742 【変身ヒーロー村】NEXT
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人
狼
墓
全
次の日の朝、物語の導き手 アリス が無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、ニュースキャスター、ゾンネ ユーベルス、ナジーム ラシュディ、雷 宗太郎、守川 篝、ヴィクトーリア・フォン・リントブルム、風薙 緋焔、紅金の ロージア、宮古護、サフォア ツキシロ、高嶺 耀、シャッテン、真田 玄斎、ブライアン の 14 名。
( 0 ) フェイスレス 2011/09/08(木) 08:18:14
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―夜のビル街にて>>1:431―
[神話の生物のような姿をした“それ”。 高層ビルの立ち並ぶ夜に 異形が二つ、対峙している。
掲示板の他愛もない雑談の中に混じった 真実に触れていれば、 時折話題に上るGroom Huntressだと思い当たりもするだろうか。
様子を窺うように歯車の上、 カオナシ《faceless》は蜘蛛に似たかたちを 顔なき顔で+見つめる+]
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―夜・ビルの屋上― [ とんとんとんと人間部分が硬化した指で前腕を叩く。 じっと無貌のNEXTを見据える赤い双眸は、何やら考え込んでいるように見える。++]
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[ 先に動いたのはGroom Huntressの方だった。 6本の脚をぐっと撓め予備動作に入る。]
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( 3 ) フェイスレス 2011/09/08(木) 08:32:57
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[―――むやみやたらと “狩る”ようなことはない。 だが、仕掛けてくるならば。]
《――――》
[蜘蛛の脚が、動く。 一瞬遅れてfacelessもまた腰を落とす。 かきり、―――歯車が回り]
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( 4 ) フェイスレス 2011/09/08(木) 08:34:20
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ヒュン!
[ 大きく後に跳躍した。 か黒い巨体は軽々とフェンスを越え、夜の空へ。]
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( A0 ) 2011/09/08(木) 08:35:02
フェイスレスは、+性別不詳の声なき声、向けて+
( A1 ) 2011/09/08(木) 08:39:30
Groom Huntressは、低い笑い声が風に乗る。++
( 6 ) 高嶺 耀 2011/09/08(木) 08:45:27
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――罪びとでないのなら お前に用はない
[ 艶の滲むアルトの声が告げる。]
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( 7 ) フェイスレス 2011/09/08(木) 08:48:11
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《―――!》
[巨大な虫の異形は 驚くべき身軽さで後ろへ飛ぶ。 見た目通りとはいかないようだ。
夜風に乗るは笑い声、 離れられては分が悪い。
facelessは片足を引き上げた。 足首にまわる歯車。 一息跳躍し近づこうとする。
なんの妨害もなければ、だが]
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守川 篝は、ニュースキャスター を投票先に選びました。
( 8 ) 高嶺 耀 2011/09/08(木) 09:09:11
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[ 脚を大きく広げた蟲の上で、人間体が両腕を大きく振う。 粘度の高い糸がfacelessの足首に向かって飛ぶ。]
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( 9 ) 高嶺 耀 2011/09/08(木) 09:10:06
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[ 蟲がビルの谷間に落下していく。 facelessを見上げるGroom Huntressの唇は笑みの形を形作っていた。]
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( 10 ) フェイスレス 2011/09/08(木) 09:16:47
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[糸は細く、強靭。 暗闇のなか舞ったそれを避けきれない]
《―――しまッ…!!!》
[落ちる。 引きずられるように真っ逆さま。 赤い三日月のような笑みが見えた。]
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( 11 ) フェイスレス 2011/09/08(木) 09:20:03
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[白い、金属質の腕を縦に振るう。 真鍮に似たいろの歯車が3つ、生じ。 各々が違う軌道を描いて飛んだ。
ひとつは絡む糸に、 残りは虫へ 人工の光が輪郭を縁取る。]
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[ Groom Huntressの赤眼が、光を弾く円盤の輪郭を認め、キュイと細まる。 あやとりをするように人間体の両手が高速で動いたのと、蟲の腹部がきゅと曲がったのが同時。
蟲の尻から吐き出された糸が、向かいのビルの壁面にへばり付き、Groom Huntressの落下の方向を変える。 手元でfacelessを捉えた糸を断ち切り、代わりに編み上げた取り網を投げつけた。++]
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[ ふりこの要領で蟲の巨体は隣のビルの壁面へ。 円盤の軌道は逸れ、脚の角皮を掠めて火花を散らした。]
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( 14 ) フェイスレス 2011/09/08(木) 09:47:55
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《――ッち…!》
[舌打ちに似た声。表情は見えない。 巨大な“蟲”の落下方向が変わる。 粘着く糸で編まれた網が、さながら漁をするようにfacelessを捕らえんと放たれた。]
《――っ》
[白い手首に浮く歯車が 回転を早める。 網は広がり、歯車の異形を捉えた筈だった。
だが、
――かちり、と咬み合う音。 その次の瞬間には 網はfacelessの背後にある。
“すり抜けたように”]
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( 15 ) フェイスレス 2011/09/08(木) 10:00:13
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[落下しながらであったゆえに 移動先の座標が多少狂う。 “蟲”はもはや見上げる遠い位置。見失う。 facelessは空中でバク転し、 ビルの非常階段の手すりに降り立った。
顔なき顔を高層ビルの彼方へと向けながら呟く]
《…―― “罪人”?》
[それは、どういう意味であったのか。]
《……―― 人に害をなすつもりなのか》
[“罪人”を裁くのであれば それは人に害をなすこととなるだろうが。]
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( 16 ) フェイスレス 2011/09/08(木) 10:02:10
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《――… …》
[“人に害為すNEXT”や “害為すことを覚えてしまった ブースト装着者”をfacelessは狩ってきた。 あの蟲は “どちらなのだろう”。
そして 己は。 “どちらなのだろう”]
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( 17 ) フェイスレス 2011/09/08(木) 10:03:15
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[ややあって。
facelessは非常階段から眼下の道路へ 何もない空間へ向け 跳躍し
その姿は夜へと*消えた*]
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―翌朝:喫茶 月の猫―
… ――ふぁ
[あくび、噛み殺してキッチンの中 今日のモーニングの準備に追われる。 主な役割は、やはり評判の珈琲を淹れることだが。
アンティークなラジオは 今日のニュースを流す。
>>1:433 昨夜未明の、 奇妙な5人組による“犯行声明”の 落書きの話が立て続けに起きる事件との関連性を示唆されていた。]
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( A2 ) 2011/09/08(木) 11:01:41
( 19 ) シンドバッド 2011/09/08(木) 11:12:04
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―昨夜/昭和神宮球場―
[9回裏ツーアウト満塁。ヤグルマの攻撃。 3点ビハインドで打順は4番。一打逆転のチャンス。]
いる……いる…「戦士たち」が控えている。
[紅き顔の裏。視界に映るのは緑色の点。 丸い枠の中に密集するように。
ツーストライク、スリーボール。 ―フルカウント]
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ゾンネ ユーベルスは、ニュースキャスター を投票先に選びました。
( 20 ) シンドバッド 2011/09/08(木) 11:21:15
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[そして注目の一球―軍神のピッチャーは 四球覚悟でアウトコースに向かって投げた ―はずだった。しかし、まるで空間が歪んだように その球は4番「邪将」ライエルの内角へ吸い寄せられる。
カキィィィィィィィィィィン!!!!
打球はぐんぐん伸びていく。]
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( 21 ) シンドバッド 2011/09/08(木) 11:28:22
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「―緊急速報です!先程○○駅にて 「シンドバッド」を名乗る声明が……」
なん……だと?
[NEXTで能力を使って空間を歪めている疑惑のある 4番ライエルの打球はバックスクリーンを直撃。 ―ヤグルマスパローズの逆転サヨナラ!!]
カチッ
どごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!!!!
[同時に大規模な爆発が起こり昭和神宮球場は大炎上。]
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( 22 ) シンドバッド 2011/09/08(木) 11:32:07
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……誰が何のために。
[爆破炎上する球場を背景に、白い影は立つ**]
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投票を委任します。
ナジーム ラシュディは、シャッテン に投票を委任しました。
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―翌朝―
[またしてもラジオに混じる雑音。]
昨夜の球場爆破は愚鈍なる豚への警告である。 「我ら」は迅速なる決断を要求する。 第一に、現政権の完全退陣、 ―……そして【第二に、ゾンネ=ユーベルスの殺害】 期限はともに明日―……英断を期待する。
インシャラー(神の思し召しのままに)。
[雑音は途絶え、もとのラジオ番組に戻る。]
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サフォア ツキシロは、ニュースキャスター を投票先に選びました。
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― 翌朝 月の猫 ―
[ラジオやニュースの声が五月蝿い朝。 その男はふらりと喫茶店に訪れた。
すれ違う人々の視線は自然とゾンネへと集まる。 元々顔と名が売れてはいるが、 普段のそれとは少し違う感情の篭った物……。
それらを涼しい顔で受け流しながら、 ギィと喫茶店の扉を開く。]
一人、いいかな?
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―翌朝:喫茶月の猫― [「メチャ許せねえんだよ… おれのヤグルマスパローズが…」
と、朝から珈琲でくだを巻いている サラリーマンが居る。 昨日昭和神宮球場に野球を見に行っていたらしい。]
……おまたせしました
[そっとテーブルに皿を置く。 トーストとスクランブルエッグのセットは このへんの喫茶店では一番手が込んでいるらしい。
――ザザ、と走るラジオのノイズ>>23 またも流れる犯行声明に ツキシロの眉がきつく寄った。]
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[からん――とレトロなベルが鳴る。 はっとして表情を但して]
はい、いらっしゃい……――
[2度、瞬いた。 「ゾンネだ…」と客の一人が呟く。 ツキシロの表情は表面上、 普段とあまり変わらない。]
はい。こちらへどうぞ。
[指し示し、水をもつ。]
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ああ、ありがとう。 ……そうだな、コーヒーをひとつ。
[示された席へと座り、メニューを見ずに注文をすれば 店内の小さなざわめきにはやはり涼しい顔。]
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かしこまりました。
[注文票に手書きでメモを取ると いつものように珈琲を淹れはじめる。 やがて漂うかぐわしい香り。
少しだけ、ゾンネの方を盗み見た。 プライベート、だろうが。気にはなる。
マスターのユキエはといえば 「まあ、素敵な殿方ねえ」 ととてもマイペースだった。]
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[一杯の珈琲へのこだわりは染み付いたもの。 それは、こうなってしまう前から。]
お待たせしました。
[ゾンネの席へとそれを運ぶ。 彼は、犯行声明を聞いたのだろうか。]
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ああ、ありがとう。
[運ばれてきたカップを口に運べば、 小さな溜め息と共に…… ]
―――ああ、"やはり"……悪くない。
[そんな言葉を零した]
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風薙 緋焔は、ニュースキャスター を投票先に選びました。
( 31 ) 守川 篝 2011/09/08(木) 12:07:25
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―― 翌日/住宅街 ――
[街行くヒトが噂している。――最近、物騒よね。 その話に爆破事件や、ビルを伝う謎の怪物や、幻のNEXTの目撃談や、ゾンネやシャッテンの噂話は上がる。だが、間違っても路地裏で死んだ男や、郊外の診療所の話は出てこない。 大量の犠牲を伴う事件。都市伝説的な噂。 それらとは違い、少ない犠牲の、血なまぐさい物語。 ――"彼ら"は、より大きな話題性を求めて娯楽する。 噂する、という娯楽。]
――――。 何も飼っていないという家族もいますねえ……。
[メイドはと言えば。 数多ある噂に振り返る事もなく、何やら掌に書いたメモを頼りに練り歩いている。その容姿に時折ヒトが振り返るものの、大量殺戮や都市伝説に勝る刺激は無かったらしく、元の「娯楽」へ戻っていく。 聞き覚えのある商店街の話も、混ざってはいたが。 メイドは、のんびりと歩き続ける。]
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しかし……この珈琲の味もこういった視線の中では 少しばかり落ちてしまうのが残念だ。
[緩やかに、店内に視線を巡らせる。]
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( A3 ) 2011/09/08(木) 12:08:21
守川 篝は、住宅団地をきょろきょろと眺め歩いている。
シャッテンは、ニュースキャスター を投票先に選びました。
シャッテンは、ニュースキャスター を能力(襲う)の対象に選びました。
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―喫茶:月の猫―
…――、…?
[そこに立ったまま、 ゾンネの言葉に不思議そうに一度瞬く。 ――ここに、彼が前来たことはあっただろうか?]
……有名ですから。貴方は。 個室でも、あればいいんですがね。
[そんな風に、声をかける。]
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( 34 ) 守川 篝 2011/09/08(木) 12:21:42
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あの家が猫で、あの家が犬で……。 あの家はウグイスでしたか。
[メイドは、視線を巡らせながら呟く。 言霊に含まれる意味を理解する者などいるはずもなく、すれ違う人々は好奇の視線を向けるばかりだ。]
――はい。大体覚えました。
[空を仰ぐ。雲が光を十二分に吸い込んで、とても白い。 メイドは、眠そうな目を更に細めた。]
やはり夜の方がよく見えるようです。
[闇に慣れないのは鳥目というが、昼に慣れないのは猫目とでもいうのだろうか。 メイドは時折躓きそうになりつつも、先へ進んで行く。]
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なに、今日の視線は特別でね。 信念ある殺意ならば別段不快ではないが……
[コト、と。 カップを置く小さな音が軽く響く。]
期待、不安……そこから来る人任せの殺意。 これを不快と言わずして何といおうか。
君はどうだい? ―――私は死ぬべきだ、と。
そう思うかい。
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―喫茶:月の猫―
…―ー…、…
[少し、首を傾ぐ。 結わえた髪と大振りなピアスが揺れた。]
…人任せ か。
[呟く。嗚呼そうだ。声明を聞いたのだろう。 自分にはできないから、 あいつにはできるから。]
―ー…… いいえ
[はっきりと、謂った。]
死ぬべきなのは――あなたでは、ないでしょう。
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そうか……ありがとう。 今回の事は聊か予想外ではあったが――― 丁度良かったのかもしれないな。
これで、私は私の"選択"に更なる決意を持てる。
[カップに残る珈琲を 静かに飲み干しながら瞳を閉じる。]
人は弱い……どうしようもなく。
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短くも有意義な時を過ごせた。 礼を言おう。
[チャリ、と机の上に代金の小銭が置かれる。]
猶予となる時間は少ない。 ……選択は今宵、現実となる。 君が進む道を、それまでに決めておくことだ。
私は君の決めた信念を楽しみにしているよ、サフォア。
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[だって、死ぬべきは――この自体を引き起こした者の筈で。]
――…
[“人”は弱い。けれど NEXTとなった己は精神まで強靭になったと謂えるのか? だから、分からないでいる。 何を話しているのだろうと、窺う者もいる様子で]
…あんた、…“選択”って、何を
[代金の小銭、掛けられる言葉、二重写しになる。]
…、…! なんで、おれの名前…
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( A4 ) 2011/09/08(木) 13:13:06
サフォア ツキシロは、胸元を押さえる。こんな小さな喫茶店、名札なんかつけているわけもなく
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思わないか、サフォア。 欲しい物があるならば、待っているだけでは駄目だと。
[女性のような端正な顔。 その青年に一歩近づき、赤い瞳で覗き込む。]
奪ってでもこの手で手に入れる。 それ以外を捨てることを躊躇してはいけない……。
今の私達は色々と持ち過ぎているのだ。 なにかを掴み取りたいならば……
―――両の手は、空けておかなければ。
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[突然の問いかけ>>1:437 に、ロージアは、曖昧に返答をせず現実的な言葉を返してきた。]
ありがとう。
私たちだって人だものね、いつか仲良くできるよね。
[そう言うと、うつむいて黙っていた。++]
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( 42 ) 風薙 緋焔 2011/09/08(木) 13:20:21
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─ 昨夜 ─
[がっくりしていても、愛車が動く訳はなく。 キアに連絡を入れて迎えを頼んではみたものの、
『交通網が寸断されすぎててムリ』
と、顔は見えないがはっきり笑顔とわかる物言いで両断された。 とはいえそのまま置き去る事はできず、近くのスタンドまで押して歩く、という予想外の労働がおまけについた]
……さ……さすがに、きっつい、ぜ……。
[そんなわけで、帰り着いた頃には何する気力もなく、眠りに落ち。 夜の間に起きた様々な事を知ったのは朝一番、報告とメンテナンスのために『Blaue Flamme』に顔を出した後の事]
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故に私は、選択する。 私の望む未来を勝ち取るために、捨てるものを、ね。
[まるで微笑むように目を細めてから、 青年から離れ出口のほうへと。]
名前なら、他ならぬ君自身が名乗ってくれたよ。 それでは……また会おう。
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( A5 ) 2011/09/08(木) 13:21:29
ゾンネ ユーベルスは、ギィ……という扉の音を残して店から立ち去っていった**
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―朝/喫茶:月の猫>>40―
…――、… っ、
[赤い眸で覗き込まれて、僅かにたじろぐ。 深奥まで見透かすような赤だ。]
…、掴み取るために、 ……捨てる…
[胸に当てたままだった手で エプロンを握り締めるように爪を立てた。]
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ヴィクトーリア・フォン・リントブルムは、ニュースキャスター を投票先に選びました。
( 45 ) 風薙 緋焔 2011/09/08(木) 13:33:20
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─ 翌日・声明のあった駅近辺 ─
……っかしほんとに。 昨日だけでどんだけ爆発したんだよ。
[『Blaue Flamme』で得た、昨日の出来事についてのまとめデータを端末でチェックしつつ、ぽつりと呟く。 ちなみに、昨夜の球場爆破は、『Blaue Flamme』東京支部内に非常に険悪な空気を作り出していた。 野球好きの主任技術者がキレ、その余波を受けた技術者組がキレ。 うっかり当たられたらヤバイ、という防衛本能から、報告とメンテナンスが終わると、巡回の名目で即行で逃げてきたのだった]
に、しても。 なんだって、送迎バスジャックしてた連中が、あんな声明出してんだ……?
[端末から上げた視線を、駅の方へと向ける。 肝心の壁の周りは、目立つ色のテープで立ち入り禁止が区切られていた]
昨日の動き的に……直接関わりあるようには、思えないんだけど、なぁ。
[一連の爆破と、古典芸能的バスジャック。 スケール的な落差というとなんだが、とにかくそこが上手く結びつかなかった]
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( 46 ) 守川 篝 2011/09/08(木) 13:33:41
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―― 住宅団地/とあるマンション ――
[明朗なインターフォンが鳴る。 灰色で塗り固めた居住区。生える植物は、人工で育てられたプランター。ヒトが住む為に築かれたその城は、昼間とて少々薄暗い。 中に閉じこもった人間を呼び出す音は似つかわしくない程に明朗。それでも彼らは、快活な声で返事を返してくる。――表札には一人の名前。男の名前。]
おはようございます。
[男は、扉を開けたまま停止した。 新聞勧誘か怪しげな宗教かお隣様か――と悩んだ挙句に現れたのは、一人のメイド。慇懃に礼をし、挨拶をし、あまつさえ頭に花まで咲かせていた。]
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( 47 ) 守川 篝 2011/09/08(木) 13:35:57
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少々、お訊ねしたい事があるのですが。
[男は我に返った様子で、続きを促す。 部屋の奥から、非日常を伝えるニュースの音がした。昭和神宮球場で爆破事件が――と報じているようだ。]
――――。
[メイドは一度視線を彷徨わせた後、再び顔を上げる。]
|
( 48 ) 守川 篝 2011/09/08(木) 13:39:08
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ペットは飼っておられますか?
[男は、面食らいつつも「飼っていない」と答えた。]
そうですか。 では、飼うとしたら犬と猫。 どちらが宜しいですか?
[男は暫し考えた後、『犬』と答えた。 素直に答えた様とは裏腹に、男の表情は怪訝が色濃くなる。]
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( 49 ) 守川 篝 2011/09/08(木) 13:42:58
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[――なあ、変な押し売りならお断りだよ。]
[男は、そんな言葉を告げた。 メイドは何も言わず、笑顔を向ける。]
[――じゃあ、おれ忙しいから。]
[扉は硬く重い響きを残して閉ざされた。 かしゃりと、鍵のかかる音がする。
そして。]
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( 50 ) 守川 篝 2011/09/08(木) 13:43:12
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――犬ですか。 では、ご主人様に害為す可能性があるという事ですね。
[扉を隔てた向こう、部屋へ引き返そうとした男は 足を留め――。]
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( 51 ) SM_04 2011/09/08(木) 13:44:18
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残念です。
[扉の向こうで、鎖の軋みと、血漿の爆ぜる音が響いた。]
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―朝/喫茶:月の猫>>43―
…、―― 人を守る あんたは
何を、捨てて 何を 望むんだ。
[口の中が乾いている。 どちらなのだろう、と ずっと問い続けた自分の声にも苛まれている気がした。 ゾンネが離れる。そのまま、視線で追って]
…おれが 名乗った…―― ?
[呆然と、呟いて。 低く唸る扉が彼の姿を隠すまで 視線を外せずに居た。]
|
( 53 ) 守川 篝 2011/09/08(木) 13:48:08
|
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|
――――。
[一抹の物音が通り過ぎた後 扉の向こうは、元からそうであったように静まり返る。 微かに、淡々と原稿を読み上げるキャスターの声が聞こえた。]
――さて。次に参りましょう。
[メイドは、のんびりとした足取りでその場を後にした。]
|
( A6 ) 2011/09/08(木) 13:54:03
守川 篝は、一軒一軒訊ねては、繰り返す。「―――ペットは飼っておられますか?」
( 54 ) 風薙 緋焔 2011/09/08(木) 13:58:48
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に、しても……。
[駅前のコンビニで買ってきたペットボトルを開けて、冷えたスポーツドリンクを、一口]
人が爆発……無関係な相手に、無自覚に爆発物持たせるとか、普通にできねぇよなぁ……。 何かしら、媒介があるんだろーけど……。
[引っかかり続けているのは、それ。 気づかれずに何かを広げる媒介、と一口に言っても多様だと思うから、すぐには特定できないものの。 昨夜、ツキシロと交わした言葉から、気になっているものはある。 だから、出掛けにキアにある事を頼んできた。
蚊が増え始めたのが、いつごろか、とか、その辺りの調査を。 ここらの情報収集は、内容的に衛生課辺りにも話が飛ぶかもしれない]
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―朝/喫茶:月の猫―
…、 …
[ありがとうございました、と お決まりの言葉も返せぬまま、 怪訝そうにユキエが声をかけてくる。
「どうしたの?…顔色、悪いわよ…」]
あ、いえ… …なんでも、……ないです
[心配そうなユキエに首を振り、 机の片付けにかかる。飲み干されたカップ。 言葉。代金。重なる。眉をまた寄せた。]
…どういうことなんだ…?
[――問いかけに答えるものは、ここには居ない。]
|
( 56 ) 風薙 緋焔 2011/09/08(木) 14:11:33
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─ 翌日・駅前→住宅街方面 ─
まー、今考えてても、仕方なし、仕方なし、と。
[しばらくあれこれ考えていたものの、結局それらは途中で投げた。 そも、考えるより動くのが生来気質、とも言う]
とりあえず、巡回してくるかっ。
[軽い口調で言ってメットを被り直し、走り出す。 駅前から商店街──は、昨日の今日で通れなかったので、ルート変更。 こちらは普段、騒動などはあまり起きない住宅街方面へと、速度を調整しながら走ってゆく]
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( 57 ) 守川 篝 2011/09/08(木) 14:15:51
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―― 住宅街/バス停付近 ――
…………。
[訊ねた家が20件を越えた頃、メイドは公園のベンチに腰を下ろした。頭の花を微調整し、太陽光の方へ向ける。]
猫好きが6、犬好きが12、その他が2………。 …………お世辞にも順調とは言えませんね。
[足元を這うあり。 足の方へやってくれば、そっと道をあけた。 メイドは、アリの行列を観察している。 どうやら茂みの方ににんじんの食べかすがあるようだ。]
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( 58 ) 守川 篝 2011/09/08(木) 14:16:46
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ペースを上げませんと ご主人様が襲われてからでは遅いのです。 嗜好の違いは思想の違い。 いつ暴動を起こすか分かりません……。
[アリを見つめる目も、どこか焦点があっていない。
――メイドが訪ねたマンション一つは 猫好き以外が全滅していた。]
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( A7 ) 2011/09/08(木) 14:17:22
守川 篝は、地面を揺らすバイクの音に、ぼーっとした視線を彷徨わせる。
( A8 ) 2011/09/08(木) 14:17:55
( 59 ) 風薙 緋焔 2011/09/08(木) 14:22:14
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─ 住宅街・バス停付近 ─
[ここには、仕事で来るよりもバイトで来る事の方が圧倒的に多い。 主に宅配やら、その関係で。お得意様も結構いたりする]
……お?
[そんな、ある意味通い慣れた場所のバス停で見かけた姿に、ブレーキをかけたのは──何となくな行動]
そこのおねーさん? ぼーっとしてるけど、具合でも悪いの?
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高嶺 耀は、ニュースキャスター を投票先に選びました。
( 60 ) 守川 篝 2011/09/08(木) 14:27:24
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─― 住宅街・バス停付近 ─―
[大地の震えに視線を彷徨わせていると、声が降ってきた。 見上げた先には、立派な背丈をした青年の姿。]
―――― ?
[瞬いた。]
メイドは頑強で壮健なもの。 自己管理を出来ないようでは、叱られてしまいます。
[眠そうな表情は、ふわりとした笑顔に変わる。]
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( A9 ) 2011/09/08(木) 14:28:42
サフォア ツキシロは、ゾンネに重なるのは、「影」。眉を寄せたまま、ゾンネの去っていった方を、+*見た*+
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/* あれ? これまさか 月の猫だからとか そういうことはないよ な?
ないよな、ないない ばれてない
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( 61 ) 高嶺 耀 2011/09/08(木) 14:35:34
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―翌朝・自宅― [ 朝、友人に電話を入れてその後の状況を聞くのは気が重かった。 結局何も連絡はないまま、恋人は帰宅しなかった。 友人とその恋人は数年前から同棲している。外泊してメールの一通も寄越さないということはありえない。 爆破事件に遭ったのでなくても、何らかの事件事故に巻き込まれたと見てほぼ間違いない。
電話を代わったスタッフの話では、今日警察に付き添って捜索願を出すつもりのようだ。 何かあったら知らせて、と頼んで電話を切った。]
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( 62 ) 風薙 緋焔 2011/09/08(木) 14:37:35
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─ 住宅街・バス停付近 ─
そ……そーなの?
[瞬きの後、告げられた言葉に逆に言葉に詰まったりしつつ]
いや、自己管理は誰でも大事だとは思うけど。 んじゃ、今具合悪いとかじゃー、ないんだね。
[確かめるように言いながら、何か。 引っかかるものを感じて、首を傾げた。 表情とか、笑い方とか。 かなり、底の方に沈めた記憶が、ほんの少しだけ、揺れる]
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( 63 ) 守川 篝 2011/09/08(木) 14:46:05
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そうですねえ……。 仮に四十度の熱があったとしても、休む理由にはなりません。いついかなる時でも御奉仕をする準備を。 それがメイドというものでございますから。
[メイドは、ただ笑っている。 ただ、首を傾げる青年を見れば、メイドも同じように首を傾げた。]
………… ?
[笑顔が怪訝そうな――というよりも、眠そうな表情に戻る。青年をじっと見つめて、瞬いている。]
?
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( 64 ) 高嶺 耀 2011/09/08(木) 14:52:50
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[ 本人の意識があるか、身元の分かるものを所持していれば、住民票を置いてある二人の家に知らせが来る筈だから、楽観的な見方は出来ない。 最悪の結果になった場合、友人の心痛はいかばかりかと胸が痛むが、彼女の味わう辛苦が単に愛する人を喪った以上のものになると予想できるのが余計に痛ましい。
そう、下手をすれば、これから行く筈の警察も親身にはなってくれないばかりか、冷たいあしらいを受ける可能性がある。 何故なら、彼女達はレズビアン・カップル――この国では同性同士の婚姻は認められておらず、それどころか婚姻に順ずる関係とも見做されていない。 異性愛者なら立派に内縁関係と見做されるものが、たとえ夫婦同然に暮らしていても同性の恋人は単なる友人としてしか扱われない。 故に、事件性ありと警察の方で判断されなければ、捜索を願い出ることすらままならないのだ。++]
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( 65 ) 風薙 緋焔 2011/09/08(木) 14:57:22
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─ 住宅街・バス停付近 ─
……メイドさんって、大変なお仕事なのね。
[ぽそ、と呟いた。素で口から出た、とも言うが]
……んー……。
[眠そうな表情がじっと見上げてくる。 思う所あって蓋をした辺りの記憶が騒いでいる気がして、軽く首を振る。
暑い。
何となく、頭が煮詰まるような心地がして、メットを脱いだ。 特徴的な赤毛が、風に揺れる]
……いくらなんでも、だよ、なぁ……。
[同時、零れ落ちるのは、独り言]
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( 66 ) 守川 篝 2011/09/08(木) 15:09:46
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命じられて、出来ない、は許されませんから。 華は土も養分もなければ枯れ果てるだけ―――
[独り言を呟きながら、青年がヘルメットを見る。 乾いた風に揺れる、一振りの赤。 メイドは、焔のように靡く髪をじっと見つめた。]
―――― その髪。
[メイドの頭に咲く花弁がうごめく。 同じ風に吹かれ、飛ばされまいと懸命に耐えている。]
―――えれがんとな髪ですね。 とても……懐かしい気がします。
…………お面の下に隠れているのは、とても勿体無い。
[メイドは――ただ笑う。それが定めのように。 いつもと変わらない笑みを、いつもと毛色の違う言霊で。]
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( 67 ) 高嶺 耀 2011/09/08(木) 15:10:13
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[ 気掛かりがあるまま仕事をするのは気が進まなかったが、仕事は仕事だ。 少し手間取ったが、内職のパターンを何とか仕上げて、午前中には先方にCADデータを送信することが出来た。]
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( 68 ) 高嶺 耀 2011/09/08(木) 15:20:08
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―自宅マンション― [ 本来ならば、内職を早く済ませた後は、自分のブランドの服を作る時間なのだが。 思うように作業が進まない。 針を打つ手も止まりがちで、ともすると色々と考え込んでしまう。今鋏を持ったら大惨事になるかも知れない。 ふう、と溜息をつき、少しの間だけ気分転換に出かけることにした。]
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―喫茶:月の猫―
[ラジオからは、電波ジャックして流れてきた 声明文のことや連日の事件について持ちきりだ。 昨日の商店街のことも。 死体が鑑識に回れば、 人間が内側から爆発したのだとそう知れよう。
恐怖は蔓延する。
未確認のNEXTが――と、キャスターが口にすると ぴくり、と皿を洗う手が一瞬止まった。]
…――。
[「こわいわねえ…」と、ユキエは呟きながら この首都圏から離れるつもりは、ないという。 何十年続いている喫茶店は、今日も通常営業だった。]
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( A10 ) 2011/09/08(木) 15:22:49
高嶺 耀は、大きなバッグを持って、ふらりと行きつけの喫茶店へ。
( 70 ) 風薙 緋焔 2011/09/08(木) 15:25:51
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─ 住宅街・バス停付近 ─
[風に揺れる花に、萎れないのかな、なんて横道にそれた事を考えて]
うわぁ。 そんな風に言われた事って、ほとんどない気がするなぁ。 っていうか、隠すの勿体無い、って言われたのは、初めてかも。
[冗談めかした言葉はそこまで。 懐かしい──と、言われるような付き合いは、多分、そんなに多くない。 数度、瞬いて、それから]
…………そりゃまあ、篝ねーさん死んだ、とははっきり聞いてないけど。
[ポケットに手を突っ込み、決して首にかけないペンダントを軽く、掴む。同時、消え入りそうな小声でぽそり、と呟いて。 ふる、と軽く、首を振った]
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( A11 ) 2011/09/08(木) 15:30:01
サフォア ツキシロは、扉が開けば、いらっしゃい、とやはり愛想欠乏気味で顔を向けるだろう。
( 71 ) 高嶺 耀 2011/09/08(木) 15:31:33
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―喫茶:月の猫― [ ふらりとドアを開けて、ダークグレーのカジュアルスーツを着た若者が入って来た。 何が入っているのかは分からないが、いつも大きなバッグを肩から提げている。]
珈琲お願いします。
[ 空いていれば大体いつも同じテーブル席に座って、メニューも見ずにすぐさまコーヒーを頼む。 今日も同じように座って、座るや否やバッグからノートPCを取り出して広げた。++]
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( 72 ) 守川 篝 2011/09/08(木) 15:37:03
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─― 住宅街・バス停付近 ─―
[冗談めかして言霊を紡ぐ青年。 メイドは微笑んでいたが、彼が挙動を始めると その一つ一つを、じっと見つめる。]
…………。
[メイドは、眠そうな目を、いつもより多く瞬かせる。]
……………。 ?
[ちいさな小さな、青年の呟き。 聞き覚えのある音を含んだ言霊。]
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( 73 ) 守川 篝 2011/09/08(木) 15:37:12
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……………
…………?
[メイドは、じっと青年の顔を見つめた。]
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( 74 ) 守川 篝 2011/09/08(木) 15:39:18
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…………… カガリ ………?
[消え入りそうな響き。 メイドは、風に攫われてしまう前に、口にする。 続く言葉も、倣おうと口を動かして――音にはならない。]
…………… ………… それは ……だれかの、名前ですか?
[メイドは、首を傾げた。]
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―喫茶:月の猫― [定位置に座る客、というのはそれなりに居る。 ダークグレーのスーツを来た 端正な顔立ちの客もその一人だった。>>71 中性的な、という表現が これほどしっくりくる若者も居まい。 (ツキシロは女性風の顔立ちなのだ) 水を置いて、いつもどおりの注文を聞く。]
かしこまりました。
[浅く頭を下げてキッチンへと向かった。
今日もいらしたわね、と ユキエは少し嬉しそうにしている。 事件が立て続けで、常連の顔を確認できることは彼女にとっては安心につながるらしい。]
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( 76 ) 風薙 緋焔 2011/09/08(木) 15:48:40
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─ 住宅街・バス停付近 ─
て、え、と。
[届かせるつもりがなかった呟き、その意を問われて軽く、瞬く。 じっと見つめられて、何となく居心地悪く、がし、と頭を掻いた]
あー……あはは、うん。 あかねぇ……姉貴の、大事な、友達の、名前。
[特に誤魔化したり、取り繕う必要も感じなかったから、答えはそのままに口にする]
いやまあ、気のせいなんだろうけど。 メイドさん、雰囲気とか、似てる気がして、さー。
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( 77 ) 高嶺 耀 2011/09/08(木) 15:50:32
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[ 友人から連絡が来た時のために携帯電話をテーブルに出して置いて、ざっと画面を眺める。 ネットの暇人たちは、僅かな間にネット上に公開されている情報なら何でも拾ってくる。 犯行声明を出したテロ組織の概要から国際指名手配されている犯人と思しき人物が映っているぼんやりした衛星写真。 もしそんな記録(もの)が存在していたら、卒業アルバムの初恋の人の映った集合写真からうまい棒の好みの味まで穿り返して晒すに違いない。]
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[豆をひく。]
[あのひと は どっちだろう、とは 喫茶店に訪れる少女たちが 時々話題にしていること。 ノートパソコンを開く、あのひとは 男かな、女かな。素敵だね、そう言って。]
[珈琲を淹れる。]
[満ちる香りを引き連れて、若者の席へと向かった。]
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( 79 ) 高嶺 耀 2011/09/08(木) 16:03:07
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[ かれは周りの無責任な声には一切反応しない。 無遠慮な視線は相手にしないことと学んでからもう随分経つ。
鼻腔を擽る珈琲の芳香で、ウエイターの青年が近付いてきたのを知り、さっとタブを無害なニュース一覧に切り替えた。 もっとも、それも昨日の連続テロ事件がトップなのだが。]
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( 80 ) 守川 篝 2011/09/08(木) 16:06:30
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─― 住宅街・バス停付近 ─―
――――。ともだち。
[様子のおかしい青年に、メイドは視線を外す。 手を差し入れたのはポケット。 取り出したのは、紙パックの野菜ジュース。 ご丁寧に、ストローまでさしてある。]
――――。 ――――、 ともだち。 アカネ………カガリ。
[メイドは、そっと野菜ジュースをさしだした。]
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( 81 ) 守川 篝 2011/09/08(木) 16:08:02
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……… ともだち。 とても、遠い音色です。 秋の夕暮れ、塩辛トンボ。 …………、ともだち、……ともだち……
[メイドは、壊れたテープのように言葉を羅列する。 ずきりと痛んだのは、頭の奥。 掘り返そうとする過去も夢も、澱んだ記憶に邪魔をされて、中々"その場所"へ帰してくれない。 だから。]
ともだち。 私はメイド……です……が。 とても、憧れる気がします。
…………飲みませんか?
[メイドは、まっすぐと見つめたまま、野菜ジュースを差し出している。言葉の意味は、決して続いてはいないけれど――。]
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―喫茶:月の猫― [――詮索される側に属する自分としては 黄色い声は騒音以外の何者でもないのだが。 スーツの若者はクールだ。]
おまたせいたしました。
[静かに言って、珈琲を置く。]
――…、
[図らずも目に入る、 テロのニュースサイト。]
…酷いものですね
[ぽつ、とだけこぼした。]
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( 83 ) 風薙 緋焔 2011/09/08(木) 16:18:56
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─ 住宅街・バス停付近 ─
[羅列される言葉に、瞬きひとつ。 首を傾げていたら、差し出されたのは、野菜ジュース。 その唐突さと、ストローがさされた状態でポケットから出てきた事に突っ込みたくなったのは、さすがに自重した]
あ、ええと……いただきます。
[突っ込みの代わり、差し出されたそれを受け取る。 キアが見ていたら、『無防備すぎるっ!』と、蹴りの一発も飛んできそうだが]
憧れる、かぁ……まあ、うん。 俺も、姉貴たちの様子には、そんな感じだったなぁ。
[修行修行と引き摺られ、同世代と遊ぶ時間のほとんど取れなかった少年時代。 姉とその友の様子に抱いていたのは、憧憬めいたもので。 だからこそ、何かと突っかかっていた、とも言うのだが]
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( 84 ) 高嶺 耀 2011/09/08(木) 16:26:41
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[ 若者は大体いつも無反応で、珈琲をテーブルに置かれても黙って本かPCを眺めている。 オーナーが話しかけた時だけは若干の愛想を込めて二言三言返すが、大体いつもウェイターも無愛想なのだからおあいこかも知れない。 今日ウェイターの青年が話し掛けてきたのを聞いて、ハッと顔を上げた。 驚いた、という目だ。]
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( 85 ) 高嶺 耀 2011/09/08(木) 16:30:44
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……ああ。そうですね。
[ 少し擦れたハスキーヴォイス。 答えないのも失礼かと答えてはみたが、あまり会話が弾みそうもない返答だ。]
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( 86 ) 守川 篝 2011/09/08(木) 16:31:38
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…………。
[青年が野菜ジュースを受け取ると、メイドは平静を取り戻したように、意味の無い呟きを終えて微笑む。]
ミスターも、憧れなのですね。ともだち。
[冷たい心臓。いろのない心臓。 凍て付いた胸の奥が、彼の髪のような紅い血に 染まっていく。 記憶と――血潮と。 メイドがメイドでなかったならば、それは暁鐘めいた鼓動なのだと、理解できていただろう。]
………… なってみますか? ともだち。
[メイドが、今度は自分の掌を差し出す。]
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( A12 ) 2011/09/08(木) 16:34:13
高嶺 耀は、ひょっとしたらそこらでまた黄色い悲鳴が上がるのだろうか。
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―喫茶:月の猫―
[無愛想、ふたり。 並ぶと見目だけは非常にうるわしい。]
…――。
[はっと顔を上げられた。 驚かせたのだろうか、と少し首を傾いだ。 ピアスが揺れる。]
…――物騒だ。 “蚊”も、…多いから。
気をつけて、ください。
[何気なく、忠告をしたつもり。 かれが“そう”だなどと、知らないから。 黄色い悲鳴は、案の定上がった。]
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( 88 ) 高嶺 耀 2011/09/08(木) 16:49:12
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[ ふたり見詰め合っても、別にそこに何かが生まれることもなく]
……蚊、ですか?
[ テロとはちぐはぐな忠告に怪訝そうに眉をひそめる。 が、どうやら彼なりの気遣いらしいと、礼だけは返した。]
どうもありがとう。
[ 当然こちらも昨夜対峙した無貌のNEXTが目の前の青年と気付く筈もない。]
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( 89 ) 風薙 緋焔 2011/09/08(木) 16:53:12
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─ 住宅街・バス停付近 ─
[受け取ったのは、半ばは流れに押されて、な部分もあったのだが。 残りの半分は、悪意や害意を感じなければストレートに受け止める生来気質によるところが大きい。 ともあれ、受け取った事で平静を取り戻したらしき様子に、ちょっとだけほっとしていた]
んー……そだね。 信頼してる人はいるけど。 友達、って感覚とは、ちょっと違うしなぁ。
[むしろ『戦友』と書いての『とも』だしなぁ、とは。 心の内にのみ落とす呟き。 そんなことを考えていたら、思わぬ言葉と共に、手を差し出されて]
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( 90 ) 風薙 緋焔 2011/09/08(木) 16:53:19
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はい? メイドさんと?
[瞬いた。重ねて瞬いた。ちょっとだけ、流れが見えなかった、けれど]
まあ……ジュース、もらっちゃったし。 全然知らない人じゃ、なくなってるし、ね。
[ここで悩まないのも、生来気質──で、済ませてよいのか、と突っ込む者は生憎といなかった。 子供の頃には、時折りしか見せなかった懐っこい笑顔で頷いて。 差し出された手に、こちらも手を差し出す事を躊躇う様子は欠片もなかった]
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( 91 ) 守川 篝 2011/09/08(木) 17:05:53
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─― 住宅街・バス停付近 ─―
[笑顔で頷く青年に、メイドは視線を奪われる。 ――それも寸時。手を差し出された事に気付けば 指がゆっくりと近付く。]
…………
[手と手が届き合えば、その体温は間近に考えられる。 冷え切ったおんなの手と、それより温かい青年の手。]
友達です。
[メイドは、朗らかに笑ってみせた。 ぎゅ、ぎゅと握ってから、離す時もゆっくりと離れる。 名残を惜しむように最後まで指は伸びていて、――それでも、二人の手は離れていった。]
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( 92 ) 守川 篝 2011/09/08(木) 17:06:30
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[メイドは、エプロンドレスをはたいて立ち上がる。]
――――。 そろそろ、行かなければなりません。
[電線に群がった小鳥が、長閑な歌声を響かせている。 メイドは、その場から立ち去ろうと歩を進め出し―― 忘れ物を思い出したように、立ち止まり、振り返った。]
……………ミスター・ともだち。 お名前は?
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( 93 ) 風薙 緋焔 2011/09/08(木) 17:15:16
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─ 住宅街・バス停付近 ─
[触れた手は思っていたよりも冷たくて、それにほんの少し驚く、ものの]
うん、じゃ、そういう事で!
[朗らかな笑みに、こう返す。 年齢よりも子供染みた表情は、恐らく子供たちに『同類』と見なされる由縁の一つ]
あ、俺も仕事の途中なんだっけ、そう言えば。
[行かなくては、という言葉に、ここに来た理由を思い返す。 後で怒られるなあ、なんて考えながら、立ち去ろうとする背を見送って]
……え? ああ、そっか、名乗ってなかった。 緋焔……風薙、緋焔っての。
[振り返り、投げられた問いに、がし、と頭を掻いてから、名乗りを返した]
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( 94 ) 高嶺 耀 2011/09/08(木) 17:15:59
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[ 蚊で思い出すのは、不自然な場所に蚊が飛んでいることぐらい。 何が異常大量発生の引き金になったのだろうか。 テロ事件とは関係ないが、一度考え出すと色んなことが浮かんでくる。 かれは沈思する時の癖で、前腕を指でとんとんと叩いた。]
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( 95 ) 守川 篝 2011/09/08(木) 17:18:02
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―――――
カゼ、ナギ。 ……ヒエン。
………………。
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―喫茶:月の猫>>88―
[唐突だと思われているだろうな ――という自覚はある。]
はい。
[だが。至極真面目に頷いた。]
…いえ。 [伝えたところで、 何処まで考え置いて貰えるだろう。 少し伏し目がちに頭を下げ、そっと席の側を離れた。
マスターから、お友達になったの?と のんびりと問われたときは さすがに力が抜けそうになった。]
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( A13 ) 2011/09/08(木) 17:18:57
守川 篝は、風薙 緋焔との間に吹く一陣の風を感じた。
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[――去り際。
とん、とんと 腕を叩く仕草が 何かに 引っかかって。 一度、スーツの青年の方を、振り返った。]
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( 98 ) 守川 篝 2011/09/08(木) 17:19:45
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………… エ、…………
?
[メイドは、何かを口にしようとして、 自身が何を口にしようとしたか、迷子になった。
自らに自らが首を傾げ――やがて、言い直す。]
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( 99 ) 守川 篝 2011/09/08(木) 17:21:57
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ミスター・ひえん。 私は、守川篝と申します。
お仕事、頑張ってくださいませ。 私の、友達。ミスター・ひえん。
[メイドは、己に咲く華へ倣うように笑顔を残し のんびりとした足取りで、その場を去って行く――。]
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( 100 ) 風薙 緋焔 2011/09/08(木) 17:27:52
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─ 住宅街・バス停付近 ─
……ど……どーか、した?
[自分の名を告げた後の空白、その意味がわからなくて。 上がったのは、戸惑いを帯びた声。 言いかけられた言葉が何か、気づく事無く。 首を傾げた後に告げられた『名前』に、今度はこちらが瞬いた]
守川篝……って、ちょ、え!?
[知っている名前だった。 だから驚いた。 上擦った声は風に散る。果たして、それは届いたか]
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( A14 ) 2011/09/08(木) 17:28:50
風薙 緋焔は、守川 篝を追おうとして、緋色のアラートに、足を止めた。
( 101 ) 守川 篝 2011/09/08(木) 17:32:43
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[メイドへと投げかけられた疑問符は 二人の間に舞う風に、巻き上げられる。 辛うじて届きそうだった音節も、アラートによって遮られた。]
―――― ?
[メイドは、振り返りかけたものの 足を留めた彼の様子に、また歩みを進める。 のんびりした足取りで――遠くへ、遠くへと消えていった。++]
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( 102 ) 高嶺 耀 2011/09/08(木) 17:38:19
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[ ――考えていては切りがない。 そもそも休む為に来たのだから、と珈琲カップを取り上げた。 香りを楽しみ、一口啜る。 思わず笑みが零れた。 家で淹れたのとは全然違う馥郁たる香りだ。]
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( 103 ) 風薙 緋焔 2011/09/08(木) 17:39:02
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……て、何だよ、こんな時にっ!
[苛立ちを滲ませ、緋色を瞬かせる左手首の銀に目をやる]
……こちら風薙っ! 何だよ、キア!
『何だ、じゃあ、なぁぁぁいっ!』
[怒鳴るように入れた通信に返されたのは、怒鳴り声。 ある意味いつものやり取りをしている間に、呼び止めたかった姿は遠く、離れて。 それと気づいた時には、苛立たしげに赤毛を引っ掻き回したものの。
ともあれ、事件発生現場、と伝えられた場所──連続殺人事件が発生したというマンションに向けて、愛車を走らせた。**++]
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( A15 ) 2011/09/08(木) 17:39:22
高嶺 耀は、サフォア ツキシロがこちらを振り返ったのは気にも留めていない。++
( A16 ) 2011/09/08(木) 17:42:12
サフォア ツキシロは、考え過ぎか、と首を横に振り、次の注文に答えるために+キッチンへ入った+
( 104 ) 高嶺 耀 2011/09/08(木) 17:55:18
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[ と、テーブルの上の携帯電話がヴヴヴ……と振動した。 着信表示を見れば友人の付き添いをして警察に行ったスタッフからのメールだ。 文面を読んだ高嶺の貌が曇った。 残りの珈琲を一気に飲み干し、財布から出した小銭をテーブルの上に置いて席を立つ。]
……ご馳走様でした。
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ありがとうございました。
[グラスを定位置に置き、振り返った。 ゆるやかに、1つ瞬く。]
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( 106 ) 高嶺 耀 2011/09/08(木) 18:18:58
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[ 喫茶店を出てすぐに電話を掛けた。声が聞こえるかも知れない、ということを気にする余裕はなかった。]
今大丈夫?……うん。 今外なんだけど……分かった。連絡しておく。 私も手伝うから。じゃあメールして。
[ ピ、と通話を切る。 やはり恋人は亡くなっていたらしい。 遺体を引き取るのは彼女には出来ないから、親族にも知らせなければならない。 随分昔に親兄弟とは絶縁したと聞いたような気がするが、どうするのだろう。 そんなことを考えつつ、準備のために一旦戻ることにして家路を急いだ。**]
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( 107 ) 守川 篝 2011/09/08(木) 19:59:44
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―― 街中 ――
[――気付けば、メイドは知らない場所を歩いていた。]
…………?
[首を傾げる。目的は明らかである以上、メイドは今頃は"掃除"の続きを行っていなければならない。 だがしかし、メイドの足は住宅街から離れ、関係の無い道を進んでいた。首を傾げ――見上げた先には、丁度病院が見える。メイドは、足を留めた。]
…………ミスターは……ミスターを ……………。
[言葉の続きは紡がれない。 メイドは眠気の取れない瞳のまま、ひたすらに歩いて行く。病院の方でもなく、ヒトの喧騒に酔う事もない場所――気が付けば、公園に辿り着いていた。]
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( 108 ) 守川 篝 2011/09/08(木) 20:03:39
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―― 公園 ――
[メイドは、漫然と公園の景色を眺め見る。 ヒトの手が入った植樹、ため池、休む為のベンチ。 憩いの場として昨日するその場所は、ヒトのもの。
――猫に餌をやらないこと! ――鳩に餌をやらないこと! ――人間に餌をやらないこと!
乱立する看板は、平穏である為の秩序が書かれている。]
――――。
[立ち尽くすメイドの足元から、影が伸びる。 天気のせいだろうか。 いつもより、濃く長くそこに在る気がした。]
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( A17 ) 2011/09/08(木) 20:04:25
( *0 ) 守川 篝 2011/09/08(木) 20:08:24
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[頭が傷んだ。
思い出したくない――思い出さなければ。
彼は――ア ネは、私は。]
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( *1 ) 守川 篝 2011/09/08(木) 20:09:52
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――――
[頭が、痛い。焼け焦げるように、胸が熱い。]
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―喫茶:月の猫―
…――、…
[きゅ、と蛇口を捻って止める。 モーニング目的の客も一段落つく時間だ。 スーツの若者が何事か話しているのが 少しだけ聞こえてしまった。>>106 ]
あの 爆発事件の、でしょうか…
[そうでしょうねえ、とユキエは ゆったりと眉尻を下げて答える。
客の少ない時間の合間を縫って、 蚊取りマットの換えを買ってきて頂戴、とお使いを頼まれるのは、その少し後のこととなる]
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( 110 ) ブライアン 2011/09/08(木) 20:26:45
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― 公園 ―
[ガリ、とニンジンをかじる。ごりごりと噛み砕く。 ベンチに座る男は携帯用の小型ラジオを持ち、耳にはイヤホンを付けていた。 耳に流れ込むニュースは、NEXT関連。特に昨夜のさらなる爆発事件と、新たなる声明の話題]
…………。
[ニンジンを食べ終える。左右の膝に肘をつき、口の前で両手を組む。じっと地面を見つめる。 男の頭の中はニンジンに満たされていたが、その表情は難しく、傍目には命題に取り組む哲学者にでも見えたかもしれない]
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( 111 ) ブライアン 2011/09/08(木) 20:45:08
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私は……。
[呟く。難しい顔で。低い声で。 空は高く、雲は少なく、風は気持ちいい。明るい暖かな日差しが全身を癒やすようだ。 イヤホンからラジオの音声が流れてくる。様々な情報。その多くはニンジン色に変換されて脳に浸透していく。
いくらニンジンを食べても、ニンジンの真理には近づけない。むしろニンジンの心が遠ざかるだけなのだ。そんなことくらいは、ニンジンもそろそろ気づくべきなのだ。 吐いたため息はニンジンの香りがした]
少しは、別のものを食べた方がいいのかもしれない。
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/* うん。そうだね。 りんごとか食べるといいと思うよ。 珈琲もいいよ。
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ー回想・昨夜ー
[ロージアと別れた後、バスを乗り継いで教会へ戻った。
バスから見える夜景は、人が沢山傷ついた事件なんかなかったような、いつも通りの風景だった。]
ただいま戻りました…。
[牧師様はお風呂に入らず待っていたようだ。]
『女の子がこんな遅くまで、そんな顔で歩いていたら危ないでしょう、どれだけ心配したことか…。』
[牧師様は、待ち疲れた顔をほっとさせて呟いた。]
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大丈夫。なんかあっても私、NEXTだから…
[いざとなったら能力で何とかするし…、と言いかけた彼女のほっぺたを、牧師様は軽く引っ張って言った。]
『あー、もう。あなたは一人の女の子。心配する人がいるって事を忘れたら駄目だって言っているでしょ。』
ふぇ、ほめんなふぁい
[ほっぺたを引っ張られたまま、謝罪した彼女は、再び泣き出してしまった。]
『ほらほら、やっぱり女の子だ。何があったか知らないけど、お風呂に入って眠りなさい、ね。』
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ありがとう、牧師様…。
[理由は聞かないけど、優しくしてくれる牧師様に感謝した。++]
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紅金の ロージアは、ニュースキャスター を投票先に選びました。
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――あれから――
そう、ね。 まずは、あたしたちを人間と認めてもらうとこからだけど。
あたしは、そこを目指してる。
[うつむくヴィクトーリア(>>41)に、意思を込めた言葉でそう告げて、拒まれなければ涙にふるえた背をそっと撫でたりもしただろう。
それから、彼女がバスで帰るのを知れば共にバス停に向かい、渋滞に巻き込まれながらもほうほうの体で『STOPPER』まで帰った。]
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( 116 ) 宮古護 2011/09/08(木) 21:52:45
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── 路上 (昨夜) ──
[妹が入院している病院へ行こうと思ったが、途中で緊急通信が入った。 商店街でNETX同士が対峙し、大通りでは黒タイツの5人組が闊歩しているという。
むやみに刺激せず、マニュアルにしたがって対処するよう、すでに指示は出ているだろう。]
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[帰ってからは、報告もそこそこに泥のように眠った。 状況を察してか、所長も特に何も聞いてくることはなかったので、その夜は静かなものだった。
だから、朝起きてからの世界は絶望にも近かった。 駅に書かれた犯行声明、ゾンネの命。そしてまたも起きた大規模な爆発事故。 テレビに映るニュースはそれで持ちきりで、女アナウンサーは派手に騒ぎ立てる。]
……朝ごはんも不味くなるってものよね。
[厚切りトーストにバターを塗って、つやつやの目玉焼きを乗せたのが、いつも変わらぬ朝食。 無論目玉焼きは片面だけをさっと焼いた、とろとろ半熟玉子でなければならない。]
要請とか、来てる? なんか、散歩とかでもして気晴らししたいけど、また巻き込まれんのもヤだなあ……
[ぼやけば、それでもこんな状態じゃサボってもいられないだろ、偵察には行って来い、と蹴り出された。]
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( 118 ) 風薙 緋焔 2011/09/08(木) 21:55:56
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─ 住宅街・事件現場のマンション ─
[『Blaue Flamme』に入ってから、死者に接する機会は増えた。 ただ、個人的には、減らしたい所ではあるのだが、そうそう上手くは行かないもので]
……これって、どういう状況なわけよ。
[一部を除いて、住人が全滅している、というマンションの状況を聞かされ、思わず遠い目をした]
……とりあえず、防犯システムには、なんか引っかかってないんですか? 遺留品とかは、期待できないでしょーけど。
[NEXT能力による犯罪は、痕跡の類を期待するのが難しい事が多い。 犯人が意図的にそれらを残しているのでなければ、残るものはないのがパターンで。 仮に残されていたとしても、そこから個を割り出すのは困難を極める。 もっとも、その限界の壁を越えて行く事も、『Blaue Flamme』の目的には入っているのだが]
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( 119 ) 宮古護 2011/09/08(木) 21:56:19
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[車輪を回す宮古の手を止めさせたのは、商店街での事件の関与者のひとりとして挙げられた名。]
ヴィクトーリアさんが──
[自らもNEXTとして家族と離ればなれになりながらも、園児たちを優しく育てる慈愛の人。 その人が争いの渦中にいる。]
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( A18 ) 2011/09/08(木) 21:59:27
紅金の ロージアは、偵察という名の散歩で街へ出ていった――が、正直あまりやる気はなさそうだ++
( 120 ) 宮古護 2011/09/08(木) 22:01:48
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[NEXT同士のにらみ合いは、どうやら物別れになった、という情報を聞きながら、宮古は回線に指示を割り込ませた。]
その銀騎士《リントブルム》に関しては、僕──都社会福祉課ネクスト対策室の宮古が身元を保証しますから、丁重な対応を願います。
[現場にいることを確認された者として、ロージアの名が追記されれば、彼女が属する組織『STOPPER』にも一報をいれておく。
その後、彼女らが加害者でないことが確認されて釈放されたという情報を得るまで、宮古は車椅子を路傍に寄せて、流れる情報を浚い続けた。]
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宮古護は、ニュースキャスター を投票先に選びました。
( A19 ) 2011/09/08(木) 22:02:24
ブライアンは、ニンジンの詰まった鞄を手に立ち上がった。++
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―喫茶:月の猫→街へ―
[休憩がてらのお使い。 領収書もらってきてね、という声を受け、 看板猫をひと撫でしてから裏口を通り外へ出た。
空を見上げる。 少し、雲が多いようだ。]
――――、
[“狩る”べきは。 考えながら、街へ向かう。 厳戒体制が敷かれていた]
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( 122 ) 雷 宗太郎 2011/09/08(木) 22:07:12
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― 回想・昨夜 ―
[ヴィクトーリアは警官隊や後からやってきたロージアに任せ、自分はバイクにまたがり帰宅する。 家に着けばナタリアから遅くなった事で心配をかけていて、長く変身体の電力を消費して疲れ切った表情を敏く読み取られ暫くナタリアに謝り通しになるハメになった]
シャッテン、とか言ったか。 本調子であっても勝てたかどうか……。
能力も良く分からなかったな。 NEXTは奇襲戦の応酬のようなものだ。 下手にカードは見せないか。
[人々から正義のNEXTと呼ばれる存在はその性質上悪を倒す為に衆目に何度も自分の力を晒している。 その点において悪のNEXTに情報の点で負けているし、更にシャッテンのように守るべき物を捨てた存在は常に先手を打てる分有利だ。 あのような相手を斃すのならば、機と舞台が必要だろうと考えながら、ソファで眠りについた]
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( 123 ) ブライアン 2011/09/08(木) 22:07:53
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― 街 ―
[公園にたむろする人々はみなニンジンだった。どれもこれもニンジンだ。ラジオを聴きながらふらふらと歩く。街へ向かう。 何かニンジン以外のものを食べよう……そう思っての行動は、しかしキャメロットとキャロットは似ているという思いつきに霧散した。キャロットの騎士はきっと、みな赤いに違いない。
目的も無く、ふらふらと街を歩く]
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雷 宗太郎は、ニュースキャスター を投票先に選びました。
( 124 ) 高嶺 耀 2011/09/08(木) 22:09:01
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―自宅マンション― [ あちこちと連絡を取って、訃報を伝え、予定の調整をして。 そんなこんなで時間が過ぎてしまった。
服を着替えて部屋を出る。 一見全く変わり映えのしない黒っぽいスーツに大きなバッグだが、デザインも限りなく黒に近いダークグレーの色合いも、見る者が見れば全然違うのが分かる筈。勿論自作。 ついでに言えば、外からは分からなくても、バッグの中身も色々入れ替えてあるのである。++]
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投票を委任します。
ブライアンは、ゾンネ ユーベルス に投票を委任しました。
投票を委任します。
ブライアンは、シャッテン に投票を委任しました。
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ブライアンさんがニンジン天使すぎて生きるのが辛い。w
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( 125 ) 風薙 緋焔 2011/09/08(木) 22:11:58
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んじゃまあ、防犯カメラの映像、見せてもらっていいっすか。 ああ、物は役所の方に出しちゃって構いませんよ、そこらの品物に関する権限は、俺らにはないから。 ただ、ちょっとだけ、コピらせてもらいますけど。
[何はなくとも、と、管理人室で防犯カメラの映像をチェックさせてもらう。 初老の管理人は落ち着かない様子の三毛猫を抱え、時折りそれを宥めながら対応してくれた]
……つか、これ……。
[カメラの一つが捉えていた姿に、目が細まる。 ほんの一瞬浮かんだ険しいものは、ポケットに手を突っ込んで中のものを握る事でどうにか押さえつけた]
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( 126 ) 風薙 緋焔 2011/09/08(木) 22:12:07
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そう言えば、無事だった家の共通点って、なんかあります?
[できるだけ、平静を装いながらの問いに、管理人は眉を顰めた。 間を置いて返されたのは、すぐには浮かばない、という返答で]
そ、っすか……あ、いいえ。 んじゃ、なんかわかったら、教えてくださいねっ。
ん、大丈夫……きっと、何とか、しますから。
[根拠なんて全くない、けれど。 それは、事件で不安になっている相手に必ず言う言葉。 そうすることで、自分自身に発破かけをしている部分もあるのだけれど]
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( 127 ) 高嶺 耀 2011/09/08(木) 22:12:47
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―街― [ マンションを出て外を見上げれば、青空の面積は少なめで雲が多い。 ひょっとしたら天気が崩れる前触れかも知れない。 少し早歩きで大通りに向かって歩き始めた。]
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ブライアンが「時間を進める」を選択しました。
( 128 ) 雷 宗太郎 2011/09/08(木) 22:16:20
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― 朝・自宅 ―
[夢は見る事はない、ただ無の中から覚醒するだけ。 そして目を覚ますとテレビをつけて常にニュースにその名を踊らせるNEXTという単語に苦々しげに眉根を寄せる]
今度は連続殺人か。 爆破テロも未解決だと言うのに犯罪者はあの手この手で良く暴れてくれるものだ。
[人々が欲望を解放すると砂上の楼閣であった秩序は脆くも崩れ去りニュースに陰惨な事件が流れない日はない程だ。 こんな世界を見てもなおシャッテンという男は人間の方が劣っているというのだろうか]
本能のままに暴れるのなら動物と同じだろうに。
[NEXTは人間を進化させたのではなく、動物として当たり前の状態に退化させたのではないだろうかと常日頃から思う]
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( 129 ) 宮古護 2011/09/08(木) 22:18:48
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[そうこうするうちに、球場で大規模な爆発が起きたという速報が入る。 黒づくめの5人組が壁に大書した第二の要求。
見舞いに行っている場合ではなくなった。 宮古は都庁に戻って、送り込まれてくるデータの処理に掛かり切りになる。 一度だけその手を休めると、牧師あてに連絡を入れた。]
ヴィクトーリアさんは帰宅していますか── いえ、呼んでいただかなくて結構です。 今日もいろいろありましたから──彼女の朝のヨーグルトには蜂蜜を多めに。 よろしくお願いします。
僕は、今夜は都庁泊まりになりそうです。 なので、先にお休みください。
──よい朝の来たらんことを。
[牧師の奉ずる神を信じているわけではなかったが、祈りの言葉に唱和して通信を終える。]
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( -8 ) ブライアン 2011/09/08(木) 22:21:26
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ところで悪としては、自分の邪魔になる者はとりあえず消す方向に動くのが正解だろうとして動いてるんだけど、なんかシンドバッドが意外に日和ったのでもう少しやらかさないとなぁとか思っている。
ちゃんと、シンドバッドに敵と見なされなきゃな。
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( 130 ) 風薙 緋焔 2011/09/08(木) 22:23:49
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─ 住宅街 ─
……さて、そう言ってはみたものの……。
[現場検証やら何やら、一通り、現場でできる事を終えて。 自分では踏み込みきれない領域は公的機関に任せる形で、マンションの駐輪場に停めておいた愛車の所まで、戻る]
……昨日、確か商店街でも色々騒動あったんだっけ……。 なんつーか、その。
……なんでそう、あっさり割り切れんのかなあ……。
[ぽつり、と呟いて、目を伏せる。 他者を殺める、という事。
こんな立場にいて、全くその経験がない──とまでは、言わないが。 その点は、まだまだ割り切れていない部分でもあって、だから、悩む。
感覚が違う──とか、そういう見方では割り切りたくなかったから]
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( -9 ) ブライアン 2011/09/08(木) 22:25:07
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正直、イカレキャラやってると他と絡んでいいのか不安でござる。
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( 131 ) 雷 宗太郎 2011/09/08(木) 22:25:13
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[ニュースを見ているとナタリアも起きてくる、二人で簡素な朝食を食べてから出かけの準備をする]
警察は大口なんだろう。 まだ爆破事件も解決出来ていない。
……そうだ、確か昨日病院に居た子供が爆発前に大人に聞こえない頭の痛くなる音が聞こえたそうだ。 ナタリア、何か分からないか?
[昨日の情報を彼女と共有する、暫く考え込んでから頭の隅に引っかかっていて出てこないと言う事なので何か分かったら連絡してもらう事にした]
それじゃあ行ってくる。 分かっている、今日は電力を消費するような行為は避ける。
[ナタリアはいつも心配ばかりしている。 一晩寝た事で半分程度は力も復活したはずだし、それにいつまたシャッテンと遭遇するかもわからない以上常に戦闘は最適の状態で行えるようにしておきたかった。
ナタリアにいってきますを告げてからバイクにまたがり街へと走らせる++]
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―大型薬局にて―
[蚊取りマットの替えのカートリッジを探す。 できるだけ安い方がいいな、とはすっかり染み付いた考え方。]
―――、
[近くの塀に、 つい昨日のシンドバッドによると謂われる壁の落書きを模倣したらしきものが、ある。]
…ばかか
[ぽつ、と呟いた。]
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ー翌朝ー
[すっかり寝てしまった。疲れていたのだろう、NETXになった日の悪夢は見なかった。]
おはようございます、今日もいい一日でありますように。
[牧師様と朝の挨拶を済ませ、子供たちの朝食を用意する。いつも通り、戦争さながらの朝支度。子供たちが元気に学校へ向かうのを見送って、大人組の朝食の時間になる。]
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( 134 ) 宮古護 2011/09/08(木) 22:30:36
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── 翌日 ──
[明け方に各方面にレポートデータを送付して仮眠を取り、宿直室のシャワーを浴びて、ロッカーにしまってあった着替えで身支度を整えると、まとめ買いのコンビニパンで朝食を済ませる。 誰かが、「今夜も泊まりなら、明日は《月の猫》のモーニングを出前してもらう!」と好み全開の主張していたが、それもあながち仮定ではなくなりそうだった。 まだ球場の現場検証も終わっていないのに、飛び込んでくるのはマンションで連続殺人があったというニュース。]
…要求を通したいというよりは、我々を殲滅したいようにも見えますね…
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( 135 ) 宮古護 2011/09/08(木) 22:35:21
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── 駅構内 ──
[現場へ行ってくれ、という上司の要請に応えて、宮古は都庁を出た。
乗り換え駅で、例の5人組が残したというスプレー画を見ることになった。 ──というより、その周囲がキープアウトになっているせいで、車椅子が足止めをくらったのだ。]
……。
[車椅子で通行することを想定されていない迂回路。 徒歩なら楽に越えられる段差が、車椅子には辛い障害となる。]
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[テレビではNEXT犯罪のニュースをひっきりなしに流している。
幼稚園バス乗っ取り、第九ビル爆破、商店街での事件、地下鉄にあった脅迫文、球場爆破…。]
ん、ヨーグルトの蜂蜜、今日は多く入れてくれました?
『宮古さんがね、今日のヨーグルトには蜂蜜を多めにって言ってたから、多めにいれてました。好きでしょ、蜂蜜。』
[宮古さん、昨日の事件に私がいた事知っているのかな?もしかして、泣いていた事も知られてたら…、と思うと少し恥ずかしい。でも心遣いが嬉しかった。]
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[「今度は連続殺人ですって。やーねえ。」
通りすがりの奥様方の会話は情報に溢れている。一言一言は彼女たちの脳裏にはきっと一つも残らず右から左へ流れて行ってしまって、今日の昼食やドラマの話に書き換わるのだけれど、それをぽろりと拾ってしまうと、他人の耳には存外よく残るのだ、ということを彼女たちは知っておくべきかもしれないと思うほどだ。
連続殺人はマンションの中にいた人物を狙われたらしいこと、安心して家の中にもいられない、などと言葉は情報を落としていく。 まあ、盗み聞きには違いないので、行儀はよろしくないだろうが。]
――……っと、すみません。
[そちらに気をやっていたものだから、前方に視線を向けきれず誰かとぶつかって、反射的に謝罪を口にする。 もし彼がニンジンを手にしていたなら、一般的には奇異なその赤い野菜に一瞬目を止めてしまうだろう。]
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( 138 ) 風薙 緋焔 2011/09/08(木) 22:43:07
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─ 住宅街 ─
……聞いて、答えてくれるような連中なら、ほんっと、ラクなんだけどなぁ。
[しばし目を伏せた後、苦笑を滲ませながら『Blaue Flamme』に連絡を取り、収拾したデータを送っておいた]
さて、んじゃあ俺はまた巡回に出るわ。 ……なんかわかったら、連絡よろしく。
[いつもに比べると力ない声で言って通信を切り、空を見上げる]
……あんまり無茶、できねーかな、これ。
[やや、雲の多い空に、ふとこんな呟きがもれた]
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( 139 ) 守川 篝 2011/09/08(木) 22:45:54
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―― 時は少しだけ遡り/公園 ――
[ニンジンという野菜をご存知だろうか。 アフガニスタン原産のセリ科ニンジン属の野菜なのだが、ジャパンではカレーという料理によく使用される。カレーの王国インドでもカレーは作られているが、なんと日本のそれよりニンジンは甘いのだ。 ちなみにオレンジ色のニンジンが主流であるが、黒っぽいニンジンも存在する。美容健康食品としても注目されているので、是非探してみるといいだろう。
それはともかく、メイドはとある匂いに顔を上げた。]
――――。
[一人の男がオレンジ色のブツを抱えて出て行く。 メイドは、匂いに釣られるようにして立ち上がった。]
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[宮古さんにお礼を言わないと、と思ったが、昨日は帰ってこなかった事を聞き、]
公務員のお仕事って大変ですよね、NEXTのせいで…。
[NEXTという表現にこだわる彼女に、牧師様は難しい表情をしただろうが、そこは軽くスルーした。]
『ヴィッキー、ご飯を食べたら街に出かけてらっしゃい。ちょっと昨日から様子が変ですよ。たまには映画なりショッピングなり行ってきたらどうですか?』
[…、そんな気分ではなかったが、教会にずっと居ても牧師様も気を使いそうだし…。久しぶりに街へ出かけようか]
→街のショッピングモールへ
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( 141 ) 高嶺 耀 2011/09/08(木) 22:46:25
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[ 警察車両が通りに停まっている。 路上で立ち話をしている野次馬曰く、この近くの団地で殺人事件が起きたらしい。 団地の敷地内は救急車の他、対NEXT用装備車両もやって来て、一時通行止めになっていたとか。 嘘か真か囁かれる噂を聞きながら、その事件のあった団地の方を眺めていたが。 爆破事件との関連はないらしいと分かった時点で踵を返した。]
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( 142 ) ブライアン 2011/09/08(木) 22:47:25
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[ぼう、とした顔で、街の中を歩く。ガリ、とニンジンをかじりながら、何かを探すように。 目的ならある。ニンジン色に染まった頭でそれを確認する。
トン、という軽い衝撃。そして、謝罪の声]
……すまない。
[女性にぶつかったことに気づいて、自分も頭を下げる。 やはりニンジンを食べると、頭がニンジンに染まってしまい周囲への注意を怠ってしまうようだやはりニンジンには中毒性あるそろそろ他のものを食べるべきかもしれない]
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( -11 ) ブライアン 2011/09/08(木) 22:50:26
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( 143 ) 高嶺 耀 2011/09/08(木) 22:52:19
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[ 今日は比較的順調に駅まで辿り着いた。 友人の家までは地下鉄を乗り換えて行くことになる。
車内で前の席に座った男性客が広げたスポーツ新聞には、昨夜の球場爆破がでかでかと1面トップに載っていた。]
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あの、 ……ニンジン、お好きなんですか。
[かじりかけらしいその赤いものを見て、それから彼の顔を見て。 食べていたのだったら、それに触れてしまったり汚したりしてしまっていないだろうかと少し不安に思いながら、生ニンジンをかじる行為に、疑問を浮かべた。]
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( 145 ) 守川 篝 2011/09/08(木) 22:56:45
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―― 大通り ――
[野菜ジュースを飲みながら、メイドは通りを歩いている。すれ違う人々の話によれば、殺人事件が明るみになったらしい。ジャパンの警察にしては早い対応だった。]
…………
[サイレンが通り過ぎる。 向かう方向は住宅団地。]
あちらでは難しくなりましたか。 …………。
[元よりそちらへは向かなかった足を彷徨わせる。]
ご主人様へ挨拶に行くにも…… あの場所はどこにあるのでしたか。
[少年と歩いた道のりは、まるで思い出せない。 ヒトの数や流れ方が違えば、景色もまるで変わる。 ある程度彷徨った後、メイドの足は路地へと向いた。]
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( 146 ) 風薙 緋焔 2011/09/08(木) 22:59:08
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[忙しなく入れ代わり立ち代りする警察官の合間を抜け、野次馬を迂回して、公道に出る]
……っかしなぁ。 あんなに立て続けに色々あると、思いっきり走る、ってのもできないわけで。 そこだけ、めーわくなんだよなぁ。
[メットを被り直しながら、ぼそ、と呟く。 特殊チューンを自分で施すレベルのバイク好きは、多少、スピード狂の気も備えていた]
……ま、ある意味非常事態継続中なんだし……。 ちょっとくらい、スピード上げても、いい、よな。
[良いわけない、という突っ込みは、残念ながら入らない。 そんな訳で走り出したバイクは、僅かながらにオーバースピードで、先に行く車やバイクをやや強引に抜き去りながら、街の中心部へと向かう]
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( 147 ) 高嶺 耀 2011/09/08(木) 23:00:07
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[ 乗り換えの駅で降り、連絡通路を歩いて行くと、途中KEEP OUTの標識を付けたロープが張られているのが見えた。 ニュースにも出ていた声明文が落書きされた壁面の前で、車椅子に乗った青年が立ち往生していた。]
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[街のショッピングモールは、いつも通りの雰囲気だ。 昨日の事件なんてなかったかのように。]
うーん、こういう暑い日はアイスクリームがおいしいです。
[甘いものは素敵だ、食べていると嫌なことを少しだけ忘れる。だが、壁にある脅迫文の模造らしき落書きを見て、少しだけ気分が暗くなる…。]
どうして、こんな真似をするのでしょうか?
[シンドバッドは悪い人。その悪い人の真似をする人の気持ちがわからない。]
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( 149 ) ブライアン 2011/09/08(木) 23:03:00
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[ニンジンが好きなのか。……ぶつかった女性にかけられたその問いは、なかなかに難問だった。 自分はなぜニンジンを食べるのか。何がきっかけでニンジンを食べ始めたのか。 過去の記憶は大部分が破片となり、容易には答えを見つけることができない]
ニンジンを食べるとシンドバッドに狙われなくなるらしい。ネットで見た。 おそらくは根も葉もない噂だろうが、こんな世の中だからな。くだらないジンクスにも縋りたくなる。
[どうしようかと悩んで、全くのでたらめでごまかした。真顔で]
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( 150 ) 高嶺 耀 2011/09/08(木) 23:04:25
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[ 辺りを見回すが付き添いはいないらしい。 周囲の人間が手を貸す気配もない。
ある程度近付けば嫌でも目立つ車椅子だ。 こまめにメディアをチェックしていれば、すぐにピンと来る特徴的な形。都広報でもお馴染みだ。]
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( 151 ) 守川 篝 2011/09/08(木) 23:05:22
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―― 路地 ――
…………
[さすがに、"彼"の死体は片付けられていた。 血液の痕も乾ききっている。削り壊した壁はまだ残っているが――その内に補修されるだろう。酔っ払いの事を思い出すと、その息子だった少年との会話を思い出して、眠そうな表情が更に眠そうになった。]
…………
[見回すも、銀色の輝きは見当たらない。]
もう、売られてしまったのか押収されたのか……。
[ゴミを漁っても、ペンダントではなくネズミかネコが見つかるばかりだ。]
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( 152 ) 宮古護 2011/09/08(木) 23:05:38
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[勤め人は出勤時間に遅れまいとしてか、足早に車椅子の脇を通り過ぎる。 中にはあからさまに邪魔だという顔をして睨む者もいた。
この状況で車椅子をバックさせるのも難しいが、それでも脇に避けようと車輪に手をかける。]
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( A20 ) 2011/09/08(木) 23:07:25
ヴィクトーリア・フォン・リントブルムは、近くにいた人が「馬鹿が」と呟いたのを聞いたかもしれない。++
( 153 ) 雷 宗太郎 2011/09/08(木) 23:08:20
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― 街中 ―
[愛車を転がして再び街中へとやってくる、爆破事件のあった現場は近い]
蚊……。
[じいっと目を凝らすと確かに蚊がブンブンと飛び交っているのが目に入る]
……常々思う。 この生き物の存在意義はなんなのだろうか。
[蚊は嫌いな虫だった、好きな人はいるのだろうか]
蠅の様に腐敗物などを食べるわけでもなく。 血を吸って卵を産むだけの存在。 しかも不快なかゆみを残す。
蚊が存在する理由が全く分からん。
[ぷ〜んと呑気な音を立てながら眼前を通りすぎようとした蚊をぱちりと両手で叩き潰した]
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( 154 ) 高嶺 耀 2011/09/08(木) 23:08:33
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[ ゆっくりと車椅子に近付き、声を掛ける。]
……手伝いましょうか?
[ 何処となく物憂げなハスキーな声。]
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( 155 ) 宮古護 2011/09/08(木) 23:13:57
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[苦労して車輪を回そうとした時、物憂げだが邪険ではない声が届いた。]
ありがとうございます。 5番線ホームまで行きたいんです。 お願いします。
[上体を回して会釈する。 手助けを受け入れる声は、わかりやすく明瞭なものだったが、続く言葉はふと洩れたもの。]
──あ…、高嶺 さん?
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そう。シンドバットはニンジンが嫌いなのかしら。 いえ――好きなのかしらね。彼は嫌いな物は爆破してしまいそう。
[それまでの間や硬い表情から、それがほんとうの理由ではないのだろうことを察してしまうのは、NEXT探偵業まがいのことをしている所長の影響だろうか。 けれど別に彼がニンジンが好きかどうかは深く聞くべきことでもないし、そこに虚偽を言われたことで問題はない。]
――そういえば、今度は爆発じゃなくって連続殺人だって聞きました。 何だかこのあたりらしいですけど、どこのマンションだかご存知です?
怖いですね、シンドバット。
[こちらもでたらめ並べながら、それとなく市民の様子を伺おうと、世間話を装った。]
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( 157 ) 守川 篝 2011/09/08(木) 23:14:44
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―― 路地 ――
[路地から通りへ出ようとすると、殺人事件についての噂話が聞こえた。何でも生存者の話によると、事件と関係あるかどうかはわからないが、妙なメイドが訪ねてきたらしい。]
――――。
[メイドは出るに出られず、路地を経由していつもの寝床へ向かう事にした。寝られるかどうかはともかくとして、体は休める必要もある。]
ガソリンも不足していますし。
[とは言え、放置されているバイクや車がそうそうあるものではない。ガソリンの供給方法を見回して探しつつ、いつもの薄暗いコンテナ陰へ。]
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( -12 ) ブライアン 2011/09/08(木) 23:14:52
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爺さん大丈夫かな。電波の関係でダメって話だっけ。 生存投票だと動いてないところは生き残れないからなぁ。
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( 158 ) 風薙 緋焔 2011/09/08(木) 23:16:33
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─ 街中 ─
[ほんの僅かな時間の疾走でも、たまったもやもやを払うには足りていた。 後で怒られる可能性は完全スルーしつつ、一先ず向かうのは爆発現場方面。
昨日よりは幾分落ち着いた雰囲気ではあるが、やはり、野次馬や、何かを探すような人の姿はちらほらと見られた]
…………。
[行方不明になった身内を探しているらしき人の姿に、僅か、目を伏せて。 移動するか、と思った矢先、ぱちり、という何かを叩く音が耳に届いた]
あ……そいや、蚊の異常発生の調査の方、聞くの忘れた。
[蚊を叩き落しているらしき男の姿>>153に、ふと、思い出すのは、それだった]
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―大型薬局―
nextを真似たひとか、 ひとを真似たひとか、 …nextを真似たnextか。
[なんにせよ、滑稽に過ぎる。 常問いかける問いは、 いつもこうして答えが見えなくなる。
―――どちら、なのか。]
っと ―――すまない
[視界の下の方、 誰かにぶつかりかけたか。 視線を下げ、僅かに目を見開いた。 血まみれの商店街で出会った少女が+いたのだ+]
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( 160 ) ブライアン 2011/09/08(木) 23:24:38
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……連続殺人の話は初耳だな。物騒な。 またNEXTの犯行なのか?
[そちらは本当に知らず、顔をしかめる。 シンドバッドの話題については、少し言葉を探した]
シンドバッドは恐いな。私も現場を見たが、ひどい有様だった。できれば近寄りたくないよ。
しかし……彼らも不思議だな。ラジオで新しい声明を聴いたが、どうも意味が分からない。 第一の声明がまだ履行されていないのに、第二の声明というのは少々おかしいと思わないか?
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( 161 ) 守川 篝 2011/09/08(木) 23:24:46
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―― 路地/コンテナの陰 ――
[足元をネズミが這って行く。 メイドは、特に嫌悪に表情をゆがめるでもなく、のんびりと行動を見つめていた。ゴミの臭いがしようとも、背にした壁が硬くとも、メイドにとっては変わらない。]
…………
[眠るにはまだ早い。 さりとて、メイドは眠っているフリをする。 何度も何度も繰り返した事だから、呼吸を出来るだけ落ち着けて、ぼーっと景色を眺めている。]
…………。
[時間の流れはまるでわからない。空腹も、思考も、恐怖も感情も、こうしている間は塞き止められる。]
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( 162 ) 守川 篝 2011/09/08(木) 23:25:50
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[時間というものはどうして進むのだろうかと、メイドは考えていた。六十刻みで変わる刻限。次の"時間"が来てしまう事への焦燥と重圧。 いつ起こるかわからない次の"気まぐれ"に身を震わせる日々はなくなっても、壊れた思考と精神は、どこまで行っても壊れたままだ。
ネズミが懸命にゴミ袋を食い破ろうとする様を眺めながら、メイドはただ、眠そうな表情を浮かべていた。]
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/* そんなとこにいると 大丈夫かって謂いにいけないだろ メイド!
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( A21 ) 2011/09/08(木) 23:27:28
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あ、ごめんなさい。
[目の前には、背の高い人がいた。耳にはピアス、綺麗な女の人だが、声からすると男の人?]
こちらこそ、ぼーっとしていました。 馬鹿ですよね、こんな落書きをする人って。
[ため息をつきながら、アイスクリームをペロリ]
NEXTが怖いといいながら、NEXTの真似をする人の気持ちがわかりません。
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( 165 ) 高嶺 耀 2011/09/08(木) 23:31:01
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[ 当然、この車椅子の搭乗者である青年もそれなりに有名人だ。 都の福祉課に所属する公務員。]
こんにちは。お久し振りです。
[ こちらを覚えていた、と気付いた時、軽い驚きを感じ眉を上げた。 後ろに回り、ハンドグリップを掴む。 車椅子の補助は不慣れだが、何とか向きを変えるくらいはできよう。]
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( 166 ) 雷 宗太郎 2011/09/08(木) 23:35:21
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蚊……蚊か……。 確かに今年は異様に多い……と言うよりも。 多すぎか。
[東京のそれも繁華街でどこを見ても蚊が目に入る程飛んでいる光景というのは些か不思議に思うが]
下水でも溢れたか。 なんにせよ蚊が多い季節は困りものだ。
[かゆみさえなければ血などいくらでもくれてやるのに、と常々思うがそんな言葉は蚊には通用しない]
さて、爆破物の調査でも始めるとしようか。
[掌の中でぺしゃんこに潰れた蚊を掌から剥がして地面に落とした**]
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―大型薬局近く >>163 ―
……いや。こちらこそ。
[小柄な、きれいな少女だった。 あの血まみれの中で気丈に声をあげていたのを思い出す。 少しだけ、眼を細めた。]
ばかだな。 そう思う。……
NEXTへの感情は複雑だよ …――恐怖の中にも、 憧憬や、あるいは嫉妬にちかいものが あるのでは ないかな。
[壁の落書きを見ながら、謂う]
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……――どうかな。
[ツキシロの言葉は、 はっきりとしたものではない。]
“どちらなのだろう”な。
[常思う問いかけが口をつく]
……――、 人は天敵を持たなかった。
NEXTは人に対する天敵となりうる。 そういう認識ならば…… 恐ろしいとも、感じるだろう。
けれど、…どうかな。おれには、まだ わからない。
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[第一の爆破現場で見かけたロージアという女、 そして彼女と話す男。その横をひとりの男が通り過ぎた。 ポロシャツにチノパン、スニーカー。 どこにでもいる在日の外国人にしか見えない。 見えない、が。それはナジームその人の変装。 外国人の顔なんてみんな一緒に見えるものだ。]
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( 170 ) 宮古護 2011/09/08(木) 23:43:23
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[相手の顔を見て、つい呼んだ名に、すみません! と謝罪の言葉を被せる。]
「業務上知り得た事柄」というやつでした。
あ、…と、 ありがとうございます──。
[高嶺の補助で段差を乗り越えた後、背広の内ポケットからカードケースを出して名刺を取り出す。]
僕は宮古 護といいます。 都の──以前、戸籍課にいたとき、あなたが結婚を望むカップルの「保証人」として付き添っていらした時にお会いしています。 あの時は、勉強不足で対応に戸惑って失礼しました。
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( 171 ) 宮古護 2011/09/08(木) 23:43:49
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[新規採用で配属された戸籍課。 窓口にたった早々に同性カップルの婚姻届けを受理してほしいと言われて硬直した。 「おめでとうございます…」と言いかけたら、すぐに上司が代わって、受理できないと突っぱねた。 その一連の出来事は印象的だったので、よく覚えている。]
あの時は、婚姻関係を規定するのが民法か憲法かもよく知らなくて── 不勉強に過ぎました。
[もう一度、頭を下げる。]
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( -14 ) ブライアン 2011/09/08(木) 23:45:19
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来たか、ナジーム。 種をまくだけのつもりだったんだけどなー。どうなるんだろ。
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( 172 ) 宮古護 2011/09/08(木) 23:45:24
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あの後、自分なりに、各国の婚姻制度や社会保障、戸籍のありようについて調べてみました。 あなたが支援してらっしゃるNPOについても。 今はもう、戸籍係からは異動してしまったんですが。
[そして、NEXTが現われた今も、憲法は変わらないままだ。]
職務を離れて、改めてお名前を伺ってもよろしいですか?
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よくわからないですけど、どうかしら。 NEXTがやったにしても、そうじゃないにしても、怖い話。 だって犯人が誰だって、殺されるのは一緒ですもの。
[顔をしかめる(>>160)のは、とても同感だった。 顔をしかめたくなる状況な割に、自分も全く情報を仕入れていないので、こうして聞いているわけだ。]
あたしもあの時あそこにいましたよ。何度も小さな爆発があって…… 本当に、落ち着いてお茶も飲みにいけませんね。
[声明について彼が述べれば、それもそうだと頷いて。]
昨日の今日で、もう痺れを切らしたのかしら。
第二の声明は、壁に書かれたんでしたっけ? 駅の壁に堂々と……第一の声明の時点であんなに注目されているのに、よく出来るものですよね
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( 174 ) 風薙 緋焔 2011/09/08(木) 23:50:58
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─ 街中 ─
……とはいえ、ほんとにそーだったとしたら、それはそれで怖いよなぁ。
[蚊が媒介する、人間爆弾とか、とは。 さすがに、声には出せなかったが。 こうも蚊が多いと、それすら現実味を帯びて思えて、薄ら寒い]
……なぁにが、したいんだろーなぁ。
[それを示すのは、あの『声明』なのだろうけれど。 それが何がしたくてのものなのかは、自分の位置からは見えなくて。 もやりとしたものが、積みあがるような感覚にため息が出た]
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( A22 ) 2011/09/08(木) 23:54:04
守川 篝は、ネズミがネコに追いかけられていくのを見た。
( A23 ) 2011/09/08(木) 23:55:00
守川 篝は、ネコがこちらを見ている。ぼーっと見つめ返した。
( A24 ) 2011/09/08(木) 23:56:27
守川 篝は、ネコに、フニャア!と雄叫びを上げて逃げられた。ちなみにメスだった。
( A25 ) 2011/09/08(木) 23:56:53
サフォア ツキシロは、鞄の中の本には、喫茶店を訪れた女性から渡された花びらが挟まったままだ。
( 175 ) ブライアン 2011/09/08(木) 23:58:40
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相手が人でもNEXTでも、殺されるのは同じ、か。たしかにな。 だが、できれば人であってほしいよ。それならまだ、私のような一般人でも逃げられる可能性がある。
[連続殺人については沈痛そうに言って、それからシンドバッドの話題]
どうにも第二の声明については、私的には腑に落ちない。どうせ発表するなら、第一の時と一緒にすればいいのだ。
私はね……もしかしたらシンドバッドはすでに、ゾンネ=ユーベルスに追い詰められているのかもしれないと思っているのだよ。だから焦って、わざわざ注目されているのにあんな声明を出したのだ。 なにせ我らが国民のヒーロー、ゾンネだ。彼ならそれくらい、おかしくないと思わないか?
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昨日、NEXTが向き合っているところを見たんです。
人を傷つけるNEXTの前に立ちふさがったNEXTに、発砲する人がいました。人の心には、やっぱりNEXTが怖いという気持ちがあるのでしょうね…。
NEXTも人間なのに…。
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( *2 ) 守川 篝 2011/09/09(金) 00:01:26
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何故、メスなのに雄叫びなのでしょう。
[メイドはクエスチョンを感じている。]
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( 177 ) 高嶺 耀 2011/09/09(金) 00:02:10
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[ あれはもう何年も前の話だ。 友人に保証人になってくれと頼まれた時は驚いたものだが。あの頃の友人は今よりも更にLGBTの人権活動に熱心だったから、デモやパレードにも積極的に参加していた。 自分がボランティアとして協力するようになったのはその後だ。
しかし、届出を出した当人でもないただの付き添いを良く覚えていたものだと感心する。 自分だって、ただの戸籍係の窓口の青年など、車椅子というのが印象に残っていたとは言え、その後都の広報活動で目にしなければすっかり忘れていただろう。]
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人の為に戦うNEXTもいるのに、それでも人はNEXT全てを天敵とみなすのでしょうか?
NEXTって、何故存在しているのでしょう?
あ、ごめんなさい。そんな事言われても、あなたには分かりませんよね。私にも分かりませんし…。
[突拍子もない質問をしてしまった事に気づき、笑ってごまかす]
それより、耳のピアス、沢山ついていますね。痛くないのですか?
[さらに突拍子もない質問をした事に気づいていないらしい]
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[ゾンネに追い詰められている。 その一言を聞いた瞬間、側を通った男の眉が微かに動いた。 そして、すぐに自分を探すNEXTとのニアミスは 終わり、彼らを背にする形で少しずつ離れていく。]
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( 180 ) 高嶺 耀 2011/09/09(金) 00:08:35
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[ 押す手を止めて差し出された名刺を受け取る。 「宮古 護」と印字された名に目を落とし、]
いつもご活躍は見ていますよ。
[ 自分もバッグから名刺入れを取り出した。 植物の蔓をデザインした地紋に、ブランド名と「デザイナー 高嶺 耀」の文字が記されている。]
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( 181 ) 高嶺 耀 2011/09/09(金) 00:12:44
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「たかね よう」と言います。 本業はデザイナーです。と言っても個人営業ですけど。
[ 差し出した名刺には、メールアドレスの他に、ネットショップのアドレスが入っている。]
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―大型薬局店近く>>176―
――…… そうなのか。
[まさに、それは 己とあの花のNEXTである。]
…NEXTの変じた姿は 異形だ。 ニンゲンだと…認められない者も、いるだろう。
[少しだけ眼を伏せる。]
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( 183 ) ブライアン 2011/09/09(金) 00:14:30
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だが、それならば何が神の使者だ。 何が聖戦だ。 己が身を守るために神の名を騙るというなら、所詮やつらは、己が目的を達成するために神の名を利用しているだけの悪に過ぎない。
いや、追い詰められたというわけではなくとも、それには違いないか。 彼らはゾンネ=ユーベルスが邪魔なのだ。彼らの目的は改革なのに、もっと大きな目的があるはずなのに、たかが一人の邪魔者のために神の名を使った。 彼らにとっては神が与えた試練とも言うべき存在を、神の名を使って取り除こうとしているわけだ。
[くっく、と嘲笑する。まるで、おかしくておかしくて仕方が無いと言うように]
底が知れたよ。シンドバッドは。
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…――何故だろうな。
それはずっと おれも、考え続けてる。 きっと、…そういうひとは、少なくない。 …考えて、それでも、まだ 分からない。
[突拍子もない質問にも、 静かに答えた。――けれど、]
…え?
[ピアスに話が及ぶと、目を瞬かせて]
……、…べつに。もう、痛くは、ない。
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( A26 ) 2011/09/09(金) 00:16:02
サフォア ツキシロは、変わった子だな。と 思った。
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でも、そうすると。 誰も逃げられなかったって言うことは、NEXTの……?
どうして、殺そうと思うのかしら。 あたしもそんな力を手に入れたら、誰かを殺してみたくなるのかしら。
[やはりNEXT犯罪なのだろうか、あまりの殺人の短期間さに異能の予感を覚えてはいたが、確信めいたものを持ち始める。
しかし、その後継がれた声明についての見解には首をかしげた。]
ゾンネさんがシンドバッドを追い詰めて……?
[そんなはずはない、と口にしかけて、噤む。 もし本当に彼がシンドバッドを追い詰めているのなら、こちらに何の情報も落ちぬとは考えにくかったからであるが、それを今この場で声にすることは出来ず。]
――だって、あの人は昨日ビルの方にいらしたと聞いています。 シンドバッドを追える状況なら、他のNEXTに任せて自分はシンドバッドを追うべきじゃないかしら。
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( A27 ) 2011/09/09(金) 00:18:11
ナジーム ラシュディは、道を曲がり、人気のない路地に入った。
( 186 ) 宮古護 2011/09/09(金) 00:19:51
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「たかね よう」さん、ですね。 いただいておきます。
[高嶺が差し出した名刺を受け取る。 役所のそれとは違う、センスのいい名刺だった。 肩書きからして、自分でデザインしたものだろうと思う。]
…落ち着いているけれど、印象に残るデザインですね。 都の広報もこれくらいセンスよければいいのにな。
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( 187 ) 風薙 緋焔 2011/09/09(金) 00:20:12
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─ 街中 ─
[周囲を見回し、ここでできる事はなさそう、と判断して、バイクを押して歩き出す。 元より、調査や分析などの知的労働は、バックアップスタッフ任せな部分もある。 ……細かいあれこれが苦手なのは、否定できないわけだが]
朝っから、色々あったし。 ……今日はこれ以上、なんもなきゃいいんだけどなぁ……。
[ぽそ、と零れた呟きは、結構本音だった]
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( A28 ) 2011/09/09(金) 00:21:57
守川 篝は、誰かの足音が聞こえた気がして、顔を上げる。
( 188 ) 宮古護 2011/09/09(金) 00:22:16
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これ──都の福祉課で配っている花の種なんですけど、よかったらもらってくれませんか。 プランターでもよく育って、数ヶ月で、可愛い花が咲きます。
[ふと思い出して鞄を探り、都のマスコットキャラクターと、標語がプリントされたポチ袋サイズの紙包みを取り出した。 デザインはダサダサだけれど、花に罪はない。]
今日はありがとうございました。 あなたのおかげで、また少し東京が好きになりそうです。
[そして、東京の人ごみが結んだひとつの縁を胸に、宮古は会釈する。]
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あ、ごめんなさい。穴を開けた後はいたくないですよね。
でも、穴を開けた瞬間は痛かったんじゃないかな、と思って…、それだけの数のピアスをつけていたら、何度も何度も傷つけたんじゃないかな、と。
私、傷つくのは嫌だから…、あっ、おねえさんが痛いのが好きな人だと思っているわけじゃなく…、えっと…。
[何がいいたいか、もはやわからなくなってきた。]
ごめんなさい、昨日から事件が続いて、どうも心が落ち着かなくて。
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( 190 ) シンドバッド 2011/09/09(金) 00:26:24
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[瞳に映る緑の点。残念ながらそれは彼らを示すものではなかったが。]
「我ら」をそのように言うか。
[白い影が両手を合わせると、彼らのすぐ近くで爆発音。 はす向かいのコンビニのトイレで極めて小規模な爆発があった。]
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( 191 ) ブライアン 2011/09/09(金) 00:28:29
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どうして、殺そうと……か。それについては常人の私には理解しかねる。 だが仮に、NEXTの力を手にした者がみな殺人衝動を抱えるとしたらどうだろう? いわゆる善のNEXTと呼ばれる者たちも含めてだ。 何せあいつらは得体がしれない。精神になんらかの異常をきたしていても不思議ではないと思わないか?
[ゾンネの昨日の行動を聞いて、爆発現場を思い出す。 そういえば、見た気がする。だいぶん破片となってしまったが、断片的に思い出せる]
そうか……ゾンネは昨日のビルに。 いや、しかし分からない。なにせ彼もNEXTだからな。何ができても不思議では無いだろう?
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[底が知れた。そう言って目の前の男は笑う。]
ゾンネさんが邪魔? そうね――そうなのかしら。あんなによくやってくれている人が邪魔なんて、まっとうなあたしにはよくわからないけれど。 悪い人には邪魔なんでしょうね。すごい人だと思うもの。
だけどそもそもあたしは、はじめからあんなテロが聖戦だなんて思えません。あんな力で改革して上に立って、何が出来るのかしら。 神の使徒なんて、名前だけなら誰でも名乗れるわ。
[その場を取り繕うように、当たり障りの無い言葉を並べてみる。 男の笑い顔が、何故かやけに不自然で――しかしその違和感の答えは出ない。確かに世を騒がせる犯罪者がたった一人の人間に怯えて焦って、捕まりそうで。それは笑む事態かもしれない、のだが。
思考のせいで少し表情が硬くなってしまったのは、伝わったか、隠せたか。]
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( 193 ) シンドバッド 2011/09/09(金) 00:30:47
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征け……「戦士たち」よ…。
[紅い半球がパカリと開き、粘液とともに 大量の蚊が飛散する。あちこちバラバラに。 そのかたまりのうち、一角が路地からロージアたちに 向かって、羽音とともにやってくる!!]
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( 194 ) 守川 篝 2011/09/09(金) 00:32:24
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――路地裏/コンテナ陰――
[細長い路地の遠くに、人影が見える。 顔までは分からないが、メイドにとっては顔の子細は重要ではない。 面をつけ、顔を隠した相手を知るのは、動きの癖と、視線の気配。]
―――― 何をしてらっしゃるのでしょう……
[爆発音までは、残念ながら聞こえなかった。]
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( A29 ) 2011/09/09(金) 00:34:21
守川 篝は、人影が紅白になったのを見て、首を傾げた。
( 195 ) 高嶺 耀 2011/09/09(金) 00:34:33
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[ 花の写真に被って都のマスコットがでかでかと描かれた種袋に、思わずくすりと笑みが零れた。]
わざわざありがとうございます。蒔いてみます。
[ その笑顔のまま袋を受け取り、バッグに仕舞った。]
いえ、こちらこそ。 お仕事大変でしょうけれど頑張って下さい。応援しています。
[ 会釈し、人ごみの中を器用に車椅子を操作する宮古を見送った。++]
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我としたことが。愚民の僻みに熱くなったか。
[すぐに変身をとき、路地を突っ切って その場所から走り去る。 ちょうど大きな道に出て、そのまま通行人に紛れた。]
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/* でもよく考えたらこれ蚊じゃね? あんまりびびらなくてよくね?
あれ……なんだ……そっか
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( A30 ) 2011/09/09(金) 00:36:49
ナジーム ラシュディは、守川 篝には気付かなかった。
( A31 ) 2011/09/09(金) 00:37:46
守川 篝は、気配が消えていくのをぼんやりと眺めていた。
( 197 ) ブライアン 2011/09/09(金) 00:39:40
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[爆発音。それがした瞬間、そちらを見やる。 ずいぶん小規模。ずいぶん近い。コンビニのでかいガラスにヒビ]
シンドバッド……いや、規模的には模倣か?
[だが批判的な言葉を口にした途端の、すぐ近くでの爆発。この偶然はどういうことだ。 そういった声を拾うことができる? それとも、すぐ近くにいた? 冷めた目でそれを見つめる。その視線はすぐ、やって来る蚊の大群に向けられた]
しかし、まるで子供がかんしゃくを起こしたかのようだ。
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( 198 ) 宮古護 2011/09/09(金) 00:40:10
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そういえば、あのメッセージ、どう思います? 内容に関しては、ラジオでも流れたそうですが。
[黒タイツ5人組がスプレーで壁面に書きなぐった「第二の要求」を示した。 ストリートアートというには乱暴なそれ。]
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( 199 ) 宮古護 2011/09/09(金) 00:41:21
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その名刺にあるとおり、僕は今、NEXT対策室に在籍しています。 協力はいつでも歓迎です。 ご連絡を。
あなたの「伝える力《デザイン》」で、変えられるものはきっとありますから──
[別れ際、高嶺にそう告げ、確固とした様子で車輪を進めた。**]
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―大型薬局店近く>>189― ……ああ まあ な。 …最初に開けたときは 安全ピンだったし…
[と、言いかけて口元を指先で押さえた。]
…悪い。
[痛い話をした、と。詫びて 自分の耳元に触れた。孔の数は、合わせて12。]
結構無茶をして、開けたな。 ……あんまり真似するもんじゃ、ない。 痛いのがキライなら、大丈夫か。…あと。おれは お兄さん、だ。
[訂正は、きっちりいれた。]
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……ここのところ、血なまぐさい 事件ばっかりだからな。 それも、NEXTがらみとテロリストときたもんだ……
[眉を寄せる。]
……落ち着かないのも、仕方ない な。 あんまり ひとりでうろつかない方が…いいぞ。
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もしかしたら、そうした異常がNEXTなのかもしれません。 ゾンネさんも、もしかしたら――
[得体が知れない、そういうものか。 昨日のヴィクトーリアとの会話も然り、やはり人とNEXTには壁があるな、と思ってしまう。
すぐ近くで爆音がしたのは、その瞬間だった。]
――きゃっ!? 馬ッ……鹿じゃないの!
[昨日から絶えぬ爆発に、思わず素に戻って音のした方を振り返った。]
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( 203 ) 高嶺 耀 2011/09/09(金) 00:45:14
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[ ――宮古に掛けた声援は皮肉でも何でもないが。
Groom Huntressであれば、今目を細めて笑む高嶺とは異なる言葉を吐いたであろう。冷たい嗤いとともに。
かれは踵を返し、自分の行き先の線のホームへと歩き出した。**]
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( 204 ) 風薙 緋焔 2011/09/09(金) 00:50:55
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─ 街中 ─
……お?
[不意に、歩みが止まる。 進んでいた道の先から、何か、騒ぎのようなものが伝わってくる]
……ちょ……また、なんかあったのかよっ!?
[断片的に聞こえてくる、爆発、という言葉に。 口をついたのは、苛立たしげな声だった。**]
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お兄さん?
[それにしては綺麗な人だ。だが、性別を間違うのは失礼な事だと思い]
あ、ごめんなさい。初めてお話しする人に、失礼な事ばかり言ってますね。なんか、初めてお会いした気がしなきて、つい…。
早くいつもの日常が戻るといいですね。
[すっかり自分のペースで喋られなくなっている自分が恥ずかしくて、ぺこりと一礼して去ろうとする]
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( A32 ) 2011/09/09(金) 00:57:57
( 206 ) 守川 篝 2011/09/09(金) 00:58:40
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―― 路地裏/コンテナ陰 ――
[メイドは、通りで起きている出来事までは知りようもない。]
見つからないようにお掃除するには メイド服を脱げば良いのでしょうが… それだと……叱られてしまいますし。
[メイドは、エプロンドレスをはたいて立ち上がる。]
……そうですね。 夕暮れを待ちましょうか。 方法も、変える必要があります。
[呟いたおんなは、人知れずその場を後にした。**]
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[神経に障る飛翔音。不自然な指向性をもって飛来する蚊の大群。そして、最近やけに多くなった蚊。近くのコンビニに起きた爆発。シンドバッド。 それら断片的な情報を、勘で補強し形にする]
―――多元定理変算。カウントレス!
[瞬時の変身。黒いNEXT。 それは瞬時に十数体に増え、一体だけを残し、蚊の大群へと突っ込む。
連鎖的な爆発音が、街に響いた]
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[いやに冷静な男にまた違和を覚える。 シンドバッドの噂をして、この時間でこの距離で、爆発だ。噂をすれば影、などという生やさしいものだろうか。]
模倣犯であっても、どうかしてるわ。 爆弾仕掛けて、ドン、よ!
[蚊が飛び回る。鬱陶しいとばかり手で振り払って、爆発のあった方を睨みつけた。]
あなたも、逃げないと。 このあたりもまた爆発するかもしれませんよ。
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[>>201 一人でうろつかないほうがいいぞと言われ]
大丈夫です。どうせ私、ネク…。 え、いや…、寝首をかかれないよう、常に用心していますから、では。
[いつもの口癖、どうせNEXTだから…、といいそうになり、慌ててごまかし、走り去っていった。]
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( A33 ) 2011/09/09(金) 01:08:42
ヴィクトーリア・フォン・リントブルムは、いきなり走った勢いで、アイスクリームを落としてしまった。**
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[逃げろという呼び掛けは、一般人を装っていたがゆえ彼を自分の目につかぬ位置に誘導し、変身するためのものであった。
がしかし、その誘導するはずだった彼が黒いNEXTに変化し、更にその数を瞬時に増やすのに目を瞬く。 彼"ら"は蚊たちに突撃すると、同時に爆発する。いくつもの爆発音がし、蚊たちが燃えあがる。]
そういうことッ……変身-メタモルフォーゼ-!
[掛け声は高く、そして女の赤い左眼を輝かせた。 白と緑の機甲が、女の体を包み込んでゆく。]
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[残った一体は、安全な場所に退避していた。 一足で、先ほど爆発のあったコンビニの屋根へ。
そして、それを見る。 先ほどまで話していた女が、変身する姿]
……やべ。
[人間らしく、感情と意味のある単語を吐いた黒いNEXT。 どうやら口封じは、ひどく難しくなったらしかった]
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[この男もNEXTなのであれば、話は早い。遠慮無く目の前で変身し、蚊の大群に向けてアクションを起こした。]
あんたたちが爆発するってなら……ちょっと試すわよ!
[足元のアスファルトを蹴り、手にするのは石片ふたつ。このままならどうしようもない屑ゴミだが、これを力に変えられるのがこの白緑のNEXTだ。
手の中でそれは拳大の石に肥大化し、また目には見えねど重く硬くなる。 ふたつを幾度か打ち付ければ、空気中に火花が散り、蚊に連鎖的に引火した。]
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こんなんじゃ、あんま使い物になんないか……
[けれど、火花は幾つかの蚊を焼き、そして狙い通りそれらは小規模とはいえ爆発を起こした。弱すぎるものだったが、しかし何らかの状況下でこれを肥大化できる、そういう能力をシンドバッドが持っていてもおかしくない。 なんせ、自分も近い能力を持っている。
この街に異常発生した蚊。それらの要因がようやくつながり始め、そして同時に面倒なことになった、と思った。
まずはこの蚊を焼き切れたなら、隣のNEXTにも話を聞いてみようと、意識をもう一度蚊に向けた。]
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( A34 ) 2011/09/09(金) 01:41:45
執罰の フロウディアは、コンビニの屋根にまでは、意識は向いていない。
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[変身した女が動く。強化された視力が、石片を手にするのを見る。それは大きくなって、打ち鳴らすことで火花を発した。 物質強化の能力だろうか。使い勝手が良さそうで、黒いNEXTは頬を掻く]
どーしよ……これ。
[カウントレス・Sは、自身が生き残ることに限り最高の能力を持つと認識していた。 どんなNEXTやブースト相手でも、生き延びることは難しくない。
しかし、だからといって勝てるわけではない。自身の攻撃能力は他のNEXTと比べ、かなり低いのだ。 がんばってもなかなか致命傷を与えられず、戦闘はただの根比べ。どちらかが逃げるまで続く泥沼だ。 それは無駄以外のなにものでもない]
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[しかし……と蚊を見やる。爆発する蚊。強力な範囲攻撃。 どう考えても相性が悪い。 こいつだけは戦闘するとたやすく死ぬ可能性がある。
そして、もう一つ。 長時間の能力維持ができない自分が、正体を知られてしまったことの弊害。 これも非常にまずい。具体的には死ねる。割とあっさりと]
……我々はシンドバッド!
[屋根の一体は、高らかに声を上げた]
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これより第三の声明を伝える! NEXTの力は神より与えられた神聖なる神威である。よって、これに近づかんとするブーストを神は許しはしないだろう! 速やかなるブースト技術の処分および、その被験者の亡骸を我々は要求する!
[矢継ぎ早に続ける]
第四の声明を伝える! ニンジンは神聖なるものである。日本国はこれを国の象徴とし、即刻国旗をニンジンにすべきである!
第五の声明を伝える! だがまだ考えていない! よってNEXTの女、適当にねつ造して公共の電波に乗せよ!
[もはやむちゃくちゃだった]
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え……
[変化により強化された耳が声明を拾う。 爆音に紛れて上手く聞き取れなかったが、我々はシンドバッド、何だかそう聞こえた気がした。]
や、それは、
[どーよ。と思わざるをえない。今まで数々の爆弾テロを起こし逃げおおせてきた上で、犯行声明を行ってもなお足取りがつかめなかった男本人にしては、あまりにも杜撰に思えた。 思わず石を打つ手を止め、コンビニの屋根を見やる。]
……でもまあ、重要参考人ってやつかなあ。
[石塊を投げ捨て、腰元に装備している鞭をひゅん、と空気中に打つ。片手のそれは見る間に長さを増し、ロープほどの長さになった。]
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/* えーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
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お騒がせしてます、ごめんなさいねー。
[コンビニの店員に謝りつつ、屋根にほど近い看板に鞭を打ち付け絡ませる。 グリップを手にしたままその長さを縮めれば、それに従って自身も屋根の上へ。]
お黙り、お馬鹿さん。
[最後はほどけた鞭で、黒タイツの後頭部を一叩き。]
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カウントレス。
[殴られそうになったので、能力発動。一体は殴られて昏倒するが、一体は脱兎のごとく逃げ始める]
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……っと、逃すもんですか!
[そう力を入れなかったはずなのに昏倒した黒タイツ。分身するのを見れば、デコイだったかと逃げた方に意識を向け、そちらの方へ長く鞭を伸ばした。]
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カウントレス。
[さらに四体に増える。一体が鞭に捕らわれるが、そいつが逆に鞭をつかむ。 その間に、他の黒いNEXTは三方に散っていく]
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[残った一体は、鞭のNEXTへと口を開く]
私は、神の名を騙る不埒者だ。 やつらもきっと動いてくる。
[相手にだけ聞こえるよう小声で言って、薄れるように消えた**]
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……。
[鞭を捕らわれる。振り切って残り三体を追うことはできたが、捕まえても捕まえても増えるらしいことは、先の蚊たちとのやりあいで見ていた。 この屋根の上にいたものが本体かと思っていたが、そうでもないようなら]
一匹いれば、いいか。
[掴まれているのを良い事に、一体の黒タイツを縛ったまま、コンビニの屋根から飛び降りた**]
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……。
[鞭を捕らわれる。振り切って残り三体を追うことはできたが、捕まえても捕まえても増えるらしいことは、先の蚊たちとのやりあいで見ていた。 この屋根の上にいたものが本体かと思っていたが、そうでもないようなら]
一匹いれば、いいか。
[掴まれているのを良い事に、一体の黒タイツを縛ったまま、コンビニの屋根から飛び降りた**]
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( A35 ) 2011/09/09(金) 02:31:56
執罰の フロウディアは、鞭の中で黒タイツが消えて行くのに、逃したことを知る**
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―大型薬局近く― …?ネク…――
[NEXT?と、小さく続く。 少女には届いたのであろうか。もし、そうなら。 あのような場所で気丈に振舞っていたのも 合点がいく、が]
あ、おい…!!
[少女は慌てたように走っていってしまう。 追いかけるが、見失うか。 後に残されるアイスは地面にどろりと、落ちて。]
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……、――
[引きとめようとした手をゆるく、戻す。 小さく溜息をついた。]
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[そのまま、ピアスに触れる]
……痛いよ 今も
[物理的な痛みではない。 ――開けた数は12、今も戻らない 月城研究所で起きた爆発事故での “死亡者”の数と同じだった。]
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[パトカーがサイレンを鳴らしながら 走っていく。
“また”何か起きたらしい。]
…ちっ
[ツキシロはドラッグストアの袋を提げたまま その方角へと*駆けていく*]
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( 228 ) 高嶺 耀 2011/09/09(金) 08:15:01
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―地下鉄構内― >>198 [ 去り際に呼び止められ、振り返る。 車椅子の青年が示した先は、壁にスプレーで乱雑に書かれた「第二の要求」。 それを見詰める高嶺の横顔が冷たく固い表情に変わった。]
……別にあなたの所為ではないので黙っていようと思ったのですが。
[ 青年に向き直り、ゆっくりとした口調で語り出す。]
あの時、婚姻届を出しに行ったカップルの一人は、昨日のビル爆破で亡くなりました。
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( 229 ) 高嶺 耀 2011/09/09(金) 08:37:41
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私の友達は、最愛の人の亡骸を引き取ることもできない。 ただ血が繋がっているというだけで、自分たちのことを何も理解してくれなかった親族に委ねなくてはならない。 国や都は、犯人は捕まえられても、大事なものを喪ったひとりひとりの心の痛みまではケアしてくれません。
[ 深く一礼し、宮古に背を向けた。と、ふと思い出したように、]
……先程の答えですが。 私には、犯人は到底受け入れられない要求を突きつけておいて、「お前らの所為で人が死んだぞ」と揶揄して悦に入っている快楽殺人者にしか見えません。 失礼します。
[ 「落書き」を横目で見遣り答えを述べると、そのまま振り返らずに歩み去った。**]
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( 230 ) SM_04 2011/09/09(金) 08:40:19
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―― セルフガソリンスタンド ――
[斜陽は世界を美しく彩る。刻限が過ぎ去ってしまえば、宵の帳に覆われてしまうというのに、紅紫に染まる雲を見上げる人もいなければ、噴水に息を呑む人もいない。 彼等にとっては日常の風景であり、特筆して見るべきものが無いのだろうか。おんなの形は、管を給油装置に寄生させながら、ぼうと立ち尽くしている。]
――――。
[他に給油していた人達は、奇異の目、疑問の目、ギャップ萌え、様々な視線を向けてくる。メイドはのんびりと見回したが、そのどれもが慌てて目を逸らした。]
?
[異形は、首をかしげた。 管が給油装置から剥がれ、腕へと這い戻る。]
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( A36 ) 2011/09/09(金) 08:42:00
SM_04は、腕にベルトを巻きつけながら、街へと消えて行く。**++
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― 夜 街中 ―
[ 太陽が地へと落ち、
夜の影が世界を染め始める時間 ]
.
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[街中に現れたゾンネに対して、 TVや新聞等の取材が多数押し寄せていた。
その周囲には、当然の如く野次馬の山。]
……ええ、あの犯行声明については知っています。
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守川 篝が「時間を進める」を選択しました。
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それでは、あの要求に対してどの様な対処を?
[確信へと迫る記者の言葉。 それは恐らく、その場にいた者全てが興味を抱く質問。
あらゆる感情を孕んだ視線が、ゾンネへと向けられる。]
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―――……。
[少しの沈黙。]
要求を呑むつもりは、ありません。
[その言葉が周囲の耳に届けば 野次馬に集まっていた人々は大きくざわめく。]
私は、死ぬわけにはいかない。 よって……あの要求は飲めない。
無責任な殺意の期待に、副う事は出来ない。
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そ、それでは……
それはつまり、この爆発事件を看過すると。 無差別に奪われる人の命は…… どうでもよいと言う事でしょうか?
[それは…… NEXTを卑下する記事を積極的に載せている雑誌の あまりにも稚拙な質問だった。
だがそれは、度重なる爆発事件によって不安に溺れていた 市民達の心の関に、小さな穴を開けるには十分だった。
奥底にしまわれていた感情が、溢れ出す。]
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『―――お前達がいるから。』
[まずは、一人の小さな声だった。 だがそれは……すぐに悪意の奔流へと変わる。]
『……っていってくれよ! 出て行ってくれよ!お前ら全員!』
『そうだ! なんで俺達がこんな目にあわなくちゃいけないんだ!』
『NEXT全員、出てっちまえばいいんだ!』
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[それは、勿論人々の総意というわけではない。 真にNEXTを思いやる人々も数多くいる。
―――だが、呑まれてしまった、
この悪意の流れに。 群れるという本能が織り成す、排他への感情に。]
――……やはり、私は間違ってはいない。
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変えよう、この醜い世界を。
世界の歪んだ理を―――……変身。
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―――私は光《リヒタル》。
全てを焼き尽くす、永久の憎悪。
[その言葉と同時……周囲に集まっていた人々の大半は 一瞬にして消し炭となった]
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う……ぁ……。
[運よく生き残った記者とカメラマンが、 その凄惨な光景を写していく。
言葉は出ない。 信じられない目の前の光景に…… 言葉を無くして立ち尽くすのみ。]
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( 241 ) シャッテン 2011/09/09(金) 10:52:37
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[光《Licht》は……影《Schatten》を生む。
リヒタルの足元、強い光により濃く映し出された影の中。 その男はゆっくりとその身を現す。]
――……茶番は終わったか、私(リヒタル)。
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……ああ、待たせたな私。 少し時間がかかったが、理解できた。
"人には、守ってやる価値など、ない。"
[変身を解いたゾンネの顔が、薄っすらと微笑む。
もし並び立つ二人を冷静な目で見れた者がいるならば 恐らくは気づくだろう。
シャッテンの姿はまるで…… 影絵として写したゾンネであるかのように、 二人の輪郭が完全に一緒であることに。]
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( 243 ) シャッテン 2011/09/09(金) 10:58:58
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ならば行こう、世界を変えるために。
NEXTが平穏に暮らせる世界を作るために。
[シャッテンの体が、ゾンネの中へと溶け込むように消える。]
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……ああ。
虐げられるNEXT達の為に…… 私は不必要な者を滅ぼそう。
"正義の味方"は今宵で幕を閉じ、 純然たる"NEXTの味方"として私は動く。
[誰に語るでもない言葉が終わると同時、 その赤い視線は未だにこちらの映像を写している カメラと記者に向けられた。]
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……う、うわああぁぁぁぁぁぁあ!
た、たす……っ
[逃げ出す記者、だがその背後を 一条の光が慈悲なく貫いた。]
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―――これで、良い。
[指先から放たれた光。 それが狙い通りに標的を打ち抜いたのを見れば…… リヒタル・ゲゼッツは光と共にその場から姿を消した**]
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[ 今宵……
太陽《Sonne》が地へと堕ち
夜の影《Schatten》が世界を染め始める ]
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―喫茶:月の猫― [――あのあと。 駈け出して得られた情報は メイド姿の連続殺人犯のこと。 それから、公園で爆発音が聞こえたとか そういったたぐいのことで。
いずれも一歩遅く、現場に居合わせることはできずに。
約束の時間よりやや遅れ 帰ってきたツキシロを マスターは叱った。心配したでしょ、と。]
…すいません。
[――目を伏せるのは、隠し事があるからだ。己がNEXTだと知れば、幸恵も何かしら、考えなければならないだろう。幸恵は気にしなくとも、客は気にするのだ。
しられては、いけない。 それ自体がすでにわだかまりであり、 ひとり、黙する痛みである。]
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( 249 ) SM_04 2011/09/09(金) 11:12:35
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―― ビルの屋上 ――
[闇夜を照らす光を、見下ろす形がひとつ。 爛れる事も許されず、眩き不浄に啄ばまれた民衆達。 背に負った外套を靡かせながら、"カゲ"を埋め込まれた存在は眺めている。光に鎖され、死色の華を咲かせる最期の一人を、メイドはじっと注視していた。]
――――。
[重なり合うは光と影。同じ稜線を描く人型の声。 闇に堕ちた世界は、聖衆来迎の輝きに照らされた。 今宵限りの光は散り――闇の華が咲き誇る。]
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( 250 ) SM_04 2011/09/09(金) 11:12:41
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………… ミスター・シャッテンの言葉は メイドの私には、やはり難しいモノですが……。
私に課せられた言霊は、理解致しました。
[以って、おんなは影から鎖をくみ上げる。 人知れず、人の形へ縛り上げる為の悪意が集った。]
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[いつものように、珈琲を淹れる。 日が傾き落ちても常連が顔を出し 世間話を残す、通常営業。
――そんな中。 ある、テーブルで。]
「おい、ゾンネが出てる。 例の声明についてのインタビューだぜ」
[この喫茶店にテレビはない。 ワンセグケータイでニュースを見ていたらしき サラリーマンの1人が声を上げる。 覗き込むもの、数名。
ツキシロはその様子を カウンターから眺めていた。]
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…ゾンネ…… か。
[かれが座っていた席を見る。 不思議と、誰も座っていない。 偶然か、シャッテンと名乗った顔のないモノを 案内したのも、あの席で。]
…――
[覗き込む赤い眼を思い出す。 見透かすような赤。 選択は今宵、――、記憶から言葉を組み上げた時、悲鳴が上がった。]
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( 253 ) SM_04 2011/09/09(金) 11:23:43
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私もいずれ華となるように 人もまた、いずれ華となるでしょう。 善意の華が変わる事のないように 悪意の華も、また萎れる事を知らない。
[腕に巻かれたベルトに、チェーン型の刃が巻きつく。]
華は、土を食らいながら咲き誇る姿こそが美しく 散り逝く様こそが美しい。
――あの世に咲くは彼岸の華。 この世に咲くは人の華。
いつの世も……咲き誇るのは華の毒。
[自然に発生することもなく 飢えを凌ぐ為に、祖先によって植えられ 使用される事もなく増え続ける、忘れられた華。]
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( 254 ) SM_04 2011/09/09(金) 11:23:50
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私がお仕えするべき御主人様は見つかりましたゆえ 貴方に仕える事は叶いませんが――
毒の世話まででしたら、致しましょう。 華の世話は、メイドの役目でございますから。
[表情の見えない顔は――僅かに、笑ったように見えた。 鋼色の花は、都心に建つ電波塔の方角を向いた。]
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|
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|
「ゾンネが…!!」 「うそ、なにこれ…!!]
[引き攣った声が続く。]
――え…?
[淹れ終わった珈琲のカップを手にしたまま ツキシロは目を瞬かせた。 ――なにが、 あったというのか。 続く言葉が耳に入る。]
「――殺し てる…!」
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[ぱりん、 と 上質の陶器が砕ける音がする。 カップを取り落としたのだ。
「ツキシロくん!?」
マスターが驚いたように声を上げる。 だがそれも聞こえないのか、足早に テーブルに近づいて客へ声をかけた。]
見せてくれ
[「え?あ、ああ」 有無をいわさぬ一言に、携帯電話の持ち主らしき男が頷く。 テーブルに手をつき、金の眸で覗き込む。 ――赤い目と影がこちらを見ていた。]
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( 257 ) SM_04 2011/09/09(金) 11:39:53
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―― ビルの屋上 ――
[電波塔の方角を見つめたまま、おんなは傾げる。]
………… 明るいですね。 これだけ照らされていながら、小さな悪意に気付かない。 小さな善意の行く末に気付かない。 光ばかり見ていれば、闇を見落とすのは当然の事。
[おんなの形は向きを変え、ビルから下界を見下ろす。]
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( 258 ) SM_04 2011/09/09(金) 11:48:14
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|
――――そうですね。
まずは、闇を見落とす事の無いように 闇に慣れて頂きましょう。
無様に千切れる事無く、綺麗に散って頂きます為に。
[おんなは、空を見上げる。 雲のかかった月影。 人の力が及ばない――消す事の出来ない、唯一の輝き。]
人は灰に、華は森に。
――――冥土型鎖ノ森_流麗。
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( 259 ) SM_04 2011/09/09(金) 11:49:07
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[闇夜に咲く鎖の華は、土を必要としない。 人が大地を塞いだ頑強なコンクリより出で 道という道に咲き、 ――可能な範囲の電柱を、電線を破壊する。
中には、電力供給源の破壊に巻き込まれた 通行人もいたかもしれない。
だが――おんなの形をした華も 鋼のいろをした華も、気を留める事などしなかった。
源を失った区画は電力を――光を失って行く。]
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|
―喫茶:月の猫―
…“シャッテン”……
[呟いた名は、この場に居るものには 聞き覚えのないものであっただろう。 ツキシロは表情険しいまま。]
ありがとう
[短く言い置くとカウンターへと戻る。 なんなんだ、と客は顔を見合わせるが すぐに話題は先程の凄惨な映像へと移る。]
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|
|
―喫茶:月の猫― [すいません、と幸恵に詫びて 割ったカップを片付けるためにしゃがみ込む。 そのまま、俯いて]
…―― “選択”を って
こういう ことなのか …?
[低く、喉の奥から搾り出すような声。 赤い目がちらつく。 NEXTはやっぱりあぶねえんだ、と 客の声が聞こえる。
――“どちらなのだろう”]
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[刹那、 とある高層ビルの一帯から―― ひかりが、消えた。>>259 ]
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( 263 ) SM_04 2011/09/09(金) 12:32:29
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―― ビルの屋上 ――
[闇の水底に沈む街から、メイドは目を離す。]
―――さて、次に参りましょう。
[停滞した街のどよめきは、おんなに届かない。 例え届いていたとしても――おんなの身ははがねに香る。]
…………。
[見つめた箇所は二つ。 少年が病院。そして――"月の猫"があった方角。]
|
( 264 ) SM_04 2011/09/09(金) 12:33:17
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|
|
次に参りましょう。
[その二つとは違う別の方角へ、跳躍する。
影に咲く華は 大地を、通過する電柱を食らいながら 蛇のようにおんなを追い ビルの狭間に映える影からも 幾本かの鎖が増えて、窓を割り、壁を掘りながら 血ではないもので動くおんなを追って行く。
女が過ぎ去る遥か足元は 次々と光を失って行く――]
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−ショッピングモール・お昼ぐらい−
[思わず、走り去ってしまった。別に走り去る必要もなかった気がするが、動転してしまったのだ。 走る途中、食べかけのアイスクリ―ムを地面に落してしまった。
アイスクリームを落としてしまったので、代わりにソフトクリームを食べていた。]
甘いものを食べると、やっぱり少し落ち着きますね。
[今日、久しぶりに普通の人間と話をした気がする。 正体がばれたくないが故に、あの日から今まで、人間の友達らしい友達を作らず、なるべく人の輪を避けていた。周りにいる人はNEXTか、NEXTに理解のある人ばかり。 無意識のうちに人間を避けていたのだろうか?それは良くない気もする。]
自分がNEXTとバレるような話題や発言は慎まないと。
[ソフトクリームをぺろり。気をつければ、いろいろな人と話すのも悪くないかも。あの人、すごく綺麗だったなぁ...、とか思いつつ、開場時間が近付いた映画館の入り口へ歩いて行った。
この後、テレビであんな事件が起きるとは知らず、普通の日々の最後のひと時を楽しむのだった。**]
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( 266 ) シンドバッド 2011/09/09(金) 13:26:36
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―夕方/歩道橋の上―
ほう。それならば第二の要求は撤回せねばなるまい。 もともと「我ら」のものではないのだから。
[電力を失った区画。とある歩道橋の上に立つ。 そして、5つほど鎖を垂らす。 それはどこにでも売っているような太めの普通の鎖。]
もはやこの国の愚かな頭は「我ら」を黙殺する気か。 ならば、徹底抗戦―……神はそう仰った。
[垂れた鎖には血が滴っている。]
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( 267 ) シンドバッド 2011/09/09(金) 13:33:04
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[垂れた鎖の先には、それぞれ死体がぶら下がっている。 ぼこぼこに殴られたようで、誰が誰だか判別不能。 3人は男で、2人は服装から女性のようだ。]
「第二の要求は撤回する。彼もまた影なのだから。 第一の要求については、愚かなる代表者は 哀れなる民衆を見殺しにするつもりのようだ。 最初の爆破を生き残った「不幸なる」諸君、 神は諸君らに受難を求めておられる。 それが豚どもの選択だ―……。」
[鎖の先にはそんなメモが付けられている。]
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( 268 ) シンドバッド 2011/09/09(金) 13:41:35
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偉大なるアッラーは「我ら」に明らかな勝利を授けた。
[その視線の先には病院があった。]
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―喫茶:月の猫―
[「まあ、何かしら、停電…?」 幸恵が不安そうに口にする。]
…――ユキエさん、 できれば、安全なところに逃げたほうがいい。
[不意にツキシロがそう言うと、 幸恵は小さく笑った。 「ここが私の大切なお城だからねえ。」 ツキシロは、珍しく困ったように眉尻を下げる。 マスター・幸恵の店はきっと、叶う限り 通常営業なのだ。
にゃあ、とカウンターに座った 看板猫、モンが鳴いた。]
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…――、…
[“どちらなのだろう?”]
…。
[叶うならば。 汚れたこの手を伸ばすならば。 にゃあ、ともう一度猫が鳴く。 看板猫の眸は金色で、ツキシロに少し似ている。]
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…、……今日は、少し 早めに失礼します。
[客ははけてしまうだろう。 昼ならともかく、夜はきっとひどく恐ろしい。
幸恵は自分のこどもを見るがごとく 心配そうにしている。 モンをそっと撫でてから、 ツキシロは裏口から出ていった。
闇を睨む。]
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( A37 ) 2011/09/09(金) 14:18:48
サフォア ツキシロは、路地の向こうへ、駈け出した**
( A38 ) 2011/09/09(金) 14:57:36
SM_04は、病院と月の猫のある区画を避けるように、北回りに闇へ沈めている。
( A39 ) 2011/09/09(金) 15:05:30
守川 篝は、途中、ナジームらしき影を見た気がした。**++
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[走りながら、小さな液晶に映ったあの画面を思う。 あれは、まるで宣戦布告だ。 神を掲げるナジームとはまた違う、 “種”としての決別。]
……っ
[耳元でピアスが鳴る。痛む。 記憶に焼き付いた過去の凄惨な光景が重なる。 “あの日、研究所で彼らを殺したのは――”]
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[――クラクション。はっとして立ち止まる。 大きな通りに出て、暗くなったビルを見上げた。
人工の光が消え失せて 夜が歓喜の腕を広げている。
その暗闇と星を背に舞う、 鋼鉄の花を見たような気が*した*]
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( 274 ) 高嶺 耀 2011/09/09(金) 18:10:35
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―夜・友人宅―
[ 昨夜からずっと付き添っていたスタッフと夕方交代して、今夜はここに泊まることにした。 明日は故人の親と兄が上京するようだが、そちらの方は支援グループでも御世話になっている知人の弁護士夫妻が一緒に行ってくれる手筈になっているから、まず大丈夫であろう。
友人は先程やっと寝付いたばかりだ。昨夜は結局一睡もできなかったらしい。 食事も殆ど取ってなかったのを、無理矢理勧めて、何とか少量を腹に入れさせた。 どうやらそこで緊張の糸が切れたらしい。今は自室で横になっている。 それでも眠りは浅いらしく、時折魘されたように呻き声を上げる。]
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( 275 ) 高嶺 耀 2011/09/09(金) 19:01:20
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[ 勝手知ったる他人の家、インスタントコーヒーを淹れ、独りキッチンでそれを啜りながら思考に耽る。 ダイニングテーブルの上には、都のシンボルマークと堅苦しい文字がずらずらと並んだ名刺が一枚。
車椅子の青年――NEXT対策室の宮古護は、数年前に一度会ったきりの自分の名前と顔を覚えていた。 そのことを――何よりも不快に感じ、彼の記憶を削り取ってしまいたいと感じている。そんなことなど出来る筈もないのだが。 もしそうするならば、親戚や学校の同窓生や先生、近所の人達、過去の自分を知る全ての人間を葬り去らねばならなくなる。そんなことは出来ない。++]
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[映画は面白かった。たまにはこういう日もいいな、と思いながらフラベチーノを飲んでいたら、シネコンの画面が全てテレビ中継に切り替わった。そこで見たものは…>>231]
なに…これ。
[NEXTなどいなければいいのに、と詰め寄ったマスコミ関係者が光に飲まれて消え去った。そして、人を守る価値などないと言い切ったゾンネ。>>242 そして、ゾンネはシャッテンだった…。]
ひどい…。
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[人間は自分たちの安全を乞うが故、ゾンネの命、NEXTの存在を否定した。また、ゾンネの発言は人間への宣戦布告ととっていいだろう。
人・NEXT。個々の意見、好むと好まざるとにかかわらず、NEXTと人間は薄氷を踏むような友好関係から、敵対陣営になった…、だろう。]
『うわーっ』『なんだ!』
[シネコンの電気が一瞬消え、しばらく経って自家発電の仄暗い灯りが灯った。]
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[ぴんぽんぱんぽーん]
『お知らせします。このあたり一帯は、NEXTの破壊活動により、電気が不通になっております。
電柱を破壊されており復旧は未定ですが、しばらく自家発電で点灯します。係員の誘導に従って外へ出てください。』
[しばらくして、係員が誘導して怪我人もなく外に出られたが、その間のNEXTに対する人間の府の感情は、彼女の心を傷つけるには十分だった]
早くおうちに帰りたい…、みんなに、仲間に会いたい。
[電車も止まってしまったみたいで、信号も動かない。少し遠いが歩いて帰るしかないようだ。++**]
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( 279 ) SM_04 2011/09/09(金) 19:30:42
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―― 空 ――
[建物と建物とを飛び越えて、生活の光を掻き消す。 破壊音は遥か下。 電柱の折れる音。電線から爆ぜる火花。 巻き込まれた人々の悲鳴と怒号。]
逞しいですねえ……。
[一部の区域は電力を失っても、自家発電の光を点している(>>277)。鋼色の華は一瞥を解き、前へと進む。 その、ビルとビルの狭間。 見知った姿がちらついた。気がした。(>>273)]
――――。
[おんなの形は、空へと飛び出している。 跳躍を留める事は叶わず、更に先へ。 跳んだ先には、遊園地らしき場所があった。]
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( 280 ) SM_04 2011/09/09(金) 19:35:39
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―― 遊園地/ジェットコースターレール ――
[おんなは、閉演した遊園地の中へ着地する。 辺りの電柱を破壊したせいか、照明は灯っていない。 非常灯のほの暗い灯は漂っているようだが――。]
…………。
[おんなは、通り過ぎてきたビル群の方面を見やる。 ちらと見えた人影を思い起こし、行動の優先を思考する。 ――月は、まだ暗雲に隠れてはいない。]
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( 281 ) 高嶺 耀 2011/09/09(金) 19:39:50
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[ 子供の頃から性のある肉体というものに違和感を覚え、周囲に生物学的な性別に沿った役割を期待されるのが不快で堪らなかった。 周りにいるのはこの世には男女の二通りしかないと思い込んでいる人間ばかりだったが、自分は男であることも、女であることも違うと感じていた。敢えて言うならば、性別のない者になりたかった。 手術で擬似的にそれに近い身体になれると知った時には、どんなことをしてでも手に入れると決意した。 それから先は、望む自分になる為の――『本来の自分』になる為の苦闘の連続、決して終わらぬ道程だった。
今思うのは、もし「あの事件」がなかったら、自分はNEXTになった時に自分の肉体を受け入れられず、絶望して死を選んだかも知れない、ということだ。 しかし、もし「事件」が起きず「彼女」が死ななければ、自分はNEXT能力に目覚めなかったかも知れず、報復の爪牙を振るうこともなかったであろう。 また、能力がなければ自分は「彼女」の仇を打つことも出来なかったし、最悪殺されていたかも知れない。]
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( A40 ) 2011/09/09(金) 19:40:37
SM_04は、敷地に数多のチェーンを咲かせて立ち尽くしている。
( 282 ) 高嶺 耀 2011/09/09(金) 19:41:37
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[ 名刺をテーブルから取り上げ、「宮古 護」の名を指爪で弾く。]
ねえ、宮古さん。 もし「あの時の4人はもう2人だけになりました」と言っていたら、あなたはどんな顔をしたでしょうかね……?
[ 聞けたのはありふれた同情か、困惑か。陳腐なお悔やみが相場だろう。 形の良い唇を皮肉で歪め、名刺を握り潰した。**]
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( 283 ) 風薙 緋焔 2011/09/09(金) 19:45:27
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─ 昼間・街中 ─
[コンビニ近辺で起きた爆発騒動は、現場に到着した時には既に収束していた]
……やっぱ……古典芸能系?
[ぎりぎり聞こえた、黒のNEXTの述べる口上>>216には思わずこんな突っ込みをもらしたりもしたが]
消えた……あの時と同じ、か。
[以前、対峙した時の事を思い返して小さく呟く]
しっかし、本気でわけわかんねーな、あいつ……何、したいんだか。
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( 284 ) 風薙 緋焔 2011/09/09(金) 19:47:16
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っと、それはそれとしてっと。 お疲れさんですよっと。一体、何があったわけ?
[屋根から下りてきたフロウディア>>223に、軽い口調で問いかけたり、遅れてやってきた警察に後の始末を任せたり。
聞かれるのであれば、団地での連続殺人事件の情報も可能な限りを伝えておいた。 現場で目撃されたメイドの事を話すときには、ほんの少し躊躇いのようなものも過らせたが、当人は無自覚で。
そんな、『仕事』の後、再びバイクでの巡回に戻った。++]
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( 285 ) 風薙 緋焔 2011/09/09(金) 19:59:25
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─ 夜・街中 ─
[巡回も、半ば心ここに在らずではあまり意味もなく。 ともあれ、その後はトラブルに遭遇する事もなく、いつものコースを一巡り]
夕飯どーすっかなぁ……ああ、いーか、あれで。
[そんな呟きが漏れたのは、日も暮れてから。 いつもなら、アパートに帰って自炊なのだが、何となくそんな気にもなれず。 緊急待機を言い渡されている事もあり、丁度目に付いたファーストフードの店へと向かった。
店内には、忙しなく情報を発信するテレビモニタがあり。 何気なく、そちらに目を向けるのと、臨時ニュース──ゾンネへのインタビューが映し出されるのとは、ほぼ同時だった]
……そりゃま……ふつーに、そーだよなぁ。
[あの要求を飲むのは相当だろう、とは思っていたから、拒絶の言葉自体は、納得できた。 もっとも、呟き自体は、ハンバーガーにかじりつくのに見事に紛れていたのだが]
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―時刻:夜/街中―
……今の、花の……
[商店街で会ったNEXTだ。 顎を引き、眉を寄せる。 闇から闇へと渡るような姿。]
っ、
[駆け出す。夜の影にその姿が霞んで――]
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( 287 ) フェイスレス 2011/09/09(金) 20:02:06
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( 288 ) 風薙 緋焔 2011/09/09(金) 20:04:57
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[そうは言っても、それならどうするのか。 そんな事を考えている間に始まる非難の声と。 それに対する、《光》の答え]
……え……ちょ、ちょっとちょっとー!?
[起きた事が余りにも予想外すぎて、思わず立ち上がった直後、ぶつり、と音を立てて周囲が暗闇に沈んだ]
え、なに? 停電?
[唐突な自体に、思わず上がるのは、惚けた声。 とりあえず、食べかけのものを無理して平らげると、混乱する他の客の合間を縫って、外へと飛び出した]
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( -29 ) フェイスレス 2011/09/09(金) 20:05:56
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/* テレポーテーション 超楽しい
けど技としては あまりうまく使えてないね!!
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( 289 ) 風薙 緋焔 2011/09/09(金) 20:25:10
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……こちら風薙! キア、何が起きてるのか、三行で説明!
[自分でも無茶言った、と思っていたら、案の定、『無茶言うんじゃないわよ!』と、返された。 それでも、各所で電力の供給ラインが破壊され、停電が起きている事と、一部の区画だけがそれを免れている事、それだけはどうにか知れて]
……明らかに、さっきのあれ、関わりある、よな……。
[テレビが中継していた光景を思い出し、ぎ、と唇を噛む]
ああ……警戒待機から警戒臨戦に切り替え、ね、りょーかい。 なんかあったら連絡頼む、こっちもなるべく連絡はいれる。
[組織の『上』からの指示に短く返して通信を切り。 頭上に広がる夜空に、睨むような目を向ける。 遮る光の途絶えた今、宵の空に瞬くきらめきは、確りとと見て取れた]
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( A41 ) 2011/09/09(金) 20:26:27
フェイスレスは、幻のように消えては現れ、跳び、歯車を鳴らす。――カキリ。
( A42 ) 2011/09/09(金) 20:27:37
SM_04は、金属質の音が聞こえた気がして、顔を上げた。
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――昼頃、コンビニ――
お騒がせしましたっ!
[変身を解き、何事かと駆けつけたコンビニの店長に頭を下げれば、店長は器物の損壊も少なかったと幸いにも事態を軽く見てくれて、その場は野次馬も散り始めていたか。 その頃、背後から風薙の声もかかった。]
ん、ありがと。 一言でまとめるとアレの模倣犯、だけど……そう簡単にも言ってられない状況。 ちょっと色々報告しなきゃいけない事情が山積みな感じ。
[アレ、とシンドバッドを指し示す。 黒いNEXTがシンドバッドを名乗ったのは間違いないが、彼らはまずもってシンドバッド本人ではないだろう。蚊たちに向かって自己を爆破させたのも、シンドバッド本人の行為にしては――あの蚊がシンドバッドのものだと仮定するならば、だが――迂闊でもあろう。]
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( 291 ) フェイスレス 2011/09/09(金) 20:43:29
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―夜:闇夜の遊園地付近―
《―――――、…》
[高い位置から見ると、 停電になっている区域がよく分かる。 病院は明かりを失ってはおらず―――]
《あそこは……》
[少年を、運び込んだ病院だ。 胸中によぎる複雑ないろはしかし、カオナシゆえに見えはしない。
歯車を回す。
予備動作なく、再び、跳んだ。]
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( A43 ) 2011/09/09(金) 20:45:09
フェイスレスは、アトラクションの骨組みの上、片足爪先で立つ。月が出ていた。
( A44 ) 2011/09/09(金) 20:48:30
フェイスレスは、見下ろした先、花が咲いているのを、確かに+見た+
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それで? そっちは何かあった?
[聞けば、団地の殺人事件の話を詳しく教えてくれたか。 現地で見られたというメイドのことを話すためらいは、不確定な情報を話す際の警戒に近いためらいだろうと受け取った。]
連続殺人、か。理解不能、ってかんじだけど、あたしからすると。 そっちも、もう少し詳細わかったら連絡ちょうだい。
[おそらく自分はこのまま警官たちにまた事の顛末を話さなければならないのだろうと、警官たちのやきもきした視線を受けながら小さく息をつく。 手を振って風薙に別れを告げ、互いの『仕事』に戻った。]
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( 293 ) SM_04 2011/09/09(金) 21:02:14
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―― 夜/遊園地ジェットコースター ――
[硬質な音が風に紛れた後、気配らしきものは掻き消えた。 鋼色の華は、首を傾げ、周りを見渡す。 応じるように、敷地に咲いたチェーンもゆらと揺れる。]
?
[見える範囲にも、やはり人の気配は無い。 コースターの上に立つ自身よりも上に在るとは考えも及ばず、"彼"の姿を見つける事は叶わなかった。]
…………。
[二点を除いて闇に沈んだ街。 混乱のどよめきは、ここまでは届かない。]
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( 294 ) SM_04 2011/09/09(金) 21:02:21
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次は"お掃除"の続きかもしくは 他の喫茶店の破壊、兵糧源の"整頓"でしょうか。 ああ、でも御主人様に挨拶もしておきたい……。
[おんなは独り、呟き続ける。 月が照らす暗い空の下、冷たい風に吹かれながら。 いろの無い液体を身に流すおんなは、鎖の森と共に。]
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――そして、夜――
[案の定、はじめの彼との接触から爆発事件、稚拙な犯行声明から黒いNEXTの能力まで、余すことなく喋らされた。 いや、話すだけならこうも疲れはしないのだが、警官たちの詰問は論理的なようでいて実は筋がない。いつまでも一点にとどまったりする会話は、話す方としては苦痛なだけだった。
時折警官たちだけで話が進むような時間が生まれれば、ぼんやりとニュースを垂れ流す小型テレビを見ている、そんな繰り返しで時は夜を迎える。
そして、テレビが映しだすのはゾンネのインタビュー――]
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( 296 ) ブライアン 2011/09/09(金) 21:10:10
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[―――ああ、こいつムカつくわ。
シンドバッドの声明の内容を初めて知ったとき、ブライアンの抱いた感想はそれだった。 ならば潰そう。 そう考えるまでのタイムラグは少なく、躊躇が無い。邪魔者を消すのにそんなものは必要ない。
目を付けたのはシンドバッドの信仰心だった。彼らの犯行を利用し、新たなる声明を投げかける……それは、彼らの神を利用し、汚すことになろう。 よしんば無視を決め込まれても、徐々に彼らの目的から離れた声明を出していけば情報は混乱する。嫌がらせは完成だ。彼らも無視はできなくなるだろう。 それを幾度も続けながら、シンドバッドが動くのをじっと待つ。
それは自分の生存能力への、絶対の信頼があるからこその計画だった]
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―夜:遊園地/観覧車―
《…やはり》
[花を確認した後、 巨大な観覧車の上。 そこがジェットコースターさえ見下ろせる場所。 敷かれた鎖はどこまで続くのか。]
《――何をしてるんだ》
[―――遠くから見ていても埒があかない。
facelessは、廻らぬ観覧車から、うねる鉄の道へと、歯車を廻した]
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( 298 ) ブライアン 2011/09/09(金) 21:18:48
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[つまり、自分を囮に誘き出そう、という計画だったのだ。 シンドバッドにとって明確に邪魔者となり、敵対者として認識されるための作戦。
だが、今となってはそれは非常に困難である。 敵の能力とはひどく相性が悪く、正義側のNEXTに変身前の顔がバレた。 ブライアンは目に陰りを落とし、陰鬱に呟く]
ニンジンを……忘れてきた。
[持っていた鞄は、あのコンビニの前にあるだろう]
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なっ、ちょっと……!!
[《光》の告げた言葉、そこに散った赤。 不殺を貫く彼の、予想だにしなかった動きはしかし、その直後に訪れた闇によって途切れ――]
どういうことなのよ……
[予備電源で光が取り戻される頃には、警官たちも、偽シンドバッドどころの騒ぎではなくなっていた。 ざわめく詰所の中、自分も連絡をとろうと通信をつないだ。]
もしもし、あたし! ちょっとね、いろいろと、のっぴきならない!
[爆発する蚊だの、黒いNEXTだの、それだけでも報告することが山積みだったはずなのに、ゾンネのこの行動ではシンドバッド問題を解決することすらままならない。 通信機の向こうでも、頭を抱えるのが感じ取れた。]
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( 300 ) SM_04 2011/09/09(金) 21:23:12
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―― 夜/遊園地/ジェットコースター ――
[思案とも妄想ともつかない世界に耽っていると 唐突に、影に咲くチェーンが大気の震えを感知した。 おんなの感覚はチェーンと同期している訳ではない。 それでも、操る能力を持つ彼女にとっては 付近に現れた違和を感じ取ることは容易い。]
――――。
[姿を見つけて、呼吸が止まりかける。 ――50では足りないチェーンは一斉に動きを止め "彼"が傷つかぬよう、影を泳いで道を開け始める。]
変わらずのえれがんとな身のこなし。 メイドとして誇らしく思います。――ご主人様。
[鋼色に包まれたメイドの表情は見えない。 ――華は代わるように、変わらず咲いている。]
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( A45 ) 2011/09/09(金) 21:24:32
ヴィクトーリア・フォン・リントブルムは、歩き始めているけど、人がたくさんいて歩きにくい。喉も乾いてきたし…。++
( 301 ) 高嶺 耀 2011/09/09(金) 21:25:12
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―夜・友人のマンション― [ その時だった。 天井の電灯がチカチカと瞬いたかと思うと、急に全ての明かりが消えた。 急いで携帯のバックライトを点けて、ベランダに出てみたら、辺り一帯の明かりが全て消えて闇に包まれていた。 マンションのあちこちで、話し声や悲鳴や罵声が上がる。恐らくこの近辺の住宅は皆そうだろう。
高嶺はゾンネ=ユーベルスの会見は見ていなかった。 パートナーを喪ったばかりの友人をこれ以上刺激しない為に、テレビなどは一切見せないようにしていたから、自分も夕方以降ニュースに目を通していない。 が、既にのっぴきならぬ状況になっていることは容易に想像できた。++]
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( 302 ) ブライアン 2011/09/09(金) 21:28:00
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― 公園 ―
[ニンジンが手元に無い。そんな状況は久しく久しかった。遠い、もう思い出せないほどに遠い過去のことと言ってもいい。 不安だった。恐怖だった。ニンジンがないと自分はどうなってしまうのか。自分という人間の在り方が変わってしまうのではないか。もしかしたら自分という人格はニンジンの付属品でしかなかったのではないか。ニンジンを食べ始めたきっかけは、とうの昔に記憶の破片と化している。自分はなぜニンジンを食べていたのか分からない。だからこそ恐い。ニンジンを食べなくなった自分は、一体どうなってしまうのか。溶けて緑色のぶよぶよの肉塊にでもなってしまうのではないだろうか]
……ああ。
[公園のベンチに座り、天を仰ぐ。日は落ち、空は暗く、いつのまにか夜になっていた]
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( -30 ) ブライアン 2011/09/09(金) 21:31:42
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毎回ニンジンネタを作るのが苦痛になってきたわけだけど、そろそろやめてもいいだろうか。 みんな読んでないでしょこれ。
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( -31 ) ブライアン 2011/09/09(金) 21:32:46
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でも様式美は大切にしないとなぁ……とか思い始める僕は明日もやるのかもしれない。
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( 303 ) 風薙 緋焔 2011/09/09(金) 21:32:48
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……っかし、警戒すんのはいいんだが……。
[帰宅する術をなくし、不安げに固まる人たちの間を抜けていく。 先日の事もあって色々と不安はあったが、バイクはファーストフードの駐輪場に置いてきた。 道が酷く渋滞して走れない、というのも、その一因]
ここでなんかあると、色々とやべーな……。
[人が多い。多すぎる。 先ほどの中継に加えての停電は、相当なストレスになっているはず]
これ以上、なんもなきゃいいんだけど……。
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( A46 ) 2011/09/09(金) 21:34:41
風薙 緋焔は、一度足を止め、ぐるり、周囲を見回した。++
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[歩き始めて20分ぐらい経っただろうか?履きなれないヒールが、歩き続ける足には辛い。 大通りの一つ裏道、小さな事務所や商店が立ち並ぶ雑然としたところ。そこで暗いながらも、小さなお店が空いていた。]
あのー、お水ありますか?
『ぬるいのでよければ、ありがとうね。お嬢ちゃん、歩いて帰るなら、気をつけるんだよ。』
[そんなヒールだと歩きにくいでしょ。とお店のおばあさんが、絆創膏をくれた。靴擦れした時に、だそうだ。人のさりげない心配りにほっとする。]
『NEXTに気をつけるんだよ。』
[何も言えず、そこを去った。]
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( 305 ) フェイスレス 2011/09/09(金) 21:35:41
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―夜:遊園地―
[じゃらり、鎖が意志持つようにのたうつ。 傷つけようとするわけではなく、 道を作るような動き。
鉄のにおい。 花が咲いている。]
《――――ご主人様? 》
[歯車を従えた白い異形は、 困惑を滲ませ、 向けられた言葉を復唱した。]
《――――、誰、が…》
[鎖の森に顔を向ける。 自称“メイド”の姿は見えない。]
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( 306 ) 高嶺 耀 2011/09/09(金) 21:37:13
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[ キッチンに戻り、バッグからノートPCを取り出し、急いで立ち上げた。
ネットの暇人たちは今も健在だ。 ゾンネの記者会見は動画となってアップされ、発言の書き起こしもされていた。停電していない地区か、東京都以外からの投稿だろう。 生命を脅かされる不安や恐怖と共に、テロリストの姿を見た、NEXTによる大量殺戮が行われている等の未確認情報がコンマ一秒単位で呟かれ、デマも交えて怒涛の如くにネットを席巻する。 当然、NEXTをリンチにかけよと叫ぶ差別主義者の扇動に乗ったマスヒステリカルな暴言も大量に混じっていた。]
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[あのおばあさん、私がNEXTだと知ったらどう思うだろう? 怖くて叫び出す?物を投げてくる?人を呼んで…
考えるだけで怖くなる。]
こんなんじゃなかったのに…、私…、NEXTなんかになりたくなかったのに。
[俯きながら気もそぞろに歩いていたら、道を間違えたのか公園に出てしまったようだ。]
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……すみません。 巡回に行かせていただいてもよろしいですか。
NEXTのあたしが行ったほうが、まだ安全でしょう。
[てんやわんやになりつつある警官の詰所は、もうこれ以上情報を得られる場にも、自分が提供するべき場にもならなさそうであった。 彼らが聞き入れてくれるかどうかも気にとめず、連絡先のメモだけを置いてその場を去った。]
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( A47 ) 2011/09/09(金) 21:38:59
ヴィクトーリア・フォン・リントブルムは、うろうろ公園を歩いていたら、ベンチに座る男の人に気づくかもしれない。++
( -32 ) ブライアン 2011/09/09(金) 21:40:53
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ああ、書くの忘れた。 顔や居場所さえ突き止めれば、正義のNEXTやブーストにそれを教えるだけであとはどうにでもなる程度の緩い計画でした。
たぶん意図が読めない、って後で怒られるんだろうなぁ。
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( 309 ) 高嶺 耀 2011/09/09(金) 21:44:48
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[ ――外から一段と大きな悲鳴が聞こえてきた。
「……どうしたの?何で電気を消しているの?」
[ 友人が起きてきたようだ。 液晶ディスプレイのぼんやりとした明かりの中、足元がおぼつかなげな彼女の姿が暗闇に浮かび上がる。 高嶺は立ち上がると、不安そうな友人を見詰めながら状況をかなり要約して説明した。]
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( 310 ) SM_04 2011/09/09(金) 21:46:22
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―― 夜/遊園地/ジェットコースター ――
あら。お忘れですか。 ですが致し方ありません。 人は忘れるもの。華は忘れ去られるもの。
[NEXT体の解除は、能力の解除を意味する。 それは同時に、大量の燃料を費やした刃の森を 掻き消し、無駄にしてしまう事に他ならない。]
――――。
[おんなは、暫くの沈黙の後。]
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( 311 ) 守川 篝 2011/09/09(金) 21:48:06
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珈琲とネコアイス。 見事なお手前でございました。
[あっさりと、変身と能力を解除した。 月の下。コースターの上に、メイドが一人。 鋼色ではない、本物の華を咲かせている。]
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( A48 ) 2011/09/09(金) 21:48:50
守川 篝は、チェーンの刃が消散していくのを、眠そうな目で眺めた。
( 312 ) ブライアン 2011/09/09(金) 21:50:42
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…………。
[ふと人の気配に目を向ける。女性がうつむきがちに歩いていた。 夕方あたりからこのベンチに座っているが、今まで人気はほとんどなかった。子供も遊びにこない。おそらく相次ぐNEXT犯罪が物騒だからと、みな外に出ないようにしているのだろう。 思索にふけるのはちょうど良かったが、少し変化を求めていたのも事実だった。 観察でもするように、公園に入ってきた女性を眺める]
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( -33 ) 守川 篝 2011/09/09(金) 21:53:57
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んー 皆が私が昼に動いたせいで混乱しているのか ゾンネの設定について悩んでいるのか
前者かな。 昼に状況動かすのは自重しまする。
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( 313 ) フェイスレス 2011/09/09(金) 21:55:49
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―夜:遊園地―
《―――― なに、…?》
[引っ掛かりはあった。 だが確信ではなく。
対峙していたおんなのかたちは、 あっさりと、じつにあっさりと鎖を退いた。]
《…っ、―――》
[そうして現れたのは、 花を咲かせたメイド服の女性、だった。]
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( 314 ) フェイスレス 2011/09/09(金) 21:56:26
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月の 砂漠の はるばると 旅のらくだが いきました …
[月が綺麗で、つい口ずさんだ歌。悲しいメロディ。でも、嫌いではない。王子様とお姫様は黙って広い砂の海を旅するのだ。そこには不安は、きっとない。
しばらく公園を歩いていると、月の明かりに照らされたベンチに男の人が一人で座っている。別に帰る道を急いでいる風もなく、一連の騒ぎに動じている感じもしない。ただ、座っている。]
おうちに…、帰らないのですか?
[人寂しさか、疲れなのか、つい話しかけてみる。]
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[――――そして光を帯びて 幻のように消え。 後に立つのは、月の猫の店員。 ツキシロそのひとであった。]
……あんた、
[漸く、疑念が確信に変わる]
…―――そうか。 あんた、だったのか。
[眠そうな目を、見つめ]
……どうして、…
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( 317 ) 高嶺 耀 2011/09/09(金) 22:01:46
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[ 友人の怯えは一層激しくなった。それはそうだろう。対抗手段が何もないのだから。 高嶺は友人を椅子に座らせ、肩に手を置きなるべくやわらかい口調で語りかける。]
みのり。 私は外の様子を見に行ってくる。 みのりは私が帰ってくるまでここで待っていて。 絶対に外に出ないで。
[ 家に居ても安全ではないのだが、そう言うしかなかった。]
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( 318 ) 高嶺 耀 2011/09/09(金) 22:07:17
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[ ハッと顔を上げ、見詰め返す友人の瞳は揺れていた。
友人には夜の活動についてこれまで何も話していない。 だが、もしかしたらとは思っていた。 「あの事件」の犯人達が死んだ後、NEXTについて話すのを避けている節があったこと。 本来なら一ボランティアには教えられない加害者についての情報をこっそり収集しているのを、どうやら黙認しているようだったこと。]
……じゃあ、行くね。
[ 俯き震える手を必至で押さえている友人の前から、一歩下がった。 そのまま何も持たず、玄関へと歩き出した。]
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( A49 ) 2011/09/09(金) 22:09:04
ヴィクトーリア・フォン・リントブルムは、男の人が嫌がらなければ、
( 319 ) 高嶺 耀 2011/09/09(金) 22:10:17
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「……て」
[ 小さな呟きが聞こえたような気がして、振り向いた。 友人は震えながらも、目に涙を一杯に溜めてこちらを見ていた。目が合っても視線を外さなかった。]
「気を付けて」
[ 消え入りそうに小さな囁きだったが、それで充分だった。]
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( 320 ) 守川 篝 2011/09/09(金) 22:10:51
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―― 夜/遊園地/ジェットコースター ――
[歯車が、廻った。 幻は歪み、現の姿へと引き戻す。 "彼"を掻き抱いた優しい光は、星空の下に消散した。 メイドは――ただ、笑っている。]
?
[見つめてくる彼と、問いかけに首を傾げる。]
どうして、と申されますと 私がNEXTであること、で御座いましょうか?
[コースターを、一際強い風が吹いて行く。 メイドは、頭の花にさっと手を添えた。]
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( 321 ) ブライアン 2011/09/09(金) 22:12:09
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[空を見上げ、歌いだす女性。美しい歌声が紡がれ、夜風に乗って届く。 つられて見上げれば、綺麗な月が浮かんでいた。 月明かりの下、静かに女性が歌う。……幻想的な光景に心奪われる]
……こんばんは。
[話しかけられたことに気づいたのは、数秒遅れた。定型の挨拶をして、問いに答える。 しかし、ぼうっとしていたからだろうか。少し素が出た]
寝る場所はあるが、帰る場所はないな。
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― 夜:遊園地/ジェットコースター ―
……いや、… NEXTは、NEXTというだけだけで…それに、理由なんて。 おれだって何故自分がNEXTなのだと問われたら、困る。
[首を横に振る。 青黒い髪は夜に解けながら風に靡く。 花に手を添えるのを見て一つ瞬く。 月明かりの下、矢張り綺麗に見えた。]
……どうして「ご主人様」…なんだ? その、理由が見えないんだが。
[まず其処だった。]
――それから、質問がある。 この停電の原因を 知っているか。
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( 323 ) 高嶺 耀 2011/09/09(金) 22:17:38
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[ 部屋の鉄扉を閉めて、外に出た。 ところどころうっすらと非常灯が付いてる他は真の闇に近い。 街全体が夜の底に沈んだかのようだ。 であれば。]
――夜はヘカテーの時間。
[ 詠うように呟き、ダークグレーのスーツは夜闇に消えた。++]
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帰る場所がないのですか。
[しばし考えた後]
私には家がありますが、帰る場所か…、悩んでいます。
[家に帰ったからといって、居場所があるのだろうか? 善良なおばあさんですら、NEXTに対する印象が悪くなった今、教会の住人が私を迎え入れてくれるのか、不安でたまらない。]
ずっとここにいたのですか?街は大騒ぎですよ。
よかったら、どうぞ。
[さっき買った水と、ポケットにあったキャロットグミを差し出した。]
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( 325 ) 風薙 緋焔 2011/09/09(金) 22:21:13
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……を……。
[ぐるりと見回し、ふと、目に付いたのは小さな諍い。 NEXTのせいでこんな事に、とかなんとか、騒ぎ立てる声と、それを諌める声がぶつかっている]
て、ちょ、おいおいっ! そこのおっさんたち、落ち着いて!
[このままほっとくと色々とまずい、と。 その判断は、早かった。++]
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( 326 ) 守川 篝 2011/09/09(金) 22:23:54
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―― 夜/遊園地/ジェットコースター ――
なるほど。 ご主人様に困られますのは、私も困ります。
[メイドは、のんびりとした口調で言う。 ただ、投げかけられた質問には、目を丸くする。]
停電……ですか。 あれは私の仕業でございますが。
[何故そんな――当たり前の事を聞くのか とでも言いたげに、メイドは不思議そうな顔をしている。 それも一瞬。 もう一つの質問には、暗闇の中、笑顔が灯る。]
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( 327 ) 守川 篝 2011/09/09(金) 22:24:01
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私は、ゆえあって 私が仕えるべきご主人様を探しておりましたが……。 ――あの、商店街での見事な立ち居振る舞い。 ミスター以外のご主人様はいないと直感致しました。
[喫茶店でのひと時。彼が呼ばれていた名を思い出す。]
ツキシロ様。
[曇りも、闇も無い。 愛しいものに呼びかけるように、邪気の無い笑顔が "彼"の名らしき音を、言霊として紡ぐ。]
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/*にwwwんwwwじwwwんwwwww
今気づいたがこのメイドさん やんでれというものなのではないか・・・?
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( 328 ) シンドバッド 2011/09/09(金) 22:30:31
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ー病院ー
[ぱちり。病院じゅうの電気が消える。 病院は停電中でも、予備電源が働くはず。 何者かが壊した以外、この説明がつかない。]
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( 329 ) ブライアン 2011/09/09(金) 22:30:53
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そこに居場所がないと感じたなら、出ればいい。 まだ居たいと思うなら、居場所を自分で作ることだ。
[女性の悩み。何か事情があるのだろうかと推察しようとして、やめた。赤の他人が興味本位で聞いても、迷惑がられる可能性が高い]
……ありがとう。
[グミと水を受け取る。しばしニンジンの形をしたグミを眺めて、食べた。 グミの食感。
久しぶりに食べたニンジン以外の食べ物は、ニンジンの味がした]
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[ 人の目は闇夜にめしい、月星の明かりでは足りぬと騒いでいる。 この期に及んでも空を見上げる者が少ないのは奇妙なことだ。
見上げれば気付いただろうか。 いや、都会人は視力も注意力もそれ程優れてはいない。 怯え騒ぐ人間達の死角を縫うように、闇を蠢くものがあることは。++]
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― 夜:遊園地/ジェットコースター ―
[戸惑いは、顔があらわになると 分かりやすくなる。]
…――電信柱が倒れてたのは、 あんたの仕業か。…どうしてそんなことを? あちこち麻痺してしまってる。
……目的は何だ?
[尋ねて、――当たり前のことをどうして聞くのかと そんな表情をされれば、 さらに困惑は深まる。]
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…――主人、探し…?
[ますますよくわからなかった。 金色に近い色の眼を数度瞬かせる。]
……、… けど、俺はそんな……、
[――名前を呼ばれた。 それはそれは、大切なもののように]
…、様、は いい。
俺はサフォア・ツキシロだ。 ……ご主人様とかは、おいとくとしても あんたの名前は――
[問いかけたとき、 明かりが灯っていた病院が ふっと闇に溶けた。>>328 ]
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( 333 ) 風薙 緋焔 2011/09/09(金) 22:36:49
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色々と、言いたい事はそりゃああるんだろーけど、いい大人がこんなとこで喧嘩してどーすんのっ!
[飛ばした突っ込みには、黙ってろ、とのサラウンド。 その内、集まっていた誰かが、こちらを見て、あ! と声を上げた]
「あんた、確か……なんつったっけ、ブースト研究組織の!」
え。
「あー、ネット動画で見たことある! 確か、ブースト装着者の風薙なんとか!」
ちょ。
[広がる騒動に、過るのは、違う嫌な予感]
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( 335 ) シンドバッド 2011/09/09(金) 22:38:59
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[医療機器は動いている。病院内を包む暗闇。 ……ひた………ひた…ひた。 得体の知れない足音が病院に響く。
「うっ………!?」
老人のようなうめきが聞こえる。 どうやらこの足音の主がいると 【ペースメーカーに異常が発生する】ようだ。]
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( 336 ) 風薙 緋焔 2011/09/09(金) 22:40:55
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「こんな所で何やってんだよ!」 「NEXT退治すんのが、あんたらの仕事だろ!」
いやまて、それ、飛躍しすぎ!
「さっさと、何とかしてくれよ!」 「そうだそうだ!」 「そのためのものなんだろ、ブーストってのは!」
て、この、落ち着けっての! ……いきなりんな事だけ言われたって、こっちだって万能じゃねーんだよっ!
[苛立ちを帯びた声が口をつくのは、ある意味では珍しいこと。 き、と、睨むような視線を向けると、刹那、集まった人々が怯んだ]
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[お兄さんが、グミをもぐもぐ食べている様子を見て、ちょっと嬉しく思った。お兄さんが座っているベンチに、すっと腰掛けた。]
まだ居たいと思えば、自分で居場所を作る…。 そうですね、そうしたい。
[一呼吸おいて]
お兄さんはNEXTが怖いですか? 人として生まれ、能力に目が覚めたNEXTが。
[突拍子もない質問をぶつけた自覚はない。]
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( 338 ) シンドバッド 2011/09/09(金) 22:42:50
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[病院の窓からは警備員やナースらしき死体が、 鎖に括られてぶら下がっている。誇示するように。 どの死体も顔がぼこぼこに殴られている。]
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( 339 ) 守川 篝 2011/09/09(金) 22:42:50
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―― 夜/遊園地/ジェットコースター ――
目的ですか。 それは、私がメイドだからです。 メイドは、華の世話をするのもまた仕事。 ……です。
[メイドは多くを語らない。 それがメイドにとっての真実であり、絶対であるからだ。]
なるほど。 では、サフォア様とお呼び致しましょう。 謙遜をされる必要は無いのです。 ご主人様こそ私が仕えるべき御方であり この世に何より必要な御方。
[メイドの笑顔は変わらない。 問いかける時も、問いかけに答える時も。 だから、それが変わった――眠そうなものに戻ったのは 景色の隅で起きた、病院の停電。]
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[夜の街は予想以上に静かだった。 NEXTがどうだ、という言葉を雑音として聞き流すことに慣れたからかもしれないが、それにしても外出している人数は少なく見える。 頻発するNEXT犯罪から身を隠すように、死から少しでも逃れるように、人々はそうして閉じこもっているのだろうか。
酔っ払いが管を巻いてNEXTに対する愚痴を吐き捨てる夜風の街の中、一人歩く金髪の女は少し奇異だったかもしれない。]
あたしは――
[ゾンネのインタビューを思い出せば、自分のちっぽけな正義感が少し支えを失った気もした。 NEXTは人だ。自分と同じ人だ。だから殺させないし、守りたいし、NEXTだからと無闇に人に干渉できる権利はないと思っている。
"人には、守ってやる価値など、ない。"
その言葉がリフレインして、頭を占める。 振り切るように点を仰げば、月がとても明るかった。]
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( 341 ) 守川 篝 2011/09/09(金) 22:45:07
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――――。 行かれますか? サフォア様。
[メイドは、見つめるだけで、動かない。 停電した病院。想定される出来事は多い。 助けを求める人間がいるかどうか――わからないが 月の下に咲く花は、静かに問いかける。]
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相手がドキッそうきたかーって感じの質問ってどう飛ばせばいいのかなぁ、と悩んだり。
メイドさんと、美人のお兄さんは上手だな。ドキドキする。
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( 342 ) 風薙 緋焔 2011/09/09(金) 22:45:38
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……とにかく、NEXT犯罪対策組織は、みんな連携して、事態の収拾しようとしてんだから! あんたらも、必要以上に騒ぎ立てないでくれってば!
[怯む様子に、あちゃ、と思ったが遅かった。 感情が制御できていない。 これじゃ火に油だ、と、そう思って]
……やる事は、やるよ……そのために、俺は、ここにいるんだからっ!
[こう、言い捨てて、走り出す。 色々を、上手くいえない悔しさを抱えつつ、その場を離れ。 喧騒が遠ざかると足を止めて、何気なく、空を見上げた]
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( 343 ) 高嶺 耀 2011/09/09(金) 22:46:27
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―夜の街― [ 見下ろせば、普段は輝く光の河であった道路は全て夜の底に澱む車両の涸れ川と化していた。 今は人間の方が闇の谷底で蠢く虫のようなものだ。 あちこちで人々の言い争う怒声が聞こえ、ガラスの割れる音がする。]
――愚かな。
[ ビルの壁面に6本の脚で器用に張り付いた蟲は下界を見下ろし、その進行を止めた。 青銅の女神像にも似た人間体が、太古の神託者の如き声音で呟いた。]
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( 344 ) シンドバッド 2011/09/09(金) 22:47:48
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征け………………………
[暗闇の病院に何かの羽音が鳴り響く。 微かな音すら、より集まれば不気味な怪音。]
戦士たちよ……!!
[今宵はこの病院が聖戦の地]
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― 夜/遊園地/ジェットコースター ―
……答えに、なってない。 あんただって………生まれたときから メイドってわけじゃ、ないだろう?
[頭に花を飾ったメイドの笑顔こそ花のようであるのに。]
…――、
[様が取れなかった。 名前呼びはくすぐったい心地がする。]
いや、その。……、 ――、…謙遜とかじゃ、ないんだがな……
[困惑と、どこかズレた会話は 病院を見て、途切れる。]
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[僅か。 星と月の明かりを遮るように、黒い影が動くのを見た気がする。 すぅ、と目を細めても、同じ位置にはもう見えない。
視線は、その闇の蠢いていった方向を、じっと見つめている。]
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……行く。
[病院の方を睨んで、短く答えた。]
――あんたが“敢えて残した病院”に 手を出したやつが居るってことなんだから…!
[――いい置くと、ジェットコースターの 眩暈がするような高さのレールの上から、躊躇いなく“跳ぶ”]
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( 348 ) 風薙 緋焔 2011/09/09(金) 22:51:28
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……好き勝手、言うよな、っとに。
[そんな愚痴と共に見上げた空。 月が明るくみえるな、と。 そんなことを考えていたら、何かが見えた]
……って……なんだよ、あれっ……。
[人じゃない、とは、直感的な察知。 いや、人に移動できる場所ではない、ともいうのだが、それはそれ。 はっきりとは見えぬものの、そのフォルムは人とそれ以外の重なったものらしく]
……ご同輩、じゃあ、ねぇ、よな……。
[だとしたら、考えられるのは、一つ。 無言で左手の銀に触れる。 闇の中に異質な緋色が、ぽう、と灯った。++]
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( 349 ) ブライアン 2011/09/09(金) 22:51:56
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[NEXTが怖いか。脈絡なくそんな質問をされ、その女性の顔を眺める。 どこか、切羽詰まったものがあるように見えた]
NEXTは怖い。当然だ。 あんなもの、大量虐殺兵器を持つ人間が堂々と街を歩いているようなものだからな。
そして、シンドバッドのような連中もいる。
[声は冷たく、言葉は重く。 夜の公園に静かに響く。 ……偽りを口にするべきではない。ごまかしは意味を成さない。 自分の胸に刻み込むように、酷薄に続ける]
NEXTに限らず、力を持つ者はすべからく恐怖の対象になる。 それは、変えられないこの世の理だ。
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( 350 ) フェイスレス 2011/09/09(金) 22:53:24
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―夜:遊園地上空―
[――カキリ]
[歯車が 廻る。 空に現れるは 白の異形。 空間を切り裂いて、幻のように 現れては消える]
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/* どうやったらツキシロくんと会えるのか全く検討もつかないあたしの進行ルート メイドさんとツキシロくんからどんどん離れていくんです!
あとじっちゃんは大丈夫 でしょうか
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―夜の街― [ く、と脚を折り曲げ、跳躍の予備動作に入る。 Groom Huntressの跳躍力なら近くのビルまで充分に届く。]
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( 352 ) 守川 篝 2011/09/09(金) 22:59:00
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―― 夜/遊園地/ジェットコースター ――
[――メイドになったのは、いつからだったか。 問いかけに、メイドが遠くを見るように逸らしたが 彼の明瞭な言葉が、曇りかけた花を照らす。]
嗚呼。 さすがはサフォア様。
[彼は躊躇なく、その場から消失する。 再び現れた金属音は、遥か上空――。]
貴方様こそ、私が仕えるべき御方。
[くすりと笑って、メイドは彼の姿を見上げている。 明滅する姿は、彼女の目にはすぐに追えなくなる。]
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( 353 ) 守川 篝 2011/09/09(金) 23:03:38
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|
[――メイドになる事を認めたのは、いつの事だっただろう。
まだあの頃は、何か大切なものを、人達を夢想して 明日になれば 明後日になれば
あと一週間待てば あと一月待てば あと一年待てば
あと―――、きっといつか。 何より大切な友人と、 勇ましい彼が助けに来てくれるのだと
思っていたような気もする。]
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( 354 ) 守川 篝 2011/09/09(金) 23:05:02
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――――
?
[過ぎりかけたものが、積み重ねた歳月に押し戻される。 メイドは首をかしげ、瞳は現実へと戻る。
街から光が消えたせいだろうか。 今日は、夜にぽつりと浮かぶ月が、とても綺麗だ。]
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( 355 ) 風薙 緋焔 2011/09/09(金) 23:07:40
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|
……いまんとこ、なんかしてるって感じも、ないけど……。
[ただでさえ色々とややこしいこの状況。 相手の意図は知れぬが、このまま見過ごす事はできない。
というか、立場上、それはできない。 だから]
《TYPE-blade》……Anfang!
[呼び起こすのは、緋色の焔]
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[ ヒュン!
風切る音と共に巨体が跳んだ。 危なげなく屋上に着地し、カチカチとコンクリート床を引っ掻きながら移動する。 そうして屋上の電飾の消えた看板に攀じ登り、遠く彼方を見晴るかす。 闇をもたらした犯人が今も停電地域を拡大すべく移動しているとすれば、明暗の境に存在しているに違いない。――そういう推測をした。]
|
|
|
|
[夜闇にぼう、とあかい灯が見えた。 見覚えのあるあたたかさに風薙だろうか、と過ぎるも、それを追うことも、加勢することもしない。
ただ、夜の街の中、ビルの立ち並ぶ中に女はひとり立って、闇とあかりの動く先を目で追っていた。]
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( 358 ) フェイスレス 2011/09/09(金) 23:15:39
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―夜の街→病院へ向けて―
[メイドの名を、 結局聞くことは出来ぬまま、 はやる気持ちのまま 空間を渡る。
“どちらなのだろう?”
両の手を空けていなければならないと、 そんな言葉がよぎる。 捨てきれないまま、 facelessは夜を駆ける。
見上げるものあらば 見えたかもしれない。 白き幻のように。]
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( 359 ) フェイスレス 2011/09/09(金) 23:15:54
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《――――っ!》
[病院へ近づくにつれ、 鉄錆の臭いが濃くなった。
ひとが死んでいる。]
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( 360 ) シンドバッド 2011/09/09(金) 23:16:41
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「起きろ……。」
[病院じゅうに館内放送が響き渡る。 ラジオで聞くあの声…ナジームの声。]
「部屋で涙することは許さない。 それは愚かしき豚の所業である!! この院内で《人ならざるもの》を見かけたら、 彼の者に触れるのだ。成功した者のみ…夜明けを許す。 「我ら」が神はそう仰った……インシャラー。」
[あとは不審な羽音が鳴り響くばかり。]
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[黒と緋の乱舞の後、現れるのは、『鬼』を名乗る者。 手にした剣は、今は下ろして、闇の中を、駆ける。 《TYPE-blade》を起動すれば、感覚器官的な部分もある程度は補強される。 暗視能力を備えた鬼面越し、蜘蛛の姿ははっきりと見て取れた]
ちょっと、そこ行く蜘蛛っぽいひと! ……こんな騒がしい時分に、どちらへお出かけですかと!
[跳躍する姿に声は届いたか。 駆動システムをブーストし、音もなくアスファルトを蹴り。 数度、ビルの壁を蹴って勢いをつけつつ、ビルの屋上まで跳び上がった]
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|
やっぱりそうですよね。 好むと好まざると関わらず、NEXTの力は強い、人からすれば、恐怖以外の何者でもない。
[この善良そうなお兄さんも人間なのだ。力を持った存在は恐い、そういえば、綺麗なお兄さんにも、そう言われた気がする。>>168]
ごめんなさい、お兄さん。変なことを聞いてしまって。 お兄さんにも、そこに居たいという場所があれば…、きっとそこに迎え入れられる気がします。
なんか、お兄さんの言葉に、少し勇気と現実を教えてもらいました。
[ぺこりと一礼。]
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( A50 ) 2011/09/09(金) 23:20:55
守川 篝は、幻のような姿の行く末を追って、ゆっくりと移動を始めた。
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|
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[ 下から聞こえてきた音声に、くっとGroom Huntressの口角が上がった。 微かに聞こえる機械の駆動音とブーストが作動する時の空気の圧搾音。 Groom Huntressはカチカチと固いものが擦れる音をさせて、看板の上で方向転換した。]
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( 364 ) ブライアン 2011/09/09(金) 23:26:40
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[感謝され、一礼される。それに眉をひそめる。 不思議な女性だと思った]
一つ、私からも突拍子のない質問をしようか。
[居たいと思う場所。迎え入れられたい場所。 それは自分にも見つかるのだろうか]
今、世界に一番必要なのはなんだと思う?
|
( 365 ) フェイスレス 2011/09/09(金) 23:27:25
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―夜の病院―
《――――!》
[息を飲む気配。 鎖からぶら下がった肉塊は、辛うじて医者であったと判別できるだけ。
低い羽音を捉え、 白い異形は内部へと“転移”した]
|
|
|
|
[本来ならば追うべきところだったのだろう。 そうしなかったのは風薙のブーストを信頼しているからだったのもあるだろうが、多くは思想のゆらぎから来ていた。
人が守るに値しないならば、NEXTは守られるべきものなのか。 NEXTと人との隔たりを、人々に一番晒されてきていたNEXTが一番大きく開いたこと。
"NEXT"である自分しか持たない女の意識に、大きな闇を生んでいた。]
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( A51 ) 2011/09/09(金) 23:28:59
( A52 ) 2011/09/09(金) 23:30:41
ヴィクトーリア・フォン・リントブルムは、ため息をついた
( -38 ) ブライアン 2011/09/09(金) 23:31:42
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ああ、煙に巻いてる感が。 イカレだからこそできる質問だなぁ、これ。
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( 367 ) シンドバッド 2011/09/09(金) 23:32:13
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|
|
「うあー」
[不気味な羽音の響く、千と一の夜のような病院。 侵入してきたNEXTの前には胸を押さえて 事切れた老人とその側で泣くふたりの女の子の姿]
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|
|
|
─ 夜の街・ビル屋上 ─
[聞こえてくる、固いものの擦れる音。 こちらから、動くことはしない。 相手の動向がはっきりするまで仕掛けるな、とは幾度となく釘を刺されてきた事だから、というのもあるが。
一連の出来事や、先に道でぶつけられた言葉が、少なからぬ迷いを生み出していたのも、事実で]
……蜘蛛。 今まで、遭遇した事のない、タイプ?
[気を紛らわせるためか、零したのはこんな呟き]
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( -39 ) ブライアン 2011/09/09(金) 23:35:21
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( 369 ) フェイスレス 2011/09/09(金) 23:37:07
|
|
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―病院内部―
[暗く、非常灯すらもつかぬ廊下。 響き渡る館内放送を聞いたのは入る直前か 踏み入れてからか。 何にせよその声は何度もラジオで聞いたものだった]
《…シンドバッド…》
[言葉の端をとらえる。気づけば燻るのは怒り。 それだけではない。何か、謂っていたような――]
《――?》
[羽音は止まない。 かきり、と歯車が廻る。 泣き声が聞こえた。]
|
|
|
|
世界に必要なもの?
[考えたこともなかった。温室のような綺麗な世界に住んでいた自分。いつも自分を守ってくれる人に囲まれて、ずっとそうであればいいと思っていた。
一日でなくなった喪失感は大きい。それでも…]
あなたが言った世界と、私の言う世界は多分違うと思いますが…、信じること、だと思います。
[いつか、NEXTである自分が家族と暮らす、そんな世界が来ることを信じたいから。]
|
( A53 ) 2011/09/09(金) 23:39:54
守川 篝は、サフォア ツキシロの逞しくなった上腕三等筋を想像して、うっとりした。**
( 371 ) シンドバッド 2011/09/09(金) 23:39:59
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「うあーん、うあーん!!」
[気配でも察したのか、鳴き声が彼に近づいてくる。]
「助けてー!」「怖いよー!」
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( 372 ) フェイスレス 2011/09/09(金) 23:40:40
|
|
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―病院内部―
[己の姿の自覚はある。 けれどここで“ひとのすがた”に 戻るわけにはいかない。
耳鳴りのような羽音は止まない。
こども2人は、 此方に気づけばなお、泣くだろうか。]
|
|
|
|
――こちらはお前を知っている。 正義を騙る、ブースト装着者だ。
[ 焔鬼の呟きを拾ったか、見下ろすGroom Huntressの人間体の唇が揶揄の響き含む声を落とす。]
早速NEXTを狩りに来たか? だが、生憎だがお前の相手をしている暇はない。
|
( A54 ) 2011/09/09(金) 23:42:58
フェイスレスは、一瞬何故か、困惑を覚えた。
( 374 ) フェイスレス 2011/09/09(金) 23:45:35
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―病院内部―
[facelessに顔はない。 人間である時の感覚に合わせているので “見えている”と、思っているが 正確には何らかの別の機関を謂わばセンサーとして、 “知覚”している。ゆえに。 近づいてくる子供の輪郭も、わかる。]
《――、…出口はこっちだ。安全な方へ》
[――だから。 子供だったから。泣いていたから。 ニンゲンが“爆発”したことを失念した。]
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( 375 ) ブライアン 2011/09/09(金) 23:47:04
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信じること。 ……うむ。美しい。
[心に浸透させるように呟いてから、うなずく。 この月夜には、この女性には美しい言葉こそがふさわしい]
いや、すまなかった。物事はシンプルに考えたい性質でね。 どれだけ悩んでいても、根源を明確化してしまえば、後は不思議とやるべきことが見つかっていくものだ。 それが美しいことなのはいい。とてもいい。
[月を眺める。連日の事件が嘘のように、静か]
私も信じよう。 NEXTと人は共存できる、と。
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( *3 ) 守川 篝 2011/09/09(金) 23:47:56
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ミスター・シャッテン。
私の御主人様……サフォア様が病院へ人助けに向かわれました。 失敗するとは思いませんが、私の足では間に合いません。
もしもの時は、お願い致します。
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( *4 ) 守川 篝 2011/09/09(金) 23:48:53
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特徴は、ヒーローっぽい方です。
[メイドは、どこまでも真剣(?)だ。]
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ありがとう、お兄さん。
いつかそんな時代がくる事を信じています。 だから、お兄さんもNEXTを嫌わないでください。
[そうやって言った後、一呼吸置いて…]
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─ 夜の街・ビル屋上 ─
……っ!
[降って来た言葉に、ぎ、と唇を噛む。 鬼面越し、向ける視線の鋭さは伝わるか]
は……そりゃあ、どうも。 んでも、正義を騙る、って部分は、訂正してほしーとこかな。
[一拍間を置き返す言葉、その声は低い]
……一応、今、厳戒態勢なんでね。 NEXT見かけて、そのまま見送りましたー、ってわけにはいかねぇんだよ、俺も。
[狩りに、という言葉は否定も肯定もせず。 それでも、場合によっては、との意思は、隠し切れぬもの]
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( -40 ) フェイスレス 2011/09/09(金) 23:50:25
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( 378 ) 宮古護 2011/09/09(金) 23:50:34
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── 駅 (時間軸 : 午前中)──
[去って行った高嶺の告白──あるいは告発を聞いた。 人の流れから車椅子を避けて車輪を止め、通信機を取り出すと、高嶺からもらった名刺のデータを入力する。]
…行政の役割は、納税者の生活の支援であって、心の自立は個人の問題です。 「幸せ」などという主観的なものに税金をつぎ込むわけにはいきません。
[静かな声で呟いた後、警察病院へと連絡を入れる。]
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( 379 ) シンドバッド 2011/09/09(金) 23:53:04
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[子どもたちはぺた、と彼のNEXTが触り―]
「やった、助か―」
どごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!!!
[彼のすぐ至近距離で子どもふたりは爆発した。]
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こんな姿だけど、こんな力なんて欲しくなかったけど…。
[そこには、銀色の月に照らされた騎馬のNEXTがいた。キラキラと光る体は、それでいて眩しくもなく…]
私はやっぱり人間が好き、だって人間から生まれたんだもの…。いつか人間のお兄さんと笑って会える事を信じている。
[そういって、走り出そうとする]
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( 381 ) 宮古護 2011/09/09(金) 23:55:31
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お世話になっております。 東京都社会福祉課ネクスト対策室主任主事・宮古です。
昨日の第9ビルの爆破で亡くなられた方の遺体がそちらに安置されていると思いますが── その中で、……あるいは、……という名の20代の女性が── ああ…、いらっしゃいますか。 こちらでもデータを確認しました。その方です。
都立病院の方から献体の依頼がありまして。 遺族の──ああ、もう連絡済みで、引き取りにおいでになる予定ですか…、 では、その折りに、是非とも献体していただけるよう説得を。 はい、書式はいつものとおりで。
[「ネクスト対策室」からの突然の注文には慣れている相手の対応はスムーズだった。]
話がつきましたら、宮古まで連絡をいただければ幸いです。 よろしくお願いします。
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( 382 ) 宮古護 2011/09/09(金) 23:57:46
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[通信を終えると、小さく息をついて拳を握った。 流暢な依頼を告げた唇は、一転して低く掠れる。]
どんな姿になっても── 戻ってきてほしいと願う気持ちは、
よく 知っています。
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( 383 ) 宮古護 2011/09/09(金) 23:58:47
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[ちらりと脳裏をかすめる水槽じみた大型機器。 たくさんのパイプとセンサーに繋がれた液体の中にたゆたう、空気に触れることの許されない命。
それと知らなければ──黒焦げた塊にすぎない 。]
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( 384 ) ブライアン 2011/09/09(金) 23:59:04
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[目の前で変身した少女。白の騎士。 驚きに目を開き……そうしたのも、一瞬]
……ならば、逃げるべきではない。
[走り出そうとする背に、声をかける]
信じるというのなら、自分から背を向けてはいけない。
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( A55 ) 2011/09/09(金) 23:59:12
ゾンネ ユーベルスは、影を伴いながら町の様子を見ている++
( 385 ) 雷 宗太郎 2011/09/10(土) 00:02:23
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― 回想:夕方 ―
[街中をなんとか爆弾を見つけようと巡り巡って無駄に時間を費やす、それにしても蚊が多い]
今年は……暑いからな。
[本当にそれだけなのか? 小さな疑問が頭を過る――
しかしその疑問は奇跡的に爆破の被害を逃れた例の巨大モニターに映し出されたニュース映像にかき消された]
ゾンネ……? ……人間は、そうまでして見下す物じゃないだろう。
[確かにこの姿を畏怖、あるいは羨望からの悪意を投げかけられる事は多くある、けれど人とは元々排他的な生き物だと言う事を知っていた。 明確に敵と判断したかつての味方には例の黒ずくめが寄り添っているのが見えた]
……そうやって自分を追い込んでまで、自分を制していたなんて、本当にバカなやつだな。
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サフォア……彼か。
いいだろう、様子を伺っていよう。
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[お兄さんの言葉は胸に響く。>>384
居場所を求めるなら自分で作る。逃げ出すのではなく、目を背けるのではなく…。噛みしめるように、その言葉を反芻する。]
はい、逃げ出そうとしていた自分が恥ずかしいです。 お兄さんと会えて本当によかった。 辛いとき、お兄さんの言葉を思い出しますね。
よければ、お名前を…。
[お兄さんは教えてくれるだろうか?]
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[ 上から降ってくるのは笑い声。]
なるほど。血の気の多いことだ。 だが、余計な止め立てはしないで貰おうか。
[ す、と舞うように両腕を上げる。 と同時に、六脚が跳躍の予備動作で撓んだ。]
所詮力にとり憑かれた男どもの振りかざす正義など、ヒーロー気取りの若造だろうと神の代理人を自称する狂人だろうと大差ない――
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( 388 ) フェイスレス 2011/09/10(土) 00:06:19
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―病院内部―
《――… ッ!!!?》
[爆ぜる。
小さな子供の柔らかな手が 内側から暴虐の風に千切れた。
断末魔の悲鳴。 呆然とした表情が 視界に焼きつく――遅れてやってくる、焼ける痛み。]
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( 389 ) ブライアン 2011/09/10(土) 00:08:42
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[名前。名前。名前。 もはやそれすらも、記憶の破片に沈んでいた。使っているのは必要に応じて使っているだけのものにすぎない]
ブライアン。
[本名ではない。しかし、名乗る名はこれしかない。 それを少しだけ寂しいと思った]
君は?
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( 390 ) フェイスレス 2011/09/10(土) 00:09:06
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《づ ァ…!!!》
[“転移”を使うのが遅れる。 ほぼ直撃であったと謂っていい。
頑強な体ではない。 ガチリ――と、歯車が噛む。]
《――…ッ、…な 、ん》
[失念していた。自分の咎だ。 ヒビの入ったようになった腕を払う。 白に赤の飛沫はよく映えた。 羽音の支配する病院を探るように見回す。]
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( 391 ) シンドバッド 2011/09/10(土) 00:11:16
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「なんだ?」「どうしたでやんす?」
[爆発音を聞いて、患者やら看護師やらが集まってくる。 そして、彼のNEXTを見かけて、沈黙。 不気味な羽音だけが怪しく鳴り響く。]
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
[突如彼らはNEXT目掛けて走り寄ってくる。]
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( 392 ) シンドバッド 2011/09/10(土) 00:12:20
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( 393 ) 雷 宗太郎 2011/09/10(土) 00:14:25
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― 夜・街中 ―
[爆破テロの件で聞き込みをしてみてもやはり容量を得ない答えばかり、挙句に未だに爆発は散発的に起こっているらしい]
やはり怪我人に話を聞くべきか。
[ゾンネの事も気がかりではあるが、自分一人で対応できる相手ではない。 シャッテンとゾンネの二人と戦わなければならないのと同義である以上なんとかして彼らを倒すに適した味方を作るべきだと判断し、多すぎる洗濯物は考える前にまず近くにあるものから洗う事にした]
そうなると……病院だな。 NEXT同士で戦う事が罪ならば、俺がその罪を背負ってやる。
[被害者達には心の傷もあるだろうが、それ以上に今は敵を倒さなければならないと、ゾンネの変移を見て心を決める]
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( 394 ) フェイスレス 2011/09/10(土) 00:16:03
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―病院内部―
《――!!》
[ひとが、雪崩れてくる。 さっきの放送では、何を謂っていた? “触れたものは”――何だと?]
《ダメだ!! ――― 来ちゃいけない…!!》
[男とも女ともつかぬ声は 直接彼らの脳に届くような響きを持つ。 暴徒は止まらない。舌打ちすると、 短距離の“転移”を重ねる。]
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[静かに変身を解いた。]
ヴィクトーリア…、ヴィクトーリア・フォン・リントブルム。名前が長いから、ヴィッキーでいいです。
ブライアン…、さん。今日はありがとう。
もし、寝る場所に困ったら…、ここに来てください。 これからは台風も多い季節ですし。
[と、教会の住所を書いたメモを渡し、ぺこりと一礼した。]
昨日から嫌な事ばかりだったけど、ブライアンに会えてよかった。また、会えるといいですね。あなたにご加護がありますように。
[ぺこりと一礼した。特に何もなければ、そのまま立ち去っただろう。]
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─ 夜の街・ビル屋上 ─
血の気の多さは、生まれつきなんでね!
[名は体を表す、とは、昔よく言われた。 《TYPE-blade》のコードにも用いられる『焔』の一文字は、正に気質そのもので]
……俺は、俺の信じるもんのためにやってんだ。 あんな連中と……一緒にされたか、ねぇよ!
[ヒーロー気取り、という物言いにも確かにかちん、と来たが。 大差ない、と並べられたものがものだけに、それは容易く箍を緩める。
足の撓みが跳躍の予備動作、と気づく余裕もなく、踏み込み、鬼神の名を持つ剣を横へと薙ぎ払っていた]
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( 397 ) 雷 宗太郎 2011/09/10(土) 00:17:23
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[愛車にまたがりセルを回しエンジンをかける、低い音を響かせてエンジンが駆動するのを確認したところで病院の方向を見れば空が赤く染まっているのが見えて]
……火事? いや、まさか。
[電力は十分に蓄電してある、そうである以上小火などは起きようはずもない、電動式のスプリンクラーが作動し少し程度の火は消せるのだから。
となればあれは――]
襲われているのか、何かに。
[ヘルメットを被り、バイクを病院に向け走らせる――]
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( 398 ) 守川 篝 2011/09/10(土) 00:17:52
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―― 病院付近 ――
[メイドは、近づいてくる病院を眺め上げた。 中には彼が既にいるだろう。 だが、メイドは慌てる事はない。]
サフォア様のことはお任せするとして 私は――
[メイドは、人知れず病院の方角へ姿を消した。**]
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( 399 ) 宮古護 2011/09/10(土) 00:18:41
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── (守川による)連続殺人のあったエリア (時間軸:昼) ──
[それから鉄道を乗り継いで、連続殺人のあったエリアへ行き、聞き込みをした。 風薙も寄って調査していったらしい。]
知り合いが巻き込まれたりしたのか…?
[後で聞いてみようと頭の隅にメモしつつ、現場を見て回る。 警察の手もすでに入っており、殺害の状況から、実行犯はNEXTと想定された。]
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( -42 ) ブライアン 2011/09/10(土) 00:18:57
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当初の予定では、ブライアンはここまで出張る気は無かったんだよなぁ。 変身体で脳天気に事件起こして、ブライアンは一日に一言くらいのペースで騒がすつもりだった。
だから精神論的なネタなんてそもそも用意してないんじゃよ。ヘルプミー。
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( -43 ) 雷 宗太郎 2011/09/10(土) 00:19:13
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/* 真田のじいさん大丈夫か? 突然死きちゃう?
明日以降もネット不安定だと俺も怖いなー。 というかゾンネ関係に絡みすぎだろ宗太郎……。
一人遊びメインだからしょうがないんだけどね。
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( 400 ) シンドバッド 2011/09/10(土) 00:19:57
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「彼の姿が一筋の光明である。 民衆諸君よ、神は辛抱強い者を救う。 諦めるな、さもなくば命は拾えない。」
[火に油を注ぐように、アナウンスが流れる。 威風堂々たるナジームの声。]
「どこだ!?」「あの野郎どこに行ったでやんすか!?」
[暴徒と化した院内の人々。血気盛んに彼のNEXTを探す。]
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( 401 ) 宮古護 2011/09/10(土) 00:21:39
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[被害を免れた近在の住人の話によると、事件の前後の時間帯に、頭に花を飾ったメイド服の女が来訪して、ペットを飼っているか、と質問したという。 そして、彼らの証言は、有意に偏重していた。 証言者、すなわち生存者全員が「猫が好き」と答えたというのだ。
その他、被害者の年齢、性別、学歴、職種、住居の高さ、番地、応援する野球チームect.に一貫性は見受けられず、この質問が生死をわけることになったのだと推測された。]
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( 402 ) フェイスレス 2011/09/10(土) 00:24:19
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―病院内部―
《触るな…!ダメだ、 触ったらあんたたちは死ぬんだぞ!!》
[紙一重でなんとか避けながら、 跳躍を繰り返す。患者も、看護婦も、 なりふり構わぬ様子で手を伸ばしてくる。]
《――やつめ、…何処に!!》
[かきり。 歯車を回す。 階段を幻のように、幽鬼のように 白い異形がいく]
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[ ヒュン!と風を切り、蟲の巨体が後方へ跳躍した。 それと前後して、複雑な振り付けで振り抜かれた両腕から、精緻に編まれた二枚の網が時間差で投げ付けられる。 切り裂くに難い、粘度の高い糸で編まれたそれは、鬼面のブーストの剣と下半身目掛けて飛来する。]
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( 404 ) 宮古護 2011/09/10(土) 00:26:11
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昨夜、ヴィクトーリアさんが巻き込まれたという商店街の爆破事件… あの時も「メイド姿」の女性が関係していたとの報告があったな。
ここは、昨日、爆破された第9ビルや商店街とも徒歩圏だ。 証言の中には、メイドは裸足だったというのもあったな──
案外と、行動範囲は狭いのかもしれない。 手配を急ごう。
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( 405 ) ブライアン 2011/09/10(土) 00:28:05
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ありがとう。寝る場所に困ったら訪ねさせていただくかもしれない。
[住所の書かれたメモを受け取り、謝辞を言う。 寝床を借りに行くことは無いだろう。自分はそこまで厚かましい人間ではないと思う。 だが、何かあれば会いに行くかもしれない。彼女はNEXTなのだ。
頭を下げてから、女性は去って行く。それを見送る]
ヴィッキー、か。
[ペンを取り出し、メモにその名前を書き込む。忘れないように。忘れてしまわないように。 しかしこの邂逅も、すぐに記憶の破片になってしまうのだろう]
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( A56 ) 2011/09/10(土) 00:30:01
ヴィクトーリア・フォン・リントブルムは、少し、晴れやかな気持ちになり、家路へ急ぐのだった。++
( 406 ) シンドバッド 2011/09/10(土) 00:30:51
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「うわぁぁぁぁぁ!!」 「あたしよ、あたしが触るのよ!!」 「五月蠅い!邪魔でやんす!!」
[命の恐怖に縛られた人間はこうも猪突猛進になるのか。 必死の説得も虚しく、彼らは触れば助かると信じている。 あのふたりの女の子が爆ぜる瞬間を見ていれば、 話はもっと早かったのかもしれないが。]
「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
[彼らの熱気は不気味な羽音すらかき消す。 先程の爆発といい、ナジームはどこかこの病院内全体を 把握することが、見ることができる場所にいるのだろう。]
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( 407 ) 雷 宗太郎 2011/09/10(土) 00:31:54
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― 病院 ―
[バイクを走らせて病院に着けば既に爆破の被害で病院がボロボロになっていた]
酷いな……。 怪我人に……いや、そもそも彼ら全員に罪なんてなかったはずだ。
罪深いのは人間の世界を脅かすNEXTだけだ。 ――変身!
[ヘルメットを外しバイクから降りて高らかに叫ぶ]
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( 408 ) 宮古護 2011/09/10(土) 00:32:14
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── NEXT対策室 (時間軸 : 逢魔ヶ刻)──
[宮古は防犯カメラの映像を対策室に持ち帰り、メイド姿の者を抽出してくれと依頼した。 ここは秋葉原ではないから、そんなにメイド姿で出歩く者が多いとも考え難い。 それから、一連の事件についての情報まとめと対策会議に出席する。]
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( 409 ) シンドバッド 2011/09/10(土) 00:33:56
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[病院内には胸を押さえて倒れている 老人の亡骸がいくつか転がっている。 「何らかの影響」で心臓発作を起こしたようだ。]
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( 410 ) 宮古護 2011/09/10(土) 00:35:03
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NEXTの中には、特定の思想や刺激に反応して能力を発揮したり、あるいは暴走する者がいるという報告もあります。
「猫が好きである」という以外の人間を殲滅しようと異能を発動させるNEXTは、彼/彼女なりの理屈で動いているんです。
傍から見れば狂気の沙汰であり、犯罪ですが。
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─ 夜の街・ビル屋上 ─
……っ!
[踏み込みの一閃は、跳躍によってただ、空気のみを断つ。 動きを追い、上げた視線が捉えたのは、振り上げられた両の腕から放たれた、網]
ちっ!
[舌打ちと共に、剣を狙うそれを切り払おうとするが、粘性の強い網は特殊合金の剣に絡みつく。 それに苛立たしげに舌打ちする間に迫る、もう一つの網。 こちらへの対処は、完全に遅れた。
とっさ、跳びずさろうとするも間に合わず、足の動きもまた、封じられていた]
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( 412 ) 宮古護 2011/09/10(土) 00:39:17
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しかし、住民に模範解答を配布することがどれほど有効か──
[そんな会議の最中に、ゾンネの会見とカメラの前の大量殺戮の速報が入った。
続く大規模停電と、交通マヒ。 そして、生まれる流言飛語と、NEXT狩りのシュプレヒコール。]
…ついに、決壊してしまいましたか。
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( 413 ) フェイスレス 2011/09/10(土) 00:39:26
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―病院内部―
《――管理室か…!?》
[病院のことは詳しくない。 転移の途中、つま先に触れる老人の死体。 一瞬のためらいが隙を生む。]
《ぅぁ ッ…!!》
[伸びてきた数多の手を避ける際に 歯車が硝子を叩き割る。 砕ける破片、泣き叫ぶ声が聞こえた。]
《くッー――》
[バイクが外に止まったこと、 知る由もなく>>407 ]
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( 414 ) シンドバッド 2011/09/10(土) 00:41:29
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「うあぁあぁぁぁぁぁぁ!!!」
[この機を逃すまい。子どもは硝子が割れる音に驚いて泣く。 砕けた破片が手に当たり、裂傷を作った患者たちの手。 血ぬられた手がどんどん迫ってくる。]
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あいつ……何やってッ……!
[蜘蛛と《TYPE-blade》のやり合いを思案の中見ていた。 人間のまま、人間の姿でそれを見つめていたから、夜闇もありそれをはっきりと捉えることは出来なくとも、彼の下肢が糸に絡め取られたらしい程度のことは目視できる。]
……。
[加勢しに行くべきか、否か。 夜の街にただ立っているだけだった女は、その判断を直感に頼り。]
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( 416 ) ブライアン 2011/09/10(土) 00:45:43
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信じる、か……。
[ヴィッキーのいなくなった公園で、ベンチに座ったまま月を仰ぎ見る。
カウントレス・Sの能力には副作用がある。精神に多大な負荷をかけ、記憶を砕くのだ。 もはや過去は断片的にしか思い出せず、そうした記憶は他人のものとしか思えない。 それでも、この言葉は。 それでも、この感情は。 できることなら最期まで残したいと思うのだった++]
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( 417 ) ネクストW/W 2011/09/10(土) 00:45:49
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ウオオオオオオォォォッ!
[――跳躍、得意技の一つであるそれを行って宵闇の中を高く舞い、物干し竿が立ち並ぶ屋上へと着地する。 病院入り口から見えた凄惨な光景に怒りを覚える、あの状態では下から昇っていくより上から無事な人々を救助しながら向かう方がよいと判断したからだ]
蚊……? ここにまで、何故。
[屋上の扉をこじ開けて病院内へ突入すると凄まじい数の蚊が外へと飛び出してきた、それらから身を守る様にして電気ショックを全身から放ち身体に纏わりつこうとした蚊をショートさせる]
昨日まではこんな蚊は居なかった。 それがたったの一日で爆発的に増殖するなんて事はありえない。 ……まさか、これが?
[ようやく少年の言葉と街中の異常がリンクする]
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( 419 ) フェイスレス 2011/09/10(土) 00:48:15
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―病院内―
[迫り来る手。絡め取られれば 己だけでなく、誰も彼もが爆ぜる。 爆ぜてしまう。死んでしまう。 あの時のように]
《――ッ!! やめろ!!!》
[キィン――と、高い金属音が響く。 facelessを中心に 光を帯びた巨大な歯車が大きく回転し、 その場から、座標をずらして大きく“跳んだ”]
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( 420 ) フェイスレス 2011/09/10(土) 00:49:04
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[――屋上より破壊音が聞こえたのは、 その直後であったろう>>417 ]
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( 421 ) シンドバッド 2011/09/10(土) 00:50:56
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「小宮山さん!こっちにもNEXTが!!」 「でかした、初芝さん!!」
[上階からの物音を感じて、そちらから 侵入してきたNEXTのもとにも患者がやってくる。 初芝と呼ばれた患者と小宮山と呼ばれた患者。 ともに蚊に刺されて、顔がぼこぼこになっている。]
「これで俺たちは……。」
[じりじりと近づいてくる。怪しい羽音が鳴り響く。]
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幻惑縛鞭-ファシネイト・リント-!!
[腰の茨鞭に手をかける。 "視界程度の範囲内ならば"自在にこの鞭の長さを操れる。 己の能力は身体能力に強く優れているとは言いがたいが、コンビニの屋根に登る際に使ったように、この鞭は使いようで空をも駆ける。
あくまでも二人を視界から離さなかったのは、この能力あるがゆえのものでもあった。]
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[ コンクリートの柵の上に6本足で器用にバランスを取って立ち、緋色のブーストが目論見通り粘着網に囚われたことを確認する。 もう一度大跳躍の準備をしつつ、油断なく焔鬼を見据えて両手を目まぐるしく組み換えて網を編む。]
……言っただろう、相手をしている暇はないと。
[ 響く声は艶含むアルト。]
罪びとではない者にかかずらわっている時間の余裕はないのだ。
[ ブーストに糸を解く余裕を与えず、第三第四の網を放った。]
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( 424 ) フェイスレス 2011/09/10(土) 00:53:20
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―転移後:病院内/3階―
《――っ、はあ … は、…》
[かきり――歯車は廻る。 息を切らす。こどもの爆発を もろに受けた体が痛む。]
《…っ――》
[羽音。蚊の唸る音が聞こえる。 あまりにも異質なそれに あたりをつけた、ソレは正しかったのだと理解する。]
《爆弾を…植えつけてるって、こと ――か、……》
[早く 大元を断たなければ――]
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( 425 ) シンドバッド 2011/09/10(土) 00:53:41
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「藤川さん、上にもNEXTが現れたって!!」 「久保田でかした!!ほら、ウィリアムズさんいきますよ。」 「OK!!!」
[歯車のNEXTを見失った患者たちは 上の方から聞こえてきた声に従い、そちらへ向かう。]
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( 426 ) ネクストW/W 2011/09/10(土) 00:54:23
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この蚊を操っている奴がどこかに居る……。 が、病院内にいるかどうか……。
[街中にも同様の蚊は飛び回っていた、もしもこの蚊が遠隔操作が可能なタイプであれば既にこの蚊の使い手は病院から逃げているかもしれない]
くっ、こんな状況ならば下から行くべきだったか。 ……ままよ!
[拳を強く握り壁を殴りつけ、壁の中を走っている配電線を掴んで強烈な電力を送り病院内の電気系統をショートさせる、もしも蚊の使い手が院内に残っているのであれば不意な停電であぶり出せるのではないかと思ったからだ]
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小宮山さんとか、ウィリアムさんとか、シンドバットさん、じわじわくるわぁ。
どのキャラも魅力的で、投票難しいわ。
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( 427 ) ネクストW/W 2011/09/10(土) 00:56:50
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入院患者か。 悪いがあんたらの相手をしている暇はない。 死なない程度には手加減してやる。
[壁から手を引き抜き拳を蚊に刺された人影へ向け、電気を射出する。 プロレスラーであろうと凶悪犯罪者であろうと気絶するほどの強烈な電気ショック、光の速度で二人の患者に飛びついて彼らを気絶させる事だろう]
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( 428 ) シンドバッド 2011/09/10(土) 00:57:01
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「聖地イェルサレムを冒す罪人は上階にいる。 急がねば……諸君は夜明けを得られない。 動かない豚は明日に連れていくことすら無駄だ!!」
[どこか―恐らく管理室で見ているのだろう。 病院内にナジームの声が響く。]
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( 429 ) フェイスレス 2011/09/10(土) 01:00:11
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《上…?! …まさか、別のNEXTが…――》
[最初に思い浮かんだのは、花の彼女。 だが――ばちリ、と大きく火花が爆ぜた音を聞いて それは違うだろうと思い直す]
《…… 病院内には来ないでほしいが …》
[――あの花のNEXTなら、 問答無用で患者を叩ききりそうだと、 何故か直感して小さく呟き。
予想のまま、管理室を目指す。]
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( 430 ) シンドバッド 2011/09/10(土) 01:01:02
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「ぐげぇっ!?」
[人体にも電気抵抗が存在する。 その結果―温度変化が発生し]
どごぉぉぉぉぉん!!!!
[初芝と小宮山の身体が爆ぜる。]
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ー帰り道、道路の何処かー
[ずいぶん人が減って来ている。家にたどり着ければいいのだけど…。]
月の砂漠の はるばると…
[彼女に不安は、多分ない。]
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─ 夜の街・ビル屋上 ─
……罪びと……? って、なんだよ、それっ!
[糸から逃れようともがきつつ、投げられた言葉に鬼面の下で瞬く。 問う声と入れ違うように投げられる網。 迷いは、短かった]
……ん、のっ……。
[剣に絡みつく糸は、それを持つ手の動きも遮るが、気合で押し切り、振り上げる。 光なき夜の闇、力を帯びた剣が、薄く、緋色を纏った]
……このまま、糸に埋もれるのは、カッコつかねぇんだよっ……斬っ!
[気合の声と共に、振り下ろす。 剣から飛ぶのは、衝撃の波動]
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( A57 ) 2011/09/10(土) 01:04:26
フェイスレスは、階上で聞こえた爆発音に、舌打ちをした。
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[彼らのやり合うビルの隙間、エアコンの排気口を狙って鞭を絡める。そしてそれを瞬時に短縮することで、ワイヤーアクションさながらの跳躍を披露した。
蜘蛛のNEXTが第三第四の網を放つ、その頃であったか。 彼らと同じ戦場に、白緑のNEXTが躍り出る。]
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( 434 ) ネクストW/W 2011/09/10(土) 01:10:24
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何っ!?
[二人の入院患者とは大分距離が開いていたおかげで爆風と爆ぜた肉片、壁の破片が身体に降り注ぐ程度でダメージはない]
電気を流すと爆発するのか? いや、そんな細かな指定が出来るような代物とも思えないが……。
遠隔起爆? だとしても俺との距離が開きすぎている。 もっと近寄らせてから爆破出来たはず……。
[殺した事に関しては罪悪感を抱く事などはない、自分も既にNEXT《バケモノ》なのだ]
……とは言え、無駄に殺戮をするわけにも……。 チッ。
[自分が侵入した事を聞きつけたらしい他の入院患者がワラワラと集まってくる、踵を返して来た道を戻り屋上へと躍り出る]
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( 435 ) 宮古護 2011/09/10(土) 01:14:21
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[会議は、ただちにその色合いを変える。
これまでの"協力者"の中から、縒りすぐった者を招集し、テロや暴動を阻止するチームを結成すること。
チームへは、全面的なバックアップを行うこと。
彼らの活躍を広報することにより、都民の対NEXT憎悪を沈下させること。
満場一致で議決。]
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( 436 ) 宮古護 2011/09/10(土) 01:14:50
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[ 作戦名であり、チーム名ともなるコードネームは──
《 H O P E 》
]
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( 437 ) シンドバッド 2011/09/10(土) 01:14:57
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―病院/管理室―
[防犯カメラ、マイクの電源が一斉に落ちる。 全体を把握するために、最低限残しておいたのだ。]
ほう……我がここで見ていることに気付いたか。 しかし、異教徒は我異常の冷徹漢のようだ。
―……この分では重大な医療機器にも影響があるだろう。 我ですら慈愛の心で残しておいたのに。 彼らの言う「正義」とはこの程度なのか。
[ともあれ、これで彼には狙いすました 精密な爆撃は不可能になった。]
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[ 放った網は衝撃波に切り裂かれ、あらぬ方向へ落ちた。 チ、と舌打ち。 一度ぐんと沈んだ蟲の身体は、脚のばねを解き放って後方に――屋上の柵を越えて宙を跳ぶ。]
ならば、お前の信念とやらがどこまで通じるか、この大暗黒の中で示してみせるがいい!
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( 439 ) 宮古護 2011/09/10(土) 01:15:15
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[ 風薙 "TYPE-blade 焔鬼" 緋焔、 紅金のロージアこと "執罰のフロウディア"、 ヴィクトーリア・フォン・"白竜騎"・リントブルム、 雷 "W/W" 宗太郎──
宮古が連絡をとったのはその4名だった。
彼ら個人の緊急呼び出し番号に、そして所属組織を通じても発信する。]
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( 440 ) シンドバッド 2011/09/10(土) 01:17:01
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[雷のNEXT。彼に向かう患者が触れたといって、 すぐさま爆発することはこれ以上はなかった。]
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( 441 ) 宮古護 2011/09/10(土) 01:17:03
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「各位
今回の事件に対し、都はあなた方に、守護者として立つことを依願します。
未曾有の危機に際し、我々ひとりひとつの力は小さい。 けれど、力をあわせれば、この事態を打破することは可能です。
NEXTを含む都民の生活を守るため、結成される《HOPE》に参加を願います。 本当はゾンネさんにも加わっていただくつもりでしたが、このような事態になり残念です。
都は《HOPE》の全面的なバックアップを約束し、僕、宮古を担当者に任命しました。 このメッセージを受け取ったら、一度、都庁内司令室においでください。 ご意見を聞きたいと思います。
ただし、人命と現場判断を最優先します。
東京都社会福祉課ネクスト対策室 《HOPE》指令・宮古護
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( 442 ) 宮古護 2011/09/10(土) 01:17:17
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[ 後方へ飛びずさるGroom Huntressの赤眼に、白と緑に染め分けられた女性的なボディラインのNEXTの姿が映った。]
……二対一か。ならば余計に戦いは避けねば。
[ 白髪を吹き上げるビル風になびかせて呟いた。]
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[空を見上げる。月はじっと見つめている。
昨日までと違い、今日は街が暗い。でも、月は同じ輝きを見せている。]
ゾンネ…、あなたは何故人間が嫌いになったのかしら? あなたは、その紅い瞳で何を見てしまったのですか。
あなたは私の信じるものを傷つけ、これからも傷つけるでしょう。
でも…
あなたの憎悪の光を、私の炎で溶かしてみせる。
絶対に、負けない。
[月を見つめて、そう呟いた。**]
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( 445 ) ネクストW/W 2011/09/10(土) 01:22:28
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― 屋上 ―
[姿を消して回るフェイスレスよりも新たに現れたという上のNEXT―すなわち自分―に入院患者達は当たりをつけて襲ってくるだろう。 フェイスレスとは違いこちらは姿を消すような"跳躍"は出来ないのだから]
……もっとだ、もっと集まって来い。
[停電によって光を求めるかの如く外に溢れ出てくる屍鬼人の様な入院患者達、じりじりと彼らとの距離を取りながら屋上の一区画へと自ら追い詰められるように動く]
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( 446 ) フェイスレス 2011/09/10(土) 01:24:19
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―病院内部―
[管理室への道は 案内板を確認する他ない。 動けぬものの呻き声に痛みを覚えながら、 空間を渡る。 僅かに灯っていた明かりさえ失せて、病院内は夜に沈む]
《―――ここ、かッ!》
[―――管理室。 そう書かれた扉を“飛び越え”て]
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─ 夜の街・ビル屋上 ─
[波動を放った後、現れた白緑。 鬼面の下、視線が流れる]
……フロウディアっ!?
[呼びかける刹那、意識は対峙する蜘蛛から逸れ。 告げられた言葉にそちらに向き直った時には、距離は大きく開いていた]
は……言われなくたって、やってやるさ……! 俺は、俺の……譲れないもんのために、『鬼』になるって決めたんだから、な!
[き、と見据えつつ、叫ぶ。 その声には、迷いの響きは、なかった]
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( 448 ) シンドバッド 2011/09/10(土) 01:27:48
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―病院/管理室―
己の信念を貫き、「我ら」に向かってくる姿に 敬意に似た感情を抱きもしたが―
[入ってくる気配に、椅子を回転させそちらを向く。 白いフォルムに、ところどころ赤い半球がついている。]
こんなことをしたら、重大な医療機器にも影響がある。 貴様らにも貴様らなりの信念があると思っていたが、 「我ら」の見込み違いであったな。
[背後のモニターは沈黙している。]
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[ Groom Huntressの攻撃力は決して高くない。 分厚い生体装甲と、臨機応変に繰り出す糸による高い防御力。 それだけがアドバンテージなのだ。
見た目より軽量で素早く、脚を折りたためば閉所にもそこそこ入れるとは言え、約2m半の体高はどうしても小回りに限界がある。]
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( 450 ) シンドバッド 2011/09/10(土) 01:32:28
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「藤川さん……」 「ああ。」
[雷のNEXTを追いつめる患者たち。 もはや(というか屋上には監視カメラはないが) どんなに接近しても爆破されないのであるが。]
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( 451 ) フェイスレス 2011/09/10(土) 01:33:20
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―病院:管理室―
《――――人質を取るような真似をする者が信念を語るか。 ここを陣取ったのはお前なのに》
[性別不詳の声には 怒りが混じる]
《――――狂信者め。》
[歯車を、回す。 転移のためではなく。 ここから引きずり出すために]
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( 452 ) ネクストW/W 2011/09/10(土) 01:35:57
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[未だにぞろぞろと患者達は壊れた出入り口から屋上に吐き出されてくる。 これだけの数の人間を籠絡する手立てを良く見つけたものだと、感心しつつも徐々数を増やす患者達に追い詰められる]
限界か。 出来るだけ殺さずに目標まで向かう手立てはこれしかない。
[既に手を伸ばして飛びつけば触れられそうな位置まで患者達は集まってきている、触れられても爆発はしないという事などは知りもしない。 そんな患者達の姿を尻目に屋上から飛び降りる。
飛び降りてしまえば患者達がついて来る事はないだろうと予測したが、考えは甘かった。]
狂信者か……!
[後を追ってくるかのように患者達も飛びおり始めた、触れれば自分は助かるとそう信じて]
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[ だから、慎重なGroom Huntressは標的を仕留める以上の殺戮は行わない。 断罪の爪牙を振るう際にも、じっと機を窺い、有利な場所で獲物を捕らえるのだ――蜘蛛のように。
放物線を描いて跳んだ後は、蟲は重力に従い闇の底へ落下していく。 チェシャ猫の嗤いを緋のブーストと白緑のNEXTに向けて。++]
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( 454 ) シンドバッド 2011/09/10(土) 01:37:06
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我に指一本でも触れると、都内に仕掛けてある 爆弾を爆ぜるぞ。それは声明でも言ってあったろう。
[何かを行おうとしている相手を見て、 脅すかのように言い放つ。赤い面が闇に浮かぶ。]
首を刎ねたければ刎ねろ。心臓を貫くなら貫け。 意識が途切れる最後の瞬間に、 この都内を石器時代に戻し、千と一の夜に包んでやる!!
[椅子から立ち上がり、威圧するように]
さぁ、我を殺してみろ!!!
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悪いわね、邪魔するっ!
[女は《TYPE-blade》には目を向けず、言葉だけを投げて飛びずさった蜘蛛のNEXTを見やった。]
あのね、難しいこと考えるの、やめよっかなって思った。
[それは、蜘蛛のNEXTにも《TYPE-blade》にも理解の及ばない発言だったかもしれない。 けれどこの女の中では、直感で、身体が勝手に、"誰かを助ける"と動いたことは、自分のスタンスに対する答だったように思えていた。]
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[叫びに応えはなく、見えたのはチェシャ猫の嗤い。 追おうにも、未だ動きは止められたままでそれも儘ならず]
……っきしょ。
[口をついたのは、掠れた呟きだった。++]
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( 457 ) フェイスレス 2011/09/10(土) 01:45:29
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―病院/管理室―
[声明文は聞いている。 眸があったなら鋭く睨みつけていただろう]
《また 人質か ――触れはしないさ 臆病者め》
[まだ、試したことのない《異能》 手首に廻る歯車は――]
《貴様には此処からお引取り願う》
[そのまま、巨大化し “シンドバッド”に触れることなく取り囲み]
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( 458 ) シンドバッド 2011/09/10(土) 01:46:11
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[地面に落下する患者(信者)たち。 まるでトマトをぶちまけたような有様。]
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( 459 ) フェイスレス 2011/09/10(土) 01:46:20
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[――空間を 一気に切り裂き “他者”の強制転移を試みる]
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( 460 ) フェイスレス 2011/09/10(土) 01:46:34
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( 461 ) フェイスレス 2011/09/10(土) 01:47:49
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[確かに “それ” は 触れはしなかった。 転移する場所の座標――川の上を強く思い描き。 だが、成功したとしても座標はずれるかもしれぬ]
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【削除】 シンドバッド 2011/09/10(土) 01:49:11
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ふん、言われなくても出ていくつもりだ。 本丸であるここを制圧され、この戦いは「我ら」の負けだ。 すでに退却の用意もしてある。
[ふう、といったように椅子に腰かける。]
折角の機会だ、少し世間話でもと思ったが。 どうも落ち着きのない。 ―我にはすでに人間とNEXTの共存の方策も見えている。
[やれやれといったように。]
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( 462 ) ネクストW/W 2011/09/10(土) 01:49:15
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くっ……。
[稲妻の射出で落下起動を逸らす、その瞬間落ちてゆく患者達の表情が恐怖に変わるのを見る]
すまないな。 俺の正義は人を守る事じゃない。 人に害を成すNEXTを全て殺す事だ。
[元より自分に授けられた力は人を救う事に適しておらず、戦う事に長けていると知っていたから。 NEXTはあの謎の光以来じわじわと数が増えている、そんな中で悪意を持つ者を選定し全て屠るのは難しい事だろう。 しかし自分が戦っている間に、文明をここまで発達させ、NEXTに対抗するためにブーストという存在まで開発した人類の叡智ならばそのうちNEXTと人類を上手く融和させる事が出来るだろうと信じている]
その時に俺は死ねばいい。
[更に稲妻の射出を続けて落ち行く被害者達から距離を取る、落下の衝撃で爆発された場合自分も被害を受けかもしれない。 そんなリスクを回避するためだった事と、まだ屋上から見下ろしている患者達に追ってくる事は無駄だと思わせるパフォーマンスだ]
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( A58 ) 2011/09/10(土) 01:50:45
サフォア ツキシロは、大きく歯車が軋む音を+聞いた+
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――はははははははは……
[ 風に乗り、闇の底から嗤い声だけが聞こえてくる。 風圧を受け止めるように六本の脚を広げた蟲は、暗闇に紛れて消えた。**]
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( 464 ) シンドバッド 2011/09/10(土) 01:52:49
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やれやれ。落ち着きのない。 折角の機会だ、少し世間話をとも思ったが。
[迫りくる転移のとき。]
「我ら」の力を見ただろう? ―……万人に「加護」が行き渡れば必ずや争いは…。
[彼の最終目標を語ろうとしたところで、 空間が切り裂かれて彼の姿は消える。]
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( 465 ) フェイスレス 2011/09/10(土) 01:57:07
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《――聞きたくもない…ッ!》
[facelessは冷静ではなかった。 声を、聞こうとしたならば ――思うところはあったのだろうか。]
《アレ が 加護だと…――》
[歯車に命ずる、その指先が震えた。 血に濡れている。]
《加護だなんて――呼べるわけがない!》
[――キィン、と 鋭く耳を劈くような金属音。 叫びと共に、響いて。]
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[難しい事。 白緑の彼女が抱いていた思いや葛藤は知らないから、その意は全くつかめなかった]
それって、何の話……?
[鬼面の下、瞬いて呟いた後。 闇に響く嗤い声に、僅か、眉を寄せた。**]
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逃がすもんですか!
[墜ちる蟲を視界に捉えた。 滑空ならば慣れたもの、とビルに鞭を絡め、蜘蛛のいたビルまで跳びこんでいく。
しかし、その向こう側に落ちた蜘蛛の姿を捉えることは出来ずに、苛立ちのままに鞭を打った。]
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( 468 ) シンドバッド 2011/09/10(土) 02:02:06
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「死ぬ」とわかれば争いはなくなる。 すべての人間、NEXTに「我ら」の力で爆弾を仕掛ければ。
[残響した声。次第に次第に弱まっていく。]
一望監視の中で「死ぬ」とわかって争う者はいない。 「加護」だよ。我の存在が抑止力となり 人間もNEXTも争うことがなくなる。 我が神の「我ら」の目的は―
[次の一言を残して、声までも消えてしまう。]
世界平和だ。
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―都内/粗川―
ざぱぁぁぁぁぁぁん!!!
[突如彼の姿は川の上に転移し、落下する。 少し慌てたが、落ち着いて犬かきでもするように 岸に向かって泳ぐ。あまり泳ぎは得意ではないようだ。]
ふっ……はっはっはっは。確かに「指一本」触れていない。 今回は「我ら」の負けだな、顔の無い戦士よ。
[岸までつくと、ゆっくり腰を下ろす。]
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( 470 ) ネクストW/W 2011/09/10(土) 02:07:17
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[着地の瞬間に再び稲妻を射出し、爆ぜた肉片に一瞥もくれずに病院内へと駆ける、管理室に着く頃にはどちらのNEXTも居なくなっているだろう。 それが分かれば落胆する暇なく分電室に駆け込んで]
直して壊してまた直してか。 本当に便利屋でなく電気屋の方が向いているな。
[目標を見失った患者達を放置し、分電室内にある端末を操作してショートした回線を切断し、爆破の被害で電力が通じない回路も切断。 予備電源に切り替えて内部に電源を行き渡らせる。 先日作業をした際にあれこれと内部の回線に精通した事が幸いしたのかものの数分で病院内には光が戻るだろう**]
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( A59 ) 2011/09/10(土) 02:13:32
雷 宗太郎は、停電時の被害は43人程の死者を出した程度。++
( 471 ) フェイスレス 2011/09/10(土) 02:13:41
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―病院/管理室―
[聞こえる。聞こえる。 呪いのようにこだまする。 ソレを真実と信じて疑わない声だ。]
《監視されて――統制されて》
《そんな下の 平穏は 平穏と 謂えるのか…ッ》
[声を荒げる。 世界平和――と、告げられれば あの恐怖に満ちたこどもの顔がちらついて]
《――黙れッ!!》
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( 472 ) フェイスレス 2011/09/10(土) 02:14:52
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[ヒカリが爆ぜた。 歯車は――廻る。
白き異形の姿も、“そこ”から掻き消えて]
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[嗤い声に歯噛みする。 もう一度強く地――いや、ビルの屋上である。コンクリート――を鞭で叩くと、《TYPE-blade》の方まで再び跳躍した。
もし未だ彼の緋の身体が糸に絡め取られているのなら、鞭の茨で打つように切り裂く。]
――ごめん。ほんとに、邪魔だったかも。 混ざんなきゃ良かったね。
|
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|
……あたし、人間ってなんなのか、考えてた。 リヒタルは人間を守る価値はない、って言った、でしょう。
NEXTはもう人間じゃなくなったのかなって、ずっと考えてた。
でも、そんな事どうでもいいなって思ったの。
[何かを振り切るように、表情のない機甲の下で笑う。]
あたしは、自分のやりたいように動く。 それでいいや、って。
[その頃だろうか。緊急通信が入った**]
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―夜の街/公園―
[どさり――と、 忽然と空中から現れた白い異形は 淡く薄れ、端正な顔立ちの青年と二重写しになり、 やがて青年の姿に収束する。]
…――ぅ …ッ つ…
[“他者の強制転移”は予想以上に消耗するらしい。 しゃら、とピアスが鳴った。 腕をつき、体をずり起こす。 痛みが走っる。爆風にやられた傷だ。]
…くそ …ッ
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さて、乾くまではしばし休戦か。 しかし、蚊までは良い。迂闊だったな。 病院は拙かった。ペースメーカーか。
[忌々しそうに吐き捨てる**]
何を以て「我ら」が爆弾の位置を捉え、 起爆させているか気付かれたやもしれん。
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―夜の街/公園―
…――転移させるだけじゃ…倒せない
[ふらつく足を叱咤して 樹にもたれながら呟く。]
……どうすればいい……? ……どうすれば、やつを――止められる……?
[倒れていた老人。共通点は何か。 調べなければ。気は逸る。 けれども疲労よ消耗からがくりと膝を折る。
暫くはその場から動けずに*いた*]
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