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〔喧騒の中へ探す姿は、まだ見つからない。女は人込みの中へ緩く這わせる視線を、手元のグラスへと戻す。…黒衣の彼女を思う。〕
……。本当に、素直なコなのだな。…
〔彼女の真意に気づいている今、男装の女はふくりと笑みを燻らせる。カウンター裡へ背を向けるような姿勢で飲むカクテルは此方には甘いのだが…仲間の好む其れと思うといとしい味で〕
…私とは逆だな。
良くも悪くもなのだろうけれど…
〔任務に支障をきたすほどに。この点では一致していて、女はやや困惑げな笑みを浮かべる。いつしか空になったグラスを置いて、もう一度辺りを見回し…僅かに眉を震わせ〕
…キャロル。…もう一度逢いたいよ…一途な君に。
〔独り言を終いにすると、女はバーテンに目配せで合図を送る。今度こそ自らの"いつもの"アブサンが用意される筈で。その一杯を一息に飲み乾そうかどうしようかと迷っている*様子でもあり*〕
[自分は何故オードリーに会いたいと思うのだろうか。
任務の一環として会話していた筈だ。それに偽りはない。]
[だが。]
[苛立ちを感じるのは何故か。
にも拘らず、彼女と関わろうとするのは何故か。]
[その理由は彼には分からなかったが、今は何故か知りたいと感じていた。]
─B1F "Black"floor─
[片膝を抱いた腕に顔を伏せ、物思いに耽る。
思考の深海には底は見えず、道標とて無く。]
[その理由は彼女ならば分かるのだろうか。]
[だが、会いたくないのだ。
彼女と話すと、自分は平静な思考を失う。
「ただひたすらに死」でなければならない筈の自分が。]
何故……彼女は……
[薄い唇から、吐息のような小さな呟きが洩れる。
彼は自分が独り言を洩らしてしまっていることにも気付かず、己の中に深く沈んでいた。]
[彼女の言葉が何を伝えたいのか、彼には分からない。]
[それは、ローズへの言葉、]
[ラッセルへの言葉、]
[キャロルへの言葉、]
[ダニエルへの言葉、」
[ニーナへの言葉、]
[と同じなのだろうか。]
[と何が違うのだろうか。]
……
自分は。
もうあなた仕えるに相応しい息子ではないのかも知れない。
[彼を造り育てた母にして、絶対の忠誠と愛慕を捧げる主を想い、そっと目蓋を閉じた。]
――4F・"Vermillion-Jack"専用ルーム――
〔――部屋は血の海だった。〕
〔ズタズタに切り裂かれた顔面を押えて、床をのた打ち回る男。痛覚がはっきりしてくるに従って、その動きも大きくなり…無機質な室内の無機質な照明に血飛沫が煌く。
その悲鳴は、同室の者たちの心臓を冷たい手で鷲掴みにする。
冷ややかに見下ろす男装の女は、怒りと嫌悪を胡桃色の瞳に湛えて"大きすぎる剃刀"を一振りし…切っ先を漸く下ろした。〕
……。貴様等。
私の愛する仲間を…殺させようとしたな?
〔常は触れ合うひとを慈しみ、甘やかに這わせる声音が
いまは地を這う如く低い呪いの響きを醸す。〕
それも、よりによって――
よりによって、抗いかたを知らないあのオトコに。
〔ギリ、と歯噛みの音。蒼褪める幹部連を、女はその内なる殺気と存在感とで圧倒していた。キャロルは何処だ、と押し殺した声音で問い詰めると、一旦任務預かりにするか検討中との応えがある。〕
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