くに細まるだろう]
ヒューバート、確かに私と貴方は似ているわ。
けれどある意味で私は貴方ほどに残酷では無い。
だからこそ私は貴方を止める可能性を秘めているの。
そして貴方も私を止めなければならない時があるのだわ。
其れを見極めるのは他の誰でも無く貴方自身なのよ。
若し其の時に甘えるのなら其れなりの覚悟も要るわ。
[残酷な促しに、彼女は言葉を選び]
……人など、好きではない。
彼らを殺せば、私の罪は贖われて。
許しを得るために私は彼らを殺す。
"獲物"に、感情なんて要らないんだ。
私はただ私の為に。
[その言葉が何処まで"私"の本音なのか]
[ただ声音だけがやけに強く]
嘘じゃあない!
これが私の答えだ!!
[激昂し、声はそれきり途絶えてしまい]
["私"は、ささやかな交わりを絶った]
ファーカ…
人が怒るのは本当の事を云われた時よ。
[呟く声はか細い]
貴女が幸せに成れれば良いのに。
私は判らないから間違えているのかしら。
[問い掛けに答える声はなくとも]
[意識は彼女の傍に寄り添うのだろう]
[ヘンリエッタの問いには答えず]
[ただすてらへちらりと視線を遣って]
すてら、悪いが酒には付き合えそうもない。
──私は戻るよ。塒へ。
[幾分か申し訳なさそうな表情を覗かせるが、その瞳は重く昏く]
[壁際で笑うヒューバートの言葉に、シャーロットをちらりと見やって]
ふうん…
[ヒューバートの前へと歩みよって]
魚屋は、どうしたいの?
[そう言うと、腰につけていた柳の枝をヒューバートの目の前に差し出した]
…構わぬよ。
また、飲める時に…飲めばいいのだから。
[シャーロットへ微笑みかけるも力無く、その瞳を見つめ]
…しゃあろっと。
それでも、わしは…夢を見続け、追い続けるよ。
何度でも手を伸ばそう、皆へと、お主へと。
わしにはもう、それしか残っておらぬ。
…そうみたいだね。
〔ふっと息を漏らして、幾分感慨深げにする。〕
なら聞いておいてほしいな。
…今のボクには、静養が必要で…人と話すことが望み。
話すことでなら…戦える。ゆっくりだけれどね。
ボクを追い詰めたいなら、無論今がチャンスだと思うよ。
どんな手段を使うとしてもね。
〔顔を上げて、舞葉から差し出されたものを軽くつつく。
浮かぶ笑みは、酷く哀しげで…それでも虚無とは無縁で〕
…したいことは、…モーガンを迎えに行くこと。
稽古をつけて貰いたい。…
でも、…ボクは今、たぶん無理ができないんだ…
〔まだ無理をするかどうかで迷ってる。…そう告げる〕
飲めるときが来れば、良いがな。
夢を見るのは自由だ。止めはしないよ。
……協力できるかは、分からないが。
[まるで何かに縋るようなその視線を、微笑みで受け流し]
[塒へと戻るその最後に]
皆、願うことを為せば良い。
……そうさ。シャーロット。
〔出て行く蒼髪の果物屋を認めて、その背へ声をかける。〕
キミの望むままでいいんだよ。
〔それだけ言って、ひらと片手を振って見せる。
――そのまま、その場で何時の間にか夢見に入り…
幻術師の姿はそこであってそこでない幕内に*融ける*。〕
[己の両手を見つめ、何かが又零れていく感覚…]
[ぽつり、ぽつり…言葉が零れる]
…のう、運命に流されるのは至極簡単なものよ…
されどそれは受け入れるのではない、諦めているだけじゃ。
其れでお主等は安息を得られるのか…
得られるというのならばわしはもう止めはせぬ。
わしは自分の運命から一度は抗った。
孤独は嫌じゃった…だから、全てを捨てて新しい自分を作った。
その為に、出来うる限り慣れないながら動いたつもりよ…
其れをどう取るかもまたお主等の自由…
流れに抗わぬか、安住を求める者たちよ。
わしには…未だ、流れに任せ漂っているようにしか見えぬ。
今のままでは救いの藁も流れては来まい。
其れで欲しいものは得られるのか…わしにはそうは思えぬ。
[独り言だったのか…。
この場に残ったものへの呟きでもあったのかもしれない。
尼のするべきことは変わらない。
其の為に此処へ来た――そして再び笑みを浮かべ*歩み出す。*]
[ヒューバートに枝を返せば楽になれるのにね、と心の中では葛藤が続く。それでも、ただぬるま湯に浸かっているような居心地の良さを捨てきれず]
どうすればいいんだろうね…?
[無駄と知りながらも自問自答して]
[シャーロットへとかけられ、呟かれたすてらの言葉を黙って聞いていた]
/*
>シャロ
書き入れ時のことじゃよ<盆休み
地獄の一週間が始まりますゆえー!
容態は落ち着いたようなので、不在がちにはなりますが
バファリンはしなくて済みそうです。
すみませんでした。
…乱させぬ、為に?
[聞き返した己の言葉で、夢から引き戻される。
人々の言葉を聞くともなく聞きながら、手の中の小枝を見つめていた。]
[何か得体の知れぬ者の息遣いが聞こえたような気がして]
思い過ごしだよ…ね
人間よりも怖い存在なんて……
[そっと一度ヒューバートの頭を撫でると、蒼髪の青年から兎料理を分けてもらい、ウルズとすてらに挨拶してから*洋館を後にした*]
迷子 ヘンリエッタは、忍者 ナサニエル を能力(襲う)の対象に選びました。
〔魔法使いは幻を紡ぐ。〕
〔それは、「望む者」を…モーガンの家を訪ねる夢。〕
〔「…共に生きるための話を、しに来たよ。」〕
〔陰鬱な笑みながら、幻術師は父であり、師であり、…また違う者である友人に笑みかける。「貴方がすきだから、共に在りたい」。〕
〔――…ぶつん。〕
〔"Willow"は自ら紡いだ幻を早々に断ち切る。〕
……。出掛けてくる…
〔…舞葉が撫でてくれた感触が、今も強く残っている。
柳の枝を一振りして、幻術師は夢幻の幕を払い…館から出る。…途中で舞葉と出会うかどうかはわからない。ただ、自分がモーガンを*訪ねたいだけ*。〕
[幻術師を見詰め石榴石の瞳は揺れる]
私は貴方を追い詰めたい訳ではないのよ。
でも如何すれば良いのか判らないのだわ。
――…ごめんなさい。
[それきり口を噤み周囲の声に耳を傾ける]
[彼等の言葉が途切れる頃には屋敷を出て]
[紅い人形はまた枯れ井戸へと向かうだろう]
― 井戸 ―
[深い深い闇を覗き込む]
[其処には何も見えない]
判りたいのだわ。
[呟く声も闇に呑まれる]
[淵に小さな手を掛ける]
知りたいのだわ。
[面に浮かぶは迷子の色]
[今にも*泣き出しそうで*]
迷子 ヘンリエッタは、傀儡使 舞葉 を投票先に選びました。
[“自分の言葉”をと言われれば少し考える様な素振りをして]
イヤだから―かな?
[大切な人が―仲間が傷付くのがイヤだから傷つけるモノを排除する―ただそれだけだと言い]
[舞葉の言葉にはただ僅かな憐憫を向け―望まれるまま料理を*振舞うか*]
―回想終了―
[ずっと考えていた。心とはなんなのか、自分のしたいことはなんなのか。
食事を摂る必要もなく寝る必要もないのでずっと考えていた。その思考を破ったのは彼に考えさせた声であった。
井戸に人を突き落とせ、と番人は言った。ならば皆はどうするのか]
ボクは命令なら行なうんだな。
[場所が離れていたため幸いにその言葉を聞くものはいなかった。高いところから落せば人は死ぬだろう。人を殺すことに躊躇いは無い、はずだった。なぜなら彼はそうあるべきものとして作られたのだから。]
[そう考えた時にヘンリエッタの声を思い出す。
『ミッキーは命令がないときに何をしたいの?』]
ボクは・・・どうしたいんだな?
[命令がなければ無差別に人を突き落とすのか。それともただ無為に過ごすのか。そもそも何人かから同時に違う命令を受けたときにどうするのか。
人を殺すことに躊躇いは無いなら全員殺してしまうのがはやくはないだろうか。だが何故かそれを行なうのは躊躇われた。]
[だが結局答えはでない。誰かに指示を仰ぐべきだろうか。それなら誰か・・・]
会いにいってみるかなんだな。
[自分の目的を確認するかのように呟き*森に入っていった*]
ひとりは寂しい。
寂しいのは厭。
厭だから落とす。
誰も彼もを落としたら、
またひとり。
ならば…
[今までに聴いた言葉の幾らか]
[順に組み立て小首を傾げる]
――誰を落とすの?
[闇を見詰め続けても]
[答えは出る*筈がなく*]
〔ぐるぐると村内を彷徨うが、モーガンの住処は見つからない。枯井戸の傍では、底を覗き込むヘンリエッタと舞葉に出会う。暫く立ち止まって、彼女等を見詰め…声をかける。〕
…ヘンリエッタ。舞葉…。どうやら、ボクも迷子だね…
〔応えを必ずしも求めない、抑揚に薄い問い。常の暗い笑みはなく…ただ案じる眼差し。歪な指でヘンリエッタの巻毛をそっと揺らした。〕
――疲れたよ。ボクも自分の家にいる…
〔柳を渡したかったけれど…仕方ない。ボクも孤独だ、と呟く。てのひらの上には、一粒の桜貝。心の痛みがもたらす…過去の幻。〕
…此処には、来たいやつが来るさ。そういうものなんだろう。
つらい思いをさせて、よくないね…
御機嫌よう、舞葉。
貴方も闇を覗きに来たの?
[舞葉の姿に一旦は貌をあげるも]
[視線は直ぐにまた井戸の底へ]
[新たな声にも闇を覗きこんだ侭]
若し私が迷子でなければ、
道を教えてあげられたのかしら?
[紅い巻き毛を揺らされるのに向き直り]
[石榴石は男の眼差しを受け止め揺れる]
ヒューバート、私ひとつ判ったのよ。
此処で出逢った人達はみんな優しいのだわ。
貴方もよ、ヒューバート。
お疲れ様、ゆっくりと休むと良いわ。
迷子 ヘンリエッタは、幻術師 ヒューバート を能力(襲う)の対象に選びました。
…キミの声はかわいくて、…つい聴き入るだけに
なってしまったね。舞葉…また、もっと…話をしよう。
〔傍にある舞葉の姿に、遣る瀬無く猫背を丸め笑みを向ける。
ヘンリエッタからの労いには、安堵を浮かべて頷き〕
…いや、…それでも脚は縺れてただろうさ。
天邪鬼の、散らかし屋なんだから…まずは
自分の部屋でも片づけるとしよう。
…そうするよ。休ませて貰う。
有難う、ヘンリエッタ…貴女もやさしい。
素敵な方だと思ってる…
〔他愛無いが力なく、けらけらと笑って…一度だけ丁寧な会釈を向ける。外套の裾を捌いて、その場を*後にした*。〕
[昨日調査した際に人が過ごせそうなところも調べていた。
大樹の陰、小さな洞窟、朽ちかけた水車小屋・・・
それらを回ってみるも目当ての人物は見つからなかった]
モーガンはどこにいったんだな。
[そういって館に戻ろうとした時後から声を掛けられる]
『儂をさがしておるのか?』
[声に振り返ると探していた人物がそこに立っていた]
聞きたいことがあるんだな。心、ってなんなんだな。ボクにもあるのかなんだな?
『これは面白いことを聞くの。答えを言う前に何故お主は儂にそれを聞こうとしたのじゃ?他の者に聞いたわけではないのであろう?』
それは・・・何となく知ってそうだと思ったんだな。
『ふむ、なるほどの。心、というものは皆が持っておる。人のみでなく自ら考えるもの全てがな。無論ミッキー、お主も持っておる。作られたもの故に心がないとそうお主の心は思っておるわけじゃ』
ボクにも心はあるというのかなんだな。自分ではとてもそう思えないんだな。
『うむ、まだお主の心は幼い。そう思っておってもおかしくは無いじゃろうな。しかしお主は機械であるにも関わらず何となく教えてくれそう、という曖昧な理由で儂のところに来た。それこそがお主に心があるということであると儂は思うがの。』
そうなのかなんだな。ボクにも心があるのは分かったんだな。じゃあ人形に心は必要なのかなんだな。
気が向いたら素直に成ると良いのだわ。
[闇へと戻しかけた視線を幻術師へ留め]
[紡がれる言葉にきょとりと瞬くもあり]
私が優しい?
ヒューバートは相変わらず不思議な事を云うのね。
[力無い笑みを不思議そうに見詰め]
[会釈に慌ててドレスの裾を軽くあげ]
御機嫌よう、ヒューバート。
少しは自分を労わると良いのだわ。
[後姿を見詰め囁いて闇へと*視線を戻した*]
ヘンリエッタは心があると困る、と言っていたんだな。人形が心を持つとまずいことがあるのかなんだな?
『さてさて・・・難しいことを聞くの。普通人や生き物は心があって困ることは無い。それは生き物が何にも縛られない存在だからじゃ。無論実際にはそうではないように見えるかもしれん。じゃがもっとも根源的なところで言えば人や生き物に目的は無い。どこへ進もうが自由じゃ。進みたい方向に進むために縛られることはあるが、の。
じゃがお主は少し事情が異なってくるの。なぜならお主は【人を殺すために作られた】からじゃ。生まれながらにそれに縛られた存在にとっては心は邪魔なのかもしれん。』
ではボクには心は必要ない、ということなのかなんだな?
『さて・・どうじゃろうな。儂の見たところお主は既にその呪縛からは解き放たれているように思えるがの。
少なくともお主のその心を捨てる必要は無いと思うがの』
分かったんだな。それともう一つなんだな。誰かを一人ずつ井戸に落すとしたらどう選んだらいいんだな?
[質問の意図が分からず理由を聞く隠者に今までのことを伝える]
『それは儂には答えかねるな。強いて言えばお主の思ったとおりにすればよい。
既に誰を落としていいか分からない、と迷える心を持つお主であればきっと決めることも出来るであろう。
いいかの?誰を落そうか迷うのは誰も落したくないという意味の裏返しでもある。人を殺すために作られたお主が迷うというのは素晴らしいことだと思うがの。
まあ悩むことじゃ。それがお主の心を育てることじゃろう。』
分かったんだな。考えてみるんだな。そしたら館に戻るんだな。
[自分はまだ戻らない、というモーガンを残し、戻ろうとするミッキーにモーガンが告げる]
『誰を落すか、というのは誰を残すかということと意味は変わらぬ。よく考えることじゃな』
[振り返った時には既に隠者の影はなくミッキーは*館にむけ歩き出した*]
[暗い塒の中に蹲り、手にした刃を見つめている]
──人狼、魔物、人喰う化物──。
かつては御伽噺の中に、しかし今は現実に、か。
人に紛れ、人を殺し。
[窓から差し込む仄かな光が、その横顔を照らし出し]
生き延びる術。殺し、生き延び……、この村で。
[視線はじっと刃に注がれる。その柄を強く握り締めて]
──彼らは私を、憎むだろうか?
["私"がこれから為すことは、あまりに卑劣で]
──それでも為さねばならないのだから。
[言い聞かせるが、気持ちは揺れる]
────ッ!!
[と、突然手にした刃を振り下ろす]
[刃は床へ、真直ぐに]
私は何をしようとしている。
係わらなければ良いだけじゃないか。
……馬鹿げている。これでは私は──。
──人など、嫌いだ──。
[呟く声音は、弱く震えて]
──それでも。それでも、私は。
[ふと窓の外。"集会場"を遠目に眺め]
彼女ならば、どうするだろう。
[事の成り行きに戸惑っていた彼女は]
[不殺の考えを貫くだろうか]
[窓の向こうの僧衣に目を留め]
声をかけたなら、届くだろうか……。
[ただその黒を*見つめている*]
──廊下──
[部屋に戻る気にもなれず、うろうろと熊かなにかのように歩み続けている。
いつの間にか瞳の紫の光は、金色に。
芹菜にとも他の眷属にともつかず、誰かにぽつぽつと語りかけている。]
……殺意、か。困るんは、それが誰かが憎うて殺意を持つ、とは限らへん事なんと違うかなぁ。
見たところ、誰かが誰かをえろう嫌うてる様子はなさ気やし。
[ふう、と溜息をひとつ。]
[うろうろと歩き続けて、広間の前に。]
「井戸の闇に誰かを落せとアーヴァインは云ったわ。
他者を排斥する意味を、私は各人に問いたいと思ったのよ。」
[少女の声。確かヘンリエッタではなかったか。]
アーヴァイン、言うたら、確か番人やったな。
──誰かを排斥せい、いうて、自分が殺されたわけか。
[ならば、本来はアーヴァイン殺しの下手人こそが排斥されるべきはずなのだろうが──]
──いや、気にせんとき、電雷。お前が悪いわけやない。
何とかして見つけ出すしかないやろ?
そう、誰がみんなを手にかけようとしてるのか、をな。
[誰かを宥めるように、言って聞かせるように]
――屋根の上――
[台形をした洋館の屋上。杖を抱えて座り込んだ隠者の姿があった。表情は顔に掛かるローブに隠れ、はっきりとは見て取れない。重々しく陰鬱な調子で呟く]
……死したか。アーヴァインよ。
……やはり、運命からは逃れられぬのか。
……それとも、お主はまた。
……何処かの世界、この村と同じくして異なりし地に居るのか。
──ん?石動は相変わらず難しいことを言うなぁ。
そうか、そらまぁ確かにみんな死に絶えてしもうたら、何かに怯えるもんも、存在せんようになるわな。
みんなそれなりに訳ありみたいやし。そういう理由でみんなを狙う、ちうのんもありか。
……せやけど、それって──。
[言いかけた言葉を飲み込む。]
……ここが“彼の地”でない限り、いつか必ず終焉は訪れる。
……そう、云った通りであろう?
[老人は嘆息し、身じろぎする。幽かにかぶりを振った]
アーヴァインよ。
儂がそう云う度にお前は否定しておったな。
おろかな事だ、そしてかなしい事だ。それを求めるが人の業とはいえ――永遠などは、この世に在らざるものだというのに。
そうやな、電雷。何とかしておまはんが「殺意」の主を見つけ出さんといかん。
誰なんやろ?どんな事を考えてるんやろ?
────次は誰を?
ま、ここで考えとってもしゃぁないわな。部屋に戻るか。
[そして自室に向かい、うろうろと歩みを*進め続ける*。]
――屋根の上――
……が、もしかすると。そうじゃな……。
[天を仰ぎ、目を閉じた]
本当は、お主が正しいのやもしれぬ。
この村の名は“安らぎの地”。安息を求める魂が寄り集い、いつかは真実の安らぎを得られる場所となるべき土地なのかもな。
だとすれば、それを砕いた《因》のひとつには儂の存在もあったのやもしれぬ。すまなんだな、アーヴァインよ――。
[空の彼方に在る何者かへと祈りを捧げるように、抱えていた杖を両手で掲げた。以前に手にしていた物よりも大きく長い、彼の身長ほどもある杖。白くぼんやりとした光を放ち出した]
嗚呼……。
お主は未だ、この地に残っておるのか……。
未練なことよの。じゃが、お主はもはやこの地に留まるべからざる存在。疾く去り行け、アーヴァインよ。
そして――
放浪者 ウルズは、依巫 芹菜 を能力(守る)の対象に選びました。
[ふと、頭上に気配を感じる。]
鳥でも獣でもなさ気やね。ふん。
[窓から覗くと、屋根の上には老人らしき人影がひとつ。]
はて、バイオリンを持ってるわけでもなさ気やけど。
[すぅっと深く息を吸い込んで。]
こらぁー、そこの年寄りー!んなとこでうろうろしとったら風邪ひくぞぉ!
年寄りに風邪は下手したら命取りやからな。さっさと部屋に戻って寝とかんかーいっ!
[まるっきり自分のことは棚に上げて、屋根の上の人影に向かって一喝。
いつになくすっきりした顔で部屋に*戻っていった*。]
――屋根の上――
[傾斜した足元にもふらつくことなく、老爺はすくと立ち上がった。白光はしだいに薄れて消え、代わって薄靄が眼下に漂い始めていた]
ふむ……。
誰が、何処に、おるか。はっきりとは見て取れぬな。
が……。
[姿勢を立て直すとトントンと杖を突きつつ斜面を歩み]
誰がボケジジイじゃあ―――!!!
[屋根の端から下を覗き込んで叫び返した]
隠者 モーガンは、傀儡使 舞葉 を投票先に選びました。
――屋根の上――
……すぅ、はぁ。
……まったく。あの娘め、年寄りをおどかしおって。
今度出あった時には目にもの見せてくれるわ。
[屋根の中央部へと引き返しつつ顎髭を一度、扱いた]
……名は、芹菜。
……確か、依巫であるというか。
―自室―
…………五月蝿い。
[上下から聞こえる大声に小さく呻いて]
ってかボケジジイなんて言ってないじゃんかー、いやだねー年寄りの被害妄想は。
[やれやれとオーバーポーズで首を振った]
[それでも声に従って声の主の名を感じ、その名から宿した業の幾許かを観じとった]
殺意の主、か。さてな――儂にはわからんよ。
もしかすると、そこには主体を持った者など居らぬのかもしれん。ただ現象としてのみ存在する《死という運命》の名の元に、あやつは死んだのかもしれぬな。
……たとえ、それが如何様な形を取った《死》であろうとも。
――屋根の上――
……《運命》の結実としての死。
……あるいは、死の形を象った《運命》。
――人は運命にとって、『眠れる奴隷』なのだろうか?
[白髭をローブのフードに隠し、俯いたまま屋根の向こうへと姿を消した]
[ちりちりと刃の催促]
[次なる血を求め]
[魂を求め]
["私"は黙って、それを見つめ]
[ぴきぴしと刃がざわめく]
[刃が示すは蒼銀の髪持つ忍の姿]
["私"はただ、彼の姿を瞳に焼付ける]
[彼女は誰を指差すのだろうと考えながら]
暗殺者 シャーロットは、忍者 ナサニエル を能力(襲う)の対象に選びました。
[張り詰めた静寂を破る大声に、それを上回る怒鳴り声]
[全てを見ていた彼女は些か呆気に取られた表情で]
……緊張感があるのかないのか。
[苦笑を押し殺す]
[そのまま眺めるうち、老人は邸を出て何処かへと]
彼もまた、涸井戸へ……か?
[黙ってそれを眺める]
私も井戸へ……行くべきか。
[しかし足は、動かない]
[あたかもそこにヒューバート自身がいるように、中空へ向かって話し続ける]
……尤も、その有様ではお前からは何も受け取る訳にはいかぬようじゃが。
弟子を取った覚えは無いが――そうじゃな、もしも儂の弟子であれば一から修行をやり直させるところじゃて。
[多少なりとも憤然とした雰囲気で息を吐いた]
ぬしには結局、己の世界しか見えておらぬ。
行き着くところまで行き着けば、それもそれで良かろう。
詰る所、相反する二つの結果が同時に存在することは出来ぬのじゃから。何れかの可能性を選び取り、残った可能性は破棄するしかない。
それが《真実》を選び取り現実を改変する、という事。
儂が観ずるは《あり得たかもしれない世界》。
そのひとつを捨て去るたび、それから先の可能性は閉ざされていく。選択する行為は、《別の世界》を踏み躙ることでもある。
……お前はその事に気づいておるのか、おらんのか。
……どちらなのじゃろうな。
――邸内――
―…井戸…人狼…―
[ヘンリエッタの言っていた井戸へと一度足を赴けるべきか、窓の外を見て呟き。躊躇いの溜息を零したところで聞こえる芹菜とモーガンの大きな声。思わず吹き出し、声をあげて笑う]
それだけ大声が出れば爺もまだまだ若いものよ。
[一頻り笑い声をあげ、気が済んだところで吹っ切れたように邸の外へと出る]
わしの他にも向こうておるものが居るかのう?
[風に耳を澄ませ、人の気がある方角へと足を向けた]
ぁ──。
[すてらの姿を見止め、呼気が漏れる]
[足は自然と、窓枠を超え]
[ひらリ降り立ち、些か決まり悪い表情ですてらを見た]
[目の前に降り立つ影に足を止め、その姿を認識すると目を細め]
…しゃあろっとか。
今から井戸へと向かおうかと思うておっての。
暇ならば付き合わぬか?
[名を呼ぶのに少しぎこちなさを見せたものの、後は何時もの早めの口調でひょいと手招きをし]
わしはあまりに知らなさすぎる。
あぁ。
[手招きに素直に頷き、歩き出す]
すてら、井戸では──、
[言い差し、躊躇うように言葉を探し]
[無言が続く]
……良いのか。
[漸く言葉になったのはそれだけで]
[館の前に辿り着いた。途中でとったらしい山鳩を数匹もっている。相変わらず誰を落とすかなど決まってはいなかったが]
残すなら・・・なんだな
[何人かの顔が浮かぶがとりあえず中に入ることにした]
目を背けていては解決にはならぬであろう?
[カラカラと笑い声、一つ深呼吸をすると微笑み]
…有難う。
心配をしてくれておるのか。
べ、別に心配していたわけではッ!
[礼の言葉に、顔を背け答えるが]
そうか。お前はそれを選ぶのだな。
ならば……私はお前に従おう。
[振り返り、すてらを真直ぐに見る]
私には、どうするべきかさっぱり分からない。
人と関わるのは未だ慣れん。嫌いだといっても差し支えない。
だが……此処から出る気にもなれないのだ。
望むなら、すぐにでも旅に出られる筈なのに。
安全を求めるならば全て殺せば良い。
だが、それでは一人に戻るだけ。
今の私は、……それを求めては居ない。
だから──。
[きゅ、と唇を噤み]
降りかかる火の粉は、払わねばならぬとも言うしな。
[館の中に入るとシャーロットとすてらが話してるのが見えた。がどこか近寄りがたい雰囲気に話し掛けるのはためらわれた]
井戸にいくつもりかなんだな。
[それならこちらに来るだろうから来たときに道を教えることに*なるだろう*]
―涸井戸―
ここか…確かに落ちたら最後っぽいなー。
[井戸の中を覗き込み拾った石を落としてみる]
[ヒューーーー…………(シーン)]
…訂正、間違いなく最後。
[あまりの深さに冷汗が流れるか]
そうか。
でもよい、わしはそう思っておこう。
嬉しかったからのう。
…へんりえったも、お主も。
自分の思うよう、進めばよい。
わしも自分の思うよう足掻くだけじゃ。
[シャーロットを真っ直ぐと見返し…向かう方向から現れたミッキーに気付くと小さく手を振る。道を教えてもらったら感謝の言葉を告げるのだろう]
ここに怪しい奴を突き落とさなきゃ安息は訪れない、か…番人のおっさんも殺られたって言うしこりゃどうしようもないのかね?
[やれやれと肩を竦めて]
―別に慣れてるけどさ。
[人間同士の殺し合いも魔物との戦いも―大切だった人達との対立も]
『願うことを為せば良い』
[すてらの言葉に微笑み、その視線を追う]
[ミッキーの姿に、手を上げ「挨拶」し]
井戸はあちらか。
……行こう。
[礼を言い、すてらを促す]
[井戸まではさほど遠い距離では無く]
────。
[幾許かの緊張に、自然、手に力が篭っている]
わしは…皆に残ってもらえれば…と今でも思うておるよ。
叶わぬやもしれぬが、それでもその考えは変わらぬ。
会うて間もないが、それでも皆仲間じゃ。
人狼を知り、皆を知り…そこから解決策を見つけたい。
皆が幸せになれるような。
[夢物語じゃな、と笑い。井戸に近付くと現れる新しい影]
おお、なさにえるも来ておったか。
――村の路上――
[意識するまでもなく足先は枯井戸の方角を目指す。
分かれ道で一度、その先を見遣って呟いた]
……儂の住処――そうか。じゃが、な。
……望みを共有することは、儂にはもう――無いのじゃよ。
理想主義者だな。
[涸井戸の前には幾人の姿があり]
[ナサニエルの言葉に、井戸を覗き込む]
本当に深いな……。
底があるかも分からないほどの闇だ。
落ちればそれきり。きっと声も届かないのだろう。
――枯井戸――
[集まった面々を見回して、笑う]
さても、奇妙な事じゃの。
このように大勢が、この場所に集まってくるとは。
皆を引き寄せるべき“何か”が……この場所に宿っているのやも知れぬな。ほっほっ。
底なしか…?
[ナサニエルの言葉に井戸に近付くと、ひょいと中を覗き込んで]
……
[言葉ないまま視線を逸らす、とても高い所から下を見下ろした時と同じように小さく肩を竦めてふるりと震え]
涸れているかもわからぬではないか。
[ぶつぶつとぼやき]
…なさにえるよ。
お主は人狼について何か知っておるのか?
[蒼髪の青年へ視線を遣り]
――枯井戸――
[森の中より少年が歩いてくるのをモーガンは目にした。茫洋とした、覚束なげな足取りだった]
……如何思う、答え求め彷徨い続けた少年よ?
……この奥底に、その答えは潜んでいるだろうか?
――小屋――
〔灯りも燈さぬ小屋の中。幻術師は、柳が繋ぐ望みにじっと感覚を研ぎ澄ませる。てのひらの上でぐるぐると幻は姿を変える。〕
……。………
〔…。賭博師は勝負をかける。―希望の―〕
深い、深い、井戸。
ここでも人が死ぬのだな。
……我らの手でなく。
彼らの手で死んだならば。
……そのものの魂は何処に行くのだろう。
暗殺者 シャーロットは、傀儡使 舞葉 を投票先に選びました。
何か、ね―
[クックと笑って]
死神の気配とかでもすんのかな?
[冗談めかして、しかしその目は冗談を言ってる様な物ではなく―]
ふむ。
ナサニエル、聞いておったのか。構いはせぬ。
あれしきの音声を発して潰れるヤワな喉ではないわ。
尤も――
[と言いかけて、井戸に近づいた舞葉の様子に気づく]
少年! 舞葉よ! やめい、危ないぞ!
夢くらい語ってもいいじゃろう。
悲観するよりかはよい。
[カラカラと笑い、モーガンにも小さく手を振り挨拶をする]
…一度、見ておかねばならぬからな。
[引き寄せられてきたのかはわからないが、やんわりと今はそれを否定し]
[誰を落とすかなど、"私"にはあまり関わりの無い話で]
[ならばせめて、幼い子供にはこれ以上の苦しみを知って欲しくはないと]
……酷い欺瞞だ。
[吐き捨てるが、力はない]
[贖うために誰かを殺し]
[生き延びるために誰かを落とし]
調律師 すてらは、傀儡使 舞葉 を投票先に選びました。
[すてらの問いにひらりと手を振って]
まあ何度か戦った事はあるけど…多分参考にならないよ?それでも良いなら―
[―と、舞葉の気配に気付き]
本当に良く人がくんな…磁場でもあんのかね。
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