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―森の中―
んむ?
[何かに気づいたような声。きょろきょろと辺りを見回す]
なにやら血生臭いぞよ…。
まるでたった今、新米冒険者が魔獣を相手の大立ち回りをこなして一刀両断したかのような…。
まったく、人間は野蛮ぞな。
[なー。とお供のウッドゴーレムに語りかけるものの、返事が返ってくることもなく]
…そうぞ! 傷ついた魔獣の傷を癒す薬草を森の中に配置しておけば、体力を回復して再び使役することも可能ぞよ!
まったく、言い伝えの魔王たちはなぜこんな妙案を実行に移さなかったのか…愚かなものぞな。
その点、吾は思い立ったらすぐ行動ぞ。
きっとこの行動力が過去の魔王たちを凌駕する吾が功績へと繋がろう。
[さんざん独りごちた挙句、ぱらりと草の種をあたりに蒔いて、片手のフキを一振り。にょきにょきとやくそうが生えそろった]
これぞ、明日のための草の根運動ぞよー。**
あ、あぁ、ラフィーネもお疲れさま。
僕も登録を済ませたらその辺りをうろうろしていると思う、気が向いたらまた捕まえてくれ。
[急ぎ何処かへと駆けて行くラフィーネを、姿が見えなくなるまで見送ってギルドの奥へと進む]
[>>288『神殿に居るよりも、多くの人と関わりたかった』リュミエールの言葉に黙って頷く。
外の世界を望み、冒険者となった者なら、きっと誰もが胸に抱く思いだろう。
自分の住む世界とは違うどこかへ、これまで関わってきた誰かとは、別の誰かと。
彼の誘い……いや、そもそも誘ったのは…の方なのかもしれないが、喜び手を掴まれたまま、人垣の方へと誘われた。
まだ若い神官と、足取りの重い女の二人を、冒険者達は好意的に受け入れてくれる。
何の隔たりもなく。
リズムに合わせ。二人は思い思いの舞を踊る。
神に仕える者に相応しい荘厳な動きと、獣を象徴したようなどこか野性味ある動きが、冒険者達を称える歌に中に、溶け込まれていった……]
−酒場兼食堂−
[キリカの調子っ外れな、でも愛嬌のある歌に鼻歌を合わせながら食堂へ。]
おおーう!まだ開いてたようで良かったぜ。
オヤジ〜!また来た!
そんなにイヤそうな顔すんなよ…ニワトリ探してきてやったじゃん、ニワトリ。
あ、こっちは俺と同期の冒険者で、キリカってんだ。
ちょっと大冒険し過ぎて、腹が減った。なんかウマいメシ食わしてくれ。
[食堂の片隅の席に腰を下ろし、キリカにも席を勧める]
はぁ〜あ。疲れたよぃ。
そう言や、さっきから気になってたんだが…
「ニンニャ」ってなんだ?盗賊ギルドに行ったってことは、盗賊系?
/*
ごめん、自重できなかた。
んーむ…しかし…本編突入まですることがあんまりないね!
せっせせっせと事件の種を蒔いておきましょうか。それはそれで鬱陶しくなっちゃいそうだ。ごめんなさい。
…山賊見習いを手下に勧誘するくらいならしてもいいかなっ!
/*
山賊じゃなくて盗賊だった。ごめんねマリン。
ってゆかこれはこれでちょっと邪魔かなぁ…
うーん…加減がよく分からない、ぞよー。
― 冒険者ギルド ―
はぁ、だからこれが僕の使う武器で。弓はまだ持っていないのですが…ええ。
…出来れば目立つものは持ちたくないのでこれなのですが…
え、良いですか?よかった!
[しばらく受付の係員と話し込んでいた。どうやら扱う道具についてギルドの趣向と合っているかどうかを確かめていたらしい。そのギルドの看板は『アーチャーギルド』]
ええ、狩猟や採取などの依頼があると嬉しいのですがそのような依頼は入っていませんか?
[係員との会話は未だ終わる事はなさそうだ**]
キリカ・ハットリと申します。
以後、お見知りおきを。
[紹介されると、店の親父に両手を合わせて一礼。
スコルに勧められるままに席について、食堂の親父の動きを眺め]
……仲、良いんですね。
[ご飯が来るまで、酒場の様子をやはり珍しそうに眺め]
ニンニャはニンニャですよ。東方より伝わる由緒正しきもの。
情報収集から要人警護、暗殺や戦争も行ってるらしいですが。
ニンジュツと呼ばれる魔法と体術を併せ持ったスーパーでスペシャルな職業です。
[ちょっとだけ誇らしげに胸を張った]
いっぱしの、ね。
聖術師さんのメモ見てて思ったけど、自分、不慣れ感というか、そういうのが出せてないなあと。
最初っからアクティブに動きすぎですね…初心者のはずなのに。
[仲が良い、と言われ]
へへへ。まあな。…って何だよオヤジ。イヤそうな顔すんなよ…
ニンニャってのは…戦争までやんのかよ!?
盗賊にできそうなことは全部できるみたいだし、盗賊の商売あがったりだな。
おまけに、魔法も体術もこなせるたぁ…万能選手じゃねーか。
[でも、下水道で思いっきり壁からズベシャってたキリカを思い出す。まだまだこれから、なんだろう…]
色々仕事があるってことは、色々できないとダメ、だよな。
俺ぁ弓引いてるだけでいいや。さして特別なこたぁできないが、あれこれ覚えるほどコージョーシンってヤツがねえ。
[言いつつ、運ばれてきたジュースを飲む。]
一応、猟師も先祖伝来っちゃ伝来か。ただの生きる術だけども。
キリカさんは何時までOKなんだろう?語りモードに入って大丈夫かな。
…ま!拙ければ向こうで巻いてくれますよね、と他力本願になったところで、残り喉に気付きます。
起きてるの2人だけっぽいし。
喉嗄れで自動沈黙ですね、分かります。
やじうまがやってきたよ!(アンデッドキング カントル)
アンデッドキング カントルは、やじうま になれるよういのったよ。
[食堂の親父の表情に首を傾げる。万能選手と聞くと、嬉しそうな表情。ローブの下で尻尾が揺れていた]
元はニンジャと呼ばれていたって説もあります。
人間用だった術を、獣人用に特化したのがニンニャの元祖らしいです。
弓ですか。拙者、苦手なんですよね。的に対する精神集中っていうのが。
[やがて料理が運ばれてくると、目を細めて幸せそうに匂いを嗅ぐ。口からは涎を垂らさんばかり]
美味しそうです。いただきます!
[両手を合わせた後、豪快にかぶりつき。しばらく言葉もなく目の前の料理を平らげることに全神経を集中させていたが]
……猟師、猟師。猟師……?
[そういえば獣を狩る職業なんだなと気付くと同時に、かぶりついていた肉が喉に詰まる。思わず椅子ごと倒れかけた]
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