1929 怪談短歌村6 〜 古書店に綴る歌〜
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夏祭り 明かりの灯る 橋向こう
行きかう人の みな顔がない
( 4 ) 2019/08/27(火) 10:50:06
お面屋の あるじがにこりと 手で招く
欲しい?それとも 買い取ろうかい?
( 5 ) 2019/08/27(火) 10:50:20
きらきらと 飴で飾った りんご飴
ここにわたしの 顔があったよ
( 6 ) 2019/08/27(火) 10:50:37
ポイ握り 揺れる水面を 覗きこむ
黒や茶色の 目と目が合った
( 7 ) 2019/08/27(火) 10:50:52
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夏祭りと怪談は相性がいいですね。
ぼんやりとした光が照らす橋を渡れば、そこはもう異界。
屋台の間を行きかう人たちは、みんな顔が無くなっている。>>4
驚いて立っていると、お面屋の主人が声を掛けてきた。「顔欲しいかい?それとも君の顔を買おうかい?」
屋台に並んだ顔たちが、一斉に笑い出す。>>5
( -0 ) 2019/08/27(火) 10:54:33
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屋台できらきら輝くりんご飴を買った。
食べよう、としてよく見ると、顔がある。
ああよかった。私の顔はここにあった。>>6
金魚すくいの屋台に立ち寄れば、ポイを一本渡される。
掬ってみようと水の中を覗きこめば、泳いでいたのはたくさんの目。一斉にこちらを向いた目たちと目が合った。>>7
( -1 ) 2019/08/27(火) 10:58:16
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どうも今の気分は、五七五七五らしいです。
夏祭り 明かりの灯る 橋向こう
行きかう人の 顔がない
ポイ握り 揺れる水面を 覗きこむ
泳ぐ目たちと 目が合った
( -2 ) 2019/08/27(火) 11:01:13
抱きし子と ふたりぼっちの夜昏し
桃腐り落つ 黄泉比良坂
( 8 ) 2019/08/27(火) 16:45:42
雨だれの後ろのうしろ
手のひらを隠しておいで この舌のした
( 9 ) 2019/08/27(火) 17:00:19
青しろき小夜啼鳥の巡回夜
玉の緒絶えん 「この児は無罪」
( 10 ) 2019/08/27(火) 17:20:20
( -3 ) 2019/08/27(火) 17:20:43
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さーーーて始まってますね改めてよろしくお願いします
なお前回参加した時よりはだいぶゆるゆるめでお送りします 設定何それ美味しいのと化してる
( -4 ) 2019/08/27(火) 19:21:39
( -5 ) 2019/08/27(火) 19:29:37
古書の端 年季の入った インク染み
なんだか人の お顔に見える
( 11 ) 2019/08/27(火) 19:35:36
「この色が好き」と君が言ったから
緋色で綴る 怪談噺
( 12 ) 2019/08/27(火) 19:42:53
「好き」と言った色の滲んだ筆さえも
持てないこの身 幽かなるかな >>12
( 13 ) 2019/08/27(火) 19:44:24
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筆というか万年筆という説があるのは内緒である(何)
( -6 ) 2019/08/27(火) 19:51:08
あでやかに咲く彼岸花
折り取ってまた重ねてく盗人の首
( 14 ) 2019/08/27(火) 21:57:44
>>5
夏祭り キツネのお面かぶってる
あの子の首筋 毛むくじゃら
( 15 ) 2019/08/27(火) 22:36:49
>>11
古書店の ひそひそ声が気になって
ページめくった 染みが増えてた
( 16 ) 2019/08/27(火) 22:54:29
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