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うなっ!
[通信は切れていると思っていたので、突然ミリの声が聞こえて吃驚した。そう言えば、昨日の夜通信しながら途中で意識を失ってそのまま繋ぎっぱなしだったような]
ああ、ミリちゃんか。おはよー
一晩ぐっすり寝たらすっきり。元気だよ
[今フェイトのお見舞いしていることを伝え]
ミリちゃんも来ない?クラムちゃんもいるよ
[と誘ってみた]
あの泥棒が、もし私が思った通りだったら……
[自分の手をじっと見つめる。もし思った通りだったら……なに? 確かに、自分の勘が正しければ、あのコは黙秘を続けるしか……ただおびえて黙りとおすことしかできないだろうけど……+表+
表 → 「言葉を話せないと通じ合えるのが、私の力じゃなかったの?」
裏 → 「……だから、私の気のせい>>3:54なのよ。モーリス達以外と話せた『ように感じた』ことがある? 『伝わる気がした』ことがある?」
[大丈夫そうなメノアの声に安堵する]
『フェイト君とクラムさんですか……お話したいですけれど……
今、スコルさんがダンジョンに向かう仲間を募集してて。
シロガネさんも一緒のようです、心配なのでそちらに行きます。
メノアはどうします?』
―回想・使用人部屋―
[キリカに本を見せられ、手に取ってみる。なかなか立派な装丁で、表紙にはルビーが象嵌されていた。普通に考えれば、魔法書だろうか。]
暗号の類ならそれなりに知ってるんだが、魔法書の古代文字とかまでいくとほとんどわからんのだよなぁ・・・。
[ぱらりと開いて、ぺらぺらとめくってみた。92/90以上なら以下略。]
私は……どこかで責任を取らなくちゃいけないわ。
勝手に、テイマーを名乗ってしまったんだから。
長く一緒にいた、モーリス達と、気持が通じているように感じただけで。
やってみるべきだよ。私の力が本物なのかどうか。モーリス達以外にも、通用するのかどうか。
もしかしたら、本当にババルウは単なる犯罪者なのかもしれない。それならいい。私の勘違い。
仮に動物であっても、私は通じることはできないかもしれない。それでも……
[言葉を一端区切り、かつて引きちぎった冒険者証>>1: 401にそっと触れる]
やるだけのことは、やらないと。
[決意を込めた瞳で、ババルウの依頼報告書を見つめ続けている……]
[適当にページをめくってみる。古代文字とは何となく違うように見えた。精霊文字か?
魔法の素養ゼロのヴェイドには、全然読めない。たまにちらちらと挿絵があるくらいで、何のことかさっぱりわからなかった。]
うーん、分からん。魔法が使えるやつなら読めるかもなぁ。
[たまたま開いたページには、あの木属性精霊用のプロテクトアーマーの挿絵が。しかし残念ながら、ヴェイドはその本物を目にしていなかった。
ぱたりと本を閉じると、キリカに返した。]
[ギルドへ向かい、気になっていた昨日の獣人?事件のだいたいの概要を調べた]
まあ、一度の泥棒騒ぎどころではなかったですのね。
捕まった…のならよろしかったですけれど。はぁ、近くに居たのに、またなんのお役にも立てませんでしたわね…。
[そしてリュミエールとミリの出立の話と伝言メモも見つけ、少し悲しそうにほほ笑んだ]
次から次に、行ってしまわれるのね。冒険者って、そういうものですものね…。どうか怪我も少なく、ご無事でありますように。
―回想・夜の使用人部屋―
[横になったヴェイドに話しかける声。普段のヴェイドならば、すぐに返事をしただろう。しかし今日に限っては何も答えない。目を瞑ったまま、規則的な寝息を立てている。
きっと今夜ならば、誰でも簡単にヴェイドの寝首を掻くことができたに違いない。珍しいことに、熟睡していた。]
―回想・了―
ミリちゃんが付いて行くなら、行かない。
他の団体がダンジョン行くときに付いていくよ。
[きっぱり断った。そして付け加えた]
安心して。フェイトさんは元気だから。
昨日あんなに惨敗したのに、折れたりせず次を見据えている。
きっとこれから素敵な冒険者になっていくと思う。
『了解しました。
通信は繋いでおきます。』
[ミリは頷き、一緒に出発するメンバーを伝える]
[メノアのフェイトに関する報告には、]
『元気、ですか……無茶しないといいんですけれど。今回だってメノアがいなかったら……
素敵な冒険者になるっていうのは、まあ……
でも、毎回のように誰かを庇って怪我ばっかりして……』
[もう、となにやら不満そうだ]
―ギルド前―
[もっとも懸案の事件の今までの経緯を再確認するとギルドの外に出た]
今日の体調なら、畑まで辿りつけるかしら…?
リュミエールさんもご出立されてしまったし…メイアルさん…はどちらにご滞在か、わたくし存じ上げないのよね…。
それともまずは、文献などで調べてみたほうが良いのかしら。
[...は、悩んだ。結論は+裏+ 表なら、畑へ向かう。裏なら文献調査へ]
―朝―
[大幅に寝過ごして、目が覚めた。さすがにキリカは出て行ってしまっているだろう。
軽く頭を振りながら上半身を起こすと、がしがしと乱暴に頭をかいた。]
・・・マジか。
[久しぶりに、夢も見ないほど完璧に眠ってしまった。あれは「子守唄」としては、最強だったようだ。]
参ったな、ちくしょう・・・。
[納得がいかない様子でベッドを降りると、冷たい水で顔を洗って、ついでにばしばし頬を叩く。気合だ。そして街へと出て行った。]
おお、フェイトは突発的なことにも動揺せずに対処できるヤツだったからなぁ。
何をどうすればいいのか、その都度確認するスキルがあるんだろう。
いいねぇ、先が楽しみだ。
[本当に嬉しそうだ。
ダンジョンに向かうというミリの声には]
いいかミリちゃん、くれぐれも気をつけるんだぞ?
メノミーは頑丈だから象が踏んでも壊れたりしないが、ミリちゃんはもっと頑丈だからドラゴンが踏んでも壊れない。しかし俺はミリちゃんに踏まれたら息絶えるから、絶対に踏まないでくれ。
・・・あれ?
[ちょっと首を傾げる。]
まいっか。とにかく怪我には気をつけるんだぞ?
『あ、はい、気をつけ……』
[ヴェイドの言葉に反応するが、違和感を感じ、言葉を脳内で整理して……]
『……わかりましたぁぁー』
[脳内で、力いっぱい踏みつけておいた]
―街なか―
さーて、どう動くかな?
全員の現在地はどこなんだろう?
こういうときは、これだな。
[ポケットの中から硬貨を一枚取り出す。]
表が出たらギルド、裏が出たら・・・どこだ?街の外にでも出てみるか・・・。
それ。
[指先で真上にピンと跳ね上げて、手の甲で受け止める。見れば+表+が上を向いていた。]
・・・うぎゃっ!?
[その直後、ヴェイドは背中を誰かから思いっきり踏んづけられたような気がして、思わず声に出して叫んだ。]
― 冒険者ギルド窓口 ―
[自分で受けられそうな依頼はそう数もなく、チラチラと依頼の貼り紙を視線が通り過ぎて行く。思えばもうほとんどの同期の人がダンジョンへと赴いた。これから先も1人になる事があるのだから選り好みしては…とも考える。
それだから改めて依頼を端から見て行くと、ふと見覚えのあるような依頼が目に止まった。]
ん……これは。
スコル達が言っていたのと似ているが…うん、場所も。
ゴートと連呼していたし、別件で調査をとも言っていたから間違いないだろう。
これらもどうにかしたいが…。
[貼り紙を凝視してまた独り言。]
[訳がわからないまま背中をさすりながら、とりあえずギルドに向かうことにした。
受付のリンダに相変わらずな誘いを挨拶代わりに投げかけると、ふと見知った顔が目に入った。]
おぅ、お前さんは俺と名前が似た男。
[わざとそんな言い方をしながら、ヴェルデに声を掛けた。]
なーにしてんの?
ああ、ヴァレリアもいたのか。身体は大丈夫なのか?
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