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そうね、誰しもつくられるのかも知れない。
其れならばカーファ、
貴女自身の望みは何処かしら?
[声に微か滲む安堵の気配は人形の心地も和らげる]
「次ぎ」へ繋がるのは、
此処に留まり続けるより好みだわ。
生きて乗り越えらるならば、
此処に来なかったのではないかと、
私はそう想うのよ。
[笑みの気配に暫しの沈黙が挟まれる]
ファーカ…罪は他者が決めると貴女は云う。
ならば望めば叶うのかも知れないわ。
何処かで、擦り切れた記憶の大切な人達の魂に逢う事も。
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>>*17
………ファーカね、ファーカ。
カタカナ表記の名前を間違えるのは中身の属性なの。
ごめんなさい、ファーカ。
[ヘンリエッタの言葉に、"私"は酷く戸惑う]
私の、望み?
私は──。
[唇は何かを伝えようと震えるが、形にはならない]
[代わりに零れたのは、諦めた響きの吐息]
望みを持つことなど、許されない。
死す迄殺し、死して尚殺し。
爪の先まで血に染まり──。
不浄と化したこの私には。
誰かが決めた、私の罪。
確かに。
生きて乗り越えられる程の強さがあったなら、ここに辿り着くことなど無かったかも……しれないな。
ここは「桃源郷」、安息の場所。
故に、罪深き魂を次へと導くが私に与えられた役目。
あとどれほどの魂を導けば良いのか。
今更会おうと願っても、遅すぎる。
[所作すら見えずとも戸惑いは届くだろうか]
[続き紡がれる事無く零れる吐息の重さまで]
[だからか同情は無く同時に蔑みもなく静かに]
私も殺したわ、沢山、殺したわ。
この身の紅く染まって尚、殺したわ。
でも未だ足りない事こそ私の罪なの。
[全く逆の事を人形は罪と言い切る]
若しファーカの罪が本当だったとして、
是からファーカは如何するのかしら?
此処で、何を為すの?
随分と寂れた桃源郷ね。
[揶揄する声はけれど皮肉は籠められず]
[心底此の地の在り方を想っているらしく]
出来る事をすれば良いのだわ。
過去は変わらないし、
先の事は判らないもの。
…罪と罰かしらね。
ファーカの魂が安らかだと好いのに。
――村内――
[最前より変わらぬ足どりで杖つき歩く。双眸はまるで周囲を認識していないように半ば閉じられていた]
――さてと。
何処に向かうか、何を見ようか。
――それが問題だ。
――それだけが。
[ぴきぴきと、刃が高く鳴いた]
命じられるまま──役を果たす。
罪を重ね──いずれ下される裁きを待ってね。
未だ裁きが下されないのは、それほど私の罪が重いということなのだろう。
[罪を贖うために罪を重ねる矛盾に、"私"は気づかないふりをして]
(無の安息は、いつ訪れるのだろう)
[約された安息があまりに遠い]
[気配を悟られぬよう留意して邸を離れ、村内を歩く]
[当てなどないまま、足の向くままに]
──おや。
[しばらく歩いたところで、先ほど会った老人に出会った]
[刀の声に重なるあどけない笑い声]
[くすり] [くすくす] [くすくすり] [くすり]
[だからこそ其れは残酷かも知れず]
贖罪の為に罪を重ねては、
裁きは望めないのではないの?
[ふと小さく零す吐息は甘い]
私は未だファーカを知らないわ。
けれど私はきっと貴女の邪魔はしない。
何時か私を見ても、
貴女は嗤わないで居てくれる気がするのよ。
不思議ね、知らないと云うのに。
だが――お主はすでにひとつ、間違えておるよ。ヒューバート。
[恰も直接語りかけるように、視線を一点に留める。その先にあるのはひときわ目立つ洋館の姿だった]
敗者は常に存在するのだ。
過去にも、現在にも、そして未来にも。
敗者の居らぬ時点など存在せぬ。
そして――敗者であったことの無い者もまた、存在せぬのだ。
誰もがすべて、敗北しているのだよ……
私の安らぎは永遠に訪れはしないのかもしれないな。
それほどまでに罪深いのだろうさ。
[もはや声音は自嘲の響きを帯びて][乾いた笑い声]
「ありがとう」。
私も、お前の邪魔はしないよ。
互いに、為すべきと思うことをすれば良い。
嗤いなどしないさ。
私はお前のことを、どうやら好きなようだからね。
まだ会いもしていないというのに、不思議な話だ。
[柔らかな微笑み][でも、悪い気はしない]
まあだが、仮初めの幻力(マーヤー)といえどお主の希望を模したものならば、破却するに至る理由もあるまい。もう半ばまでの実存を得たようでもあるし、な。
[顎髭をなぞり、ふむ、と口にして頬に笑みを上せた]
[ふと振り返ると、先ほど出会った老人が邸の程近くに立っている]
つまるところ、人は人の集まるところに集うということか?
誰しも、一人では生きられないのかもしれないな。
[呟き、その立ち姿と邸を比べ見る]
ファーカ…
[彼女の笑い声は酷く胸を騒がせる響きをもって]
[名を呼んだきり随分と長い事言葉は無くなる]
少しもたのしくなさそうに笑うのは、
泣いてしまわない為かしらね。
[問い掛けるでもなくぽつりと呟く声は静かで]
[続く声に息を呑むのも忘れ今度こそ時は止まる]
[戸惑いの滲む長い沈黙には息遣いすら無くて]
…お礼を云われたのなんて初めてよ。
誰かに好きだと云われたのも。
私は貴女の罪を裁く事も赦す事も出来ない。
でもそうね、お互いの為すべき事を。
私も、ファーカに逢うのが少しだけたのしみに成ったわ。
[本当に不思議ね、と笑う声は柔らかい]
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