情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
…あぁぁぁぁぁっ!!
[唐突に叫び声を上げて飛び起きる。
片足を引きずったまま、怯えたように部屋の隅へと逃げる。
左手の甲から音も無く生えるのは、機械仕掛けの鋭い刃。
室内の人影へとそれを向け、荒い息。
乱れた銀糸の髪の隙間から、恐怖に見開かれた空色の瞳が垣間見える。]
――小屋の中――
よっこい、しょっ、と。
[上がりかまちに腰を下ろし、すてらを見遣った]
ふ。ややこしい話には立ち入らぬのも、また智慧の成す業よの。小屋なら何軒か空いておるな。儂の家もしばらく上っていった先にある。儂はそちらで休むよ。もうそろそろ日も暮れる頃じゃろうしの。
――む!?
[反射的に篭へ入れた左手が掴み取ったのは二本の串。まだその先に鮎が刺さっていた]
『……投げるか……否か……食わせるか?』
[突飛な場面の想像が脳裏に浮かび、慌てて打ち消した]
[左手はそのままにしつつも、身体からは緊張を解く。
じっと見詰めつつ、落ち着いた声を青年に掛けた]
……どうした。
……悪い夢でも見たのか?
……そうじゃろうな。
……幾千の世界を彷徨い、幾万の時を隔て、幾億の死を見て、お主もここに辿り着いたのじゃろう。
何も、気を張ることは無いよ。
ここにはそなたを害しようという者は、おらん。
ゆっくりと、休むが良いよ。
[立ち上がって、青年に背を向ける。静かな声音が後に続いた]
――『敗者(ウルズ)』の名を負った者よ。
……まだ休まれた方がよい。
そこの蒼い髪の娘が果実を、
爺が魚を持ってきてくれた。
落ち着かれたら、少し食うといい。
治すにはまず食うことじゃ。
[平静に努め、深呼吸をしてから幼子を諭すように目線を合わせて青年を見て静かに声を出し]
[老人の言葉にやはり首を傾げるが]
そういうことだ。
分かったならばその刃をしまえ。
こんな狭いところで暴れられでもしたら面倒だ。
──もっとも、そんな体力も無い様子だが。
………ぁ。
[幾度か瞬いて、室内を見回す。
聞こえた声色に敵意が感じられなかったせいか、緊張を解いてずるりと床へとへたり込む。
膝はまだ、震えたままだ。]
皆、また明日、の。
[屋内と外との境で立ち止まり、振り向かぬまま言葉を紡ぐ]
――ウルズよ。お主がその名を受け入れるか否か、それは主の本質を選び取ることにも繋がろう。
名は体を現す。与えられた名であろうと、それは否応なくおぬしを規定しよう。薔薇は「バラ」と発するからかぐわしいのじゃ。
「フィッシュアンドチップス」と名づければさぞかし魚臭くなるじゃろうな。ほっほっ。
立てるか?手を出せ。
ロクに動けないのなら無茶をするな。
[面倒くさそうな仕草で立ち上がると男へ手を差し伸べた]
[その背中に老人の声]
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新