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― 魔王城・前庭 ―
[いびきをかいて寝ていたスコルは、鼻をくすぐる良い匂いに目を覚ました。]
痛ててて…うぐぅ、俺の髪に寝癖が…
リュミさんの魔法で伸ばされたり(>>4:+116)、お面侍にチョン切られたり(>>5:+167)、俺のチャームポイントに前衛的なアレンジをされまくりだぜぇ。
[グチりつつ、身体を起こして大あくび。昨日はよく寝た。]
ったく、あのチビっこ魔王め。下手に出りゃあ、あれもこれもと大掃除させやがって…(>>6:+665)
まあ、夕飯(>>6:+673)はウマかったし、泊めてもらったんだから、しゃあねえけど…
[なんだかんだで、ぶつくさ言っている。]
[近くで冷ましていたフラスコの中身を確かめる。良い匂いの原因は、これらしい。]
お早うだワラビー!ドモ○ルンリンクル役ご苦労!
ふぅむ…上手いこと調合できたみたいだな。
[フラスコの香りを確認してみる。今はまだ少し香りが強めだが、もう少ししたら、ほとんど気付かない程度まで和らぐだろう。]
[と、そこへ。]
おう、どりあんさんじゃねえか。
なんか、あんたの名前を聞くと、他人って感じがしねえんだよなあ。
[香りに誘われてきたのか、魔王ニニの家来、ウッドゴーレムのどりあんさんが現れた。]
ん、これかい?これはなあ…
[どりあんさんが興味を示している…ような気がしたので、構わず説明を始まる。]
以前、エントの北まで、ハーブを採取しに行ったんよ(>>1:65)。
そのハーブを魔術師ギルドに持ち込んだらさ、俺のおっしょうさまが、その中のローズマリーと、ライムってのを、アルコールで抽出してくれてさ。
それでできたのが、このエントリアンウォーターよ!
発熱、めまい、眠気、視力低下など、色んな症状に効果のある万能薬なんだぜ!
[残り少なくなった瓶の中の液体を掲げてみせる。]
…んで、昨晩煮詰めて、さっきまで冷ましてたのがこれな。
[良い香りのするフラスコを掲げてみせる。]
こっちは、昨日クロガネさんから預かったヘルハウンドの爪と牙(>>6:+466、>>6:+471)を、細かく砕いて、エントリアンウォーターと調合したもんさ。
ヘルハウンドの爪や牙には、精霊力が僅かにこもってたみたいなんでな。
ついでに、こいつの(と、傍らのネジ巻きドラゴン「命名:ワラビー」)整備用に持ってきたオリーブオイルとかも加えてみた。
上手くできたか自信はないけど…上手く行ってりゃ、アイリちゃんの踊りの効果を高める香水ができたはずさ。
クロガネさんやクラムちゃんとは、武器作ろうかって話をしたんだけど…さすがに、武器の加工は俺にゃまだ無理なんでな。
[長々とした説明を終え、もう一度、不安げな顔で、手にしたフラスコを見つめた。]
さてと。これは可愛い瓶に移し変えるか。霧吹きみたいに、シュッシュッて振りかけられるやつ。
…にしても、香水なんて贈られたら、誤解されそうだなあ…「クロガネさんとクラムちゃんからのオーダーです」って、断っとこ。
…ん、おお、どりあんさん、聞き手になってくれてサンクスだ。
ついでに、綺麗な水のあるところまで、案内してくれるかい?
思ってたほどじゃなかったけど、長い・・・!
意外と状況が複雑ですね。行ったりきたり。
メンバーの現在地とか、現状の感情・能力・持ち物。
エクセルとか作れるほど頭がはっきりしてなくて・・・というか時々朦朧モードで困る。
色々悩んだ末に、アイリちゃんへのプレゼントには香水を選択しました。
踊りの効果アップということで、使うかどうかも含め、細かい表現はお任せ。
あまり、他の方の動きを制約するような道具を渡したくないんですよね。
VSカボチャの時のミリちゃんがそうだったんですけど、いくら腕力もあるとはいえ、精霊使いの子にSTR強化の薬を渡したために、接近戦主体に動きを変えさせちゃったので…
ミリちゃんはこちらのフリに合わせてくれた上、自己紹介まで変えてくれて、嬉しかったけれど、申し訳なくもあり。
メイさんへののど飴みたいに、本当にサブっぽい働きがベストだと思うのです。
あ、ダンジョン内でミリさんがラスト熟練を豪快にばらしてましたね。
そこまで気にすることなかったんだわ。ヴァレリアさんごめん。
赤ログ・・・まさか桃ログなの・・・か?
ついでにひとつ。
いくら器用っつっても、本来の香水は多用な香料を調合したものであり、数日かじった程度の知識で作れるような代物ではありません。
そこまで細かく考える必要あるかな?とは思いましたが、一応、95%くらいの下地はお師匠様に作ってもらったことにしました。
ちなみに、エントリアンウォーターは、アイテムとしては一時的な状態以上のほとんどを回復する万能薬。
元ネタは、ヨーロッパ最初のアルコールベースの香水「ハンガリアンウォーター」。
ローズマリーとライムをアルコールに漬けて抽出とか、錬金術師が開発者らしいという話を見つけたので、これ幸いと。
ただの香水ではなく、表で説明したような効能がある治療薬でもあるそうです。
こういうの調べるの、楽しくて仕方がないんですけど…
今気付いた。
説明読む方は、めんどいわー…
ただでさえログが厚いのに、ダラダラした説明を書くべきではなかったか…
― 魔王城周辺 ―
[ワラビーのボディを点検し、油を差す。]
これで…良いんかね?ネジ巻きドラゴンのメンテナンスなんて、さすがに分かんねえ…
にしても、洞窟で迎える朝ってのも微妙なもんだ。おてんとさまを見ないとどうにも落ち着かねえ。
ま、これはこれで、だ。ちぃと見物して回るかな。
[昨晩、魔方陣を描いていて倒れてしまったミリ>>6:+667宛に、栄養ドリンクを置いて行く。]
大盾の兄さんもだが、ミリちゃんも負けず劣らず、頑張りすぎるお人だよなあ…
てけとーな俺とは大違いだぜ。
[魔王城の入口を守るマンイーターに「おいーっす!」と挨拶し、ワラビーを連れて近所を散歩に。]
独り言だけで顔出し。
ふと、気になって油について調べてみました。
機械油に植物油用いて良いのかと気になり。
調べてみると、機械油にはやはり植物油はあまり使われないみたいですね。
とはいえ、銃が実用化されたばかりという世界観で、「機械油」という概念がどこまで一般化しているんだろう、という疑問もあり、オリーブオイルにしてみました。
誰も気にしなさそうな話ですが。
― 宿・使用人部屋 AM6:17 ―
んっ……。
[いつものようにみかん箱の中で目を覚ました。
大きく伸びをして、しっぽのブラッシング。ベッドを見るともぬけの殻]
ヴェイド様、ギルドの受付さんの所にお泊り?
それともダンジョンに行かれましたかね。
……ってことは、拙者今日からは野宿でしょうか。
[部屋に居付いてる時点で依存していた自分を恥じる。
出かける支度を整え、朝食を摂りにギルドへと向かう]
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