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―1F Platform―
[喧騒。赤、青、黒から流れ出る不協和音。
呻き、叫び、喘ぎ、歌い、吐き、踊り、狂い]
はいはい…
でも、あたし、そんな純度の低いヤツいらなーい。
ばいばーい。
[中に入るなり、見た目の問題か。
知らぬ者は搾取出来るモノだとばかりに少女へと近づいていく。
しかし、一目見るなり少女は微笑んで手を振って…奥のカウンターへと進んでいく。
引き留めようと細い腕を掴もうとするも、その手は空を切り。
先行く後ろ姿を自然と人混みが遠ざけた]
[カウンターに着くと、スツールに飛び乗り]
はぁい、アーヴァイン。
…どしたの?元気ないよー?
[バーテンに微笑むが、そのバーテンの表情はどこか暗い]
折角、誕生日来たんだからさー。
いきなりそんなんじゃ大変だよー?
[黒尽くめの男が彼を試していた事は知らなかったが…
何かと予想できるのか、軽く首を傾げながら]
多分、誰かにからかわれたんだろうけど…
頑張れば大丈夫だってー、ね?
お姉さんが言うから間違いないんだからっ。
[ふんぞり返る。
無い胸を突き出すも、その姿からでは威厳など感じられなかった]
――4F V.I.P. Room――
――ねぇ…裏切り者って、貴方達幹部の者でも目星はついていないの?
[1Fのバーカウンターを離れて僅か。階上と階下を繋ぐバイパスで一人立ち尽くして居た女は、Vermillion-Jackの幹部の一人の手によって、4Fの一角へと閉じ込められていた。]
[部屋に通されるなり剥がされた服は床に散乱し、吸音の床は、白い肢体を露にしながら一心に男の屹立した先端を唾液で濡らしながら啜り取る、女の淫らな身体をさわさわと包み込む。
部屋に響くは淫靡な水音。だらしなく周囲を染めていく。]
「判らないから、お前達に指令を出されたんだろう?あの人も――」
[この部屋へ来てから早数十分。投げ交わされる会話の間をすり抜けて行っているとはいえ、スタッフルームの彼も、アーヴァインですらこの数倍手抜きのフェラチオで何度も女の口腔内で果てたというのに。目の前の男は顔色一つ変えずに、女の長い髪を弄り、そして興味無さ気に投げ捨てる。
その仕草に心地良さそうに目を細めるも、内心女は気に入らなさそうに溜息を噛み潰す。]
気に入らないわ…。自分達の手は極力煩わせたくないようなそのやり方…。わたし達はあの人を愉しませる為に雇われたpoupéeでもguignolを演ずるものでも無いし。まして貴方を吸い尽くすだけのjoujouじゃないのに。
少し扱いが酷すぎではなぁい?
[舌を這わすだけですっかり床へ水面を作ってしまうほどに蕩けてしまった女は、コントロール出来ない感情を持て余すかのように、目の前の男を潤んだ目で睨みつける。]
「ほう、そう言うか?では試しに聞こう。人形でもなかったら、さてお前は我に何を施す?」
[女の反応を純粋に愉しむ男は、ケラケラと押し殺した笑いを辺りに響かせ、下着を纏う女の内腿に指を這わす。
と、同時に男の手を伝うは絡まる粘度の高い透明の糸。まるで蜘蛛の巣のように絡まり――]
いじわる…。本当はどうして欲しいか位、判っているでしょう?
浄化して欲しいの。あなたのその熱で。
飢えに感けて詰まらない男を二人も食しちゃったの。だからあなたの手で…綺麗にして…?そうしたらわたし、今回のミッション、喜んでお受けするわ?勿論全力で探し出してあげる。裏切り者の破壊者を――
だからお願い…。わたしの中に入って…?
[男を包み込む。逃さないように。そして逃れられないように。
持てる最大の誘惑を、泥のように塗布して捕まえた男は、その様子に少々飽きれ気味に息を吐き]
「――良いだろう。だがいつものように命の保証はしない。手柄が欲しくば、生きて帰ってくるんだな。我が愛しの――Mindslaver…」
[その言葉を合図に、二人の身体は一つに溶け合う。求めあう欲望。罠に落ちたのはどちらか――]
travaviller du chapeau……
[女から漏れたその言葉こそが。まるでこれから起きる物全てを把握するかのように、宙を漂い。そして静かに消え失せていった。]
――1F Platform――
[途切れることの無い喧騒と怒声、耳を裂くBGM。扉を開きそれらが一斉に耳に突き刺さるその一瞬だけまだ慣れぬ様に目を眇めるが昨夜までの嫌悪感は表情には表れることはなく。影とアーヴァインの遣り取りが目に入ると目元を和らげて靴音を鳴らしながらカウンターへと向かう]
…随分と皆から可愛がられているようだね、アーヴァイン。
でも、そちらの方がいい顔つきだ。
昨日の腑抜けた姿よりかは好きだよ…。
[端の席へと座り、ニーナに慰められるバーテンの落ちきった顔色へ口調を崩したまま揶揄するように吐息を零して笑い。相手の反応は見ずに棚に並べられたボトルの銘柄を見つめる]
…どれが美味しい?
[問いかけはバーテンにではなく傍らの少女へ宛てて]
/*
スミマセン、すっかり頭が回りません。
推敲、('A`)メンドクセ(マテ)
いやしかし、皆さん語彙の幅が広くて、おばちゃん頭がついていきません…orz
いい、もうローズはアホナ子で良いや!(テヘ)
――B2F "Red"floor バーカウンター――
〔掴まれた手は、指の形にくっきりと痣が浮き出した。
其れは矢張り影たる者が此方に残した烙印であるのかもしれない。…別段忘れようとはしていないが、グラスを傾ける度に視界に入るので、退屈を紛らせるひとときにも夕刻の件を思い出している。〕
――…
嗚呼。なんて潔癖で純真なやつなんだろう。…
如何やら君は、…私の身体と心の本質を知らずにいる…?
〔暗緑色の小さな水面に映し、男装の女はあの眼差しを思い出す。
ふくりと笑みを燻らせるも、それは何処か親愛を孕んだ其れ〕
その上で、…あんな瞳で私を見たんだね?
…アッハ、…参った。
とっくに触れて、知っているものと思っていたよ。…
知らぬ間に此方へ触れる事を…君に禁じてはいなかったのだもの。
〔困らせられることが愉しいといった忍び笑いは、
カウンター端へと落とされる呟きに混じって溶ける。〕
……。いけないね、…益々――
残酷なまでに甘やかされるその苦痛を…
君に教えて差し上げたくなってしまうじゃないか......
〔痩せぎすの影でさえ、此方の肌へ容易く痣を残す。併しこの欲求は容易く止められはしないだろう…と男装の女…として通っている…此方は思う。両性の本能から来る其れは、*偽らざる情で*〕
[姿勢を戻すと、少女の予想では元気になっているはずが、あまり元気になっている様には見えないバーテンの姿に目を瞬かせるも]
まーいいや。
甘いの…起きたばっかりだから、スッキリしてるヤツが良いな…
アレキサンダーズシスター、なんてどーかな?
ぁ、後スイーツね。
[好き勝手注文すると、ふと隣にいた執事の格好をした青年がいる事に気付き]
チャオ、ラッセル。
んー、どれが美味しいだろうねー…
誰かがキープしてるのだったらどれでも美味しいと思うよ?
色んな意味で。
[小さく微笑めば、頬に指を当て]
喧嘩したのかな?ケネスと。
…喧嘩なんてしてないよ。
僕の機嫌が悪かっただけ…何処かのIncompetentのおかげで。
[一度バーテンに目を送ってから指を組んで其処へ顎を乗せて悩ましげに憂鬱の息を吐き]
Masterからの命で動きにくかったしね…
それにここから出ても音が耳から離れなくて気が狂いそうだ。
余興の前兆も訪れないしね。
君らは相変わらず仲が良さそうだ…。
キープボトルか…一人ずつ挙げて飲んでいったら
誰のセンスがいいのかわかるのかな…
[手袋に覆われた指先で唇をそっと撫で]
…ImmortalHeartのボトルがいいな。
[悪戯に目を細めてバーテンに注文をし。]
ふーん、なるほどねぇ…
誰にでもそんな時あるし、繰り返さなきゃ良いんじゃない?
[ね?とカクテルグラスを差し出すバーテンに微笑むとチョコの包み紙を剥がし]
んー。こーゆー所だからしょうがないかなー、それは。
あたしは好きだけど、ラッセルは嫌なのかな?
…前兆…って言うにはどうかもだけど、みんな集まってるのは珍しい事じゃないかなぁ?
[口に放り込む。軽く首を傾げると、またふんぞり返った]
そーぉ?確かにケネスは付き合いやすいしー、優しいけどねー。
あたしは仲間ならみんなに寛大だよー。お姉さんだからねー。
[得意げにグラスを傾けると、注文したボトルの主の名前に目を瞬かせた]
…ホントに喧嘩してない?
――1F・"Platform"――
[...は"いつものよう"に"いつもと変わらない"まま扉を開け入ると"迷うことなくカウンターへと"足を運んだ]
・・・いつもの
・・・あと、コレも
[...はもうソレが何であるかわからないほど潰れたモノをカウンターに投げ捨て真紅のドレスが皺になるのも構わず椅子に座った]
――1F Platform――
[煙草を咥え扉を開き音と色の渦に目を細め、煙草を持ち直してゆっくりと紫煙を吐き、カウンターへ向かいだらだらと歩き始める。
汗の飛沫を散らし髪を揺らして踊る見知らぬ誰かと誰かの姿に、おもしろそうに口笛のひとつも吹いて囃し立て、目指す先に見知った少女と少年の姿を見止めた。
音楽に紛れて耳に届く少年の言葉に、口許に薄く笑み引き歩調を変えず歩み寄り、アーヴァインに声をかけ自分の分も序に頼む。]
ラッセルの口に合うと良いけどな。
[先の謝礼の意を籠めてか懸念を宥める為にか少女の頭をぽむぽむと撫ぜ、相変わらずスツールに掛ける事無く、差し出されるグラスの一方を受け取る。]
俺は未だ誰とも喧嘩した覚えはねぇよ。
酒が不味くなるんだろ?
どうせ飲むなら旨いのが良いじゃないか。
[なぁ、と首を傾け少年に同意を求めつ、軽く二人にグラスを掲げてから、琥珀を舐める。]
にしても絡みにくいなぁこの子
他人に対して無関心・無興味って平たく言えば自分からは絡みませんって言ってるようなものだし皆がかわいそうだ!(その通りだ
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