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村は数十年来の大事件に騒然としていた。
夜な夜な人を襲うという人狼が、人間の振りをしてこの村にも潜んでいるという噂が流れ始めたからだ。
そして今日、村にいた全ての人々が集会場に集められた……。
自警団長 アーヴァインは、村人 を希望しました。
〔そう呟くと、アーヴァインは鈍重な足取りで
今しがた辿って来たばかりの小道を戻っていく。〕
「…好きに使うといい、どうせ無人の村なのだ。」
〔どこか諦めを感じさせる言葉を残して、彼は歩み去る。〕
〔集落の周りにはひたすら白く濃い霧、美しい森。〕
〔"安らぎの地"の番人アーヴァインに案内されたそこは、質素な家屋が幾つか寄せ集まっただけの、どこにでもある村の光景。牧場も、農場もある。気の利いた酒場も。〕
〔…ただ、人の姿だけがそこにはなかった。〕
*****************************
この村は、戦闘系キャラクターによる
人間関係構築を目的としたRP村です。
プロローグは3日以上を予定しています。
この間にRPにて他キャラと積極的に
関わってみてください。
村立て人キャラはプロローグ中に一度抜けますが、
人数が不足する際には再度入村します。
*****************************
Wikiページは必ずご一読の上ご入村下さい。
http://melon-cirrus.sakura.ne....
この村の簡単な指針と楽しみかたが書いてあります。
幻術師 ヒューバート が参加しました。
幻術師 ヒューバートは、おまかせ を希望しました。
〔――1人目。〕
〔番人の背を見送るのは、濃緑の外套を纏った細身の男。
胸元まである長い杖を手に、首を捻り…片目を眇める。〕
……陰気な男だね? 楽園の番人とは思えんが。
〔誰をもからかうような雰囲気を持つ魔法使いが呟く。〕
■1.名前:ヒューバート
■2.年齢:不詳
■3.設定:陰気だが話し好きな魔法使い。
他者のトラウマを聞き出すのが趣味。
あとはおいおいと後付け。
■4.戦闘能力:幻術による戦闘支援が主。
体術も使うが腕前はそこそこでしかない。
■5.参加可能時間:完全不定期。コアタイムは夜間。
監視者 ローズマリー が参加しました。
監視者 ローズマリーは、守護者 を希望しました。
[表情の硬い男に、案内されるままわたしは足を進める。
細い小道。足場は…お世辞にも良くないけれど、それでも私は歩みを進める。
ふと視界が開ける。あたりは真白の霧で覆われていたけれど、囲まれるグリーン、その中にぽつりポツリと建つ建物に、わたしの胸はとくんと高鳴った。]
ここが…求めて居た安住の地?
[でも、案内人は無口で。わたしの問いには答えてくれず。
踵を返し、再び森の中へと消えていった。]
忍者 ナサニエル が参加しました。
忍者 ナサニエルは、守護者 を希望しました。
ここが安住の地、ねぇ…随分とまあ普通な事で。まあ俺みたいなのを置いてくれるのなんてそうそう無いだろうしそこら辺は我慢すっかな…。
[番人がすぐ其処に居ると言うのに辺りを見回しぶつぶつと言っているのはアイスブルーの瞳と青みがかった銀の髪を持つ青年。無駄な筋肉がついていない均整の取れた肉体を簡素な黒衣に包み装飾と言える物はベルトと指輪―蛇を模った2連リング―くらいだろうか]
さてと、まずは周辺把握でもしとくか。
[すぐ側に居るはずのローズマリーに気付いているのかいないのか―声を掛ける事なく村の探索に*赴いた*]
/*さて、ついに落人村開始いたしました。当初の予定を変更して隠しっぱなしの予定だったキャラを引っ張り出してきちゃいました(待て
ちなみに守護者希望です(ぉ)人狼はやりたくなかったんでー。でも村人希望もいやだったんでー(お前)
/*とりあえず軽く紹介なんぞ書いてから寝る。
名前:ナサニエル・パトロフネス
設定:某国の女王を暗殺するためにだけ育てられ直属の護衛の地位を実力で得る。その後育ての親を裏切り女王を守ろうとするが…。
性格・戦法その他:女性あしらいが苦手(『壊れそう』と言うのが理由。そのため口だけのやりとりなら平気)
恋愛関係全般に疎い。他の常識もズレ気味。
自分の身より仲間や部下(一応親衛隊長な立ち位置だったので)の身を大切にするタイプ。情報を可能な限り集めて最小限の犠牲で片付ける用兵方法のため部下の信頼は厚い。
写真記憶能力あり。訓練(とはとても呼べないだろうが)の合間に育て親の蔵書を読み耽っていたので知識だけは豊富。
名すら紛失した 放浪者 が参加しました。
名すら紛失した 放浪者は、守護者 を希望しました。
[身に付けた深い海の色の衣は、ところどころ無残に引き裂かれ、地の色と血の色に汚されている。
結ってあったものが解けてしまったのか、背に広がるのは煤けて艶の薄れた長い銀の髪。]
…ここは……。
[薄くあけた目に最初に映ったのは、見覚えの無い草の葉。
ゆるりと手をついて身を起こし、走る痛みに顔をしかめた。
辺りはほのかに明るく、白く濃い霧に覆われている。
その光景を、茫然と見回していた。]
…っ!
[立ち上がろうとして、右足の痛みに思わず声が漏れる。
おずおずとその痛みに触れると、ぬるりと固まりかけの血の感触。]
何故、こんな…
[疲労も濃いのか、ひどいだるさにそれ以上動けない。
意識は薄れ、草むらの中に再び沈んでいく体。]
依巫 セシリア が参加しました。
依巫 セシリアは、狂信者 を希望しました。
[とぼとぼと歩きつづけて、ふと足元に倒れている青年に気づく]
……あれ?どうしたのかな?この人。お腹空いてるわけじゃ……
[青年の血まみれの様子を見て]
なさそうだね。
どうにかしたほうがいいよねー、きっと。
[自分一人ではどうにもならないのが目に見えているので、とりあえず誰か探しにいこうと村落らしきところに足を向けた。]
/*昨夜の続き。
裏の無い好意を向けられるのが苦手。疑われてる方が安心出来ると言う矛盾を抱えてる。
結構天然ボケ。
感情を隠すのが得意。
目の色は便宜上アイスブルーとしたが実際は凍りついた湖を思わせる薄い水色。
指輪は暗器の一種。口の部分から鋼鉄線を引き出して使用。
/*まだ続き。
字が苦手。読んで憶える事は出来てもそれを書き写したりするのが×。
城にいた頃は女中や同僚から思いを寄せられてたりしたが全然気付いてない。自分の外見に無頓着…と言うか綺麗・美形などと思ってない。事実絶世の美男子と言う訳ではない。
暗殺者 シャーロット が参加しました。
暗殺者 シャーロットは、おまかせ を希望しました。
[深い霧の白に紛れ青が呟く]
[逆手に握られた双手の刃は無残に毀れ使い物になりそうもない]
──。
[わずかにその刃を見つめ、ため息をひとつ]
[諦めたような仕草でそれを腰の隠しに収め、霧の中を歩き出す]
[風が走る]
[風は刹那に霧を裂き、霧の向こう森の先に]
村──?
[眉根を寄せて目を凝らしその先を見つめ]
[引き寄せられるように村へと入って行った]
依巫 セシリアがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(依巫 セシリアは村を出ました)
依巫 芹菜 が参加しました。
依巫 芹菜は、おまかせ を希望しました。
[人影を探し続けているが、気配はしても一瞬で消え去ったりで、誰とも行き会えない]
はぁ、仕方ないなぁ。
[長髪の青年のいたところへ戻ることにした]
依巫 芹菜は、狂信者 に希望を変更しました。
[村の入り口の手前に差し掛かったところで足を止めた]
変な村だな──。
[人の気配は確かにするが]
やけに静かな……、廃村か?
[しかし村の様子は打ち捨てられているようには見えず]
[と、村から少女が一人、出てくるのをみとめ]
[反射的に木陰に隠れ、その様子を見つめている]
[さんざん転ぶわ躓くわしたものの、どうにか青年の倒れたところにたどり着いた。]
うーん、ここは……雷光に頼んだほうがいいのかな、やっぱり。
[懐から、小さな巾着袋を取り出す。中を探って出してきたのが金色の珠。]
じゃ、行くよ、雷光。
[目を閉じて珠を額に押し当てる。一瞬珠はその金色の輝きを増したように見えた。
再び開いた瞳には、それまでなかった金色の光が宿っている。娘らしからぬしぐさで首をボキボキと鳴らし、足元の青年を見やると]
ほう、この兄ちゃんをどっかに運ぶんか。わしにはおやすい御用やけど。
[やはり娘らしからぬ物言い。声音すら、それまでに比べてかなり野太いものになっている。青年を肩に担ぎかけて、ふと自分を伺う気配らしきものに気づき]
そこにいてんのは誰や?
[気配の方に声を投げた]
[少女の変貌に僅か驚くが、すぐに気を持ち直し]
(追手では……無いか)
[追手にしてはその匂いがしない]
(障害になりそうならば、殺して──)
[そこまで考えたところで苦笑。木陰から少女の前へと一歩]
(それが嫌で逃げ出したんじゃないか、私は)
誰だ、と言われてもどう答えれば良いのやら。
通りすがっただけの旅人だ。お前は?
[旅人というには些か草臥れ過ぎたこの形では
説得力に欠けるなと考えながら、
少女の姿をした者に問い返した]
[現れた少女に、逆に自分のことを問われ、いささか困った様子]
『……はて、お前ちゅうんは、芹菜の事やろか、それともわしの事かいな?ま、ええわ』
あー、あんさんと同じく通りすがりみたいなもんや。たぶん、ここで寝とる兄ちゃんも、な。
[とりあえずは、どちらにも当てはまる事を言っておく。
目の前の少女に頼るまでもなかろうと、言い終えてから、青年を担ぎ上げ、歩き出した]
どこぞの屋根の下にいこうかと思うてるけど、あんさんはどうする?
[よければ一緒に来い、と告げると、手当てのできそうなところを探して歩き続けた]
[少女が青年を担ぎ上げるのを待ち、うなずく]
ああ、ではついて行かせてもらおう。
手伝う必要はなさそうだな。……ソレは、お前の知り合いか?
[少女にいとも簡単に運ばれる青年を顎で示しながら問う]
[担いだ青年について問われ]
いや、そこに寝とったのを芹菜が見つけてな。そのまま転がしとくわけにもいかんと思うたんやろ。
ま、久々に表に出られたから、わしにとってはありがたいけどな。
[モノ扱いされる青年がちと気の毒にもなり、苦笑しつつ答えを返す。]
『……せやけどこの娘、わしが芹菜についてるのを見てもさほど驚いてもおらん。
なかなか肝は据わってるようやが、……何者やろ?』
(変わった言い回しをする娘だな)
芹菜……お前の連れか。
[一人で合点し、再び青年を見遣る]
この男、酷い傷だ。
さて、何をすればここまで痛めつけられるのやら。
[指先で撫でるように傷を辿り]
[少女の様子には気づきもしない]
[連れの少女の勘違いには気づいたものの、説明するのもとりあえず面倒なので、その事には触れることなく]
ま、確かにこっぴどくやられとるな。屋根のあるところで、見つかるなら、なにやら飲み食いさせたほうが……
あそこなんかどうやろな。
[視野に入ってきたのは、古ぼけた小屋。敷地の中には、畑や井戸がある模様。]
[少女の言葉に頷く]
無人のようだ。丁度良い。
[先行し、扉を開ける]
[簡素なつくりの内部は、言葉の通り無人]
[喉が渇いたと水がめを覗けば、その中は乾いていた]
[扉が開けられた事をいい事にずかずかと中に入る。
土間を通り、上がり口に青年を横たえると、少女に声をかけようとして]
あー、そういうたら、名前聞いてへんかったわな。よかったら教えといてくれるやろか?
[今更な事をたずねた。]
ああ、そういえば名乗っていなかったな。
私は「シャーロット」と言う。
……水を汲んでこよう。
その男には必要だろう。私にもな。
[手近な桶を拾い上げると、表の井戸へと*向かった*]
[「シャーロット」の姿が外に消えたのを見て、再度首をバキバキと鳴らす。]
さて、と。もうちょっとわしがおらんと何かとまずそうではあるな……。
[自分も上がりこむと、荷物からなにやら膏薬らしき物を取り出し、自分の手足に塗りつけている。さらには首筋から、着物に隠れた胴体、肩、腰などにも。
塗り終えたと思しい頃に丁度シャーロットが汲んできてくれた水を分けてもらうと、青年の傷口を濡らした布切れで拭き、やはり荷物から出した傷薬らしきものを塗った。]
ふう、ま、こんなもんやろ。後は芹菜、頼んだぞ。
[言うと、瞳に宿っていた金色の光がすぅっと抜けた。]
裂光、ありがと。
……う、あいたたたた。
[身動きしようとして、思いっきり顔をしかめて蹲る。声や仕草は、すっかり年相応のものに戻っていた。]
ずいぶんと準備のいいことだな。
[てきぱきと応急処置をする様子を眺めつつ水を口に運ぶ]
[そうする間に、少女は様子を一変させ]
…………?
おい、どうした。
[とたんに苦痛に顔を顰めた少女へ跪き声をかける]
[少女は切れ切れに事情を話し──気を失った]
[戸惑った表情でそれを見詰め]
ヨリマシ、とはねえ。奇妙な業を見せてくれる。
[ふと微笑み、芹菜と名乗った少女を男の隣に寝かせ一息]
いずれにせよ食事が必要だな。
[田畑は実ってはいたがしかし]
……流石に生では…無理だろうな。
探してくるしかないか。
[しばらくは起きる気配もないことを確認し、小屋を後にした]
監視者 ローズマリーがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(監視者 ローズマリーは村を出ました)
監視者 碧雫 が参加しました。
監視者 碧雫は、守護者 を希望しました。
――村の入り口付近――
[どれ位立ち尽くしていたのだろう?
もしかしたらかなりの時間を費やしていたかも知れないし、ほんの一瞬かも知れない。
気付いても辺りは先程と変わりなく――いいえ、もしかしたら誰かとすれ違っていたかも知れないけれど――、辺りは静かで鳥のさえずりすら、私の元には聞こえない。]
本当に。静かな場所。なにも…無い。掟も、争いも、命を狩る…その相手も。
こういうのを、安らぎって言うのかな…。
[立烏帽子を外して。私は息を正す。正直疲れていた。何もかも全て。]
[中央へと向かう途中、村の入り口付近に人影を認め足を止めた]
……意外と、人に行き会うもんだな。
[感心したように呟きその立ち姿を見る]
[ふっと溜息を漏らして。再び遠くへと視線を戻すと。
私の瞳は一人の少女らしき姿を捉えていた。]
あ…ここにも人は…居るのね…。
[落胆らしき色が唇から零れ落ちた。嗚呼、この場所に来てまで、私は運命から逃れられないのだろうかと。
でも、人だからといって全てが敵ではないはず。]
初めまして…。あなたはこの場所の…住人で?
[僅かな希望に縋るように、私は目の前の少女に声を掛けた。]
いや、村人ではないが……ここに流れ着いてきた旅人だ。
その様子では、そちらも似たようなものか。
[女の様子を一瞥し、返す]
えぇ、私も…流れ辿り着いた者…。
旅人…人はそう言うのかしら?
[返された答えを二つ真似て。一瞥の眼差しには曖昧に微笑んだ。
気にしてはいけない。
気にする程でも…ない。]
お互い辺鄙なところに流れ着いたものだな。
[笑うようにわずかに目を細めるが、すぐに元の表情に戻り]
しばらくここに留まるつもりか?
傀儡使 舞葉 が参加しました。
傀儡使 舞葉は、村人 を希望しました。
[霧に包まれた村を囲む森の木の上、紅く煌く双の光]
ふうん……これは……
隠れ里の噂、本当だったのかな?
[口の端を上げ、静かな笑みを浮かべて霧の向こう側を見つめている]
[ふと目を覚ます。裂光によってギリギリまで酷使された体の節々は、痛み止めが効き始めたとはいえ、まだまだ悲鳴を上げている。]
んーと、シャーロットさんだったっけ、何かお手伝い…
[起き上がりかけたが、痛みにまたもひっくりかえり]
……だめだ、こりゃ。
[諦めて転がったまま。]
えぇ、留まるつもり…。
帰るに帰られないし…。
[ほんの僅かに緩んだ目尻に、わたしは少し緊張を解いて]
そう言うあなたは…留まるおつもりで?
[地上に残された、わずかに踏みしめられた足跡を辿るように、木の上を軽やかに跳ぶ。やがて霧の向こうに建物の影を確認する]
あれが兄者の言ってた集落か…
[木の枝に伏せるようにし、じっと目を凝らし耳をすませて、しばらく木の上から様子を伺っている]
いや……まだ決めては居ないんだが。
それでもしばらくは留まることになるかもしれないな。
態勢を整えないと旅にも出られない。
……どこまで行けばいいのか分からんが。
[ぐるりとあたりを見渡し]
ここはひどく静かな村だ。
休むには丁度良い。
そう…。
でももし留まるとしたら…よろしくね?
たとえそれが、旅支度を整える期間だけでも。
[心が弱くなっているから、なのだろうか?
私はつい社交的な言葉を述べてしまっていた。その言葉に嘘は無かった。知らない場所での孤独ほど、恐ろしいものは無い。
だから少しでも恐怖をやわらげようとした。その事を誰が責められよう?]
何処までって…当てのない旅をしているの?
[その答えは返ってきただろうか?
しかし気にせず私は、相槌を打っていく]
そうね…。静か過ぎて…草臥れる位。
旅の者にはきっと安らぎの場…。
[彼女に誘われるように、ぐるりと辺りを見渡し、呟く。
さて、私にとっては安住の場に変わってくれるのだろうか?一抹の不安を抱えたまま。]
[転がったまま、近くに横たわる青年を見やる。]
ずいぶんひどい怪我だけど……
大丈夫なのかなぁ?
[視界の中の青年は身動き一つしないまま。]
調律師 すてら が参加しました。
調律師 すてらは、ランダム を希望しました。
[番人に連れられるまま霧の中に浮かぶ景観を目に焼きつけ]
桃源郷と称すには…ちと慎まし過ぎるか。
[尼装束の女は集落へと足を踏み入れる]
[懐に手を入れ、取り出したのはボロボロになった木製の人形]
行って……様子を見ておいで
[村の方向に右手をかざすと、その指差す方へ導かれるように人形が宙を舞っていった]
安らぎの場か。見つかれば良いが。
誰にも脅かされず脅かさず──穏やかに過ごせる。
……夢だな、これは。
[苦笑を漏らす]
[彼女にとってこの村はまだ流れ着いた場所に過ぎない]
──しまった。
申し訳ないが用があるんだ。食料を探してこなければ。
[少しあわてた様子で言い置き、くるりと踵を返すが]
……あー。
あんた、なんか食べられるものとか……持ってないよな。
[自己完結]
[取り繕うように番人を見遣り]
悪ぅ言っておる訳ではない。
この位の静けさの方がわしには合っているでの。
[霧の空を仰ぎ]
…気が動いた…。
かくれんぼをしている子でもおるのか…。
/*
和テイストになっていたので和テイストで。
時間が取れるか(以下略
お盆に入ったらしんどいかもなぁ…。
出かける日はプロと被ればいいと思ってる。
その場所が、誰かにとっては安らぎであっても、誰かにとっては違う場合も有るし。
難しいわね。
[苦笑を漏らす姿につられて――
私にとってもまた、この場所はどちらであるか解らないけれども]
食料…。えぇ行ってらっしゃい。
腹が減っては戦は出来ぬだから…。
[慌しく立ち去る後姿を、私は咎めることもなく見送るけれど]
わたし?…残念ながら持っていないわ。
[振り返った姿に、期待に応えられない自分が悲しくて少し苦く笑む。]
だって…私の食事があなたの口に合うとは思わないし…。
[袖下に隠した独り言。舌舐めずりの仕草なんて誰にも見せられない。]
さぁ、早く食料を探しに行った方がよろしいんじゃなくて?
私は碧雫。またお会いできたら良しなに。
[自己完結した彼女を見送って。私は村の中へと歩みを*進める*]
ん…?
[散策の最中ふと気配を感じ空を見やれば]
人形…?
[なにやら考え込むもすぐに]
まあ攻撃してこないみたいだしほっといても問題ないか。
[既に意識は別の所に]
私は「シャーロット」だ。また会おう。
[碧雫と名乗った女とは別の方向へ]
──さて。
どうするべきか。
[ぐるりと改めて周囲を見回し、空へ視線を転じ]
[陽光の中を何かがよぎる]
鳥?──あ。
[視線の先、木々に実る果実]
とりあえずあれで良いか。
……十姫、戻っておいで
[...が両手を前につきだし、十二の指を巧みに動かすと、霧の中を木製の人形が器用に吸い寄せられるように木の上へと戻って行く]
[人形へと送る集中した気を解き放つ時に、ふと違和感が]
何だろうね、この気配……敵?
[木の上で息を飲んで身を固くする]
[番人を制して首を横に振り]
ああ…もうここでよい。
わしなら大丈夫じゃ…他に迷い子がおるかもしれぬ、
そちらへ。
それに…
[先に見えるのは蒼の色]
やれ、第一村人発見じゃ。
[悪戯に目を細め、そちらへと早足で歩み]
[外に出て、景色を眺める。]
ふぅん。さっきは気付かなかったけど、
……きれいな所だねぇ。
[懐から、先程の巾着袋を取り出すと]
みんな、気に入りそうかな?
[袋に向かって、笑顔で問い掛ける]
**************************************
この度は落人の村にご参加有難うございます。
開始日時の件で皆さまにご相談です。
【8/8(水)23:00】に
人数に関わりなく始めたいと考えていますが
皆さまのご都合はいかがなものでしょうか。
メモにてご回答下さると幸いです。
**************************************
誰か近づいてくる……まさか、見つかった?
[全身の毛が逆立ち、汗が流れ出るのを感じる。身を竦め、懐に手を入れて臨戦体制を整えつつ、何事もなくやり過ごせるよう念じる]
……仕方ないか。
[腰の隠しから胡蝶刀を一振り出し]
──ッ!
[無音のまま跳躍し、一閃]
[たわわの果実は枝の一部を伴い地に落ちる──前に]
よし。
[彼女の手の中にふたつみっつほどの果実]
のぅ…そこの。
そう、お主じゃ、若いの。
[歩みを進めてナサニエルへと手招きを寄せ]
お初にお目にかかる、わしは「すてら」じゃ。
安息の地を求めて此処へと辿りついたのじゃが
如何せん未だ勝手がよぅわからぬ。
そこでじゃ。
わしが見つけた第一村人であるお主に、
色々と手解きを受けたいのじゃが…
[一息に喋りきり、カラッとした笑みを見せて両手を腰に添え]
なんだ、木の実か…
[どうやら見つかったわけではないようだ。ほっと一息ついて緊張の糸をほぐそうとするが、胸の鼓動はなかなか収まらない。全身に鳥肌が立っている]
ここはいったん離れた方がよさそうだね
[木の枝を伝い、霧のたち込める森の奥へと撤退して行った]
[よたよたと屋内に入ると、意識を取り戻したらしい青年を見て、ホッとした顔になる。]
お兄さん、気が付いたんだねぇ。よかったよかった。
[急いで傍に寄ろうとして節々の痛みに顔をしかめる。]
[―地上からもう一つの気配。念のため敵意がない事を確認し警戒態勢を解く。
ややあってこちらに来た気配の主に手招かれるままこちらも近付き―立て板に水と流れる言葉が終わるのを待って口を開いた]
これはこれはご丁寧に。俺はナサニエル。以後よろしく。
残念ながら俺もここに来たばかりでさ、ちょっと村の中を散策してたとこ。
[軽く肩を竦めて]
だからお役には立てないけど…良かったら一緒に散策でもする?
…君は?
[まだ焦点の合わぬような目で、寄ってくる人影を見つめる。
起きあがろうとして身を捩ると、腰に帯びた真直ぐの鞘が、からりと音を立てた。
傷が痛むのか、小さく呻いて身を竦める。]
あたし?芹菜っていうんだよ。それと、シャーロットさんってお姉さんもいる。
お兄さんは、なんていうの?
[うーだの、あいたただのと間に入れつつ、青年に話し掛ける。]
そうか、お主も新参か。
[カラカラと笑い声を立て、森の奥へ消える気に軽く眉を上げる]
ふむ…かくれんぼは終わり…か?
[独りごち、誘いの言葉には大きく頷き]
なさにえるとな、舌が慣れるまでに何度も噛みそうな名前じゃ。
互いに土地に不慣れとなれば話は早い。
一緒に探るのが得策じゃ、それ行くぞ。
[ひょいとナサニエルの手首を掴もうと手を伸ばし。掴むことができるのならそのまま、掴めずともそのまま手招きをして集落の中へと歩みを進めていき]
まずは他の村人を探そうて。
あと、わしは腹が空いておる…食い物探しもじゃ。
…せり…な。
[幾度か瞬いて、心に留めるように、その姿を見ながらその名を口にした。]
俺は…
[何かを言い掛け、顔色は困惑に染まる。
なんとか動く左手で、額を押さえた。]
[行儀悪く果物を食べつつ、来た道を戻る]
美味いな……。
陽の恵みというものか。
[木陰を選び、村内を歩く]
[右手に流れる小川に目を細めた]
[気付いていたのかいないのか―消え行く気配に何も反応を返さずに]
んじゃいきましょうか。
[伸ばされる手をひょいと回避して*すてらの後についていくか*]
そーいやここに来た時一人見かけたなー。
[自分の問い掛けに何故か青年が困惑しているらしいことに気付き、]
あ、ごめんね。いけない事聞いちゃったの?
[自分までおろおろしてしまう。]
ほぅ…なさにえるの他にも村人はおるか!
静かじゃから無人かとも思っておったわ。
其の辺りも番人から話を聞いておけばよかったか…
[手を避けられても気にした様子はなく、土を踏み分けて歩を進め]
濃霧の中を歩んでおったから目が霞んでのぅ…
慣れるまでに時間が掛かりそうじゃ、そうは思わぬか?
[振り返り、同意を求めると同行者は何かを手に咀嚼をしていて]
…ん?お主、何を食べておるのじゃ…?
[問えばそこらで見つけた果実だとか。此方も空腹には勝てず、抜け目ないとせがんで分けてもらうかもしれない。]
[青年の頭に手をやり]
もう少し眠った方がいいかもしれないよ?
[言うと、そのまま青年の白銀色の髪を撫で始めた。]
でも、きれいな髪の色だねぇ。
[にこにこと、まるで宝物でも扱うように青年の髪を*撫で続けている。*]
[しかし其処からが大変で。其処彼処にある「食べれそうなもの」に手を伸ばし始めた彼へ、幾度となく手刀を食らわせることとなり。
仕舞いには生きた蛙をも「食える」と言い出しそうな目で見ていた(ように見えた)次第なので散策を中断して何処かの建物へと一度引かせることを決意した]
…お主、顔容はいいのにのぅ…。
[ぼやきを零しながら一番手近にあった小屋へと歩みを進める。ガラリと戸を開けると目の前に青年と少女の姿、少々面食らった様子で瞬き]
…こ、これは…失礼した。
[慌てて一礼]
[果汁にぬれた指先を小川に浸し、洗い流す]
[朱に染まらない水面をどこか不思議に眺めながら]
[*その場に留まっている*]
[相手の体勢に慌てて両手を前に突き出して手を振り]
あいや、待たれぃ!納められよ!!
わし等は決して怪しい者ではなく、だな…
つい先程この集落へと辿り着いた新参者二名じゃ。
お主等に何をしようという訳ではなく…
[早口で弁明をしながら、眉尻を下げて一つ咳をし]
…邪魔をして悪い、とは思うておるが…
[木の上を伝い、途中枝から落ちそうになりつつも、人の気配のない森奥まで辿りつく。呼吸を整えると、腰につけた水筒から水を一口だけ口に含んだ。懐の人形を取り出して隣に置く]
……偵察するのは、みんなが寝静まるまで待とうか。
危険を冒すことはない……よね
他に何の邪魔があろうて、のぅ?
[ナサニエルにも同意を求めるように目配せをし]
…一度戸の前で人の気があるかを伺っておけばよかったか。
すまなかった…上がってもいいか?
…ああ、その前に名乗らねば。
わしは「すてら」と申す。
こちらの果実を食っている男が「ナサニエル」じゃ。
[痛む体は、いまだままならず。
横たわったまま、目を向ける。]
…集落?
[わずか思い出すのは、霧に閉ざされた視界の中で見た、鮮やかな緑。]
…ステラ、か。
[口にした名は、流暢な異国の響きのようにも聞こえたかもしれない。]
…俺は…
[身を起こしかけて、痛みに小さく呻く。]
…済まない、なんだかよくわからなくて…
…お主、怪我をしておるのか…?
[何処かぎこちない様子に痛ましそうに青年を見てしゃがみ、履いていた草鞋の紐を解くと青年を挟み、少女の向かいに座り]
なさにえるも上がらせて貰うとよい。
歩いてばかりで足が疲れてしもうたわ。
[傍らの同行者にもちょいと手招きをし]
…少し、呼ぶ音に違和も感じるが…そうじゃ、すてらじゃ。
ああ、無理はしなくてもよい。
治癒できたらいいのじゃが…ちと、わしは其方には聡くない。
[申し訳なさそうに片手を胸の前で立て]
自分の状況が…わかっておらぬのか…?
来たばかりでわしもよくはわからぬが…ここは集落じゃ。
濃霧に包まれた、美しい集落。
[今まで見てきた景観を馳せる様に目を細め]
……そうか…。
[目を伏せ、呟き。顔を上げて青年へと笑みを浮かべてみせ]
…焦ることはなかろう。
無理をせずにまずは体を休めて治すことが先決じゃ。
ゆっくりと思い出していくと良い…
思い出すまでの間、名が無いというのは
お主を呼ぶ時に些か不便を感じるが…
[どうしたものか、と腕を組み]
困るのぅ。
こうして、目を見て喋る分には困らぬが
大勢の中からお主だけ呼ぶ機会があるやもしれぬ。
その時に名が無ければ困るであろう。
…そうじゃ、仮の名を作ってしまえば良い!
そうすれば名を思い出すまで、それがお主の名じゃ。
名案であろう?のう?
然すれば…どんな名前が良いであろうか?
ささ…其処の娘と、なさにえるも共に考えよう。
[閃いた時の所作で自分の手を叩き、芹菜達へと*微笑みかけた。*]
[夜、霧に包まれた森の片隅で微かにつぶやく声がする]
汝、我が目となり耳となりて、汝の見しものを我に伝えたまえ
[懐から取り出した人形を村の方へと放つ]
[やがて人形が空を跳び、木の上へと戻ってきた]
十姫、ごくろうさま。
[偵察から戻った人形を懐にしまう]
[辺りに人影がないことを確認すると、物蔭に隠れながらこっそり集落へと潜入した]
[井戸を見つけ、周囲に気を配りながら井戸の淵へと近づく。暗くて底が見えないが、ロープをつけた桶を井戸の底へと慎重に降ろしていく]
……
[ロープを握る手に桶が底についた感触が伝わる。水の音は聞こえない。桶を底につけたまましばらく左右に動かし、桶を引っ張り上げるが、降ろした時と同じ状態の桶を見つめて眉を顰める]
[くぅと鳴るお腹の音に]
お腹すいた……食料探しに行こう
[空の水筒を持って、流れる水の音を頼りに、小川の方へと*消えて行った*]
村の設定が変更されました。
――村内を流れる小川のほとり――
〔岩場には、ちいさな水飛沫と魚影が跳ねている。
清流に喉を潤し終えた魔法使いはその光景へ目を遣った。〕
……。
〔何にか、笑みを広げる。糸目を更に…疵のように細くして。〕
〔川原には、引っくり返った小舟が打ち捨てられている。
細身の男は、外套の裾を捌いてその上へ長身を屈めた。〕
〔船底のささくれに、魔法使いは…がり、と手のひらを
薄く削るように押しつける。血が滲んだかどうかは見えない。〕
…アハハ。
〔抑揚のない、低く暗い笑い声。〕
〔すると――川面にはたちどころに異変が起こり始める。
銀色にその背を輝かせて泳いでいた川魚が、ぷかりぷかりと
浮き上がっては流れに身を任せる――そんな光景だった。〕
…おっとと。流れてしまう。
〔細身の男は、衣服が濡れるのも構わず流れの緩い辺りへ
踏み出すと…手持ちの網袋へと手づかみで魚を入れ始める。〕
〔魔法使いは、いつからか水辺へと留まっている蒼髪の女性…シャーロットへと初めて視線を向け…片目を眇めてみせた。〕
…やあ。 魚はいらんかね…お嬢。
〔陰鬱な、何処か絞るような声。〕
〔死んだようだった魚が、網の中でぴちぴちと*躍りだした*。〕
〔そして、水辺を訪れる小柄な人影…舞葉に何か望むものがあるなら魔法使いは反応し…緩慢な仕草で彼へと身体を向けて見せる。〕
…ご機嫌よう…坊。
この村の様子は、もうご覧かい。
仕入れをする店がないらしいんだよ、アハハ。
〔男は、舞葉の返答を待たずに自分勝手に笑う。
全く抑揚と感動に欠ける、そんな笑い声。〕
皆が何かを提供し合うべきだと…思うのだよね。
今のボクは――「魚屋」だ。
〔細身の男は、舞葉へと続けて問いを投げる。〕
…坊。…君は何屋さんだい?
〔声音には、からかうような抑揚が*生まれていた。*〕
……名前を思い出せないお兄さんの呼び名、かぁ。どんなのがいいんだろう。
[自分と同様にここに流れてきたらしい男女二人。すてら、と名乗る女性が、
長髪の青年の呼び名を考えたらどうか、と言っている。もっともな話ではあるのだが]
……思いつかないなぁ。
[先ほどまで撫でていた青年の白銀色の髪。絹糸のようにさらさらとしていた。]
白銀の髪のお兄さんなんだよねぇ。だから「しろがね」って、
……簡単すぎるかなぁ?
[ぶつぶつと*一人ごちている*]
[真面目に食料探ししてる(つもり)なのに手痛いつっこみを受けまくり。昔読んだ本の中に蛙料理があったなと記憶を検索していたら強引に引っ張られ。そうして入った小屋の中に居たのは一人の少女と一人の怪我人。おまけにその怪我人は―]
記憶喪失ね…そりゃ厄介なこって。
[一見軽く言いつつも籠められた物―思い―は決して軽くはない。それに気付く者が居るかはさておき―]
名無しとか呼ぶ訳にもいかねぇし名前付けるのは賛成、でも俺にはあんま期待しないで。
[こう言うの苦手なんだよな…と一人ごちて]
銀髪だからシルバ…安直だな。そんじゃ…。
[果実の残りを口に放り込み腕組みして*真剣に考え始めた*]
――村内の何処か――
[村の入り口で、蒼髪の少女と別れた私は、そのまま歩みを進めて辺りを探索する。
時が止まったままのような、すっぽり何かが抜け落ちたような場所。活気のない、廃れた印象が、何故か不思議と不安ではなく安堵を与えてくれる。]
さすがに…この静かな場所までは…現れない…よね?追うものも、追われる者も…。
[縋るように空を仰いで。果たして差し込む光は柔らかなものか刺つくものか。
しかし今の私には、どちらでも対して変わりが無かった。]
それにしても、…は無事かしら?彼を置き去りで一人この地に迷い込んでしまったけど…。
[乾いた笑みが、射籠手の上を滑り落ちる。]
きっと無事…よね?今はそう、信じるしかない。
彼もまた、安住の地で創を癒して居てくれるのならば…。それはそれで――
[いつの間にか立ち止まっていた足下に気づき、今度は和らいだ笑みが鎧直垂の上を転がり落ちる。]
そう言えば…先程の彼女はシャーロットと名乗っていたけど。他にこの地に足を止めている方は居るのかしら?
探索だけでなく、人影探しも…行った方が良さそうね。
――闇だって…何処に紛れ込んでいるか…判らない…。
[物射沓の足は、まだ痛みを覚えていないから。私は再び村内へと歩みを進めた。
人影を求めて。招かざる闇を追う様に。]
[水面が波打ち、浮かび上がった魚が流れてくる]
[視線を向けると、長身の男][陰鬱な声で]
魚?……これか?
[川下へ流れ去る一尾を指で追い尋ねた]
[そして辿り着いた場所は、一軒の家らしきもの。
漏れ聞こえるは話声。]
他に居るのね…、人。
[隙間から見える複数の影に人と重ね。私はそっと扉を開け、中の人に声を掛けてみた。]
こんにちは…。
お邪魔しても…宜しいでしょうか?
〔蒼髪の方が応える声に一瞬、男の糸目は軽く見開かれる。
その存在を見失ったかのような素振りを見せて頷く。〕
… …ああ、お嫌いでなければ。
きっと、魚は必要さ。肴になるからね。
〔魔法使いは反応の空白については言及せず、踝まで
浸かっていた浅瀬から岸へと引き返してくる。〕
おや――果物屋さんが現れた。アハハ。
ここはひとつ、交換をさせてくれると助かるな?
〔シャーロットの方へと、男は足を運ぶ。
近づきすぎる程に、如何にも無用心に。〕
[何気なく近づく男に、一歩二歩と後ずさり]
……いや。
知らない人から物を貰ってはいけないと、ママに教えられているのでな?
どんな手で魚を気絶させたものやら。
だが、そうだな。ほしいというのならばこの果物はくれてやろう。
まだ生っていたようだからな。
[言って、ひとつをひょいと男へと投げた]
−川辺−
[清んだ水を両の手ですくい、喉の渇きをいやす。無防備ゆえ、いきなり背後からかけられた声に反応できず、己の油断を呪っていた]
[魚屋の問いかけが終わると静寂が辺りを支配している。舞葉が指をくいと動かすと、懐から踊るように現れた十姫が舞葉の肩に乗り、幻術師に向かって口を開く]
この村にはお店がないの?そりゃ残念だわ。
ああ、この子に提供できるようなものがあったら、こんな所には来ないと思うけど、そうね、嘲笑、優越感、憐憫、偽善、虐待……そんなものなら提供できてたかしら。さしずめ可哀想屋さん、かしらね……。
[十姫がくつくつと笑い声を上げている]
ふむ…皆思いつく先は同じじゃのう。
わしも真っ先に浮かんだのは「しろがね」じゃ。
白に銀と書いてしろがね。
やはりその髪にまず目が行くからのぅ…
気に入るかどうか…なさにえるの…しるば、か?
それも含め、決めるのはお主じゃ。
[名も無き青年を見て大きく頷き、聞こえてきた声に振り返り碧雫へと手を招く]
此処で邪魔だと思う者はおるまい。
わしの家ではないが、構わぬ。
共に中で休ませてもらおうではないか。
…そうかい。残念だ。
〔やや猫背気味にシャーロットの端正な面差しを覗き込もうとするも――後ずさる様子に、男は闇に亀裂が広がるような笑みを浮かべる。〕
気絶…させたのではないよ。これはボクのもうひとつの商売。
…と、――有難う?
〔些か陰鬱な中にも驚いた表情を垣間見せ…放られた果物を受取る。軽く掲げて、会釈らしき微細な身動ぎを見せ〕
ただで戴くのは、心苦しいものだね。
何か望みでもあるときは…承るから
憶えておいてくれるといいよ…果物屋。
考えておこう、「魚屋」。
お前は──、要るか?
[くつくつ笑う人形を肩に乗せた少年へ声をかけ]
残念ながら私はお前の言う嘲笑も優越感も憐憫もその他諸々、事足りているがな。
[またひとつ、果実を少年に差し出した]
ああ、もう一つ提供できるかもしれないものがあっ
[その言葉を遮るように、十姫の頭を鷲掴みにすると]
あ、痛いったら。何す……わわわっ
[そのまま十姫を川へと放り投げる。とぷん、という音を立てた後、十姫は川の底へと沈みゆく]
[背後の幻術師と蒼髪の娘を無表情で見つめると、また川へと視線を戻す]
そろそろかな。おいで。
[やがて十姫が両腕で身体ほどの魚を抱えて水面に頭を出した]
ごくろうさん。
[指を動かし、魚を抱えたままの十姫を手元へと引き寄せる]
せっかくだけど遠慮しとくよ、魚屋さんに、果物屋さん。
[手にした魚を上に掲げて二人に誇示すると、そのまま霧の中へと消えて行った]
そうか。
[差し出した果実を引っ込め、霧へ消える後姿を見送る]
私もそろそろ行くとしよう。これを届けねばならないのでな。
少々寄り道が過ぎたようだ。
また会おう、魚屋。
[言葉と共にわずかに微笑み]
[霧の中、二人の姿が見えなくなると、とたんに足を早め、急いでその場から走って離れた。やがてお気に入りの木の下に辿りつくと、慣れた手つきで木に登って行く。太い枝に腰掛け、川から汲み上げた水を飲み、少し気持ちを落ちつかせ]
人と……話しちゃった……
[舞葉の姿を見た人は、乱れたフードに隠れた顔からはその表情を伺い知れないが、心音が早鐘のように鳴っているのがわかるであろうか。両手で自分の肩を抱くようにし、懸命に身体の震えを抑えている。やがて心音は平常に、規則的になっていった]
あるにはあるが、放ったらかしさ。
〔突如舞台へ躍り出る傀儡の業に、細身の男は糸目を更に細めて其方へと注意を向ける。岸辺に置いていた長い杖を、緩慢な動作で拾い上げ――〕
――…!
…ふうん…可哀想屋さん…かね?
〔興味深さを示して、声音には抑揚が表われる。それも劇的に。〕
…それは、君が演じてくれる?
…ボクは…それが欲しいかもしれない。
よければ此方へ来て話を訊かせ――、…
〔ばしゃん。〕
〔遮って為される傀儡使の行動に、思わず人形が投げられた先の水飛沫を見遣る。やがて漁獲あるらしきを見て取ると、魔法使いは可笑しそうに肩を揺らして頷いた。〕
…残念でならんが…アハハ。ならば機会を待つとするよ。
またね…
[目を閉じて、長い眠りの中に居る。
悪い夢でも見ているのか、うなされているように息が乱れる。]
…センサー…が……
[時折、微かなうわ言。]
〔蒼髪の方と共に人形遣いが去り行くのを見送ると…またゆると視線を巡らせて戻す。いま刺激されたばかりの興味はまだ収まらず…幾分か機嫌よさげにシャーロットへも応じる〕
…引き止めて済まんね、アハハ。
果たすべきことを果たしておいで…果物屋。
〔垣間見える笑みには、やはり重苦しい雰囲気の笑みで応じる〕
――…「夢屋」だ。…ご依頼を待っているよ。
そうか。ではな「夢屋」。
[言い置いてその場を後に]
陰気な術師に、人形遣いか。
妙な人間が集まっているものだ。
[どこかあきれた口調で呟いた]
[振り返り、手招く姿と声。…優しそうな。
そんな印象を受けた彼女に、私は静かに礼を述べて。]
都合が悪ければ、私は霧のように消えましょう。遠慮なくお申し付けを…。
私の名は碧雫と申します。僅かばかり憩いの時を、お邪魔するものでございましょうか…。
[部屋の中へと進み、片隅へ腰を下ろした。
不躾にならない程度に、間取りやその場に居る人達に、淡い視線を投げかけながら。]
[どうやら長話をしていたせいで目の前の青年は眠ってしまっていたようだ。聞こえる譫言に不思議そうに首を傾け]
…扇子?
暑いのか。
[立ち上がり、小屋の中を探って見つけてきた鍋の蓋で軽く扇いでやり]
…腹が減ったのぅ。
落ち着いたし飯も探しに行かねば。
ここは何もなさそうじゃし…
[道々新たな果実を手折りつつ、小屋に戻ってみれば]
増えてないか。
[小屋からは先ほどよりも多い人の気配]
[血臭はしない……であれば、見つかったわけではなく]
お主が出て行きたいのなら引きとめはせぬが、
わし等がお主を何処かへやろうとは思っておらぬ。
何よりも寛ぎの場を最初に乱したのはわしじゃからな。
碧雫と言ったか、お主が気にすることは何もない。
[碧雫へとカラカラと笑い声を上げ、扇ぐ手は止めず]
少々狭い思いはさせてしまうが、寛がれるといい。
わしの名は「すてら」じゃ。
……。
〔幻術師は暫くの間、霧の向こうへ消え行く舞葉が…
自らの感覚が及ぶ範囲外へ逃れるまで待ち――呟いた。〕
キミも兼業か…人形遣い。ハハ。
〔「十姫」と呼ばれた傀儡の言葉と、言葉少なに
呼んだ舞葉の声と。…長身の男は記憶に留め置く。〕
〔"果物屋"と挨拶を交して別れると、魔法使いもまた
住まうべき場所を探してか緩慢な歩を踏み出す様子。〕
〔足元も外套の裾も濡れたままで…川原の乾いた石に
足跡を*残しながら*。〕
――村の中――
――喉…渇いたな…。
[人気のない、建物だけが息衝く中を歩きながら、私は無意識の内に零れた言葉に、はっとして口を覆う。
反射的に辺りを見渡し、誰も居ない事を改めて確認し、胸を撫で下ろす。
この時ばかりは誘われた場所が、こうも閑散した外れ村であった事に感謝しつつ。]
…だめ、我慢しなきゃ…。あの人と…彼と逸れて居ない今、私の空腹を、喉の渇きを癒せる人なんて…身近に居ないんだから…。
――だから我慢して?私…。
他の人に手を出してはいけない…。きっと見つかってしまうから…。尾を捕まえられてしまうから…。
再び追い終われる世界に戻りたくないんだったら私…。我慢して…?お願い――
[苦しさを紛らわせる為に、欲望を宥めるように、きつくきつく唇を噛む。
元々赤みが強かったやわらかい其処は、見る見る内に血の色を帯びて妖しく艶めいた。]
[ぷつっ――]
[あまりにも激しく噛み過ぎた為だろう。薄い皮膚の下から鮮血の朱が滲んだ。
私の舌は渇望したように、その雫を素早く舐め取る。]
――嗚呼…なんて甘い…
[何日振りの血だろうか。己のものであっても、飢えは見境なく貪り、精神は恍惚に酔い痴れる。
その狭間で理性は不安に陥る。食料のない場所は、果たして安住の地と変わり行くだろうかと。]
[歯に衣着せぬ。
そんな例えが似合う人だろうか。
目の前の彼女は、摘み上げた鍋の蓋で涼を得、気さくに話しかけてくる。]
気にする事では…?
嗚呼、でも其処のお方の眠を邪魔しかねないけれど…。
でもあなたが気にするなというのなら、私はあなたの言葉の分、素直に従うわ。ありがとう。すてら…。良い名前ね…。
[名乗る名前の不思議さに。異国の人かと首を傾げるけど。自らもまた人であって人でないのような者。範疇など気にしてはならない。気にする必要も、無い。]
所であなたも此処へ…辿り着いた者なの?
[言葉を察するに、彼女もまたシャーロットと同じ旅の者だろうか?
そんな疑問が過り、私は問いに変えて吐息に言葉を乗せた。]
隠者 モーガン が参加しました。
隠者 モーガンは、狂信者 を希望しました。
――川辺――
[傍らを通り過ぎていく男に声を掛ける]
おや、ヒューバートではないか。お主も食っていかんか?
鮎の塩焼き。美味いぞ、まだこの時期ではちと小ぶりじゃがな。
[そう言って指差した先には、適当に組まれた石のかまどと周りを囲んだ何本もの串。香ばしい匂いを漂わせていた]
……うむ。良い焼け具合じゃ。どうかの?
[竹串の両端を持ってむしゃむしゃと、後には骨も残さない健啖ぶりを示しつつそう言った]
…気にせねばならぬだろうか…。
[悩むように小さく唸り、腕を組んだまま一つ頷き]
お主がそう言うのならもう少し声を潜めることに努めよう。
しかし、未だ名の判らぬこの男は人が話している
最中にぐーすかと眠りについてしまったからのぅ…
…体力が、落ちておるんじゃろう…粥を作ってやらねば…
[話している内に辿り着いた結論に自然と声は潜まり]
そうじゃ。つい先刻の話…
安住の地が在ると風に聞き、霧の中を辿ってきた。
碧雫も、そのようなものか?
[あなたも…その言葉から似たようなものかと判断して、問いを返す]
――川辺――
……ふむ。まあ、ぬしにも用事はあろうて。
[呟いて半紙を敷いた篭を取り、残った塩焼きを収めていく]
ひい、ふう、みい……まあ、一人に二本は当たるか。
さて、と。あやつは目を覚ましたのか、否か。さてはて。
[手桶で川の水を掬って火に掛け、家の建ち並ぶ方へと歩き出した]
――小屋への途上――
[何かを運んでいるらしき後ろ姿。よほど量が多いのか大切なものなのか、しっかり抱えているようだった]
ん。そなた……。
ふむ、シャーロット、か。何をしておるのじゃ。
[呼びかけて、小屋の戸口へ近づいていく]
[ほぼ同じタイミングで二方向から声をかけられ、苦笑]
[老人をちらと一瞥し、小屋の中を覗き込む]
……ずいぶんと手狭になったことで。
[言ったところで老人の声][「名」を呼ぶ]
[表情が変わる][緊][腰の隠しへ手を伸ばし]
──お前は誰だ。
[冷えた声音]
[戸を開けた所で変わる緊迫の空気。一つ、息を吐き]
――…娘、事情は判らぬが落ち着かれよ。
わしは諍い事は好かぬ。
これ以上怪我人が増えるのもごめんじゃ。
[中の銀髪の青年を顎をしゃくって示し]
――小屋の前――
[中から聞こえてきた誰何の声にえへんえへんと咳払いする。シャーロットの緊迫した雰囲気にもまるで気を張らぬ様子で答えた]
儂か?
見たとおりのそのまんま。モーガンじゃが。この村には古ぅから住まっておるよ。
アーヴァインめは阿呆な事をぬかしておったがな。
まだ集まっておらぬとか、この村が無人じゃとか。
なに、奴には見えておらんのよ。この世界の本質がな。全ては一であり一は全てに通ずる、ということをな。
気にしなければ…と言うよりも、気になってしまうのです。
[腕を組んで考える姿に、私は素直な心情を述べる。
横になっている者の妨げはしたくはない。それは自分が常にそうあって欲しいと願うから。]
話している間に…。余程お疲れなのでしょうか?それとも――
[微かに鼻腔を擽る血の匂いがして。私は一瞬だけ最悪な状態を思い描くけど。眠るという言葉をありのまま受け取る事にして。]
そうですね…。目が醒めたら、何か食べるものを差し上げた方がよろしいかと。
――安住の地の事については、私もすてらさんと同じく、風の噂にて誘われし者です。噂以外何も知らないので…。
[と、会話をする内に、外から視線のようなものを感じたけれど。思った次の瞬間、目の前の人がすたりと戸を開けたので。私はその成り行きを、ただ静かに見守るだけに*徹した。*]
[女の言葉に些か戸惑った表情を浮かべ]
初対面であるはずの人間がいきなり名を呼べば、警戒するのは当然だろう。
[隠しへするりと手を忍ばせ──欠けた刃でも無いよりはマシ]
[しかし、次の老人の言葉に僅かに力を抜いた]
この村の民か?
村の民がなぜ私の名を知っている。
[自らの言葉に独り小さく頷いた]
然様。この世界は全てのうちの一であり、しかし同時にこの一が全てに繋がっているのじゃ。
いずくから来たるも自由、いずくへと去るも自由。
あらゆる可能性は全ての事柄においてその内に含まれておる。
儂がここに居る、というのは唯の方便に過ぎぬのじゃ。
そしてそなたらがここに居る、というのもな。
[十姫の腕から動かなくなった魚を取り、手にした小刀で鱗と腸を除けて枝の上に置いて、両の手を魚へとかざす。やがて魚の表面の色が変わり、香ばしい匂いが鼻をつく。頃合を見計らい、魚を両手で持って、齧りつく]
あの人たち、集落の住人……だよね?
[咀嚼しながら、先刻の人々のことを考えていた]
[シャーロットの詰問に破顔し、快活に笑い声を上げる]
ふ、は、は、は、は――。
それは至極真っ当で、しかし当を得ぬ問いかけじゃな。
何故なら、儂はそなたを『知っておる』。
同じようにそなたも儂を『知っておる』。
名は体を表す、というが正にこの言葉は言いえて妙なのじゃよ。
世界の本質とは“名前”。呼び名それ自体に本質が宿る。
そのからくりを知っておれば、仮初めの名を見抜く事などは手品の内にも入らぬ事じゃて。
そうか。
わしはどうもその辺りの配慮が利かぬ。
[声を潜めることに努め、ちゃんと碧雫に伝わったかはわからない。調節をしすぎてあまりに小さな声になっていたかもしれず]
先程、扇子と呟いておったから恐らくは大丈夫じゃ。
誰か治癒できる者が居るといいんじゃが…
何にしてもこれから、わし等は仲間じゃ。
仲良くしてくれると嬉しい、碧雫。
[振り返り、碧雫に歯を見せて笑いかけた。]
つまり――何某かの本質そのものならずとも、その一端を垣間見れば、名はおのずと知れる――そう云う事じゃな。
何となれば、ほれ。
そこの白皙の青年に、呼び名を見出してやろうか?
シャーロットにせよ、すてらにせよ、妙齢の娘御なのじゃし。名も呼べぬでは不便で仕方あるまい。
[と笑い、彼女が顎先で示した銀髪の青年に視線を投げた]
私はお前など知らないが──。
[しかし、手は隠しから離れ]
お前も、何らかの術師……と言う訳か?
先ほどの奴等と言い、本当に妙な人間ばかりが集まるものだ。
[言うと、興味を失ったように小屋へと入った]
食え。こんなものしか持って来られなかったがな。
[芹菜へ果物をひとつ手渡すと残りは適当にばらばらと置き、小屋の隅に腰を落ち着ける]
狭いな。
[呟いて眉を顰めた]
ほぅ…初対面であったか。
それは面妖な話じゃ…。
[モーガンの紡ぐ言葉にこてりと首を傾け]
…爺よ、わしの名前も知っておるのか。
ほんに、面妖なことじゃ。
わしは難しい話は頭に入らぬ。
番人から聞いたことにでもしておくのがよい。
ささ、爺も入れ。霧が濃いと体が冷える。
[手招きをし。随分と狭くなった小屋の中、シャーロットの言葉に思わず頷いた。]
狭いのぅ。
集会場には向かぬ、後でまた小屋を探し
幾人かで分かれて寝床にするといいじゃろう。
[果実はしっかりと一ついただき、齧り付く]
まあ、良かろう。所詮は儂の言葉など、諸行無常の理に比すれば大海の前の砂粒にも劣るはかなき力に過ぎぬのじゃし。
……と、そうそう。これを持って来ておったのじゃ。食うと良い。
鮎の塩焼きじゃよ。まだ温かいはずじゃよ。
この人数でも充分なだけはあろう。
[右手に提げた籠を突き出し、小屋に半身を入れて適当な台の上に置いた]
あー、少し聞きたいことがあるんだが。
「案内人」や、そこで寝ている男の「名」とは、
……何の話だ?
[老人の出した籠には手を伸ばさず、果実のひとつを取ると一口齧りつつ、問うてみた]
…あぁぁぁぁぁっ!!
[唐突に叫び声を上げて飛び起きる。
片足を引きずったまま、怯えたように部屋の隅へと逃げる。
左手の甲から音も無く生えるのは、機械仕掛けの鋭い刃。
室内の人影へとそれを向け、荒い息。
乱れた銀糸の髪の隙間から、恐怖に見開かれた空色の瞳が垣間見える。]
――小屋の中――
よっこい、しょっ、と。
[上がりかまちに腰を下ろし、すてらを見遣った]
ふ。ややこしい話には立ち入らぬのも、また智慧の成す業よの。小屋なら何軒か空いておるな。儂の家もしばらく上っていった先にある。儂はそちらで休むよ。もうそろそろ日も暮れる頃じゃろうしの。
――む!?
[反射的に篭へ入れた左手が掴み取ったのは二本の串。まだその先に鮎が刺さっていた]
『……投げるか……否か……食わせるか?』
[突飛な場面の想像が脳裏に浮かび、慌てて打ち消した]
[左手はそのままにしつつも、身体からは緊張を解く。
じっと見詰めつつ、落ち着いた声を青年に掛けた]
……どうした。
……悪い夢でも見たのか?
……そうじゃろうな。
……幾千の世界を彷徨い、幾万の時を隔て、幾億の死を見て、お主もここに辿り着いたのじゃろう。
何も、気を張ることは無いよ。
ここにはそなたを害しようという者は、おらん。
ゆっくりと、休むが良いよ。
[立ち上がって、青年に背を向ける。静かな声音が後に続いた]
――『敗者(ウルズ)』の名を負った者よ。
……まだ休まれた方がよい。
そこの蒼い髪の娘が果実を、
爺が魚を持ってきてくれた。
落ち着かれたら、少し食うといい。
治すにはまず食うことじゃ。
[平静に努め、深呼吸をしてから幼子を諭すように目線を合わせて青年を見て静かに声を出し]
[老人の言葉にやはり首を傾げるが]
そういうことだ。
分かったならばその刃をしまえ。
こんな狭いところで暴れられでもしたら面倒だ。
──もっとも、そんな体力も無い様子だが。
………ぁ。
[幾度か瞬いて、室内を見回す。
聞こえた声色に敵意が感じられなかったせいか、緊張を解いてずるりと床へとへたり込む。
膝はまだ、震えたままだ。]
皆、また明日、の。
[屋内と外との境で立ち止まり、振り向かぬまま言葉を紡ぐ]
――ウルズよ。お主がその名を受け入れるか否か、それは主の本質を選び取ることにも繋がろう。
名は体を現す。与えられた名であろうと、それは否応なくおぬしを規定しよう。薔薇は「バラ」と発するからかぐわしいのじゃ。
「フィッシュアンドチップス」と名づければさぞかし魚臭くなるじゃろうな。ほっほっ。
立てるか?手を出せ。
ロクに動けないのなら無茶をするな。
[面倒くさそうな仕草で立ち上がると男へ手を差し伸べた]
[その背中に老人の声]
[刃が収められると安堵の吐息。シャーロットが青年へと手を差し伸べるのを見届け]
落ち着かれたのなら何よりじゃ。
わしは水を汲んでこよう。
何かと必要になるじゃろう。
爺、この辺りに井戸か小川はないかの?
あったら案内して欲しい。
[老人の後をついて小屋の入り戸へ向かい]
[促されて立ち上がろうとするが、体に力ははいらず。
一瞬迷うも、差し出された手を取る。
血の気の失せた肌は、温もりに乏しい。]
[頭の中で声が響く]
はぁん、こいつはもしかして暴れられるかもしれねぇなぁ?
あの生っ白いあんちゃん、けっこうやりそうだぜ。
――小屋→外――
さて……頃も良し、儂は婆さんの墓に参ってくるとするよ。
もう、忌の日も近い。綺麗にしてやらねばな。
[呟きを残し、小屋の外へ出た。
数歩進み、立ち止まって空を見上げる]
……生きながら死につづけ、得ていながら失いつづけ。
……黒竜に喰らわれながら黒竜を喰らった皇子の名。
……『勝者』たる半身を捨てた片割れ。
――ウルズ。
[手を取ると一気に引き上げ、肩を貸す]
[ずしりと重く冷えた体に屍体のようだと思いながら]
そら、そこだ。
動けるようになるまでおとなしく寝ていろ。
[ゆっくりと元の場所まで運び、座らせた]
井戸、な。
枯れ井戸ならあるが。水が入り用なのか。
なら、川へと案内しよう。こちらじゃよ。
暗くなってきておるから、気をつけてな。
[そう言うと、すてらの先に立って案内*し始めた*]
[青年の傍に寄りかけたが、ふと動きを止め]
えっ?駄目だよ、業火?乱暴しちゃ。
お兄さんは怪我してるんだし。
[あたかも、誰かと会話しているかのように、言葉を]
そうじゃな…
汲んでも戻れなければ意味がない、
迷わぬように道を覚えねばならぬ。
[老人の後をついて小川へと向かい、入れ物を忘れたと途中桶を探すことにもなるだろう。]
[見た感じ華奢な少女と思っていた相手の、思いも寄らぬ力に多少驚くが、おとなしく寝床へと運ばれる。]
…有難う。
[小さく礼を言い、ゆっくりと身を横たえた。]
名すら紛失した 放浪者がいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(名すら紛失した 放浪者は村を出ました)
[しばしの間の後、おろおろした様子だったものがホッとした表情にかわり]
……よかったぁ。
[手のなかの果実に改めて気付き、両手で半分に割ると、片方を青年に差し出した。]
お腹が空いてたら喧嘩もできないよ。
[目顔でシャーロットに、あげてもいいよね?と問いかけ、その手に果実を手渡した]
放浪者 ウルズ が参加しました。
放浪者 ウルズは、守護者 を希望しました。
[礼の言葉に微笑み、芹菜に頷く]
食えるのなら食っておけ。
魚もあるようだ。
……夕暮れか。
[小屋の隅に戻ると、窓の外を*眺めた*]
――回想・川辺→村内へ向かう道程――
〔ぺたり、ぺたり。濡れた足跡を石の上に置いて歩み去ろうとしていた魔法使いは――新たに出会うフードの御老に薄い糸目を僅かに開いていた。〕
――やあ御老…ごきげんよう?
ボクは貴方を知らないし…貴方が望む者…と
いうことくらいしか分からないな。
〔言い当てられた名は、未だ誰にも明かしていない。その能力の片鱗を感じ取ろうと薄く笑みながら…思案を巡らせた。〕
…否。…アハハ…そうか。
〔細身の男が持っていた網袋からは、何時の間にか獲れたての川魚が「総て消えうせていた」。常に陰鬱さを纏う男の瞳の奥へ、ふつりと何かゆらめく光があり…笑みには嬉しさが宿る。〕
[小さく頷き、果実を手に取る。
歯を立てると、口内に広がる瑞々しく甘酸い果汁。
幾日も何も口にしておらず、忘れてすらいた飢餓感。
その実を貪るように喰らう。]
[またも頭に声が聞こえる。今度は業火と呼ばれた声ともう一人分]
しかし、外でもなんかごそごそ動き回ってやがるな。気配がちっと鬱陶しいぜ。
おいおい、芹菜も言ったはずだろ?乱暴はよくないよ。
無茶はしねぇって言っただろーが。様子見しようってだけだ。
…有難く戴くよ、御老。
――そうだね、私にはのんびりやるのが合っている…
先回りしてくれて大丈夫さ…"捲られたカードを伏せる方"。
〔そそられる好奇心は暗い情念に籠る笑みとなって…
質を異にする"魔法使い"へと注がれる。〕
…なかなかどうして、退屈はしない。
アハハ…"料理屋さん"が現れた。
〔してやられたと肩を揺らして笑いながら、竹串に2本ほどの鮎を貰い…彼と*別れたのだった*。〕
――川辺→村内へ向かう道程・回想終了――
[小川へと辿り着き、途中入手した桶2つに水を汲む。モーガンと別れ、其処まではよかった。]
…のぅ、こういうのはな。
起こり得そうなことは口に出してはならんのじゃ。
空想が現実になってしまうからのぅ。
だから言わぬ、今の状況は決して口にはせぬ。
…はて、どうやって帰ったらいいものか。
[独りごち、すっかり解らなくなった帰り道に困り倦ねいている。]
[木に生る果実を3つほど平らげ、今後の事を逡巡していると]
……ん?
[無造作に歩く老人を見かける]
どうやら集落へと向かうみたいだね。後をつけてみようか。
[立ち込める霧の中、風下から気付かれないように多少距離を取りながら、木の枝を伝って集落へと近づいて行く]
〔早回しの世界に生きる魔法使いへと、敬意の会釈を送って歩いていると…川原から村内へ向かう途中にまたひとつ「望み」を感知する。道なりに見える人影へと近づいていき…〕
…やあ…同じ村に辿り着いたかた。
〔細身の男がすてらへ向ける声音は低く鬱々として…しかし人懐こさだけは窺わせる仕草で胸に手を当てる挨拶を向ける。〕
どこへ行くのだい…よければご一緒しないかね。
〔水桶を持つすてらの手元を見遣ると…じっと視線を向けて見詰め〕
[掛けられた声に怪訝に振り返るが、目の前の男にあからさまに助かったという安堵の表情を浮かべ]
おお、これはこれは。
また新たな村人に出逢うことになるとは思わなかった。
今、水を汲んで大所帯の小屋に帰る途中じゃ。
他の者もおる故、お主も来ると良い。
魚と果実もあるから腹も満たされよう。
ああ、わしの名は「すてら」じゃ。
…のぅ、お主…この村には詳しい方か?
庭のある小屋じゃ、人が5人で狭さを感じる程の大きさ。
わからぬかのぅ?
[水が溢れぬように気を払いながら桶を持ち直し、男へと問いかけ]
〔幻術師は、濡れも大分落としきった歩みをマイペースですてらの傍へと寄せる。本来饒舌でも無口でもない、気紛れな男だが相手につられて訥々と…しかし呈された言葉を咀嚼する様子で口を開き始める。〕
…宜しく頼むよ。すてら。
〔猫背気味に相手の面持ちを覗き込む。その安堵の深さを知ると、納得したように頷いた。〕
そうかい。…有難う…お邪魔させて戴くよ。
ボクは村内の様子だけは見て回ったけれど…
まだ人には3人しか出会っていないのでね。
キミで4人目…そういうことさ。
〔…助かるよ、と男は口にする。すてらが言う小屋は、心当たりがなくもなく…案内できそうだと言わんばかりの素振りで顎鬚を撫でた。〕
――依頼してほしいけれどね。すてら…それをボクに持てと。
〔持つのが大変そうに見える桶。もう一度、すてらの瞳とそれをへ視線を往復させて促し〕
うむ、宜しく頼む。
まだまだ不慣れな身ゆえ、助けを借りることもあるだろう。
[今が正にその状況なのだが、それは口にはせずに隣に並ぶ男と歩調を合わせ]
そうか、わしは結構会ったぞ。
お主で………7人目じゃ。
小屋へ着いたら、知っている者もそうでない者も居るであろう。
小さな小屋だからぎゅうぎゅうと鮨詰の様になりかけておってのぅ、
怪我人もおるのでそろそろ他の小屋への移動も考えねばならぬ。
村の中には何処か、大きめの建物はないじゃろうか?
[神妙に呟いてヒューバートを見遣り、歩む先は彼の歩に預けている様子で。桶について言及されると瞬きをし、口角をあげ]
会うたばかりの人間に荷持ちをさせる程落ちぶれてはおらぬ。
それよりもわしもお主が名乗るのを待っておるのじゃが…。
[昨日よりも人の気配がする村を、こっそりと見回している]
魂が安らげる地……ね。
[今まで受けてきた仕打ち、自らの行動、安寧とはほど遠い日々を顧みて]
そんなものがあるはずがないのに。それでも……
[川岸で会った不思議な魚屋と交わした言葉を思い出す。ほんの一瞬の会話だったが、それでも心に楔が打ち込まれたように思えて]
[自嘲ぎみに笑い、とうに諦めたはずの人の温もりを求め、一歩ずつ村の中の建物へと近づいていく。だがやがて足が恐怖で竦み、歩調は重くなり、やがて動かなくなる。汗は滲み出て、震えが身体を支配するのがわかる]
[大きくかぶりを振って、村の外へと向きを変え]
ここまでが限界か……行こう。
[離れる時には足取りは軽やかに。そのまま脱兎のごとく*森へと走り去った*]
…それはまったくボクの台詞さ…
助けてくれよね、ちゃんと呼ぶから。
〔じぃ…とすてらの瞳を覗きこむ眼差しから、男はやがて探る色合いを消す。手にしていた杖と串焼きの鮎とを腰帯の物入れに挟み込み〕
分かれて住んだって、構わないと思うがね…
まあ慣れるまでは、東の洋館を使えばいいさ。
〔依頼の強請りを断られると、細身の男は居ながらにして少しばかり気配を薄くする。億劫そうに身を屈めると、両手を伸ばして…すてらの手から桶をそっと奪おうと力を込める。〕
…ボクは、名乗ることを望んだ憶えはないんだけどもね。
〔…陰鬱な、地を這う声音。やがて共に歩き出す。〕
わしに出来得ることならば、その時は助力しよう。
呼ばれても困らぬように地理を覚えねばならぬ。
此処に着てから課題だらけじゃ。
[桶を引かれると一度は手に力を込めて留めるが、中の水が溢れては元も子もなく。やれやれと小さく溜息をつくとそのまま重みを彼に託すことにする。じとりと彼の目を覗き]
全く…強情な男じゃ…。
[不貞気味に呟く声は何に掛けたものか]
わしは望んでおるぞ、主の名を。
何か隠す理由でもあるのか?ならば無理強いはせぬ。
じゃが、呼ぶことができぬということは何かと不便でかなわん。
[そこまで呟いて、そういえば小屋に留まる青年はどうなっただろうかと男の持つ桶の水面へと目を落とし。すっかり軽くなった両手が何処か居場所に困り、背に回して指先を組む。そのまま男と共に歩き、*目的の小屋まで辿り着けるかは今は未だ判らず*]
…アハハ。すてらは方向音痴なのかね?
〔問いの語尾へ抑揚をつけて、桶を奪いながらすてらへと笑みを向ける。溜息を気にするでもなく、瞼で頷き〕
…そう呼んだっていいのに。
――では、ボクは柳だ…"Willow"。
それでよくなければ、ヒューバートという名がある。
〔すてらの問いに、その場で総て答えてしまうことはしない。道中に、名乗らない理由について脈絡なく一言だけを漏らす。〕
…好みの問題。
〔名乗られることも、悟られることも魔法使いは拒まない。
同道者と共に小屋に到着すると、新たな出会いに大いに喜んでまだ見ぬ人々と*交流を始めるのだろう*。〕
オートマトン ミッキー が参加しました。
オートマトン ミッキーは、村人 を希望しました。
[静かな村に一人の人影が現れた。]
ここは・・どこなんだな。データにはないんだな。でもなんでもいいんだな。どうせ行くところは無いんだな。
[そういうとふらふらと人影は村に入っていった]
■1.名前:ミッキー
■2.年齢:1年
■3.設定:戦闘用に作られた人形。製作者がこれを大事に使おうとは思っていなかったらしく愛着がわかないようにこの外見にしたとされる。戦闘において柔軟性を持たせるために擬似的な人格が付与されておりある程度なら自律して動くことも可能。最後の戦闘で敵陣に特攻させられるがその間に不意打ちを受けた本隊が全滅。帰還後死んでいる主人を見た彼はそのままふらふらと彷徨いこの村にたどり着く。
■4.戦闘方法:基本的に肉弾攻撃がメイン。ただ隠し武器もそれなりにはあるらしい。
■5.結構不定期。鳩あり
何となくRP村に入りたくなったのでやってきました。
目標は「2日目までに自分の存在意義を見つけ吊られること」です。いうなれば喰われデコイアーヴァインに対する吊られデコイ、でしょうか。
一人が吊られればそれだけ長くRP楽しめますしね。
依巫 芹菜は、占い師 に希望を変更しました。
――墓前――
[森にほど近い、小高い丘。自然石を塚に乗せただけの墓碑に向かって両手を合わせ、目を閉じた]
…………。
[念じた言葉を知り得る者は誰も居ない。
夕暮れ時の風だけが吹き抜けていった]
……さ。また、な。婆さんや。
[蝉の声を背に、丘を下りていった]
……「貴方が望む者」……だと。
[道中、先刻のヒューバートの言葉をふと口に上せる。苦々しい表情になった]
……戯け言を。望み事など棄てきった筈だというのに。
……儂は未だ、業から逃れてはおらん、ということか。
欲望。煩悩……ふ。
それもそうか。この場に居る事の縁起からしてが、それなのだからな。
諸行無常、是生滅法――
――自宅前→村の入り口――
[扉に手を掛けたところで、ぼんやりと佇む人影に気がついた。そちらへすたすたと歩いて行く]
……おや。
……これはまた、妙な名を持つ者よな。
――村の入り口――
[男の全身を眺め、しばらく間をおいて再び口を開いた]
ミッキー、というのか、お主。
まあアーヴァインが居ればあやつに口上を述べさせるところじゃが、儂はあれは然程好かぬによってな。
[ニカッと笑ってみせた]
故に名乗るだけとして、後は好きに任せよう。
儂の名は、モーガンという。
この村には好きなだけ居れば良いし、好きな時に出て行けば良い。出て行く先が『あれば』の話じゃが。
まあ儂は詮索はせぬ。
読み解くだけじゃからして。
着いてくるもこぬも、好きにするが良いぞ。
[名乗るだけ名乗って去っていった老人の背を眺めながら]
好きなだけいればいい・・・のかなんだな。
[そう呟いて村の中にふらふらと入っていった]
――幾人かが集まる小屋――
〔辿り着く小屋で、細身の男はすてらに桶を何処へ置いたら良いか尋ね――その求めに応じた。桶の持ち手を離すとき、少しばかり袖でそこを拭うような動作があった〕
…では、すてら…此処へ"魚"が届いているのなら、
キミたちもあの御老を受け容れた…ということなのだね。
…そうか。
〔感慨深げな呟きを置いて…男はすてらに皆への紹介を請う。その際には…"ヒューバート"、という呼称を用いて。〕
〔あまり広いとは言えない空間を一頻り見回すと…男は見守り、見守られることで均衡を保つ緑髪の方…碧雫と、ウルズという名を受け容れた銀糸の髪持つ方の2人を暫くの間見詰めていた。〕
……ウルズと名づけられたのだってね。見守られる方。
それでもいいのかい?…甘んじていても。
……黙っていていいのかい…見守る方。
怖がらずに…名を差し上げてみては如何…?
〔…ヒューバートは、現状が何故こうなのだかは知らない。ただ伝えたいことを伝え、…2人の上に被せるように丸めていた上体を起こす。〕
…我々は、手を伸ばし合いはじめたばかりなのだから…
好きなように過ごしていればいいんだよ。…気の向く侭にね。
全員で心配するのも、悪かあないけども…よかあないさ。
我々には、各々の生きかたと…時間がある。
〔その声は、"果物屋"と芹名へも向けられていた。〕
〔くい…と男は、窓外の風景へ顎をしゃくってみせる。
そこには幾つかの小屋や、水場、枯井戸…多人数で暮らすのによさそうな洋館が見える。あまり広くはないが…酒場や牧場、農場に雑貨屋。〕
…敗者など、まだ誰もいはしないのだよ。アハハ。
ボクは、先に行ってくるよ。
"遊び"にね…
〔そんな言葉を皆へとかけて…魔法使いは籠った笑みをその面に広げる。自分勝手に気紛れに…小屋を*後にしていたのだった*。〕
――回想・幾人かが集まる小屋 終了――
――幾人かが集まる小屋→村の入口――
〔川辺で見かけた人形使いに、もう一度会うために…魔法使いは緩慢な足取りで村落の入口へと向かう。途中、未だ名も知らぬ老人の姿が見え…擦れ違いざまに胸へ手を当ててみせる。〕
……御老、…ヒューバートだよ。宜しく。
でも…ホントのところはまだ教えない。アハハ…
〔何のホントかは明らかにせず、魔法使いはけらけらと珍しく低くも陽気めく笑い声を立てた。そして、対なる魔法使いの後ろをおぼつかない足取りで歩いてくる人影に…足を止める〕
…おや、…新たな出会いだ…やあ。
――キミは「何屋さん」だい…居場所を探す方。
〔柳の枝で編み上げた、長い杖を持つ魔法使いが…糸目を更に細くしてミッキーの表情を覗き込む。〕
……成り行きという言葉もある。
["夢屋"が小屋を後にするのを確認した後、呟き立ち上がる]
とは言え、確かに群れる必要も無いのは確かか。
手伝いも済んだ。食事も済んだとあってはこれ以上ここに居る意味も、ないな。
(胡蝶刀の手入れもしなければならないし──少し休まなければ)
[狭い小屋内を視線で撫でて]
では、な。
[一言残し、小屋を去った]
[村の中を歩くうちに一軒の作業小屋を見付け扉を開け中に入る。
舞い上がる埃や黴臭い空気を気にもせず小屋の中央に立つ]
冷却水・・・潤滑油・・・内蔵火器・・・
[製作者が自分が手入れするのを嫌ったかもともとそういう作りなのか自分で状態をチェックすると必要な物品を*探しはじめた*]
〔小屋を出て来る際に聴いた言葉を思い起こすのは、もう少し後のことだろう。モーガンの後から擦れ違った者――ミッキーとは会話を交したかもしれないし、交さなかったかもしれない。どうやらふらふらとしていた様子だったので。〕
……。…逢えるといいなァ、…
〔何をか思って…男は呟く。一見残酷そうな笑みを浮かべて、白い霧が立ち込める森を暫く眺め…。やがてふと思いついたように、村落の入口…その地面へと柳の杖で文字を書いた。〕
…また迎えに来るよ…可哀想屋さん?
…それから、まだ見知らぬ方々。…
ボクはこの村で好きに遊んでいるよ…アハハ。
〔そして男は、緩慢な足取りを崩さずに村内へと引き返す。〕
〔大きく書かれた文字は――*”Nice to meet you !”*〕
[戸棚の奥で見付けた古いオイルは辛うじて潤滑油代わりになりそうだったがそれ以外では役に立ちそうなものはなかったらしく小屋の真ん中に戻ってくる。]
現在位置・・・不明。マスター・・・死亡確認。現在の指令・・・無し・・・好きなだけいればいい。
了解。現在地に駐留するんだな。周囲を探索するんだな。
[モーガンと名乗った老人の言葉を呟きしばらく考えていたがしばらく留まることにしたらしく入ってきたときよりはしっかりした足取りで*小屋からでていった*]
殺戮者 影虎 が参加しました。
殺戮者 影虎は、おまかせ を希望しました。
[夕暮れの色が深緑の森を支配する]
安らぎの地だと?
[殺戮者は身の丈に近しい杖をアーヴァインの顎に突きつけた]
貴様、何時そんな所に案内しろと言った!
何……他にも人が居る?
[大きくはないが高らかに笑う]
人と言うか。
愚かしい。
[幾分見下すような軽蔑が混じり入る]
[夕暮れの色が深緑の森を支配している]
安らぎの地だと?
[殺戮者は身の丈に近しい杖をアーヴァインの顎に突きつけた]
貴様、何時そんな所に案内しろと言った!
何……他にも人が居る?
[大きくはないが高らかに笑う]
人と言うか。
愚かしい。
[幾分見下すような軽蔑が混じり入る]
■名前 殺戮者 影虎
■年齢 24歳
■設定 温家の早熟の天才児だったが、
それ故に殺戮者に身を落とす
■戦闘能力 武器による近接近戦、遠距離戦。魔法は皆無
どちらにせよ、貴様はもう用なしだ。
[影虎は杖を両手で水平に持った]
!
誰だ!?
[跳躍し後ろを振り向いたが既に人は居らず、さやと繁みがそよぐのみ]
[視線をアーヴァインへ戻すが]
逃がしたか……。
[影虎は眼下の村へ、*歩を進めた*]
/*
空気読んでいない子、影虎です。
(PLは、えいこと呼んでいますが)
先に大体の武器を書いておきましょう。
仕込み杖
ひょう(うしおととらの、ひょうが使っているようなもの)が服の中に多数
鉄扇(基本)
後は苦無x2 または 詠春刀x2か…。
荷物になら詠春刀が入っていてもいいが、持ち歩くとなると大変になるのが悩みどころ。
狼牙棒が使いたかったんだぜ。
ところでヒューバートは、56村オードリーでしょうか?
似ているんだぜ。
/*
んで、実は誘われなければ、入らなかった予定。
企画段階のwikiを見てて、古井戸に突き落とすって動機が沸き辛いと思ったからなんだが。えぐいのが一つ、またそれでPC/PLの幸せが出来るのだろうかと悩むのが一つ。
RPのやり方次第なんだが。
(枯井戸に落として生きていたらきっと悲惨……。絶対自キャラでは幸せになれない。死地を受け入れ悟りを開いたら幸せになれるとは思うけれども。)
戦闘狂なんて人達は、普通の恋愛や一般的な幸せがあったとしても満足を得られるか悩ましいのではないかと思う。恋愛が人生の第一幸せだとは思いきれない。
そんな捻くれ思考もあるからです。
物語の流れ上、闘いの果ての殺害が幸せにあたる事もあると思ったりするので、【キリングを行えるのは人狼のみ】に引っかかりを覚えたと。バランスイクナイのではないかというそれだけなのですが、どうなる事やら。
ナヤマシィ。
――回想 小屋の中 人の細波――
[すてらの好意に甘え身を休めるも、入れ替わり立ち代り訪れる人の細波に、私の心は共鳴するかのようにざわめく。
途中、老人の手によって怪我をして横たわる銀糸の君の、名が授けられる瞬間に立ち会うなど、決して悪い事ばかりではなかったが。]
――…私は…誰かに仮初でも名を捧げる程の身分でもありませんし、私が申してしまっては、彼のご老人の好意が無駄になりましょう?
[ただ黙って事の始終を見続けていた私に、やはり立ち代りで訪れた、黒髪の長身の男が尋ねる。
「怖がらずに名を差し出しては如何?」と。
しかし、私には現時点で其処まで係わる親密さでもなく、また名など有って無いような世界に生きる私にとって、その重要性たるや理解出来ず。断りを入れる。]
[そして手狭になったと零れる誰かの言葉に、成程確かに手狭だと思い、私は新鮮な空気を求める為に、静かに小屋を後にする。]
[辺りはやはり訪れた時と変わらず、霧と静けさに覆われて。風一つ動く気配すら――]
…いいえ、微かに感じるわ。風が震えている…。
――私を呼ぶその声は…誰?
私を追ってきたの?それとも…怯えて逃げているの?
どちらにしても…この場所に居る事が気付かれたのなら、長居は無用。
此処は――…私にとっては安住の地では無かったのね…。
[纏わり付く零れた笑みは、無念さを纏うけれど。
これが私に科せられた運命なら。逃げることは出来ない。]
さよなら…――せめて他の者にとっては…安住の地であることを…。
[名残惜しみに別れの言葉を。
そして私は風を追い、再び追い追われる世界へと*舞い戻っていく*]
監視者 碧雫がいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(監視者 碧雫は村を出ました)
[ウルズと仮に名づけられた青年の様子が落ち着いたらしいのを見て、なんとなしに外に出てみたくなる。
ヒューバートと名乗る男が、外に“遊びに”行ったのを見て、つられた事にでもなるのだろうか。]
……果物に魚。次は野菜かお肉がいるかもね?
[ふふっと自分の思いつきに吹き出した後、他の者達に行って来ますと声をかけ、だいぶ薄らいだ筋肉痛にそれでもよたよたしながら表に出た。]
[食べ物を調達する、という感じで外出はしたものの、歩きながら未踏の地の見なれぬ景色を見ているほうが面白そうである。]
あの樹はなんていうの?この花は?
あ、あの鳥の名前は?
[他人には見えない何者かと会話しているかのように、一人しゃべり続け、
なにやら答えのあったと思しき間合いで納得した顔をしたり、別のことを尋ねたりしている。]
迷子 ヘンリエッタ が参加しました。
迷子 ヘンリエッタは、守護者 を希望しました。
[黒地に数多の深紅の薔薇の刺繍が咲く日傘を差し]
[珍珠鱗を想わせるドレスを纏った深紅のお人形さん]
[くるり] [くるくる] [くるくるり] [ひらひら] [ひらり]
[日傘を回してドレスの裾を軽やかにはためかせ歩く]
[けれど長い睫は象牙色の頬に微か震える影を落とし]
―――…
[尖らせた薔薇色の唇は音も無く何事かを囁きかけ]
[日傘の向こうに広がる空を仰ぎ大きな瞳は揺れる]
[ゆらり] [ゆらり] [ゆらゆらり] [ふわふわ] [ふわり]
[纏め上げた柔に波打つ髪が一陣の風に攫われて]
[哀しげに揺れる瞳と共に紅く煌めいては頬を撫ぜる]
[白い白い霧の中に呆と浮かぶ紅い影は儚く揺れて]
[編み上げのブーツは確りと地面を踏みしめているか]
[ふわり] [ふわ] [ふわふわり] [ひらり] [ひらひら]
[ドレスの薄い生地の内にはか細く白い足が透けては]
[まるで雲の上を歩くが如き足取りで白い霧の奥へと]
[遠く人の気配を感じると歩調を緩めて]
[霧の先を透かし見る如く石榴石を細め]
[ぱちり] [ぱち] [こてり] [さらり] [ぱち]
[瞬く度に長い睫毛が震え小首を傾げて]
[揺れる髪の頬なぞる感触にまた瞬くか]
だぁれ?
[鈴の音を想わせる声と共に歩みを止め]
[じいっと白い霧の向こう側の気配を探る]
[さらり] [さらさら] [くる] [くるくる] [くるり]
[霧に湿った髪が重たげに肩を滑り落ち]
[手持ち無沙汰にさした日傘を回し弄ぶ]
[名乗り此の地を教えてお人形を促す声]
[霧の向こうに未だ人影は見えない侭に]
[ふわり] [ふわふわ] [ふわ] [ふわり]
[ドレスの裾を軽く持ち上げて礼に変え]
[気配の遠退くのに村へ向かう*心算か*]
殺戮者 影虎がいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(殺戮者 影虎は村を出ました)
**************************************
この度は落人の村にご参加有難うございます。
開始日時の件で皆さまにご相談です。
まだ交友の狭いキャラクターが多い状態で
今夜開始してしまうことを躊躇っています。
皆さまのご都合やご希望はいかがなものでしょうか。
改めてメモにてご回答下さると幸いです。
**************************************
[森の中、いつもの木の上。一陣の風が頬を撫で、通り過ぎて行く。微かな血の匂いを残して]
さよなら……
[誰に向かってともなくつぶやいたのは、幾度となく口にしてきた言葉]
[枝の上で踊る人形が問う]
霧の向こうに何が見える?
永遠に叶う事のない希望という名の幻想かしら、それとも……?
[真っ赤なルージュをひいた唇からくつくつと笑い声が漏れる]
――小さな小屋――
そうつれないことを言うでない、柳。
我々は出会ったばかり、辿り着いたばかりじゃ。
だからこそ、身を寄せ合うというのもよいではないか。
同じ場所に身を置く者、群れて何が悪いか。
触れ合わねば解りあえぬ、言葉を交わさねば得る事はできぬ。
此処がそのような場所になっても構わぬであろう?
しかし、空気が詰まりそうなのは同感じゃ。
ちと入れ替えをした方がいい…
[ヒューバートから告げられた幾つかの呼び名の中から一つを選んだようだ。桶を運んでくれたことには礼を言うが、彼の言葉を機に数人出て行く姿にぼやきを零し。立ち上がり、窓と入り戸を開けて空気を入れ替える]
[村はずれの廃屋]
ナントカと煙はとは良く言うが……。
[その、屋根の上。煙突の縁に腰をかけ]
[眼下に広がるは白い霧。陽の沈んだ紫の空をただ眺め]
[手は毀れた胡蝶刀を玩んでいる]
旅立った者も居るのか。……私もゆっくりはしていられない、が。
[ふと、先ほど交わした言葉を思い返す]
[男は「案内人」と名乗った。そして村を、「桃源郷」と]
誰にも脅かされず、誰も脅かすことなく……か。
……ここに居れば、もう逃げなくても?
[碧髪の女性に言った言葉]
[だが、それはあまりにも現実感が無くただ夢のように感じられる]
これ、直さないとな。
[胡蝶刀に視線を落とし呟くが、しばらくはそこに留まったまま]
うるずと名乗ることを決めたか、青年。
水を汲んできた…一度水浴されるとよい。
身体が動かぬようならば、あとで手助け致そう。
わしは暫し、外の空気を吸いながら飯じゃ。
[ウルズへと汲んできた桶の水を示し、モーガンの置いていった魚と、果実を一つずつ手に取ると小屋の外へ。大きく深呼吸をし身体の中の空気を入れ替えると周りの景観を眺めながら魚を一齧り]
美味い。
[満足気に微笑む]
〔長身の男は、森伝いに村の外周を辿るように歩いていた。
その歩みは緩慢だが、どうやら周りにある何もかもを観察して歩いているような…一種独特の雰囲気がある。〕
…矢張り飽きんね。ひとというのは。
〔クッ、と思い出し笑いが零れるのは…先頃小屋で交した幾つかの反応と表情へ。…やがてとある樹上へと視線を遣って…男は呟く。〕
――いるかい?
〔声が誰に届くかは知らず…望む者が受取ればそれでよかった。〕
[木の上、近づいて来る足音に身を竦ませる。だがすぐに逃げようとはせず、目を凝らしてその人物を確かめる]
あれは……魚屋?
[言葉の代わりにもいだ果実を投げつける。彼の者を試すかのように]
[小さな風の音と共に仲間が一人、旅立って行った事を知る]
碧雫は去ったか…。
なに、安住の地はここだけではあるまい。
去りし嘗ての仲間にも安息を…祈ることしかできぬが。
うるずの水浴が終われば柳の言っていた屋敷へと場を移すか。
まったく、出ていく者も行き先を言って欲しいものじゃ。
探し出すのにまた一苦労…そればかりに時間が掛かる。
[魚の頭を齧りながらぼやき]
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ランダムで入村したけれど、人狼になったら
ある意味負けなような気がする…。
入りなおすのもなー。
ランダム神に託すしか。
[聞こえてきた声に視線を巡らせば男の長身]
[少し離れた梢には別の気配]
夢屋と……、人形遣いか。
[唇の裏側で呟き、その様子を眺めている]
[す、と杖先を上げ、その遥か向こうに何者かを見る眼差しを送る]
……行った、か。
……輪廻の里に戻るのか、あるいは。
――般若波羅密多。
[つかの間誦した真言に、碧の雫を思い念じた]
…ああ、いたね。
〔感じ取るものをみつけて、細身の男は正確に視線を巡らせた。枝葉でその姿は見えないのかもしれないが…方向だけはぴたりと合っていた。〕
――……っ、
〔途端、飛来する何か。男の細い目が…僅かに見開かれる。
それが額にぶつかる瞬間、男の身体はゆらんと揺れて――〕
〔――ふわ〕
〔…柔らかい果実は、爆ぜることなく静かに留まった。
重力に従って落ちてくるそれを、男は片手で受取る。〕
…驚いたな。アハハ、…今度はキミが果物屋らしい。
〔未だ見極めてはいない人物へと、籠る笑み交じりの声を届けた。〕
もう、ひとつ、ふたつ――。
ふむ。
なるほど、ならば儂が離れられぬも道理か。
まこと因縁の糸とは断ち難きものよの。
[口の端に笑みを乗せ、一歩一歩と*歩き始めた*]
[魚屋が果実を受け取る様を見て、それでも何の害意も示さないのを不思議そうに眺めていたが]
ふうん……変な人。
[枝から跳ぶと、身体を回転させながら、軽やかに地上に降り立った]
〔手にした果実の香りに、いつも沈みがちな面持ちは幾分か和らぐ。果物屋の軽やかな身こなしに、唇の端を引いてその場で迎え〕
…やあ…果物屋。逢いたかったよ。
…「見極め」はできたろうかね?
〔瞳の奥に好奇心を揺らがせながら胸に手を当てる。
一度感覚を周囲へと巡らせて…ふっと笑う。
その言葉は、果物屋に届かせるように少し大きめ。〕
可哀想屋さんの話が聴きたいな…いっしょに遊ぼう?
[目の前の魚屋を睨みつけるような目で見つめている。その瞳に映るのは、警戒心以外にも多少の好奇が含まれていて。相手に届くか届かないかの大きさで、躊躇いながらも言葉を発する]
……村の入り口にあった文字も魚屋の仕業なのかな。
ぼくの話なんて面白いもんじゃないよ。
[多少声がうわずっていたのを隠すように、魚屋をじっと睨んだまま。それでも彼が村へと歩き始めれば、数歩後ろを*ついていくだろう*]
〔その視線は上からか下からか。ただ、"ぼく"のほうから視線を逸らすことはないのだ――おそらく。〕
…見てくれたのかい。…有難う?
〔勝手に返事を受取ったような態度で、くるりと背を向ける。些かおどけた態度は…初めて見せるものだった。〕
面白いか面白くないか決めるのは…ボクさ。
「観客」じゃつまらないから、そうだね…
茶々入れの「道化」ってことでどうだい?
聞かせておくれ、…キミの疵を。
〔そんなことをぶっきらぼうに言いながら、先立って村内へと歩いていく。連れ立つ者と共に…近くの空き小屋へと。〕
さて……どうしたものか。
[眼下の二人が動くのを見届け一思案]
[手元の胡蝶刀を見て]
道具だな。
どこかで見つかると良いが。
[滑るように屋根から降り、再び村内を歩く]
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