1929 怪談短歌村6 〜 古書店に綴る歌〜
絶海の孤島に住まう固有種は
天敵おらず飛べない天使
( 16 ) 2019/09/01(日) 23:02:49
山奥の 打ち捨てられた廃屋の
暦はずーっと夏休みのまま
( 17 ) 2019/09/01(日) 23:51:07
茜色 暮れて辺りを染める時
手形が一つキャンパス彩る
( 18 ) 2019/09/02(月) 21:36:04
誰も彼も 見ないふりする コンビニの
真白の人影 我も見ぬふり
( 19 ) 2019/09/02(月) 21:50:34
掘り出し物ですと出された壺の中
落ち行く人の 無限の連なり
( 20 ) 2019/09/02(月) 22:27:38
>>19
見ぬふりを したはずなのに
「HEY!カノジョ 今晩おヒマ?」
と陽気な声が
( 21 ) 2019/09/02(月) 22:57:29
>>21
ヒマよヒマ オールナイトで 遊びましょ
霊とアタシの こぶとり寓話
( 22 ) 2019/09/02(月) 23:07:39
春嵐 花散る街の 灯の下や
足元するり 一つ目の猫
( 23 ) 2019/09/02(月) 23:18:26
持ち寄りし 百物語 語り終え
壁床抜けて 家路にぞつく
( 24 ) 2019/09/02(月) 23:46:52
( A1 ) 2019/09/02(月) 23:47:00
茜色 境を揺らがすその前に
カラスが鳴いたら帰りましょ
( 25 ) 2019/09/02(月) 23:47:47
[……と書かれた短冊をぺたぺたと貼り付けて、
どこへともなく去っていくのでした。にゃんにゃん。**]
( 26 ) 2019/09/02(月) 23:48:48
この夏も 猫が集いて しなばそう
百余の短冊 逆さまに詠め
( 27 ) 2019/09/02(月) 23:59:12
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