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[水面が波打ち、浮かび上がった魚が流れてくる]
[視線を向けると、長身の男][陰鬱な声で]
魚?……これか?
[川下へ流れ去る一尾を指で追い尋ねた]
[そして辿り着いた場所は、一軒の家らしきもの。
漏れ聞こえるは話声。]
他に居るのね…、人。
[隙間から見える複数の影に人と重ね。私はそっと扉を開け、中の人に声を掛けてみた。]
こんにちは…。
お邪魔しても…宜しいでしょうか?
〔蒼髪の方が応える声に一瞬、男の糸目は軽く見開かれる。
その存在を見失ったかのような素振りを見せて頷く。〕
… …ああ、お嫌いでなければ。
きっと、魚は必要さ。肴になるからね。
〔魔法使いは反応の空白については言及せず、踝まで
浸かっていた浅瀬から岸へと引き返してくる。〕
おや――果物屋さんが現れた。アハハ。
ここはひとつ、交換をさせてくれると助かるな?
〔シャーロットの方へと、男は足を運ぶ。
近づきすぎる程に、如何にも無用心に。〕
[何気なく近づく男に、一歩二歩と後ずさり]
……いや。
知らない人から物を貰ってはいけないと、ママに教えられているのでな?
どんな手で魚を気絶させたものやら。
だが、そうだな。ほしいというのならばこの果物はくれてやろう。
まだ生っていたようだからな。
[言って、ひとつをひょいと男へと投げた]
−川辺−
[清んだ水を両の手ですくい、喉の渇きをいやす。無防備ゆえ、いきなり背後からかけられた声に反応できず、己の油断を呪っていた]
[魚屋の問いかけが終わると静寂が辺りを支配している。舞葉が指をくいと動かすと、懐から踊るように現れた十姫が舞葉の肩に乗り、幻術師に向かって口を開く]
この村にはお店がないの?そりゃ残念だわ。
ああ、この子に提供できるようなものがあったら、こんな所には来ないと思うけど、そうね、嘲笑、優越感、憐憫、偽善、虐待……そんなものなら提供できてたかしら。さしずめ可哀想屋さん、かしらね……。
[十姫がくつくつと笑い声を上げている]
ふむ…皆思いつく先は同じじゃのう。
わしも真っ先に浮かんだのは「しろがね」じゃ。
白に銀と書いてしろがね。
やはりその髪にまず目が行くからのぅ…
気に入るかどうか…なさにえるの…しるば、か?
それも含め、決めるのはお主じゃ。
[名も無き青年を見て大きく頷き、聞こえてきた声に振り返り碧雫へと手を招く]
此処で邪魔だと思う者はおるまい。
わしの家ではないが、構わぬ。
共に中で休ませてもらおうではないか。
…そうかい。残念だ。
〔やや猫背気味にシャーロットの端正な面差しを覗き込もうとするも――後ずさる様子に、男は闇に亀裂が広がるような笑みを浮かべる。〕
気絶…させたのではないよ。これはボクのもうひとつの商売。
…と、――有難う?
〔些か陰鬱な中にも驚いた表情を垣間見せ…放られた果物を受取る。軽く掲げて、会釈らしき微細な身動ぎを見せ〕
ただで戴くのは、心苦しいものだね。
何か望みでもあるときは…承るから
憶えておいてくれるといいよ…果物屋。
考えておこう、「魚屋」。
お前は──、要るか?
[くつくつ笑う人形を肩に乗せた少年へ声をかけ]
残念ながら私はお前の言う嘲笑も優越感も憐憫もその他諸々、事足りているがな。
[またひとつ、果実を少年に差し出した]
ああ、もう一つ提供できるかもしれないものがあっ
[その言葉を遮るように、十姫の頭を鷲掴みにすると]
あ、痛いったら。何す……わわわっ
[そのまま十姫を川へと放り投げる。とぷん、という音を立てた後、十姫は川の底へと沈みゆく]
[背後の幻術師と蒼髪の娘を無表情で見つめると、また川へと視線を戻す]
そろそろかな。おいで。
[やがて十姫が両腕で身体ほどの魚を抱えて水面に頭を出した]
ごくろうさん。
[指を動かし、魚を抱えたままの十姫を手元へと引き寄せる]
せっかくだけど遠慮しとくよ、魚屋さんに、果物屋さん。
[手にした魚を上に掲げて二人に誇示すると、そのまま霧の中へと消えて行った]
そうか。
[差し出した果実を引っ込め、霧へ消える後姿を見送る]
私もそろそろ行くとしよう。これを届けねばならないのでな。
少々寄り道が過ぎたようだ。
また会おう、魚屋。
[言葉と共にわずかに微笑み]
[霧の中、二人の姿が見えなくなると、とたんに足を早め、急いでその場から走って離れた。やがてお気に入りの木の下に辿りつくと、慣れた手つきで木に登って行く。太い枝に腰掛け、川から汲み上げた水を飲み、少し気持ちを落ちつかせ]
人と……話しちゃった……
[舞葉の姿を見た人は、乱れたフードに隠れた顔からはその表情を伺い知れないが、心音が早鐘のように鳴っているのがわかるであろうか。両手で自分の肩を抱くようにし、懸命に身体の震えを抑えている。やがて心音は平常に、規則的になっていった]
あるにはあるが、放ったらかしさ。
〔突如舞台へ躍り出る傀儡の業に、細身の男は糸目を更に細めて其方へと注意を向ける。岸辺に置いていた長い杖を、緩慢な動作で拾い上げ――〕
――…!
…ふうん…可哀想屋さん…かね?
〔興味深さを示して、声音には抑揚が表われる。それも劇的に。〕
…それは、君が演じてくれる?
…ボクは…それが欲しいかもしれない。
よければ此方へ来て話を訊かせ――、…
〔ばしゃん。〕
〔遮って為される傀儡使の行動に、思わず人形が投げられた先の水飛沫を見遣る。やがて漁獲あるらしきを見て取ると、魔法使いは可笑しそうに肩を揺らして頷いた。〕
…残念でならんが…アハハ。ならば機会を待つとするよ。
またね…
[目を閉じて、長い眠りの中に居る。
悪い夢でも見ているのか、うなされているように息が乱れる。]
…センサー…が……
[時折、微かなうわ言。]
〔蒼髪の方と共に人形遣いが去り行くのを見送ると…またゆると視線を巡らせて戻す。いま刺激されたばかりの興味はまだ収まらず…幾分か機嫌よさげにシャーロットへも応じる〕
…引き止めて済まんね、アハハ。
果たすべきことを果たしておいで…果物屋。
〔垣間見える笑みには、やはり重苦しい雰囲気の笑みで応じる〕
――…「夢屋」だ。…ご依頼を待っているよ。
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