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〔突きつけられる問いは…数多の人格と接し続けてきた女にとって、初めてのものではない。…此れは彼に対しての答。〕
…好きに過ごしててほしい。
私もそうする。
重なるときがあれば…愉しい時間さ。
――、…
〔女は、影の様子に一度きょとんと胡桃色の瞳を瞬かせる。
…次いで、常の如何にも性質のよくない面白がりの本質を垣間見せ…併し身も顔を寄せる事無く問い掛ける。〕
君はどうしたい? …
"WidowedGentleman" オードリーは、"ShadowWalker" ジーンへと上がらぬ左手を差し出した。…「私に何をさせたいんだろ…君は。」
[無の沈黙ではなく、重い沈黙が影の男から滲み出る。]
[オードリーに問いに答えることなく、彼は身動ぎもせずに立ち尽くしていた。]
〔彼の問いは、そのまま応え。女の胸には、幾つかの感慨が過る。悪戯な問いを投げかけたばかりだというのに、
緩く被りを振って…無理に応えなくていいからと促す。〕
〔今まさに"blue"に沈黙を奏でる――彼がいとしい。〕
…アッハ、… な、ジーン…
…君と私は、ほんとうに時間がかかるから。
だけど愉しいよ…本当だ。大丈夫…
きらいになったりしないよ。
〔女は背中合わせの姿勢を解いて、身を捩るようにして見ていた闇の瞳を正面から覗きこむ。上がらぬ左手を、そっと彼の腰へと絡ませ――〕
……
〔右は血染めの剃刀を手にしたままで、注意深く痩せた背へ回す。…詰らぬ気遣いはしない…それは向き合っていても彼の背を誰にも取らせない為。強く伸びやかな鼓動を影へと移すように…ぎゅう…と両腕で抱き締めた。〕
[──……
それなりに長い時間そのまま立ち尽くしていたが、やがて重い沈黙をこじ開けるように、低く抑揚の無い声でそれに答える。]
──何も。
君には何も望んではいない。
同様に、君に何と思われようとも気にはならない。
[気にならない筈なのだ。]
[だが、何故か彼女の言葉は苛立つのだ。]
[その理由は分からないし、知りたいとも思わなかった。]
…ン。…
拒まないでくれたら…それでいい。
〔相手の声音は…多分いつもと変わらない。
それはいつものように応えの過程、*続きのあること*。〕
[抱き締められた、その一瞬、スーツの下の筋肉が強張り激しい緊張を伝える。
が、それは瞬時に解け、優しくオードリーの腕を掴み、身体から引き離す。
あくまで穏やかに……だがしっかりと。]
[ローズとの淫らな遊戯を、ラッセルへの戯れの会話を何故か思い出す。]
[その理由は彼には分からず、知りたいと思うことも無い。]
[未だ片手に持っていたフォアローゼズのボトルをオードリーに押しやると、ほんの僅かの間、強い光を帯びた眼差しを注ぐ。
微かに顰められた眉は、単なる不快感であるのか……それとも全く違うものを表しているのか。
強く引き結ばれた唇、蒼白い顔は何も伝えはしない。]
[不意に一歩下がり、くるりと踵を返す。]
[以前赤いフロアで彼女を置いて去ったように、またこの青いフロアでも、彼女に背を向けて去っていく。
だが、今度はその姿は、拒絶を湛えて途中で消え去ることは無く、ゆっくりと扉へと向かう。]
[フロアの扉が開き、何も知らない一般客が*入ってきた。*]
――B2F "red"floor付近――
[血塗られた部屋を出た女は、ふいに近くに居たスタッフに呼び止められ、耳許に軽い囁きの洗礼を受ける。]
――…そう、結局女神はWidowedGentlemanに微笑んだのね…。あの人もどれだけ皆を誑かせたら気が済むのかしら…。
でも、仕方が無いわよね。あんな美しい人に魅入られたら。全てを投げ出したくなっちゃう…。
[白に画かれた一筋の赤を指で掬い、舌で舐め取る。口内に広がる鉄の味に少しだけ顔を顰めて]
それで?次なるパートナーの申し出も来ていると言うの?わたしに…。
ふ〜ん、いつの間にわたしも売れっ子になったのかしら?こうも立て続けにお相手を申し込まれるとっ…て、LatestOpeはわたしから誘ったんだったわねぇ。
[自らの性癖の淫らさに自嘲を漏らし。
StiweardShipの話を耳にしては、さも嬉しそうに目を細める]
本当は今直ぐにでもオードリーの許へ駆けつけたいけれど…。でも美少年の誘惑も捨てきれないのよね…。
あ〜ん困ったわぁ…。こういう時って優柔不断な性格って困るわよねぇ。ねぇ、そう思わなぁい?
[言葉とはうらはら、どちらの手を取るかは女の中で決まっているにも拘らず、目の前の若いスタッフにとろりと流し目を送り品をつくる。
そして気が緩んだスタッフの耳に、熱い吐息を吹きかけ]
もしStiweardShipに遭ったら伝えて?
――お色直しの時間を頂戴?ってね…。
[素早く身を離してエレベーターへと乗り込む。
女が立ち去った後には、のぼせ上がった輩と血と香水の残り香が、天使が存在していた証を仄めかしていた。]
――4F "Vermillion-Jack"専用ルーム――
忘れ物を取りにきたの。それと、約束の破棄を求めに――
[幾重にも張られた認証システムを潜り抜け、血塗られた天使は部屋に足を踏み入れるなり迷う事無く第一声を上げる。]
「――忘れ物とは…これの事か?」
[一拍遅れて現れた件の男は、一瞬考え込むような素振りを見せたが、すぐに女が所望する品を掌に乗せて差し出す。
それは指令が下された日に、彼女自身が彼に預けた指輪。照明を反射して鋭く光る。]
えぇ、指輪を、わたしの部下の欠片を、そしてわたしの心全てを…。
引き取りにきたの。
[皮革の上に乗せられたものを、女の指は躊躇わずにつまみ、自らの掌に納める。男はその仕草をただ無言で見つめている。]
「――本気を…出すつもりか?心奪われた者に」
[しばし訪れた沈黙。破ったのは男の声。酷く冷静な、高揚も何も感じないその音。]
…さぁ?どうなるのかわたしにも解らないわね。
絳花はわたしの事を嫌ってか、なかなか手出ししてくれないし、他の魅力的な少年には誘いを受けるし…。
[慣れた手つきで指輪を外しながら、女は拗ねた口調で相槌を打つ。]
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