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ここは多くの冒険者たちが最初の一歩を踏み出す街、エント。
それぞれの夢を持って集まった新米冒険者たちが、最初の冒険に繰り出すまで、あともう少し。
――これにて、冒険初心者講座を終了します。
さあ、みんな、冒険の基礎はしっかり身に付いたわね?
明日からはいよいよ実戦になりますよ!
ギルド登録証(自己紹介用テンプレート)
■名前 ■年齢・性別
■種族 ■職業
■外見的特徴
■装備
■能力・特技
■その他(PL視点解説など)
(自称)大盾の フェイト がやってきたよ。
ありがとうございましたーっ!
[真っ先に人の輪から飛び出た。笑顔を皆に向ける。]
く〜っ 念願の冒険者稼業の始まりだぜ!
こうしちゃ居られない 皆また後でな!
[駆け出していった。]
[自宅。大きな音を立ててドアを開いた。]
おじさんおばさん! ただいま!
ほら 見てくれよこれ!
[登録証の写しを見せる。意外に達筆である。]
これで俺も冒険者だぜ!
この日の為に頑張ったもんな〜。
[祝福の声を上げる二人に微笑む。]
もう迷惑かけないからさ
このご時世 一番稼ぎがいいのは冒険者だもんな。
神官 リュミエール がやってきたよ。
― 講習会場出入口 ―
こちらが登録証の写し……で、こちらが身分証のカード。
[手に入れた書類を確認する。
腰に下げた小物入れに書類をたたんで入れると、脇に抱えた長杖を撫でる]
『武器や防具は装備しないと意味がありません』
……散々聞かされましたが、そんなお馬鹿さんいるのでしょうか。
[軽く首を傾げると、後から出てくる同期達を眺める]
[朗らかな挨拶が聞こえたかと思うと、巨大な盾が猛スピードで傍を駆け抜けていった]
ええと。……あれはフェイト君、でしたっけ。
よくあんな重そうな物持って走れますねぇ。
[言葉とは裏腹に、涼しい顔で佇む]
さてと、実戦の用意をしなくては。
行き先は洞窟……ならば、たいまつに、ロープに……
[必要そうなものを脳内リストに書き連ねていく]
博打屋 ヴェイド がやってきたよ。
あ?終わったか?・・・ふぁ〜あ。
[ぞろぞろと人が動き始めた気配に目を覚ますと、ヴェイドは大きく伸びをした。ほとんどの座学を完全に爆睡しまくって過ごしたわりに、実技はどれもギリギリながらクリアしたため何とか卒業できたようだ。
教官たちは最初こそ口うるさく注意をしていたが、いびきをかかないだけマシだとやがて諦めたらしい。]
なんか若い元気いーのがいるねぇ。
ああいうのがいっぱいいると、こっちが楽できていいや。
なぁ?
[誰にとも無く話しかけると、けらけら笑って無精ひげがちらほら生えたあごを掻いた。]
猟師 スコル がやってきたよ。
−講習会場−
ふぃ〜。これでオレサマも、晴れて冒険者サマの仲間入りかよ。
自由登録制にすりゃあいいのに、講習だなんて過保護なこった。
[ううーんと大きく背伸びをしつつ、受け取った小冊子『冒険者の心得』を見て、ウヘッとなる。]
さっそく小銭稼ぎ…と行きてえのに、まだ遠出禁止とか、子供扱いしすぎでねえか?
魔本使い ミリ がやってきたよ。
あ、あ、あ……あり……ました。
[ありがとうございました、とクノーメには聞こえないだろうぽそぽそと小さな声でお辞儀をする。
講座の終わった途端に元気に教室から駆け出していった男の子を目線だけで見送って、口元にちょっぴり笑みを浮かべた。
そうだ、自分ももう、これで冒険者の仲間入りなのだ。]
あ……そ、そうだ。
[自分の持つ大きな、大きすぎる本が窓際の通路を通る誰かの邪魔になるかもしれないと、慌てて自分の席に寄せようとするが、
ガツン
と、何かに大きくぶつけてしまったようだ。]
あ、あわわ、ごめ…なさい、ごめんなさ……
[ぺこぺこと頭を深く下げて謝る。
相手は誰も座っていない机の脚なのだが、それには全く気付いていないようだ。]
[サイコロを右手親指で真上に弾いてはキャッチを繰り返しながら、にこやかに教官たちに左手で手を振る。「もう来るな」なんて言われながら]
おう、やっとシケたツラのじーさんばーさんたちとおさらばできるぜ。
さーてこれからどうすっかな。
[少し考えて、ふところをさぐった。]
・・・カラッケツかよ。
おい、ちょっとそこの。俺に投資しないか?
倍にして返すからさぁ。
[本人的にはにっこりと微笑んで、気の弱そうなミリに目をつけると指でお金のジェスチャー。]
え、あ……え?
[不意に声をかけられて、慌てて顔を上げると、そこには誰もいない。ぶつけたのは机なので当たり前なのだが。
きょろきょろ見回してヴェイド……講義中によく居眠りをしていたという印象しかない男の人――に気付くが、ジェスチャーの意味が分からずに、ハテナマークを頭の上に浮かべた。]
え?じゃなくて、投資だよ。
今ハヤリの世のため人のためになる非っ常ぉ〜に有意義な行いのことだよ。
なに、ちょいとばかりお金を貸してくれれば、明日には倍になって戻ってくるって寸法さ。
凄いだろう?
[調子の良い何となく引き込まれる抑揚の節回しで、澱みなくひとしきり喋ったのち]
さあ!
[ばーん!と、ミリの目の前に手のひらを差し出した。カネクレ。]
うん、美味しい。とっても美味しい話です。
果たして、戻ってくる確率は如何ほどでしょうねぇ?
[困惑する娘や長躯の男と然程遠くない場所で独りごちる]
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