1929 怪談短歌村6 〜 古書店に綴る歌〜
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願はくは 花の下にて 春死なむ
浮かれた衆生 皆道連れに
( 3 ) 2019/08/29(木) 19:01:20
暑い夏 涼を求めて寄り道し
鳥居の下で背を撫でられて
( 4 ) 2019/08/29(木) 21:50:59
最期の夜 出来もせぬのに 変更す
「丑の刻参りを 委任します。」
( 5 ) 2019/08/29(木) 21:54:13
>>5
託すべし 貴船は遠し
電柱に 鳴く蝉の横 打つ藁人形
( 6 ) 2019/08/29(木) 22:17:43
震度6
地下5センチの震源は
でいだらぼっちの貧乏ゆすり
( 7 ) 2019/08/29(木) 22:56:10
君が行く
(きみがいく)
殯の浜の
(もがりのはまの)
黄昏に
(たそがれに)
巡り来たるは
(めぐりきたるは)
死者の誘い
(ししゃのいざない)
( 8 ) 2019/08/29(木) 23:03:57
>>1:16
昼下がり 顔型の染み 口元に
付いたばかりの カレーの染みが
( 9 ) 2019/08/29(木) 23:05:29
おそろしい 胎のわたしを撫でた手で
兄をあやめた 母の心が
( 10 ) 2019/08/29(木) 23:13:50
>>10
ほくそ笑む 父母を落とした 崖の上
今度は俺が殺してやった
( 11 ) 2019/08/29(木) 23:17:15
ひたひた「?」
ひたひたひたっ 「…気のせいか」
ひたひたぴた「!」
バタンむしゃむしゃ
( 12 ) 2019/08/29(木) 23:24:43
( 13 ) 2019/08/29(木) 23:33:17
白妙の 真砂尽きせば あなたこそ
帰りこむとぞ ただ骨を食む
( 14 ) 2019/08/29(木) 23:34:04
服屋の戸 差し込まれたは 子鬼の手
ぼくの手にあう てぶくろください
( 15 ) 2019/08/29(木) 23:40:06
ゴーグルを かぶって電子の肝試し
終われどひとり おばけが消えぬ
( 16 ) 2019/08/29(木) 23:50:01
子守歌 歌う娘の 胸の中
赤子の頭が ころりと落ちた
( 17 ) 2019/08/29(木) 23:56:52
( 18 ) 2019/08/29(木) 23:57:49
>>9
紙魚落とし 古書屋の主の 除霊業
カレーの染みは 天日干しせよ
( 19 ) 2019/08/30(金) 00:02:56
朝まだき 裏の畑で ポチが鳴く
去年親父と 重ねて埋めた
( 20 ) 2019/08/30(金) 12:03:01
夢にてもせめて会いたし 恋い焦がれ
濡らす枕は君の骨壷
( 21 ) 2019/08/30(金) 18:01:56
軒端から ぽたんぽたんと
指が落つ 拾ってかじる 人面ねずみ
( 22 ) 2019/08/30(金) 19:25:32
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