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― 魔王城・前庭 ―
[うたた寝中のところを起こされ、不満げに目を擦りつつ]
ん…何だよ。良いとこだったのに…ありゃ?
あそこに見えるのは、大盾の兄さんかね。…んおっ!?
[フェイトの向こうに見えるは…いつぞやの不死者の騎士!]
ゲェーッ!野郎、また襲って来たのかよ…
魔王様は何か仕掛けてくる様子もねえし、あいつは魔王様の家来じゃなかったのか。
昼寝してる場合じゃねえ!
[慌てて武器を引っ張り出し、物陰に隠れつつ接近。]
>>+21 カントル
っ…!
[嘲笑っているのだろうか。昨日の今日だ。
勝てる相手ではないが…]
(一人逃げるわけには行かない…。 もし小屋の皆が問答無用で襲われたら…)
[それは全力で阻止しなければならない。
油断か余裕か、剣を使うつもりは今の所無いらしい?
何とか付け込む隙がない物か。小手調べに切りかかる。]
はっ!
[*11凶*]
[どこかの国の紋章か、それともどこかの騎士団か。傷ある盾で防御すると、フェイトの体を押し上げ、鳩尾に膝を叩き込もうとした。]
どうした、力が入っておらんぞ!
― 魔王城周辺 ―
[フェイトが仕掛けるも、やはり不死者の騎士は手強く、攻撃がほとんど通用していない。]
まずいな。援護に使えそうな道具は…ちっ。ここまでで色々使っちまってるからなあ。
弓を射るだけの広さはある。が、あの盾を掻い潜って当てんのは、俺の腕じゃあ難しいぜ…
[フェイトが斬撃を繰り出す直前に射て相手の注意を逸らす。もしくは、相手が攻撃を仕掛ける瞬間を狙って、ダメージは通らずとも、隙を作れれば…]
ヘタすっと大盾の兄さんに当たりかねねえ。あのアンデッドに気付かれないように、近づく方法はねえもんか…
>>+24 カントル
[押し上げられた勢いに乗ってそのまま飛び退る。
胸当に一撃食らったが飛んだ事が幸いして浅い一撃で済んだ。]
小手調べとか 様子見とか… ああだこうだ言ってられる相手じゃない。
ここで止める 止めてみせる!
[やりようはある筈だ!盾を構え身をかがめて突進する。*07吉*]
―冒険者ギルド・受付 7:45―
[ラフィとメイアルが洞窟へ向かった報を知る。二人の体力……特にラフィの容態は心配ではあったが、素直に、それを喜ぶ。
一人前の冒険者を目指し、未だエントに残る者達は4人に、いや…の思うとおりなら、すでに3人になっていた。
受付の女性から受け取った依頼書を、じっと見つめる。頭の中の考えを、2度・3度。慎重に整理させ、彼女に伝えた+表+]
表 → 悪いわね。お断りするわ。だって……
裏 → ええ。分かった。受けましょう。だって……
[ガシーン
重い盾同士の音がダンジョン内に反響する。
フェイトの剣は、カントルの髪の一部を断ち切り、鎧の肩に当たった。
カントルはフェイトに豪快に再び笑う。
その意味するところを知れるかどうか。]
慣れない剣で、駆け出しの腕で、神の力も仲間の力すら借りず、
貴様に何が出来るというのだ、
答えてみろ、戯けめ!
[盾と重い蹴りの力でフェイトと再度距離をとると、腕を振り鎖をフェイトへ向けて飛ばした。
回避出来なければ、一度天井に叩きつけられ落下。
そこでカントルからの戦いは終了する。
(回避方法、ランダム方法はフェイトが好きなように)]
[がっしりと盾と盾をぶつける。押し切ったのか、自ら引いたのか下がる不死の騎士に斬りつける。]
だぁっ!
[20以下で直撃、80以上で跳ね除けられる。]
お断りするわ。
[見知った似顔絵の記された、依頼の詳細が記された用紙を見つめ、受付の女性に加える]
だって、この依頼、あまりにも粗すぎるんだもの。罪状が強盗殺人で、この人間を捕まえろ? ……で、その事件の詳細は、どこに記されているの? 現場の状況は? この人が犯人だと言い当てる根拠はなに? そもそもこの顔の人間を本気で犯人として扱うなら……ギルドは、知っているはず。彼が相当な実力を持っている人間だ、って。
私たちなんかじゃ、及びもつかないと『予想をする』位には。
それに、こんな報酬額まで積み立てて……。
悪いけど、こんな不十分な紙切れ一枚で、彼を傷つけるような真似は、できないわ。
こんな指示に、ただ従うことを強要される。それが、冒険者なのだとしたら……
[首から冒険者証をはずし、受付の女性に突きつける。彼女がどんな行動を取るのだろうか]
お返しします。私には、このギルドの冒険者には、向かないから。
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