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「ギモン、ですか?」
[ヴァレリアの言葉に籠められた意味を感じ取り、すっと表情を引き締める。]
「世の中にはいろいろな人が居て、色々な悩みがあります。それは我々が一辺倒に判断できるものではありません。ですからいったん依頼という形で受け取り、冒険者に斡旋します。
ほんの取るに足らないと思われるような依頼が、とんでもない事件を秘めていたこともあります。ギルドにとって依頼は全て等価。判断するのは、依頼を受けたあなた方です。
我々は誇りを持って依頼を預かり、適切な相手に斡旋することを心がけています。Aのパーティ、Bのパーティ、どちらに斡旋するかで結果が大きく分かれる可能性もあるのです。我々はまた違う形で、問題解決の一端を担っているのです。」
[ヴァレリアの瞳を真っ直ぐに見据えて、張りのある声で答えた。]
「我々はあの依頼を、あなた方に適任だと判断し、斡旋しました。」
― 魔王城近く・岩場の影から ―
[不死者の騎士が盾を背負い直す様に、胸を撫で下ろしつつ]
ふう、どうなることかと思ったが…引いてくれるんかな?
正直、あのバケモノと本気でやり合うにゃ、俺とメイアルが加勢しても足りそうにないからな…
[成り行きを見守った後、争闘が終わるようであれば、その場を*離れることだろう*]
>>+63 カントル
[数える余裕など無かった。カントルにとっては余興にしか過ぎない、と言う事だろうか]
くっ!
[カントルが盾を背負う。構えを解かぬまま]
……また見逃してやる…と言うのか!
[丹念に目撃証言を探せば、僅かずつだが足取りが掴める。]
「大金が手に入ったって言ってたわ。」
「今日はおねーちゃんと遊ぶって、楽しそうだったよ。」
「多分、どっかの酒場だね。羽振り良さそうだったぜ。」
[大金を手にして、浮かれている。総合すればそんな感じらしかった。
[[fortune ]]で60以上だと、もっと詳しい話も手に入るかもしれない。]
>>+66 カントル
[剣を持つ手を振って]
悔しいさ!
そっちが本気なら 皆も 俺自身も助けられないんだから!
[構えを解いて真っ直ぐ立つ。カントルのうっすらと見える瞳を見据えて]
今に見てろ… 何回かかっても 見逃した事を後悔させてやる!
[剣をカントルに突き出す。]
―魔王城 回想―
……ん……?
[陣を完成させて……気付けば魔王城の中だった]
……あれ、いつのまに建物に入ったっけ……
[むくりと体を起こす。意識の僅かに残った眠りへの間際に、草や土の香りを覚えている。魔法陣を作ったあの場所で倒れたか疲れで眠ってしまったか……
重たい本も横に。これはフェイトが運んでくれたのだろうか]
それまでは… 俺の盾で立ち向かってみせる!
何度でも 何十回でも!
[呼吸も大分落ち着いてきた。剣でカントルを指したまま数瞬の時が経つ]
―魔王城 回想―
[自分の周囲には誰の姿も無く……]
……行かないと……魔力は寝て回復したし。
続き、向こうでしないとね。
[転移の魔方陣は二つで一つ。片方だけを完成させても意味は無い。
片方が完成していればもう片方はスムーズに出来るので時間は殆どかからないと思われた。
『陣の完成のために一度入り口まで戻ります』の書置きを残し、本を背負って誰かと会うことなく魔王城から抜け出した]
くっくっく……良かろう!
何時でもかかって来るが良い、人間!!!
貴様が強くなることを、我は望んでいるぞ。
[すら――。
電光石火。
剣が抜かれ、フェイトの剣に合わさり涼やかな金属音が響く。
火花が散ったように見えたのは幻影だろう。
剣同士の切っ先が合わされる様は、騎士同士の試合前の礼儀そのものでもあった。]
我はアンデッドキング・カントル。
未だ未熟なりし人間、貴様の名を聞こう!
>>+71 カントル
[合わされた剣を胸の前に掲げ、再び振る。]
――フェイト。 フェイト・オーギュストだ!
死してなお 誇りを忘れないその名前…
いつか破るその日まで一日たりとも忘れない!
―冒険者ギルド・受付 7:55―
その……適任の相手が、私たちだと?
[強い視線と共に向ける係員の言葉に、じっと耳を澄ます。判断するのは自分。その言葉を反芻する。だったら]
[掲示板に残された、可愛い手形付きの伝言に気づいた。残りわずかな仲間。キリカはもう……動いている。共に戦ってきた仲間が、きっと戸惑いながら、一つの目標に向かって。それなら…のできることは、もう一つだ]
前言は撤回するわ。お手数かけたわね。ギルドのことはまだよく分からないけど、冒険者のままで、やらなくちゃいけないことができたから。その依頼書、二人目の承諾を入れておいて。それと……草原の件も結構よ。どうせ、気づかれるだろうし。
隠れるところのない、私たちの有利な場所に、引きずり込もうとしたことなんて。
代わりに、伝えておいて。『やるならバレないように徹底しなさい。下手くそ。……覚悟しておきなさい』っと。
[そう。確かにそう反応したのだった。顔を上げ、思う。いつまでもここにいて>>6も、埒明かない。キリカを追い、街へと繰り出す。残されたヴェルデが依頼にどう立ち向かうのか。『彼なら大丈夫』おぼろげに、そう*思った*]
―洞窟入り口 回想―
……これでよし。
[両方の陣を完成させ、起動させる。
一度行き来してみたが、無事に往来が可能なようだ]
そうだ……陣を作った事、救護所……クノーメ先生に報告しないと……
……あの人の前だと緊張しすぎて上手く喋れないけど……
[どこかの噂で聞いたクノーメの若いころの活躍を思い出す。
その噂の彼女は、誰より気高く優しく……事実かどうかは分からないが、ミリは信じていた]
[その報告をしている間にメイアルが陣を使ったらしいとは、ミリは気づくことは無く]
―回想 了―
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