1929 怪談短歌村6 〜 古書店に綴る歌〜
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ゆく川の 青きに浮かぶ 白波の
さらり揺れるは招く手のごとく
( 20 ) 2019/08/27(火) 23:56:44
地に落ちた 椿の花を 拾い上げ
あなたにそっとくちづけしたわ
( 21 ) 2019/08/28(水) 00:04:57
蝉の音が 一斉に止む 午後三時
後ろを見ては いけないような
( 22 ) 2019/08/28(水) 00:10:56
指の先 硬貨が示す メッセージ
『今すぐここを逃げてください』
( 23 ) 2019/08/28(水) 00:11:43
( 24 ) 2019/08/28(水) 00:28:48
( 25 ) 2019/08/28(水) 01:05:12
何もない隅を見つめて猫が鳴く
母食い尽くし我が腹も鳴く
( 26 ) 2019/08/28(水) 07:23:29
浜辺より 深き者ども 来るそうな
酢味噌で食うのが いいのだそうな
( 27 ) 2019/08/28(水) 13:03:31
古池や かわず呑み込む 水の怪
近頃かわずじゃ 足りないらしい
( 28 ) 2019/08/28(水) 13:03:47
( 29 ) 2019/08/28(水) 18:46:43
提灯を かかげて歩く夜の道
行きはひとりで 帰りはふたり
( 30 ) 2019/08/28(水) 19:38:26
袖さえ匂う 女郎花摘み 頸折らば
骨と脂の 覗く色の香
( 31 ) 2019/08/28(水) 21:12:38
つき落とし火刑水責め木に吊るし罰金土葬 ああ安息日
( 32 ) 2019/08/28(水) 21:24:49
>>27
谷底も 森の怪・川の怪 群れおるで
次は酢味噌で 喰ろうてみよか?
( 33 ) 2019/08/28(水) 21:32:45
赤い傘 さしてそぞろと 歩く夜
隣に宿るはヒトに限らず
( 34 ) 2019/08/28(水) 22:36:05
( 35 ) 2019/08/28(水) 22:42:21
鬼灯を 提灯代わりに飾る夜
盆が明ければ わたしは独り
( 36 ) 2019/08/28(水) 22:57:05
>>35
大好評 旬を味わう物産展
人気はもちろん酢味噌和えです
( 37 ) 2019/08/28(水) 23:10:19
信じない 幽霊なんているものか
ここにいるのは私だけ。──「かな?」
( 38 ) 2019/08/28(水) 23:19:31
終電に 揺られてふらり帰る夜
風もないのに 吊り革揺れる
( 39 ) 2019/08/28(水) 23:39:54
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