スターライナー乗車記念に。
ミカーワから来ました。

　××××年●月▼日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　桂川　啓

列車での思い出

少し思い出せそうだ。私の「はじまり」を。キリトと壺で繋がった。キリトは何か知っているのかな？でも、どうだっていいや。今はこの温かい光が気に入っているから。

スターライナー乗車記念に。
　ミカーワから来ました。
　　　××××年●月▼日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　桂川　啓



スターライナー乗車記念に。
　キョートーから来ました。
　　　××××年●月▲日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　鴨川　慧

みかいのほしのおもいで

キューちゃんにあえた。だけど、ちゃんとしたおはなしができなかった。でもどうしてだろう？なぜかまだちかくにいるようなきがするんだ。

ここだけにかいちゃうスッチーのヒミツ
キューちゃんとはすうひゃくねんかんもいっしょにくらしていたんだよ。

龍の涙をもらった。
…涙。
涙ね…。

何が元になっていても、宝石は綺麗なものだな。

[「小さな砂の星駅」に向う友達の記録に、日にちと一緒に矢印で色々書き込んだ]

←わたしのときはビリジアンだったよ！
←今はもはやパンフにも載ってないから要注意
←お土産は蜜蟻のみつ案外おすすめ。でも結構大味だった。

←わたしも、今すごい楽しいよ。スターライナーに乗ってよかった。

キューちゃんが
キューちゃんが
キューちゃんが

うわあああああああん

色々な事を知った。色々な事を思い出した。
私は、みんなの思いを背負っていたんだね。
未来は、ここにつながっていた。

おや？キューちゃんも何か書きたがっているようだ。じゃあ、書いてごらんよ。ほら、こういう風に書くんだよ。

きｙしゅｄｋｋｊｓぁきｘっぁじょお
ｋｊしゃおｑｐｐｋｘスッチー

おやおや、ちゃんと書けていないじゃないか。仕方ない私がキューちゃんの代わりに書いてあげるよ。

みんな、大好き。みんな、ここにいる。だから、スッチー大好き。

照れるじゃないか。

　過去は戻らない。
　未来は…一つしか見られない。

だから、愛おしい…――

ありがとう。

ありがとう。
全てのものへ。
未来が変わらないのを知ってから、
ようやく分かるのもおかしな話だ。
それでも書いておきたくなった。

もし願いが叶うなら、
”心”を喪わずにいたい。

嬉しさも楽しさも幸せも、
　　　　　共に味わいたい。
それが望めないのなら、
せめて。せめて、愛を届けたい。
馬鹿だと笑ってくれればいい。

メルヴィ、愛している。
君の願いは必ず叶えよう。

強くなれたと思っても、いちばん守りたい人を守れない。
そのことが、どうしようもなく切ない。

何か、私にできることがあればいいのだけれど。

根無し草の流離い男

このままどこまでも流されたとしてもいいじゃないか。
とも思うけれど。

どこかで安定した暮らしができるなら、それもしてみたい。
人というものは欲深い生き物である。

じっちゃん、元気？

スターライナーに乗ったよ。
お父さんとお母さんに会った。
お母さんによく似たサッキュんに会った。
お父さんによく似た一条さんて人とブラックジャックしたよ。

クリスマスプレゼントっていうのももらった。
すっげえ楽しかった。

また、お墓参りいくね。

赤いスターライナーよりお便りします。
メモリアルノートにあなたの書き込みを見つけました。もしや別の世界にもう一人の自分がいるかもしれないと思っていましたら、とある少女･･･別の次元の自分と出会ってあなたが別次元の私だと確信いたしました。
ここはさびしい世界です。あなたの世界はどうですか？
さびしくありませんか？
さびしくなければ私はそれだけで救われると思っています。


桂川啓様

　　　別の世界のあなたこと鴨川慧（あきら）より

この列車で小さな砂の星に向う、ようせいの方へ

この列車には、ピンク色のひつじが出没します。
車内の壺や、適当なところで丸くなっていると思いますが、とても賢く、優しいひつじです。

名前は残雪といいます。
是非お声をかけてみてください。
きっとあなたの旅が数倍素晴らしいものになるでしょう。

第９８２６７期　宙港１２３-Ｄ１直近−地球　
ティンカー･ナッツ