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ごめんなさい、何もお役に立てなくって……
[結局何も見つけられないまま、閉館時間になってしまう。
起こしたヴェルデと共に図書館を出た。外は既に、とっぷりと日が暮れたあと。
雲に陰る月を見上げる。]
……
[胸の奥に、表現できない不安が淀むのを感じて、自分の服の胸元を掴んだ。
「大丈夫なんだ」と言い聞かせるように。]
ありがとうございます。
メイアル様の冒険譚は、ご自分で歌われるのでしょうか。
[いっぱい撫でられて頭がくらくらしている。
ふと疑問に思ったことを聞いてみた]
さて、美味しい料理もいただきましたし、明日に備えて休むとしましょうか。
おやすみなさいませ。
[両手を合わせてメイアルに挨拶をし、宿に向かって帰っていく。
途中、商店街の一角が騒がしいなと思った*ような*]
―ギルド―
[調べものを終えた後。
ヴェルデとは図書館前で別れ、魔術師ギルドに依頼完了を報告し報酬を貰った。
治療費でほとんど手持ちが消えていたので、簡単な依頼の少量でも大切なものだ。]
[冒険者ギルドで畑の報告についてもう一度チェックしていると、フェイトが出発するらしいという話を聞いた。
頑張れ、と心の中で応援する。]
それは内緒です。
[唇の前で指を一本立てて、はぐらかすようにそう言って。]
私もそろそろ休むとしますよ。お腹一杯でもう動けませんし。
おやすみなさい。
[宿へ向かうキリカを見送ると、腹ごなしに商店街をくるりと散歩してから自分も宿へと向かった**]
[冒険者が群れるとめんどくさくなるかもしれない
昨日の戦闘が有った場所を見ながらそんなことを思った。
だが、中層に近くなるとこのダンジョンは分かれ道と袋小路も多い。
ついでにゴブリン君達にダンジョンの改造工事を頼んでおいた
彼等にトラップを作ることはできないだろうが、道が塞いであったり、分かれ道を増やしてくれるだろう。
注文の際に結構な量の肉を要求されたのは気に食わなかったが・・・]
――救護施設――
………はあ。いけない、こんな事じゃ。
しっかし仕事に集中しないと…
[昨日のダンジョン探索の疲れがあっただけでなく、その後もなんだかんだあってなかなか眠れなかったので、あんまり体調は万全ではなかった]
あー、今日はスコルさんとフェイトさんが来たのか。
そういやフェイトさん推薦するって言ってたっけ……。
[確かにそう聞いていたはずだが、あまりにも衝撃的なことがあったので、すっかり頭の中から吹っ飛んでいた。
とりあえずダンジョンの前まで行く。誰かが中に探索に行きたいと言ったら付いていくつもり**]
よっし、復活。
[一晩寝て、頭をすっきりさせた。ちょっと寝坊した気もするがまあいい。冷たい水で顔を洗いながら今日の予定を考える。]
キリカは吹っ切れたんかなぁ?ヴァレリアは・・・んー・・・。
[こちらが無理に冒険者証を奪うだけではない。心に迷いがあると自主返納して引退を選ぶ者も多い。気になってほっとけなくて、関わりすぎた気がしないでもない。]
気になるけれど、これ以上首突っ込むのは本人にとっても良くないかね?
この二人、戦闘のほうでどう向上があったか見切れてないなぁ。
それよりも、ある意味ミリちゃんのほうが危険か?
[「死亡」と記されたカードだけが戻ってくる場合も、それなりに多かった。指導中は強力サポート体制を敷くのでそれだけは何としても回避させるが、手を離れた場合は関与できない。]
他は、リュミエール、ラフィーネ、メイアル、ヴェルデか。この四人を今日はチェックしたいなぁ。
ラフィーネは回復したのかな?・・・メイアルって、食ってるところしか見てない気がするぞ?
[うーんと唸った。]
[思わぬ理由でこんな役目を請け負ってしまったが、受けたからにはしっかり冒険者として送り出してあげたい。そして本業のほうで二度と出会うようなことにはなってほしくない。]
・・・・まずはギルドに行くか。
そしてリンダちゃんと愛を語り合おうそうしよう。
[おかしな目的を持ち出して、冒険者ギルドへと向かった。やがて受付嬢とやり取りをするヴェイドの姿が確認できるだろう。**]
―昨夜・広場傍の草原―
ヒルダは照れているだけなんですか?
……すいません、凄く勘違いをしてしまいました。
良かったです。
[事実を知って血の気は戻ったものの、狼狽する姿を見せてしまい心は重い。
無様な姿をごまかそうと、畑の出来事を面白おかしく語り始めた]
それで、皆さんそれぞれ調査しましょう、と言う事に。
[そう締めくくった頃には普段通りの神官の笑顔]
そろそろ宿に帰ります。 あなたは?
[ヴァレリアが頷けば、彼女と共に『夜陽の欠片』へ帰る。
宿には楽しげな顔の皆。
事情を聞けば、フェイトとスコルの洞窟行きが決まったとの事。
直接祝えなかった事を残念がりながら、部屋に*戻った*]
―朝・救護テント―
[...は目を覚ました。やっと熱が引いたようだ。ひどく長い夢を見ていた気がした。
ここに運び込まれた時の記憶はひどく遠く、薄い霞の向こうのようだ。頭をはっきりさせようと、何度もまばたきをする]
…朝…? もしかして、あれから何日も経ってる、のかしら。
……ずっと懐かしい夢を見てましたわ。良い夢だったのか、悪い夢だったのか、よくわからないけれど。
[ふと救護テントまで運ばれた時の記憶が脳裏に過ぎった。背の高い男性が彼女を抱えて走っていた。それはどこか懐かしい感触だった]
あれ、ヴェイドさん…でしたのよね?
そうね、すこぅしだけ似てるかもしれません…。だから昔の夢なんか、見たのね…。
[起き上がり、まだ痛む頭を振ると、現実へ考えを引き戻した]
とにかく畑…今はどうなってしまっているのかしら。あとで見に……
あ、杖…! 杖はどこ…!?
[急いで寝台の脇を覗き込むと、そこにはちゃんと彼女の目立つ長杖が片付けられていた。救護テント内の安全性に感動しながら、引っ張り出すと、腕に抱きしめて息を吐いた]
良かった…これも誰かが運んでくださったのね。多分、リュミエールさんかしら。
[早朝で、重病でもないため、目覚めている者も治療にあたっている者も周りには居なかった。そっと杖に頬をすり寄せると瞳を閉じ、話しかけるように愛おしげに呟いた]
ね、わたくしを馬鹿だと思っているでしょ? 心配性さん。
大丈夫よ、まだ当面生き続けてやらなければならないことができてしまったもの。
[しばらくすると、勝手に寝台から降りて身支度をした。
救護テントの人間が様子見をしろと引き留めるのも断った]
え? お見舞い? 伝言?
[仲間たちが置いて行ってくれたものを渡され、それをひとつひとつ確認する]
お見舞いだなんて……本当に、優しい人たちばかりだわ。
私のせいで、ひどい目に合わせてしまったのにね。
[最後にリュミエールが残していった生真面目な字の伝言を読み、暗い顔になった]
シロガネさん…ごめんなさい。
東方の神々の話をして頂いたの…ついこの前なのに、ずいぶんと前のことに思えますわ…。
大迷惑…か。そうよね、そう…。私のすることはぜんぶそう。いっそ本当に殴ってくれてよろしいのに…。
[伝言はさらに続く――ギルドに最初に報告されたのと同じ、畑に関する新たな情報が記されていた]
待って…わざわざあの土地になにかが“住み着く”の?
あの場所から今、植物が得られるものなんて、ほとんど残されていないのに?
[リュミエールの説明はわかりやすく詳細だったが、それでも訳が分からない]
私の術の影響? そんな力あるわけないじゃない。自分で一番よくわかっていますわ。
アイリさんの舞い…? 実際どんな効果があるのか聞かなかった…。
一番お詳しそうなメイアルさんも直接ご覧になったみたいだけれど…わからないの…?
[混乱したまま、急いで治療費を払ってテントを飛び出ると、まずはギルドの受付へと向かった] →ギルド
ー (回想)冒険者ギルド ー
[フェイトを見送り、街でなけなしの金を叩いた後、ギルドへ。]
ん〜、難易度や内容だけじゃなく、報酬とのバランスも考えて依頼受けねえとな〜。
…おう?なんだい姉ちゃん?…ハァ?ダンジョン行き?
へぇへぇ、ダンジョン行きね。
………なん…だと…………!?
…何かの間違いじゃねえの!?
ダンジョンって、ほれ、確か、一人前と認められたヤツから2人ずつ行くんでなかったっけ!?
緑髪の兄さんはともかく、俺が選ばれるってどうなのよ!?
[ギルドの中に入れば、彼女がしでかしたことを伝え聞いているギルドの受付からは、嫌なものを見る目で睨まれただろう。だがそれは無視して、ずいと顔を寄せて詰め寄った]
――ねえ、あの土地について、ギルドが放っておくわけはございませんわよね。
ギルドはどう対処なさったの? 経緯をぜんぶ教えてくださいな。
え? つまらないことを仰いますのね。
そんなことどうでもよろしいですわよ。おとなしくとっととお話くださいな。私は知らなければならないのよ。
[押し問答で84分ほど粘り、ギルドの土地の買い取りについてや、その後のフェイトたちの追加調査についても無理やり聞き出した。
手元の羊皮紙に書きとめていくと、するべきことを数える。土地の持ち主への謝罪…彼らが新たな土地を開墾する際にはせめて出来る限りの手伝いをしたい…等等]
ふふん、償うべきことが多すぎますわね。いったいどれくらいかかるかしら。
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