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[ヴェイドの本日のお支払い。
メイアル184G、キリカ75G、ヴァレリア194G、ラフィーネ162G、ヴェルデ166G、そして自分128G、しめて909G。『夜陽の欠片』の奢りよりも金額が上かもしれない。
軽くめまいを覚えながら、会計を済ませる。当然そこまでの現金の持ち合わせはないので、こっそり名前を出してギルドにツケた。]
・・・こんなことで、役職利用するハメになるとは思わんかったぜ・・・。
[ヴェイドは、ダンジョン組とは違う意味のダメージを受けた。]
―回想・了―
― 回想・レストラン ―
百万年……?
はいはいそーですね。ごしゅじんさまさいきょー。
[子供だなあ、と生温かい視線を送ってみた。大人アピール]
無理してません。美味な食事は別腹なんです。
残ったら小箱に詰めてもらって今週分の食事にしますからご心配なく。
[フルーツの中にスイカは見つけられなかった。残念。
最後はごちそーさまでした、と両手を合わせて礼。お店を出ていったん別れた]
― 回想・レストラン ―
ヴァレリア様、こちらは先日姫様のお手伝いを頂いた際のお礼です。
[食事が終わり、店から出る際にこそっと300Gを差し出す]
ラフィーネ様より、本はお受け取りになられましたか?
もっと早くギルドにお届けしておけば良かったのに、申しわけありませんでした。
ラフィーネ様、わざわざお届けいただきありがとうございました。
[ラフィーネに向き直り、両手を合わせて頭を下げる]
― 回想 →盗賊ギルド ―
[食事を終えて、腹ごなしに夜の散歩。今まで何気なく歩いていた通りも、注意深く観察すれば色々な物が見えてくる。
追われたらあちらの路地に逃げ込むのがいいとか、通りを観察するなら向こうの店がいいとか、そんな視点。
散歩のついでに、ふらりと盗賊ギルドを訪れる。先日見かけた顔もある。受ける視線の量からは、多少は顔も知られてきたのだろうか]
こんばんは。この街の地図ってありましたら、見せていただけますか?
いえ、そちらでなく……屋根の道の載っている、専用のを。
[何のことだ?と睨まれても、にこやかな表情で応対]
―朝・使用人部屋→ギルド受付―
[宿の食堂で軽く食事を取ってギルドの受付に向かう。リンダから、そっと情報を受け取った。こういう仕事なのだから、リンダがただの受付であるはずもない。噂話などはたいていリンダに聞けば分かる。冒険者の動向も。]
でさ、ヴァレリアとヴェルデはどうした?
ふーん、結局まだ受けてないのか・・・。
[二人で依頼にあたる踏ん切りがついていないようだった。とにかく受けてから、同行する仲間を募っていたスコルやフェイトなどとは、やはり違うのを感じる。
どちらが良いとか優れているとは言わない。ただ踏ん切りの弱さは、いざというときの判断にも通じる。
そこで話題がころりと変わった。]
・・・え?昨日の出費?ちょっとね、ちょっと。
「他の女の子にプレゼント?この私を差し置いて」
いやいや、プレゼントじゃないって。腹をすかせた餓鬼に集られただけだ。
俺がリンダちゃんを差し置いて、他の子にプレゼントするはずないじゃないかぁ。
[そんな調子のいいことを言いながら、どうするか考えている。]
― 回想・盗賊ギルド ―
……結局、経験を積めということでしょうか。
[地図を見て、薄く笑う。今はこれだけでも十分だ]
それと……こちらで人探しを頼むとしたら、幾らくらいかかりますか?
いえ、この街にいるかどうかはわかりません。恐らくはいないと思います。
ただ、その痕跡だけでも掴みたいと思っているのですが。
[到底今の自分に支払える額ではないだろうが、返答は頭の片隅に置いておく]
― 回想・盗賊ギルド ―
また来ます。
……ああ、それと。
[出口に向かいかけた足を止めて、振り返る]
拙者の同期にヴェイド、という男がいるのですが。
……何者だか、ご存知ありませんか?
ギルドの男「お前さんの同期ならば、お前さんの方がよく知ってるんじゃねえのか?」
[さすがにこの道が長い人間は、動揺が顔に出ない。さらりと何の答えにもならない返答が戻ってきた。]
― 回想・盗賊ギルド ―
それもそうですね。
つまらないことをお聞きしました。
[ほぼ予想した通りの返答に、口の端を上げた]
駆け出し冒険者のお供が必要な仕事が入ったら、よろしくお願いします。
[頭を下げて、ギルドの扉を閉じた。帰り道は屋根伝い。
空に浮かぶ月を見上げながら、時々音程の外れた歌声を漏らす]
[キリカが出て行ってしばらくすると、部屋の中の全員がいっせいに顔を見合わせた。]
「もうしばらくすれば”お守り”も終わりだろ?」
「まあな、しかしまだ答えを言うわけにはいかんだろ。」
「この時期までこっちに残ってるやつだぞ?」
「この時期までこっちでアイツが相手してやってるとも言える。」
「ははは、アイツあれでも面倒見がいいからなぁ。」
「”死神”とは思えないね。」
[さまざまな声が上がる。
ヴェイドはギルドの受付で、くしゃみした。]
っくしゅ。おお、どっかでグラマラス美女が俺の噂をしてるぜ。
モテる男はツライねぇ。
[そしてリンダにきっちり突っ込みを受けている。]
……というわけで、キリカさんがお見つけ下さったようですの。キリカさんにお礼を言ってさしあげてね。
[逆にヴァレリアからババルウの様子について聞けば、その事情に小さく溜息をついた。それを聞いても自分にできることはなにもない。これまでも見せつけられてきた、この街のギルドの高潔さを信じるしかないのだ。
暗くなってしまった空気を少し明るくしようと、先ほどのキリカやメイアル、ヴェイドらの居場所や夕食までのちょっと愉快な経緯を話した]
ああ、ヴァレリアさんも肉類は召し上がらないのね。
ね…冒険者になろうとした時、怒られませんでした?
それじゃあ冒険者なぞ務まらん、偏食するな!食せるものはきちんと食せ!とか…。
それでね、今日はヴェイドさんの奢りなんですって。
……え? これからそこへ行ってみますの?
でも…でも…ええ? よろしいのかしら。
[ヴァレリアに連れられ、いつの間にかヴェルデも合流し、先ほど断ったはずの夕食の店へと向かっていた]
[ただめし〜、ただめし〜♪
無料食事の歌を歌いながら宿に帰る。使用人部屋でなく、階段を上がりベランダから飛び上がって屋根へ]
……焦っても事態が好転するわけじゃありません。
のんびり行きましょうか。
[明日は罠解除の練習をしよう、と月を見ながら思ったのだった]
― 回想・了 ―
[結局、場の空気にも流され、しっかりとご馳走になってしまった>>167>>168]
こんな風な立派な食事をしたのっていつ以来かしら、そうね神殿に入っ……いえ!人生ではじめてかもしれませんわ。
[久しぶりに優しい人々との明るい会話というものをして、つい口が緩みかけた。思わず言いかけた言葉を不自然に呑み込んだ]
油断大敵ですわ…。
[苦い顔で支払いをするヴェイドに申し訳なさそうな視線を送る。まったく迷惑をかけっぱなしだというのに、またも…]
そのうち少しでも、お返しできますように…いえ、お金の話ではなくて…。
……でも、ヴェイドさんは、ご自分で匂わせていらっしゃるより…確実に自由になるお金を持っておいでですわね…。
[また一つパズルのピースが増えたが、その思考については、口に出さないことにした。
同期たちと別れたあと、歩きながら暗い夜の空を眺め、杖を握りしめると、今日の出来事を思い返し、小さくひとりごちた]
…冒険者…ね。わたくしに、いったい何ができるのかしら。何もかもわからなくなってしまったわ。
目指していたことは、きっと多分間違い…うん、思いあがりにすぎないことだったもの…。
傷を治せたって、その人を救えとは限らない…。
クノーメ様も似たようなことを仰っていた。あの時はその意味がわからなかったけれど…。
[自分の寝床に戻ると、深い深いため息をついた]**
―回想終了―
―回想・朝・『夜陽の欠片』自室―
[夢を見た。両親や、8人の兄弟、その親族達。それに、仕えてくれる人々、たくさんの領民達。あぁ、モーリスやヒルダ、ホリーの肉親達も、一緒にいる。
…を出送る前夜、父が取り行ってくれたパーティーの夢だ。あの時は、心の中に一抹の不安は宿っていたけれど、本当に楽しかった。
こんな夢を見ることができたのは、きっと昨夜、あの時と同じような楽しい夜を、すごせたおかげなんだと思う]
目覚めると、昨夜体験したシーンが、みんなの顔が、とりとめもなく脳裏によみがえった]
[ババルウに、そっと果物を差し出し、様々な思いの入り混じった顔で、微笑みかけてきたヴェルデ。
図書館への道すがら、キリカ達のやりとりを面白おかしく語ってくれて……思わず誘ってしまった、ヴェイドに甘えてしまった時の、ラフィーネの表情。
あぁ、そう言えば>>180問いかけられた時には、『ええ! 私も言われたわ。冒険者は……冒険者は……って。でも、嫌がるの。肉を食べてしまうと、主に、モーリスが。お酒が行ける分、そこは大丈夫だったけど』と答えたと思う。
店に入ってきた時の唖然としたヴェイドの顔には、申し訳ないけれど、思わず笑ってしまった。
……外に待っていてもらった、主に、モーリスの分もあったから、自分が食べる量は、少し、控え目にしておいたけれど。
こちらもつられてしまうくらいに、きれいな食べっぷりを見せるメイアル。
キリカはヴェイドと楽しそうに、料理の取りあいっこなどしている。
その、どれもが愛おしい]
[そう言えば、キリカはあの時>>171、依頼の報酬を、自分に差し出したのだった。
…は+裏+
表 → 思わず「ごめんなさい。受け取れないわ」と答えてしまった
裏 → しばらく迷った末、素直にその手からお金をもらった。
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