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― →宿・使用人部屋 ―
ただいま。
[小さな声で使用人部屋の扉を開ける。家主は不在のようだ。そして]
……?
[部屋のすみっこに見慣れない箱が鎮座していた。
近づいて中を覗き込み、匂いを嗅いだり叩いてみたり]
[夜道に落ちている盾。手足と緑色の頭だけが覗く。]
流石に無理しすぎたかな…? 早く帰って寝ようっと。
[それでも なんとか跳ね起きて帰路に着いた。
*夢に見たのは<<狩人 ヴェルデ>>との会話*]
[髪と身体をざざっと洗うと、湯船に浸かって10数える。]
い〜ち、にぃ〜い、さぁ〜ん、しごろくしちはちきゅう、じゅ〜う。
[そしてたったの10分ほどで上がって食堂に戻ってきてひとこと。]
ああ、着替えがあって良かった!
[オバケに感謝とばかりに満面の笑みで、濡れた髪をタオルでゴシゴシしてる。]
あー、ヴァレリア戻った?あいつも風呂入りたいと思うからさ。
湯を残しておいてくれ。
[ミリに頼んだ。]
[ある程度髪の水分がとんだところで、食堂の椅子から立ち上がった。その場で膝に両手を当てて屈伸を何度か繰り返す。]
さすがに、エール二杯飲んだ後の全力疾走はキたぜ・・・。
なんか甘くてあったかい飲み物くれるか?
[親父からホットチョコレートを受け取って、甘い甘い言いながら飲み干すと、部屋へと戻っていく。
部屋に入ってふと見ると、用意してあったみかん箱にはキリカがすっぽりと収まって、規則正しい寝息を立てていた。その表情は、何だか少しすっきりしているようにも見える。
嬉しそうに微笑むと、起こさないように注意しながら肩をしっかり掛け布団で覆って、撫でるように頭を軽くぽむぽむ。]
何かいいことあったか?・・・お休み。
[そして自分もベッドに潜ると、目を閉じた。**]
― 朝・宿の使用人部屋 ―
かあぁぁふ。
……故郷の夢、久しぶりに見たでござる。
[大きく伸び。夢に出てきた兄の姿は霧がかかったようにぼんやり。
幼かった自分をよく撫でてくれた兄の大きな手を思い出した。
窓の外を見やると、鳥の囀りをBGMに昇り始めた朝日の光]
まだ集合時刻まで間があるでござるな。
[ベッドの上の同居人を一度見やってから、部屋を出る。
汚れた服(借り物)を風呂場で洗ったあと、朝の散歩がてら森へと向かう。
フードを被らない頭には三角の耳が二つ、空に向かってぴんと立ち存在を主張している。
向かう歩行はカボチャが大量発生したのとは違う場所のはず。
6(10)が1なら迷い込むかも*しれない*]
ー 魔術師ギルド ー
…うおお!これが伝説の!千年モノのソック…むにゃ?
[本を読んでいる内に寝てしまったらしい。慌てて身体を起こそうとして、枕元に置かれていたメモに気付く。]
なになに…蒸留水、レッドローズ、蜂蜜…なんだこりゃ?
…おい、お前、これが何か分かるか?
[側に寄ってきた、緑色の犬のような生き物に聞いてみる。
これは、昨日世話になった老錬金術師の使い魔なのだが、それと知らないスコルは、ただ冗談で聞いてみただけ。]
ふぅ。じいさんも親切なんだか何なんだか…メモだけ渡されたって分からないっつの!…およ?お前、何して…
[質問された使い魔は、昨日スコルが読んでいた本に近づくと、鼻先で器用にページをめくり、ある箇所を示した。]
ん?…!!おお!ここに書いてあるレシピと同じじゃんか!お前スゲェな!えらいえらい。
[犬?の頭をなでなでしつつ、該当ページに目を通す。]
へぇ…この素材から作れるのは『剛力の秘薬』。
一定時間、全身の筋力を飛躍的に増大させる…ねえ。
これはなかなか、お役立ちっぽいアイテムじゃねーか!じいさん良いモン教えてくれたぜ!
ええっと…どの素材が足りねえんだ?
レッドローズってのは確か、昨日鑑定してもらった中にあった気がすんぜ。
足りないのは…これとこれと、あとこれか。
よっしゃ!いっちょ集めてくるぜ!…お前も来るか?
[緑色の犬?(=使い魔)を誘うと、老錬金術師にスコルのサポートを任されていたのか、犬?はコクリと頷いた。]
ー 魔術師ギルドより移動。街の周辺で素材集め ー
[周辺の森で木の実や果物を探している。
5(6)が1-4で木苺や葡萄を、5-6で各種茸の群生を発見]
……突然襲って来たりはせぬか?
植物がトラウマになりそうでござる。
[服の裾を広げて収穫中。
耳を立てて周囲の様子に注意している]
[同居人が始動する。その感覚を受けてヴェイドの意識も浮上するが、出て行くに任せて横になったまま、遠ざかる軽やかな足音を送り出す。]
故郷の夢か、そんなもん見なくなって久しいな・・・。
[家を飛び出て20年以上。一度も戻ったことも無い。起き上がると窓の外を見やり、ふぁとひとつあくびをした。]
ああ、いい天気になったな。あのあたり排水はしっかりしてるだろうし、多少ぬかるんでも動きづらいことはそうないだろう。この陽気だと、昼過ぎならば元通りかな・・・・?
よし、洗濯だ。
[んんっと伸びをしてベッドを出ると、昨日泥だらけにした服を一式持って、鼻歌交じりで風呂場で洗濯。すすいで絞った後裏手の物干しの場所に移動すると、既に干されたものがある。]
ん?ちゃんと伸ばさんとシワになるぞー。
[まだ干されて間もない服をぱんっと引っ張って、シワを伸ばして干しなおす。自分の服も次々と干していって、終わると]
さあて、今日はどう動くかな・・・。
[雲ひとつ無い青空を見上げて、呟いた。**]
ー エントの街周辺の森 ー
[蜂の巣を発見したり、小さな果実を収穫したり。
緑色の犬?は鼻が利くのか、反応する先へ向かえば、必ず何かが手に入った。]
お前便利だな!ちょっと変わってると思ったら、もしかして魔法使いのペットか何かなのか?
このリュックがもうパンパンだぜ。大漁大漁!
魔法使いって楽してんなあ…
[犬?の頭をなでなでしつつ、ずしりと重みを増したリュックを背負い直した。]
― エント周辺の森 ―
スコル様ー!
[遠くから姿を見つけると、手を大きく振った。裾に集めた茸がいくつか地面へと落ちるが構わず、近くへ向かう]
自家製アイテムの材料探しですか。
……そちらの方は?
[緑色の犬のような生き物を見つめた]
[声をかけられ、振り向こうとするが、リュックが重くて急旋回できない。ちょっとずつちょっとずつ向き直る。]
おおーっ!その声はキリカじゃねーか?
お前さんも素材狩りに来てたんかい。
[足下の犬?がスコルを見上げ、小首を傾げた。]
ああ、こいつは…正確にはよく分かんね。
魔術師ギルドで、じいさんからアイテム作りのイロハを教わってたんだが、本読まされてる途中で寝ちまってな。
朝起きたら、じいさんはいなくて、こいつがいた。
色々知ってるみたいだし、鼻が利くし、なんか特殊な生き物みてえだな。
[そう言ってスコルが頭に手をやると、犬?は目を閉じ、耳を伏せて大人しく撫でられている。]
[ゆっくりこちらを振り向くスコルの姿を面白そうに見て]
いえ、素材というより食材ですね。
カボチャ料理の足しになればと。
[食べる気まんまんのようである]
へえ……
実はそのおじいさんの正体がこの子だったりして。
[スコルに撫でられる犬?の顔を覗き込む]
[昨晩妙な夢を見た気がする。
内容は全く覚えていない。早々に準備して家を出る。]
傷薬に…転移の札 毒消しと… うん。
流石にまだ早いかな? ちょっと寄って行くか。
[雑貨屋で買い物した後ギルドへと向かう。
食堂の隅で盾に何やら細工を始めた。]
食材かあ。でも、デカカボチャってウマいのかなあ…
[じいさんの正体と言われて、足元の犬?を見る。黒いダイヤのようなつぶらな瞳が、スコルを見つめている。]
いや、それは無えって!何が悲しくてじじいに化けるんだよ。
どうせならセクスィなお姉ちゃんに化けて、俺に靴下を恵んでくれ!
[と、妙な期待を込めて犬?を見返すが、もちろん、お望みどおりに変身してくれたりはしない。]
ところで、俺はそろそろ肩が天元突破しそうなんで、ギルドに戻ってメシにでもしようかと思うが…お前さんはどうすんだい?
カボチャで思い出したが、一昨日の暴動野菜の夢の跡が、まだ残ってんぜ。カレーにでもして食っちまおうと思ってんだが。
食べてみればわかりますよ。
[拳握り締めてぐっ]
色っぽい女性になったら、冒険に行かなくな……なんで靴下?
[謎な発言にスコルを見た。じー]
それにしてもいっぱい集めましたね……。
あ、それでは拙者も野菜退治のお手伝いを致しましょう。皮むきや切るのは任せてください。
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