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[ヴァレリアの手を引っ張り上げると、再度申し訳なさそうに頭を下げ]
ヴァレリア様ですね。
ええと、泊まっていたということになるのでしょうか。
[ちょっぴり複雑な事情に言葉を濁す]
いえ、恥ずかしながら拙者、今起きたばかりでして。
……ヴェイド様、その格好は?
[部屋の中へと姿を消すヴェイドを視線が追った]
[この金髪の青年は、何とな〜く講習会にいた気がする…]
思いっきり見られてたんか…
いや、あれはその、アレだ!
女性相手となると、顔に当てちゃマズイし大変でな〜。いや〜、大変だった!大変だった!
[身振り手振りを交えて、必死に誤魔化そうとしている。痣だらけの有様で何を言うかだが。]
…えーと、ところで、アンタもアーチャーギルドに登録してるんかい?
見たところ、弓は持ってねえみたいだけども。
はふ……?
[シロガネに支えられ、顔を覗かれる。
ほわんとした目とピンク色に染まった頬が完全に酔っ払っていることを示す。]
……だいじょうぶ、です。すみませ……
ぎるど……行……
ごめん、なさ……むり……かも。
[シロガネから離れ体をたたせようとするが、ふらりふらり。]
おぶ……?……本、重い……
[ジュースを飲むために足元、店の看板に立てかけていた本を見ながらそう言う。]
宿、そこ、ひとり……かえ……
[宿はそこまで遠くないので一人でかえれます。と言いたいらしいが、上手く言葉に出来ない。]
[キリカの言葉に「そうなの……」と返しながら]
私も、まだうまく状況が把握できていなくて。今朝になってからこの有様みたいなのよ。
誰かのいたずら? それとも……何か、事件でも起きているのかしら
[廊下に詰まれた干し肉の一つを手に取り、その匂いを確認している。しかし、『どうかされましたか?』と訊ねられると、部屋に消えた見えないヴェイドの姿を追いながら、とたんに言葉を濁し始めた]
その、彼、確か昨日、若い女の子と……はず……あ、あ、うん。なんでもないの。
[とは言え、合点行かない様子ではあるが……]
いい男過ぎて水が滴り過ぎてるんだよ。
[気の抜けた声でキリカの問いに答えながら、部屋の箪笥を勝手に開けて中を見繕う。前髪の先からぽとりぽとりと雫が垂れた。]
さっみ。風邪引いちまう。
えーと、とにかく一通り・・・げ、サイズが・・・きつくは無いが手足短ぇ・・・。
[腕も足も七分丈状態だが仕方が無い。服を身に着けるとやっと一息ついて、タオルで濡れたままの髪をがしがしと拭いている。
部屋の外の二人に再び姿を見せて]
んで、何がどうなってんの?俺の服が消えたのと何か関係ある?
…確かに宿は確かに近いですけど…本?
[たどたどしい言葉からなんとなくいいたいことを把握しながら、看板に立てかけてある本を手にとって]
……こ、これ…相当重いですね
[開こうと考えもしない。
ただ驚く。片手だけだと重さに思わず腕が震えるので両手でもって、渡し]
ではすぐそこですので、見送るぐらいはします。
後で何かあったと聞くと目覚めがものすごく悪くて、胃痛のあまり胃に穴が開いて、そのまま体が開いてしまいます。そうなると困るので一緒にいきましょう
[遠慮がちな様子なので出鱈目交じりどころかほぼ出鱈目なこといって、必要ならば支えながら宿へと向かう]
昨日若い女と?
ん・・・?どの女だ?
[心当たりが多すぎる。頭の中で複数の顔を思い浮かべながら、ヴァレリアが何を言いたいのか首をひねる。
殴られた痕はよく見ればうっすらと分かるが、何とか目立たないくらいにはなっていた。]
[必死で名前を思い出そうとしているものの、なかなか出て来ない。ひたすら話を合わせようと試みた]
ふむ…だから手加減し、自分は撃たれていたという事か。
確かにそうして撃たれて痛みを知り、『当たらないように心がける』事を学ぶのもきっと…大切な事なんだな。
流石だ、そこまで考えているとは…。
また、女性に気遣うのは良いと思う。それが冒険中にも何か良い事を呼ぶといいな。
[色々と曲がった解釈をして頷いた。]
僕は弓を使わないからどのギルドに所属したものか悩んでいてな。とりあえず遠距離だからどうだろうかと思ってアーチャーギルドに入ってみたんだが…。
スリングやスリングショットの類はこのギルドでは扱う人ハ居ないのかな。
悪戯にしろ事件にしろ、まずは状況を確認しないといけませんね。
様子を見に行きましょうか。
[ヴァレリアを真似るように干し肉を手で掴んで、匂いを嗅ぐ。それは一瞬で口の中へと消えていった。もぎゅもぎゅ]
若い女の子と?
ああ、拙者も町で見かけました。恋人さんでしょうか?
[部屋から出てきたヴェイドを見て、問うように首を傾げる]
―ギルド内 訓練所へ―
今日はなにか騒がしいのね?
[忙しそうにざわめく町の様子を見て、ギルドに居た顔見知りから、今日の朝からの一連の出来事を聞いた]
あら、あら。妙なこともあるものね。
でも…確か、前にも似たような話を聞いたことが……こういうことをするような、なにか……
[ちょっと首を傾げて考え込んだが、はっきりとは思い出せず]
まあ、よろしいですわ。後で詳しい話を調べることにしますわ。
[そのまま魔術の訓練場へ向かった]
ふぁい。
そうなの。重いの。
[渡された本を太いベルトで持ち上げ、右肩に担ぐ。
左手は、シロガネの腕をぎゅっと掴む。]
からだにあなが……開くの?ふふふふふっ。
シロガネさん、面白いねえ。
じゃあ、見送り……
お願いしても……いいかな?
[左側を軽く支えられながら、ややふらつく足取りで宿に向かう。
シロガネがいてくれるお陰で、途中で迷うことも立ち止まることも無く無事に宿につけるだろう。]
[…はちんちくりんな服装になったヴェイドに言葉で>>385、勝手な勘違いに拍車をかけたのだろう。うんうんとうなづきながら]
ええ、あぁ、そうなの。うん。そうゆうのは理解しているつもりだから、大丈夫よ。
……ふふ。やっぱり、お熱い人ね。
って……愉快犯にしては徹底している。それに、ここは『冒険者達が宿泊する場所』、よ? テダレの人間も多いのに、誰にも気づかれずにここまでできるものかしら……。
[キリカの>>387に頷きながら]
ええ。何かしら動くべきでしょうね。
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