1965 怪談短歌村2020〜 つわものどもが夢の予定地 〜
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>>2:30
詠み人も 知らぬあやかし 歌はれて
言葉の呪力に 囚はれゐたり
( 16 ) 2020/07/30(木) 23:37:02
パソコンの 設定してと 頼んだら
手だけぽろっと 送られてきた
( 17 ) 2020/07/30(木) 23:43:02
多忙さを 嘆く男は 疫病神(えやみがみ)
土産ばなしは 世界の民話
( 18 ) 2020/07/31(金) 12:53:13
卒業を 祝ふ少女ら
制服の 肩に置かれし 手は誰のもの?
( 19 ) 2020/07/31(金) 12:55:18
>>3
積雪のため閉ざされし 拝殿に
足跡はなく 一輪の花
( 20 ) 2020/07/31(金) 12:58:57
>>7
慌てずとも 人間は疾うに 滅びたりと
ふたくち女が ゑみつつ言ひぬ
( 21 ) 2020/07/31(金) 13:04:27
>>11
民の声 聞き届けたまえ
今ここに 大海割れよ 光とともに
( 22 ) 2020/07/31(金) 17:44:39
古い井戸 歪なままで すぐ消える
「ここから出して」の 呻きと共に
( 23 ) 2020/07/31(金) 17:52:55
豆腐屋の手伝いしてるちびっこは
なぜか雨の日だけ店にいる
( 24 ) 2020/07/31(金) 18:20:09
( 25 ) 2020/07/31(金) 18:23:20
猫たちが 見つめる場所に 何がある?
「何もないよ」と 知らぬ声する
( 26 ) 2020/07/31(金) 21:18:41
我が妹背 野辺に送りて 日は西に
伸ゆく影と 這い寄る黒髪
( 27 ) 2020/07/31(金) 21:18:58
>>19
黒板の 裏にひしめく 我が師の怨
誰一人とて 卒業させじと
( 28 ) 2020/07/31(金) 21:38:56
夏の海 打ち上げられた 貝殻に
宿借り磯這う 六本の指
( 29 ) 2020/07/31(金) 21:45:12
>> 8
星の数は 途方もなくて 見上げれば
たましひのみの 我が身小さし
( 30 ) 2020/07/31(金) 22:09:12
>>12
肝試しに 訪れしひとら 崖下へ
落ちゆく「詐欺だ」の叫び残して
( 31 ) 2020/07/31(金) 22:15:11
>>13
誰のための記念か 皆が横を向く
集合写真は 遺影にならず
( 32 ) 2020/07/31(金) 22:21:18
高級車 乗り回す男に 目をつけて
憑いていったら 実家がお寺
( 33 ) 2020/07/31(金) 23:18:59
夕暮れに ふたり手つなぎ かげおくり
影が昇れば わたしはひとり
( 34 ) 2020/07/31(金) 23:58:47
>>14
ぎんいろの 鱗持ちゐる 深海魚
いまは腐臭と 恨みを放つ
( 35 ) 2020/08/01(土) 09:09:20
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