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[響く爆音は耳に痛く、そして遠い…気圧変化の時に感じる違和感と同じように。時折耳に指先を宛てて首を傾けながらグラスの水を舐めてやり過ごし。ダニエルの姿には軽く揶揄るように薄らと微笑を浮かべて見遣るも挨拶をすることはやはりない。]
そこのは、ラッセルか。
……お前さんもボーイかと思ったがな、制服と違うのに気付くのが多少遅れたわ。
[髭面の奥で、冗談めかした笑みを浮かべた。]
お主もそこの若者ら同様、喧騒は好きか?
いや。嫌いだと言わんばかりの顔に見えるが。
…あんな安物の服の奴らと同等扱いとは心外だね…
[鬱屈の吐息を零して前髪を指先で弄り不服そうにダニエルを視界に捉え]
冗談…気が狂ってもここの連中と同じにはされたくないよ。
Sledge-Hammerも喜んで受け入れているようには見ないけれど?
でも有り余る体力はここにいる連中と同等なのかな?
…LatestOpeは美味しかった?
[口角を上げてグラスを揺らし…問うのは昨夜の少女からの誘いの続きの話のようで]
[注文を受けると、すぐさまシェイカーを振るうバーテンダーの姿に目を細め。やがて差し出されるグラスに淡い笑みを一つ落として、女はジーンへと向き合い]
そういえば…貴方はアルコールが苦手なの?
昨晩のカウンター、口にして居たのはミネラルウォーターに見えたのだけれども…。
[もっと別な場所を差し出せばよかったかしら…?
冗談めかして呟く言葉は、相手を陥れるものではなく。
払うように手を振れば、風に乗って何処かへと消え去る。]
/*
なんていうか今回はカミカミ王子ですか。
いつも以上に誤字が多い気が!
個人的にはロズさんとニナちゃんが
何人攻略していくつもりなのか、それが楽しみです。
はっはっはっは!
……若い娘を食らえる程の「勢い」とやらは、もう残っておらぬわ。儂は所詮"Gran'pa"に過ぎん。そういう「役割」は、お主のような若者の特権だ。
[グイ、とひとつ水を飲む。]
儂には、儂に似合いの、求めるべき「極み」がある。人肌の温もりなぞ、所詮「極み」のひとつに過ぎんだろうて。
それにニーナにとっても、誰彼とも無く寝ることは、あれの人生によろしくなかろうが。
あら、何方が同席したのかと思ったら…。ダニファー爺じゃないの。
珍しい事もあるのねぇ。貴方にとってこの場所は心地良い所であって?
[軋むスツールの音を漂わせて。体勢を逸らして収まる視界の先、映る姿に女は子供のような笑みを浮かべて挨拶。
瞳は、彼と居心地の悪さを共有しようと、嫩緑のように透き通った視線を投げかける。]
[軽く指を組み、手をテーブルに乗せる。
女の問いに、]
別に飲めない訳ではない。飲んでも仕方が無いからだ。
[とのみ答える。
シェイカーを振りつつ、注文を待っているらしいバーテンに、少し考え込んだ後で、]
では、彼女と同じものを。
[己の名にリボンとレース付けて呼ぶ声。
男はそちらの方に顔を向けた。]
おお。ローズも居ったのか。
あまり心地の良いものではないが、致し方あるまいて。
「呼ばれた」以上、きちんとそのミッションに応えるのが儂らの常。文句なぞ誰が言えよう?
[視界の端にジーンを捉えながら、口許をグイと上げた。]
儂は酒を好まんし、煙草も飲まん。
その楽しみは、お主らなら得られるのだろうよ。
なんだ、つまらない。
質の悪い添え物のチェリーよりかは楽しめると思ったのに。
[そっけなく言い放ってコクリと水を口に含み]
LatestOpeが僕の好む形であるのならその可能性もあるのかもね。
でもどちらかというとLatestOpeは…
…苦いのは好きじゃないからな…。
彼女のくれるチョコレートは好きだけれど。
「極み」…昨日も似たような話をしていたね…?
求めるべきは何?昔語りはしてくれないの?
[あれの人生によろしくない、という言葉には肩を震わせて笑ってみせた。]
[ローズが、ダニエルに向かって微笑みかけるのにあわせて、軽く視線を送る。
会釈とも呼べないそれが、影の男にとっての挨拶らしい。]
飲んでも仕方が無い…か。
聞けば聞くほど…面白味が増す人ね、貴方って…。
[自らと同じものを頼むジーンの横顔に、落とす笑みは少女のものか娼婦のそれか。
声は落ちずに空気だけ震わせ]
では、乾杯――
[時を置いて差し出されるグラスに瞳を細めて。軽く掲げては、其の先に辿り着くは濡れた口許。
乾く口内を潤すように、赤い液体は滑り落ちていく。]
[アルコールで潤んだ舌先は、レースにリボン、果てはコサージュまで飾りつけて壮年を過ぎたりし男の名を呼ぶ。鈴のような声色で。]
確かにそうよね。
わたし達は「呼ばれた」以上、与えられた指令は突き通さなくてはならないんですものねぇ。
それがどんなに非情なものでも…ねぇ?
でも場所だけはちょっと考えて欲しかったかも…。
さすがにこの煩さには耐えかねるわ…。
[困ったように肩を竦めて。落とすはわずかばかりの愚痴かそれとも嘆きか――
しかしどちらにせよ、その感情は共有できない物と女は理解しており。同意は求めない。]
ラッセルよ。
「添え物のチェリー」とは、こはいかに。
それを楽しむのは儂か?
それとも、それを聞いて楽しむお主か?
[空気を震わせるように、大きく笑う。]
……いやはや、お主にはかなわんよ、ラッセル。
そうだなぁ……昔語りをするには、まだ時が満ちておらぬわ。もっと高まったなら、気が向いたら話そうか。
[ジーンの視線に気付き、軽く手を上げる。派手な挨拶を好まぬ男への返礼を。]
[やがて置かれたグラスを、同じように掲げて見せて。]
Prosit!
再会と新たな出会いを祝して。
[赤く彩られた液体を一息に飲み干す。
その間も漆黒の瞳は傍らの白い美女に注がれ、揺らぐことは無い。]
〔何時しか集まる面々とは、杯を重ねる合間に常の如き挨拶も交わしていたか。時間に余り関係なく呑み上げるのが日常たる男装の女は、宵の口にあって既に目の際を薄紅く染めて居り。皆の会話を其々に面白がって寛いでいる様子…。〕
〔隣席にて懐き来る気配のラッセルへはまだ視線を投げず――拒まれなければ、時折彼の顎を取ってその頬を愛いがるような仕草も見せているかもしれない。〕
…はふん。 ……嗚呼…
何の誰が如何だろうと…生き残る勝者が最大に多ければ、
…私はうれしいのだけれどね……
〔それは並び立つ存在である彼等への、切なるいとしさを篭めて。
――誰一人、憎むことはしたくない。眼差しはそう語っていた。〕
〔何時しか集まる面々とは、杯を重ねる合間に常の如き挨拶も交わしていたか。時間に余り関係なく呑み上げるのが日常たる男装の女は、宵の口にあって既に目の際を薄紅く染めて居り。皆の会話を其々に面白がって寛いでいる様子…。〕
〔隣席にて懐き来る気配のラッセルへはまだ視線を投げず――拒まれなければ、時折彼の顎を取ってその頬を愛いがるような仕草も見せているかもしれない。〕
――1F・"Platform"――
[彼女は闇から現れる
黒衣に身を包み音もなく人々の間をすり抜ける
そして迷う事なく椅子へ座りシェイカーを振る男に何時ものカクテルを頼んだ]
・・・
[彼女は差し出されたカクテルを飲みながら胸元からペンダントを取り出し見つめる]
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