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[宿屋の一階。人気の無い食堂で一番端の椅子に座り、
通信に耳を傾けながら、タオルで僅かに濡れた本の表紙や腕を拭く。]
[ミリはヴェイドと誰かの無事を祈っている。]
[ずっしゃぁぁぁぁぁぁぁ。
ノイズ交じりで上手く聞きこれない中で、いきなりなにやら派手な音が聞こえてきた。]
『だ、大丈夫ですか……?何かありました?』
[>>440闇の中からヴェイトの姿が……それに続くのは……ホリー!?]
ホリー!!
[両手を思いっきり突き出し、『意志の力』を最大限打ち込める。白犬はびくりと体を震わせ……そして、正気に戻ったのだろうか? …の胸に、尾をはためかせながら、飛び込んできた]
[ギルドに入ってきた皆にとりあえず暖かい飲み物を渡す。]
良かったよ… 心配したぞ。
ほら…
[シーツはリュミエールが渡すだろうと、飲み物を渡していく。]
ホリー!! ホリー!!
[二度と離れないよう、抱き合う二人。頭から泥に突っ込んだ勇者の脇で、女の歓喜の声と、キュンキュンと言った、嬉しげな犬の声とが合わさり、木魂した]
[宿屋の一階。人気の無い食堂で一番端の椅子に座り、タオルで僅かに濡れた本の表紙や腕を拭く。]
……皆、何してるんだろう。
[明日は仕事があることは決定事項なのだから早く帰ってくるはずなのに。と、ミリは呟いた。
不安のような緊張のような不思議な感覚で、今ベッドに入っても眠れる気がしない。
食堂のキッチンを借りると牛乳を温めてマグカップに注いだ。]
……
[眠れるまでは、しばらくここにいるつもりだ。]
[ギルド窓口へと戻り、先に他の皆にシーツを受け取ってもらうようにして自分はフェイトから飲み物を受け取った]
おっと、ただいま。
本当に皆無茶をする…だがそれが嬉しくもあったりするんだがな。
[両手で飲み物を持ってほぅ、と一息。ラフィーネにもただいまと手を振った。]
[何とか地面から身を引き剥がすように上半身を腕で支えて起き上がり、雨で顔を洗う。見ればホリーはすっかり大人しくなっていて・・・。]
・・・・ほら、帰るぞ。
[それだけ言って、立ち上がろうとする。しばし足に力が入らず震えるが、ゆっくりと膝に手を当てて身体の調子を確認しながら。
立ち上がるととんとんとその場で数回ジャンプしてみて、足の具合をチェックして、街に向かって歩き出す。]
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