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[ラッセルからオードリーの顔へと闇黒の瞳が移動する。
それは、麗人の告白に、ゆっくりと一度だけ瞬きをした。]
[が、己に向かって差し出されたボトルには、一瞥を落としたのみ。
オードリーを見詰める瞳は、何のことか分からない、というように、何のいろも浮かべず*沈黙している。*]
…ああ。結局私は君を退屈させずにはいられない。
互いに望むものを知っていて、与えられはしない天邪鬼なのだもの。
ローズとニーナが…まさにそうだった…ろう。
〔口数少なに応えて、青年の感情の動きを受け入れる。併し、〕
……
…ラッセル。教えた筈だ…
御託を並べている暇があったら、
望んだ時に"御前"はかかってくるべきなんだ。
〔ぴしゃりと言って、続くラッセルの言葉には応えない。
若干癪を通り越した、女にしては稀なことに憮然とした面持ち。〕
…そうでもないな。
今の貴方の表情は僕には少し楽しい。
普段見れるものではないからね。
[憮然とした面持ちにさも楽しそうに笑い声を零し、しかし伝えられる言葉には瞳の寒色を際立たせてオードリーを冷えた目で見遣り]
…それにしても貴方も本当に僕のことを解ってくれないな…
そういう意味ではやはり僕と貴方はとても似ている。
決して互いに容れることはないけれどね…。
…思い上がるな、WidowedGentleman?
先程もだが貴方に指図される謂れはどこにもない。
僕にそれが出来るのは…彼の方だけだよ。
[目元を崩すと甘える所作で首を傾けてみせ]
僕は、僕が楽しめればそれでいい…何度も言っているだろう?
そのタイミングは僕が決める。今、この時もね?
それに…乗らぬ相手を無理矢理奮い立たせるのは嫌いなんだ。
こっちの興が醒める…貴方は相手を選びそうだしその確認だよ。
左肩のハンデも加えてね…貴方の獲物はとても好みだから残念だ。
…彼女は約束を覚えていてくれているかな…天使と遊んでくるよ。
次に貴方の元へ帰ってくるのは僕か、それとも彼女か…
多分、そのどちらもが貴方の快気を願っているよ…。
…それまでは、無事でいてね?
[くすくすと、零れる声は子供が嬉しさを隠しきれない時のものと同じで。足取り軽く席を立つと指先を躍らせて手を振り、血溜りを避けながらフロアを出て行く。きっと色濃く漂う鉄の匂いを辿れば*彼女の元へと辿りつくことができるだろうか*]
〔ひととき交す眼差しのうちに、胡桃色の瞳へは多くの感情が混ざって過る。…それでも…影の試み、その意図に変わりはないのを女はよく理解している。僅かだったが、唇の動きだけで…嬉しかったよと告げた。〕
…開けよう。…
ダニエル兄と、…ニーナの痛みを忘れないために。
…全てが終わったら、…感傷に浸る私を見て
その意味が君にはわかると思う…
〔…そう。自分と同じで…彼には時間がかかるのだ。
他者と判りあうために。…女はその時間を愉しめる。〕
…アッハ、…それは良かった。
愉しませると約束したのだものね。
〔続く更なる此方の天邪鬼への反応には、全く手を焼かせて
くれると言った態で、ルージュを引いた口を引き結ぶ。〕
…笑って済ませてくれるといいのに、
本当に容赦のないやつだね…君は。
…ン。… 傍には…行くつもりだ。
出来れば手負いであろうと私がローズを迎えに行きたい。
だが君には大きすぎる借りがあるから…こればかりはね。
上手に生きていておくれよ、"StiweardShip"…
私が君を大好きなことには変わりはない。
ああ、ふむん…そういう意味でなら…
――嫌々でなく囁くこともできるのかもしれないな。
〔影に唇で伝えたのとは、また別の言葉を青年へ向ける。
声はまだお預けというかあまりにも慣れないので
声にはならないというかで躊躇いがちに唇へ乗せる。〕
〔*「…、…、…、…。」*〕
――おねがい。
お願いだからラッセル…どうか死なないで。
私が導き出す結果についての、最大の理解者。
その手段が君には気に入らないのだろうけれど、
――否、…渋々ながら認めてくれているのだよね?
私は、君から敬意を払われていることを知っている。
私たちが求めるものは対極であって同じもの。
私もいつか――君と刃を交えたい。
その時は、おそらく…先に仕掛けたほうが
間違いなく苦杯を舐めさせられるのだよ?
愉しい駆け引きを、今はまだ
想像の裡に遊んでいようじゃないかね。
大好きさ、ラッセル…私の、知的好奇心を映し出す鏡。
[オードリーとラッセルの会話には口を挟まず、黙ってその場に立っている。
そのうちに、ラッセルがローズを求めてフロアを出て行くのを見送ってから、改めてオードリーに向き直り、語り掛ける。]
痛み、か。
レディ、死人は何も感じはしない。
君はダニエルの死に苦痛を感じているのか。
それから。
ニーナが死んだと何故思う。ローズが破壊者だからか。
[瞬かぬ虚無の瞳がじっと麗人を見据えた。]
─回想 B2F・"Black"floor─
[ヒールが床を打つ硬質の音が響き渡る。
鮮赤の室内に咲いた白い妖花が近付いてくる──それにニーナの注意が向けられ集中したその瞬間。
ぼんのくぼに突き立った鋭く細い刃が、頚椎のほんの僅かな隙間を抜けて、彼女の延髄を正確に破壊する。
生命維持にかかわる脳神経を切断され、程なく彼女は絶命した。]
[滑らかな膚に、血のひとしずくもこぼさずに刃は抜き取られ……虚空へと消える。]
─回想 B2F・"Red"floor─
[生命を喪った"LatestOpe" の身体が床に崩れ落ちる。
小柄な肢体と愛らしい童顔と相まって、その姿はまるで遊戯の途中で投げ出された人形のよう。]
殺戮の円舞のパートナーを喪った"ExaltedAngel"がニーナの亡骸に歩み寄るのを後にして、姿無き影の男は立ち去る。]
『ターゲット:"LatestOpe" ニーナの死亡を確認』
[死に至るまでの数日間に渡り記録されたニーナの情報から、やがて「影の領域」にニーナの仮想人格が構築され、電子的な幽霊…ゴーストとして再生されるだろう。
影の男は、それによって彼の仕える主にどのような利益が生じるのかを知らなかったし、また知る必要も感じていなかった。
ただ彼は、忠節を捧げる主からの命に従うだけであり、たとえ任務の道程で彼自身が命を落とそうと一向に構いはしなかった。]
[何となれば、彼はそのように生きるべく作られたのだから。]
『Umbreを使用し、リストに載った"Vermillion-Jack"メンバーの戦闘経験を含む全ての情報を収集せよ』
『彼らを破壊せよ』
[オードリーを見詰め影の男は考える。]
そう、死者は何も考えない、感じない。
「影の領域」に在るのは、かつて生きていた者の残滓、単なるデータの塊に過ぎない。
君達は、死ねばその心も記憶も消える。……自由になれる。
だが自分は、死した後も開放されることは無い。
自分の記憶は次のSoul Takerへと引き継がれ、母の望む限り再生し続けるだろう。
……永遠に。
「影の領域」に存在する亡霊達と同じく。
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