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だれかにめんどうをおしつけちゃうよ。
聖術師 ラフィーネは 博打屋 ヴェイドに せきにんをまるなげしたよ。
―昨夜・畑にて―
[恐らく後から確認にやってきたであろうギルドの職員からは、様々なことを伝えられただろう]
――わかっております。大変なことをしてしまいましたわ。
――ええ、こうなってしまっては、わたくしはただの役立たずでしょう。
だからといって、それで「そうですか」とここを立ち去るような人でなしになることだけはできませんわ。
これから、わたくしにできる限りのことをします。できることを探します。
それは冒険者としてでも、術者としてでもありません。この世に生きている人間として、そうしなければなりませんわ。でなければ、私に生きている意味なんてございません。
[あとは黙って、荒れ果てた畑を見つめていた]**
/*
この状況での離脱、本当にすみません!
明日夜には復帰できるといいな・・・・・・
しんかんせんのじかんあばばばばば
[依頼報酬だけではギルドは立ち行かない。ヴェイドは、さっき見た昔の仲間の宝石が、ギルドへの自主上納だということを知っている。
ああいうのも併せて運営の資金となり、冒険者たちへの報酬となっている。
今回の本来冒険者たちに報酬として支払われるべきお金がどこに回ったかなど、言うまでもない。
ヴェイドは少なくとも、報酬目的のクレームは受け付けないつもりだった。
ただどこかから搾取するだけの冒険者は、少なくともギルドには要らない。
互いに助け合い、切磋琢磨するためにギルドはある。
少なくともヴェイドはそう考えて、行動している。]
・・・俺は、間違っているか・・・?
[ほんの数日前、仲間に語った「己の正義を疑え」の言葉。それを思い出す。]
・・・あーもう、面倒な仕事を請ける羽目になっちまったぜ・・・。
やめやめ、考え込んじまうのは身体が鈍ってるせいだ。ちと動かそう。
[気分転換を兼ねて、盗賊ギルドではなく通常の練習場へと向かった。]
― ギルド ―
任務失敗ですか?
理由もお聞かせ頂けるのでしょうか。
……そうですか。依頼主がそうおっしゃるなら、やむを得ません。
申し訳ありませんでした。
[口ではそう言っているが、納得いかないといった表情が垣間見える。
ギルドを後にし、肩を落として宿へと向かう。使用人部屋の扉を開くと、微かにアルコールの臭い。
みかん箱からタオルを取り出しながら]
冒険者って、色々と大変ですね。
[ぼそっとつぶやいた後、部屋を出る。ツタに絡まれた足に僅かに変調を感じつつ屋根へと昇って、星を眺めながら色々と考えていた。
しばらくそうしていたが、なかなか*寝付けなかった*]
ー エントの街西方・高台 ー
[野草を集めたスコルは、手頃な大きさの石に腰かけながら、ポットに入れた何かを焚き火で煮詰めている。]
ううーん、よく分からねえが、どうも俺は、少し精霊の存在を感じられるようになった、のかねえ。
[自由に操れるまでには至らないが、精霊の動きを感じ、少し働きかける程度のことはできるようになった…ようだ。]
昨日、ミリちゃんの傷に対して、やけに傷薬の効きが良いように感じられたが…
あれは、錯覚じゃなかったのか!?
[スコルは、道具を使う際に、その物に宿る力を、ほんの少し、引き出せるようになった!]
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「注意一秒、怪我一生」という言葉があってだな・・・。
ちょっと意地悪い言い方になってしまったけれど、これで「んじゃ復活させます」になるなら、それはそれで仕方が無いね!
/*
うお、しゃっちょさん来た来た。(仕事待機中でした。暇!)
ヴェイドさんの仰る事は理解出来ますし、同意も出来るのですが…少し物言いと言うか言い方がとげとげしているような…。
うぅん、わたしが甘いだけなのでしょうか。設定、キャラの思いを大切にするからこそなのかもと考えれば。
うぅん…。
スコルは、元々の能力を工夫して対処するのではなく、その場に都合のいい能力をその都度新規取得できることにしたのか・・・。
今の冒険者カードの状態ってどうなってんだろ?
[タオルを巻いた手でポットのフタを持ち上げ、中にいくつかの野草と、少量の土を放り込み、再び閉じてコトコトコト。]
[土は、傍らに置かれた袋から取り出したもの。結構な量がある。
袋の所々に葉っぱが付いているところを見ると、近くの林から採ってきた腐葉土のようだ。]
♪でれりらったったったったーらてれりん♪
…ふーっ、めんどくせー!園芸なんかやったことねーんだよ俺は!
しかも量がパねぇ。全部『コレ』に作り変えて撒くのにどんくらい時間がかかんのかねえ…
[ぶつくさ言いつつ、師と仰ぐ錬金術師に借りてきた本を見返す。
本のタイトルは、『魔科学は食の道にも通ず』。]
「ラフィーネ」が「これは不当だ」と「ヴェイド」に掛け合うならともかく、戦闘の当事者でもないスコルの中の人から「いいすかね」みたいにこっちの中に軽く聞かれても、「いいすよ」とも「だめすよ」とも言えない。
自分で考えてください、としか。
枯れ木に花を咲かせましょう〜!
スコルですぅ。これから翠の子の如雨露にも負けない効果を持つ、精霊の秘薬を作るのですぅ。
…口調まで真似るとキモ過ぎて、後で読む人よりもまず俺が書き続けらんねーわ。
えー、秘薬の作り方の細部は飛ばすとして、今作っている薬は、簡単に言うと、水・木・土の精霊力を、火の力でブレンドした土地の栄養剤。
精霊の力を多少感じられるようになったスコルは、精霊たちの力を逃がさず、上手く融合させる薬に挑戦中。
完成した暁には、カボチャ畑に撒いて、土地を甦らせようという算段です。
あんまりこの件ばかりに関わっても、村の趣旨から逸れちゃうので、スコル的サポートはこれとあと1つか2つくらいっす。
/*
スコルは「万能選手」という意味での無敵化を始めているように見えるのは、俺だけ?
というか、昨日の匿名メモだけど、ベテラン勢って無敵化してる?
少なくとも、駆け出しから見たら「すげえ!つええ!」と思われるくらいには強くないといけないと思うけれど・・・。
依頼結果を確定させたのがいけなかった?
一応「魔法素人のヴェイドの意見」と前置きしたつもりだったんだけど。
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